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2012年~2013年日本国債暴落説(5) 2012年中国バブル崩壊説も浮上中2010/02/14 12:06

毎日新聞:日中CDS保証料率の推移


<関連記事引用(毎日紙面より画像も引用)>

エコナビ2010:日本国債、揺らぐ信用 細る資産、膨らむ債務
http://mainichi.jp/life/today/news/20100214ddm008020049000c.html

 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>

 ◇保証料率、中国が一時逆転

 日本国債への市場の信頼が揺らいでいる。政府が12日公表した家計の純資産額は1063兆円で、863兆円の公的債務残高(国と地方の合算、10年度末見通し)との差は200兆円まで接近。「いくら増発しても買い手がつく」状態に黄信号がともり、1月初めには、中国国債の「信用」が日本を上回る事態になった。ギリシャの財政危機で混乱する市場からは「明確な健全化策を示さない限り、日本国債の急落(金利は上昇)を招きかねない」(アナリスト)との懸念の声が上がっている。【坂井隆之】

 債務不履行に備えた保険であるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)で、日本と中国の国債の保証料率が1月6日、初めて逆転した。

 日中国債の保証料率は一貫して日本が低い(信用が高い)状態が続いていた。だが、金融危機後の不況からいち早く抜け出し、高成長を続けている中国の保証料率は09年春ごろから急速に低下。一方、日本国債は、鳩山政権下で10年度の概算要求額が過去最大の95兆円に膨らんだ10月16日以降、「大幅増発が避けられない」との見方から上昇基調に転じた。現在は日中がほぼ同水準で推移している。

 日本国債の信用が揺らいでいるのは、公的債務残高の対GDP(国内総生産)比が181%と先進国で最悪である点に加え、経済回復のもたつきや少子化で「将来の返済能力でも劣る」(大手証券)と見られているからだ。1月26日には、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズが日本国債の格付け見通しを「引き下げ方向(ネガティブ)」に変更。21段階中、上から3番目の現在の格付けを、1段階引き下げる可能性があるとした。

 市場が、日本国債の増発を許容してきた背景には、日本の個人金融資産が約1400兆円あり、「まだまだ国内で国債は買ってもらえる」(与党関係者)との安心感があったためだ。しかし、家計の金融資産から住宅ローンなど負債を除いた「純資産額」と、公的債務残高との差は縮小する一方。国際通貨基金(IMF)は、19年にも日本の公的債務残高が金融資産額を超えると指摘しており、みずほ証券の石原哲夫氏は「市場が国債発行の上限を意識し始めている。国債格下げなど、何らかのショックがあれば長期金利上昇(国債価格下落)のリスクがある」と警鐘を鳴らす。

 菅直人副総理兼財務相は「今年前半に健全化の道筋を示し、市場の信認を維持していく」と強調する。だが、民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)を実現するために必要な財源は11年度以降、さらに増え続ける。鳩山政権が説得力ある健全化計画を示せない限り、財政への不安をぬぐい去ることはできない。

 ◇発行残高637兆円、GDP比134%に

 国債は、道路や港湾など社会資本整備に充てられる「建設国債」と、それ以外の経費を賄う「赤字国債」に大別される。戦前・戦中の国債大量発行がインフレをもたらした反省から、日本は戦後、赤字国債の発行を財政法で禁止した。しかし、東京オリンピック後の景気後退に対応するため、65年に赤字国債の発行を特例法で解禁。その後、バブル経済で税収が増えた一時期を除いて、毎年、赤字国債の発行を続けている。

 小渕恵三内閣時代の00年に300兆円を突破。その後わずか10年で600兆円を超えた。10年度予算の国債発行額は、当初予算として過去最大の44・3兆円。1946年度以来64年ぶりに税収(37・4兆円)を上回る異常事態に。国債残高は637兆円(10年度末見通し)とGDP比で134%に達する。鳩山政権は歳出見直しによる財源確保をうたうものの10年度予算編成では目立った成果を上げられなかった。景気後退の直撃で税収が大きく落ち込んだことも、財政健全化の見通しを厳しくしており、IMFは、国と地方を合わせた日本の公的債務残高が14年にはGDP比で2・5倍まで拡大すると警告している。

