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この日本で「朝敵」というレッテル貼りほど恐ろしいものはない2010/01/22 00:11



野党気分から抜けきれない民主党。
今や政権政党として権力側の立場にいながら検察権力を批判する。
それを支持する奇妙な応援団をインターネット上で多く見かける。
この応援団はなぜか鈴木宗男が好き。

検察の背後に自民党がいるのか?
おいおい、田中角栄や金丸信が自民党議員だったことをお忘れか。

検察の背後に米国がいるのか?
米国が小沢のような日本ローカルな人物を相手にするわけないだろう。

なぜ今こうなったのか。
天皇陛下と中国の習近平国家副主席との特例会見が決定的。
今一度、羽毛田信吾宮内庁長官に対する小沢発言を振り返ってみよう。

12月14日の記者会見では「内閣の一部局の一役人が内閣の方針についてどうだこうだ言うのは憲法の理念、民主主義を理解していない。反対なら辞表を提出した後に言うべきだ」と批判。

12月15日には「一官僚が記者会見することではない」と批判。
ついに12月17日には「あいつこそどうかしている。天皇の権威をカサにきている」と「あいつ」呼ばわり。

宮内庁長官、検察トップの検事総長などは天皇による認証が必要とされている認証官。
当然小沢はそのことを知っている。その上で「天皇の権威をカサにきている」と発言。
つまり小沢は確信犯だということ。

私が小沢一派を「朝敵」呼ばわりする理由もここにある。
これも小沢手法を真似たもの。

はたして民主党議員の中で「朝敵」となる覚悟ができている人はどれほどいるのだろう。
それとも「勝てば官軍」とでも思っているのか。

この日本で「朝敵」というレッテル貼りほど恐ろしいものはない。

この事態を一番悲しんでおられるのも皇室。
皇室のために、そして日本のために、自ら身を退いて欲しい。


<関連記事引用>

【from Editor】天皇の認証官との全面戦争
2010/01/21産経新聞東京朝刊

 認証官という官職がある。広辞苑によれば、その任免が天皇により認証されるべき官職。国務大臣、特命全権大使、宮内庁長官、侍従長、最高裁判事、公正取引委員会委員長などに加えて、検察トップの検事総長、次長検事、東京、大阪など全国8大都市にある高検検事長も認証官となっている。官職の中でもとりわけ重責を担い、国、国民のためにわが身を捧(ささ)げる要職であるがために、天皇が認証式を行う。

 検察官は、法治国家の維持のために、犯罪を捜査、刑事処分の判断に付すか否かの起訴権限を唯一有する。言うまでもないが、誰かを恣意(しい)的な法執行で陥れようなどという企(たくら)みを行う職務でもなく、そうしたことを意図する必要性もない。

 ところがである。「検察と戦っていく」と宣言した民主党の小沢一郎幹事長に対して、鳩山由紀夫首相は「どうぞ戦ってください」とのたまわった。首相は発言について妙な言い訳をしているが、今さら遅い。

 首相は三権分立の「行政の長」として、日本国のために職務を全うしようとしていると信じたい(首相は「日本は日本人だけのものではない」と発言したこともあるが…)。そして、検察官も「法と正義」の貫徹で、この国の安寧が護持されていくと信じて職務に邁進(まいしん)している。同じ立場であるべき首相が「どうぞ戦ってください」と発言するのは、後ろから撃たれるに等しい。

 先日行われた民主党の党大会では、検察との対決が声高に叫ばれた。「検察をトップとする官僚機構と国民の代表である民主党政権との全面的戦争」(森裕子選対委員長代理)だとか。戦争…。物騒を通り過ぎて恐ろしい発言だ。

 捜査が迫ったからといって、なぜ「全面戦争」とか「対決」という話にすぐなるのか。政権党がこれでは、順法精神や法治国家の危機にすらつながると憂慮する。

 話は変わるが、首相は、インド洋上での海上給油活動について「十分な意味を持っていなかった」とも言い放った。「海上自衛隊はよく頑張った」と付け加えたものの、最高指揮官から過酷な任務について「意味がない」などといわれた自衛隊員たちはどのように感じたであろうか。

 法の正義も普通にまかり通らず、国のために働く人々が認められず、対決対象とされる国。民主党が永住外国人の地方参政権に固執するのもうなずける。(社会部長 近藤豊和)