Google
WWW を検索 「園田義明めも。」を検索

アジア通貨危機再び? 韓国で今蘇る「ドル枯渇」の悪夢2011/09/30 06:33

アジア通貨危機再び? 韓国で今蘇る「ドル枯渇」の悪夢


<関連記事引用>

▼ドル枯渇、韓国は本当に大丈夫か  編集委員 滝田洋一
2011/9/29 7:00 情報元 日本経済新聞 電子版
http://s.nikkei.com/rk2oPj

 新興国が火砕流のような資金流出と通貨安に見舞われている。資金繰り難に陥った欧州などの金融機関が、投融資の回収に走っているからだ。ちょっと前まで資金流入と通貨高に悩まされていたのが、ウソのようである。

 ブラジル、ポーランド、インドネシア、そして韓国が9月下旬になって、相次いで自国通貨買い・ドル売りの介入に踏み切った。韓国はこれまでウォン安の容認で輸出を後押ししている印象が強かった。その韓国までがウォン買い介入に乗り出したのが目を引く。

 23日のソウル外国為替市場で、午前9時の取引開始直後から韓国当局はウォン買い介入に出た。1ドル=1195ウォンで寄り付いたウォン相場は、介入を受けてわずか1分で1150ウォンまで急反発したものの、市場のドル買い圧力は強い。介入額はこの日だけで40億〜50億ドルと、ソウル市場の取引高の半分にのぼったもよう、と韓国紙『朝鮮日報』は伝える。市場では「韓国政府は1ドル=1200ウォンを防衛ラインにしている」と読んでいるという。資本流出→ウォン安→一段の資本流出という悪循環を断とうと必死なのだ。

 韓国の企画財政部は同日午前、大手輸出企業の財務担当役員を政府総合庁舎に集めた。大手企業が輸出代金として得たドルを抱え込まず、市場に放出することを促した。ドル調達に困った銀行や中堅・中小企業が資金を手当てできるようにするための苦肉の策である。

■アジア通貨危機、リーマン・ショックのトラウマ

 韓国は国際通貨基金(IMF)管理に陥った1997年のアジア通貨危機ばかりでなく、2008年のリーマン・ショック後にも、ドル資金の不足に直面した。ドル枯渇は韓国にとってのトラウマなのである。

 ドルが手に入らないなら、円やスイスフランで資金を調達するほかない。政府が音頭を取ったこともあって、鉄鋼大手のポスコはさっそく円建て外債の発行の検討に入り、同社幹部が近く来日するという。

 韓国の外貨準備は今年8月末時点で3122億ドル。07年当時に比べて500億ドル増えた。短期対外債務の1497億ドルの2倍にのぼっている。だから大丈夫。韓国当局はそう言ってきた。だが、いざ資金流出が始まれば浮足立った空気が広まる。

 それもそのはず。リーマン・ショック後の米金融緩和局面で、ドル建ての貸し出しが急拡大してきたことを、企業経営者や金融関係者はよく知っているからだ。

 貸し出しや債券投資などによるドル建ての与信額は、韓国では11年1〜3月期までの2年間に35%も増加した。ドル建ての与信残高は1100億ドルと、韓国の全与信額の10%にのぼる。そのドル資金が取れなくなる事態は、悪夢以外の何ものでもない。

■新興国で急増していたドル建て与信

 韓国ばかりでない。過去2年間のドル建て与信残高の増加率は、各国で次のようになっている。

 中国=112%、インドネシア=69%、香港=62%、インド=38%、ブラジル=33%。

 米金融緩和の追い風を受け11年1〜3月期までの2年間に、米国外でのドル建て投融資は1.1兆ドルも増加した。米国外におけるドル建ての与信残高は今や5.8兆ドルと、米国を除く全世界の国内総生産(GDP)の12%にも達する。

 グローバルな金融不安と景気後退懸念が広まり、これらの貸し出しや債券投資の巻き戻しが起きている。欧州危機が米欧の金融機関を与信回収に走らせ、新興国のドル不足を巻き起こす。今回の欧州危機が世界的な信用収縮の引き金を引きつつあることに、目を凝らすべきだ。