 ■ことば

 ◇クレジット・デフォルト・スワップ

 国債や社債、貸付金などの焦げ付きに備え、保証料を支払う代わりに焦げ付きの際に補償してもらう契約。保証料は「債券(貸付金)元本の○%」という形で示され、焦げ付きリスクが高いほど保証料率は高くなる。銀行や保険会社がリスクの引き受け手となり、貸手と相対で取引されるほか、市場でも売買されている。保証料率は企業や国など債券の出し手の信用力の指標としても重視されている。


「欧米のおだてに乗るな!」中国紙が警告 元高容認なら「日本の二の舞」
2010.2.4 18:06
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100204/chn1002041807006-n1.htm

 【上海=河崎真澄】「欧米の“おだて”には決して乗るな」-。世界第2位の経済大国に王手をかけた中国の台頭を称賛する海外の報道ぶりに対して、広東省の有力紙、広州日報が4日までに、「有頂天になっていると日本の二の舞を演ずることになる」などと、浮足立った中国国内の論調を戒める異例の記事を掲載した。

 同紙は、「もし国内総生産(GDP)で世界2位になっても、科学技術など総合力で中国が世界のナンバー2になったことを意味しない」と冷静に論評。日本がたどった道を失敗例として引き合いに出して、1970年代後半から、欧米が米エズラ・ボーゲル氏の著書「ジャパン・アズ・ナンバーワン」などを通じて日本を持ち上げたのは、応分の経済負担を求めるための陰謀だった、と断じた。

 舞い上がった当時の日本は、結局、85年の「プラザ合意」で急激な円高をのまされ、バブル経済に突き進んで、崩壊後の低迷が今も続いていると酷評した。このため、欧米が政治圧力の一方で“おだて”も使い始めたあの手この手の「人民元切り上げ」の要求に応じれば日本の轍(てつ)を踏む、などと強い警戒感を示した。

 金融危機の克服に自信を深めている中国では、「日本を追い抜いて世界第2位に」「国家主導型の経済発展モデル『北京コンセンサス』が世界の羨望(せんぼう)の的」といった海外の記事を好んで引用するメディアであふれている。


<「2012年中国バブル崩壊説」関連記事>

Pumped With Cash – And Ready to Crash?
http://english.caing.com/2010-01-27/100111543.html
http://english.caing.com/2010-01-27/100111543_1.html

Trapped Inside A Property Bubble
http://english.caing.com/2010-01-10/100106991.html

China and the next global crisis – maybe there’s something to this 2012 thing…
http://hotair.com/greenroom/archives/2010/02/01/china-and-the-next-global-crisis-maybe-theres-something-to-this-2012-thing/


<関連記事>

2012年~2013年日本国債暴落説
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/02/12/4876078

2012年~2013年日本国債暴落説(2)日本国債市場の暴落に賭ける投資家たち
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/02/12/4876862

2012年~2013年日本国債暴落説(3)それでも米国債買うことがあってもいい=亀井郵政・金融担当相
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/02/12/4876917

2012年~2013年日本国債暴落説(4) ゆうちょ預入限度額、「3年後」撤廃の防衛策
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/02/13/4877237

コメント

_ isaacpapa ― 2010/02/15 03:31

国家の「資本」とは何だと思われます?

国家には「資産」があり「負債」が存在しますが,どうひっくり返して探しても「資本」の部が見つからない.欧米のいう「保証」とは,本来此処に存在するのであり,彼等も自己矛盾しながら突いて来るのですね.格付け会社のようなトリッキーな組織を作り上げて.

昔はこの国家の「資本」に王家の財産が相当していたのです.これが資本主義の原型です.共和制が進み,この資本勘定が曖昧になって来て久しいのですが,現在のロイヤル国家も,この「資本」の部に王族の財産を充てないでいます.

日本国の会計を考えるとき,その歳入は「一般財源と特定財源」,「自主財源と依存財源」,「経常財源と臨時財源」に言い方を分け誤摩化して来たのですが,歳入の基本は税収です.これに国家公務員への給与や軍隊等の様々な設備費を合わせたものが「資産」であって,現状は「知的財産権」の中に含まれる「技術力」等が数値化されていないため「曖昧な資産」と解釈されます.

当然,相対勘定の「資本」は曖昧ですし,明確なのは「負債」だけでして,国家はこの自主財源である税収(資産)と依存財源である国債等(負債)を同一に捉えていることが問題であり,日銀の独立性と,欧米もそうなのですが「資本の不明確さ」を改善しなければ真のバランスシートは存在しません.

国債等負債の部を「収入」と発想するところに,何時でもチャラにしてやるという国家の暗部が見られる訳ですが,国債の発行残高をGDP比で比較検証しても何の意味も無く.本来は税収を中心とした歳入額で比較しなければなりません.

取り敢えずの対処療法は,「資本」を明確化させ厚く計上することしか無いように思われます.

_ Y-SONODA ― 2010/02/15 09:36

isaacpapaさんへ

>格付け会社のようなトリッキーな組織

最近、このあたりの格付けよりもCDSの方がまだマシではないかと思えてきました。

>国債の発行残高をGDP比で比較検証しても何の意味も無く

この指摘は正しい。あくまでも目安かそれ以下程度でしかないでしょうね。

>取り敢えずの対処療法は,「資本」を明確化させ厚く計上することしか無いように思われます.

二人の平成の脱税王が日本を率いる中、期待しないほうがいいのかも(笑)

_ ななし ― 2010/02/15 11:38

プラザ合意が欧米の罠だとするならば郵政民営化を始めとする多くの改革も欧米の罠かも知れませんねw

_ Y-SONODA ― 2010/02/16 08:20

ななしさんへ

罠という見方もあれば、日本人が大好きな国際協調という見方もある。
さらには掟に従っただけと主張する当事者もいるかも。
これは大人の世界のお話ですね。

_ トンチンカン ― 2010/02/16 09:16

北朝鮮が外資100億ドル誘致、来月平壌で調印式
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2010/02/15/0200000000AJP20100215000700882.HTML

(略)
この消息筋は15日、聯合ニュースに対し、「中国の大型銀行2~3行と複数の多国籍企業が、大豊グループとの対北朝鮮投資交渉を事実上終えた」と明らかにした。3月中旬に平壌にある国家開発銀行で投資調印式を行う計画で、全体の投資規模は米ドル100億ドル(約9013億円)以上になる。また、王部長の訪朝時に、大豊グループを介した中国資本の投資問題が深く話し合われており、全投資額の6割以上は中国資本だとみればいいと述べた。中国政府が投資を主導したことを示唆する発言だ。

 来月発表されるこの外資誘致事業は、平壌~新義州鉄道、図們(中国)~羅先鉄道、平壌10万世帯住宅建設関連、港湾建設などで、調印式直後にプロジェクト別事業が始まると説明している。
(略)

う〜ん。いろいろ考えてしまいます。

_ Y-SONODA ― 2010/02/17 01:14

トンチンカンさんへ

もう北朝鮮は中国にまかせちゃってもいいのではないでしょうか。
バブルが一気に弾けた時が怖いけど(汗)

_ トンチンカン ― 2010/02/17 08:39

アメリカ、小沢氏とも話がついていそうですね〜。ロッシーもここは傍観でしょうか。

>バブルが一気に弾けた時

中国共産党には巻き込み確認して欲しい所です。

_ Y-SONODA ― 2010/02/18 10:32

トンチンカンさんへ

>中国共産党には巻き込み確認して欲しい

左側のみ確認しそうで怖いですぅー。

_ トンチンカン ― 2010/02/18 17:56

園田さんへ

うわぁ、恐いw

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