▼韓国の外貨準備高、3000億ドル割れか
2011/09/27 10:08
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2011/09/27/2011092700711.html

 最近のウォン安ドル高に対処するため、為替当局がドル売り介入を実施した結果、韓国の外貨準備高が3000億ドルを下回ったのではないかとの観測が高まっている。

 為替市場の関係者は、為替当局が秋夕(中秋節)連休直後の今月14日から23日までの8日間に150億‐200億ドルを市場につぎ込んだと推定している。8月末現在の外貨準備高は3122億ドルだった。

 これに対し、為替当局は「事実ではない」と否定している。企画財政部(省に相当)は「市場が推定する介入規模は誤っている。9月の外貨準備高が発表されれば分かるはずだ」と説明した。

 大統領府(青瓦台)は、月2回開催してきた国民経済対策会議を来週からは1年ぶりに「非常経済対策会議」に変更することを決めた。


▼株価とウォン相場は持ち直すも国債不渡りの危険は年間最高値
SEPTEMBER 28, 2011 03:28
http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=020000&biid=2011092805438

恐怖に慄き、墜落しかけた韓国証券市場は1日後に持ち直した。総合株価指数(コスピ)と店頭市場(コスダック)はそれぞれ5%以上高騰し、1ドル=1200ウォン台を控えていた対ドルウォン相場は、1ドル=1170ウォン台へとウォン高ドル安が進んだ。金融市場は、ひとまず安定を取り戻した様子だが、依然、「薄氷」の状態が続くだろうという見方が大半を占めている。

27日、コスピは51ポイントが高騰した状態で取引を開始した後、取引の間中、上昇の流れが続いたあと、83ポイント(5.02%)高の1735.71で取引を終えた。09年1月28日以降の最大上昇率で、1日で1700ポイント台を回復した。前日、190銘柄がストップ下げに暴落したコスダックも23.86ポイント(5.83%)高の433.41で取引を終えた。ソウル外国為替市場での対ドルウォン相場は、前日より22.7ウォンウォン高ドル安の1ドル=1173.1ウォンで取引を終えた。

世界金融市場は一時、落ち着きを取り戻したものの、韓国の信用不渡りスワップ(CDS)プレミアムは、年間最高値を記録した。同日、5年満期韓国国債のCDSプレミアムは2.1%と、年間最高値を記録した。8月末は1.27%だったが、1ヵ月足らずで0.83%ポイントが高騰した。同期間、中国も1.08%から1.72%へと、マレーシアは1.1%から1.93%へと上昇した。グローバル投資家らが、新興市場から足を洗い、新興諸国らのCDSプレミアムが大幅に上昇したものと見られる。CDSプレミアムとは、不渡りに備えて支払う一種の保険料であり、数値が高いほど不渡りリスクが高いという意味だ。


▼韓国のCDSが急上昇、リーマンショックを超える金融危機か―韓国
2011/09/26(月) 10:57
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0926&f=business_0926_079.shtml

  韓国の証券業界、国際金融センター、韓国銀行などは25日、23日のニューヨーク市場で、韓国クレジットデフォルトスワップ(CDS)プレミアムの数値が2.02%を記録し、フランスの1.97%より0.05%ポイント高かったことを明らかにした。CDSは、リスクを回避するために開発された金融商品の中でも、企業の債務不履行(デフォルト)を対象にしたもの。複数の韓国メディアが報じた。

  韓国メディアは、韓国の国家不渡り危険が、2008年のリーマンショック当時よりも懸念が高まっていると伝えた。   

  CDSは、債券を発行した企業や国家が不渡りになった場合の損失を補償する金融派生商品で、CDSプレミアムが高くなったということは、国の信用格付けが悪くなっており、海外債券を発行する時にコストがさらにかかることを意味すると解説。

  主要銀行の信用格付けが格下げとなったフランスは、世界的な危機の震源地であるギリシャが破綻したときの債権国として、大きな被害を受けるという憂慮のために「危機国家」に分類された。

  この欧州を中心とした金融不安を受け、韓国の不渡りのリスクも急激に高まっていると伝えられている。23日のウォンドル為替レートは1ドル=1166ウォン(約76.3円)で、先月末の1066.80ウォンから、99.20ウォンも急上昇し、ウォン安ドル高となっている。これはリーマン・ブラザーズが破たんした当時をしのぐ上昇となった。

  このような危険信号は、為替レートよりも株価が先に示している。去る23日の韓国総合株価指数(KOSPI)は1697.44で、先月1日の終値より475ポイント急落した。この期間の株価の下落率は、リーマン・ショックが反映され始めた2008年5月以降よりもはるかに高速だと指摘している。

  一方、訪米中の朴宰完(パク・ジェワン)企画財政部長官は24日、ワシントンで国際通貨基金(IMF)年次総会などに出席した後の記者懇談会で、国際格付け機関のムーディーズとS&Pは韓国経済のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を肯定的に評価したと述べた。(編集担当:李信恵・山口幸治)


▼欧州信用不安“世界脅かす”
9月27日 13時47分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110927/t10015871651000.html

アメリカのオバマ大統領は、ヨーロッパの信用不安が一段と広がっていることについて、「世界を脅かしている」と述べて、影響がアメリカをはじめとする世界各国に波及することに警戒感をにじませ、ユーロ圏各国に対し、より迅速な対応を取るよう求めました。

オバマ大統領は、26日、カリフォルニア州で講演し、ギリシャの財政危機に端を発したヨーロッパの信用不安が一段と広がっていることについて「ヨーロッパの金融危機は世界を脅かしている」と述べ、影響がアメリカをはじめとする世界各国に波及することに警戒感をにじませました。

さらに、オバマ大統領は「ヨーロッパ各国の経済は2007年の金融危機以来、完全に回復しておらず、金融システムが抱える問題にしっかりと取り組んだこともない」と述べ、ユーロ圏各国の対応を批判しました。そのうえで「各国は今、責任ある行動を取ろうとはしているが、十分な速さでは行動していない」と述べ、より迅速な対応を取るよう求めました。

また、ガイトナー財務長官もこの日、アメリカのABCテレビのインタビューで、「ヨーロッパの危機が、中国やブラジル、インド、それに韓国といった遠く離れた国にも悪影響を及ぼし始めている。ユーロ圏各国に残されている時間は少ない」と警告しました。

オバマ政権は、来年秋の大統領選挙を控え、ヨーロッパの危機が低迷するアメリカ経済をさらに悪化させ、選挙戦に影響を与えるのではないかと懸念を強めています。


▼韓国の通貨危機「アジアで最も低い」 野村證券
2011/09/27 19:16 KST
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2011/09/27/0200000000AJP20110927002900882.HTML

【ソウル聯合ニュース】野村證券の韓国法人、野村金融投資は27日、韓国が通貨危機を迎える可能性はアジアで最も低いとの見通しを示した。同社のクォン・ヨンソン上級エコノミストが、野村證券の韓国進出30年を記念して行った記者懇談会で明らかにした。

 通貨危機は1997年のように国際通貨基金(IMF)から資金を借りて、痛みを強いる緊縮策を進める状況を示すと説明。現在は当時とは事情が異なり、欧州で大きな財政危機が発生するとしても、2008年の金融危機時のように、通貨スワップや金利引き下げ、財政支出拡大などような政策的対応が可能だと指摘した。

 ウォン安ドル高が進む為替問題の場合、市場に変化があれば、通貨価値を再評価することになり、韓国ウォンに対する見直しが行われ、安定を取り戻せると見通した。

 韓国政府の資本流出入と関連したマクロ健全性規制については、韓国程度のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)なら、追加で資本統制をする必要がないと強調した。

 一方、韓国の経済成長率は今年3.5%、来年は5.0%と予想した。


<画像引用>

荒れる市場:揺らぐ世界経済 欧州危機深刻化、進む新興国通貨安 投資家が資金退避
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110927ddm008020043000c.html


<関連動画サイト>

【藤井厳喜】破綻瀬戸際の韓国経済:欧州金融危機と連動する韓国AJER
http://www.youtube.com/watch?v=fqE4gZeZHBE&feature=channel_video_title