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高度人材争奪戦:将来のグローバルエリートを囲い込め! いよいよ東大が秋入学への移行検討2011/07/01 06:59

週刊東洋経済「特集/グローバルエリートを育成せよ」より


<関連記事引用>

▼ 特集/グローバルエリートを育成せよ
-グローバルエリート育成目指す、世界競争が始まった
2011/07/02 週刊東洋経済 (画像引用)

世界最高の教育を求め、欧米の一流大学に群がる世界の若者。

国力アップのために、世界レベルのエリート育成に励む国家。

“世界教育戦争”が始まった。

 「合格率は過去最低の6・2%」――。今年、ハーバード大学には、世界中から3万4950通もの出願が寄せられた。ハーバードだけではない。スタンフォード、イェール、MIT(マサチューセッツ工科大)、コロンビアなど、ほかのトップ大学にも応募が殺到し、合格率は前年を下回った。

 米国での受験者増の背景にあるのは、留学生の急増だ。中国やインドなど新興国の台頭により、世界全体の留学生は2000年の200万人から08年には330万人へと増加。その多くが目指すのは、英語圏の大学である。

 国力低下がささやかれる米国だが、こと高等教育に限ればその強さに陰りはまったく見えない。世界大学ランキングでは、上位30位のうち3分の2は米国の大学が占める。これはどのランキングでも共通する。

 なぜ世界の若者たちは、米国のトップスクールを目指すのか。最大の理由は、それがエリートへの登竜門になるからだ。

 エリートとは、高い知性や技能、アイデアにより、社会に影響力を及ぼす人間と定義できる。政治リーダー、経営者、起業家、研究者、芸術家、知識人などである。

 ところが、グローバル化とIT化により、優れた「個」が活躍する舞台は、世界中に広がりだした。これまでエリートがそれぞれの国にとどまっていたのに対し、今では“グローバルエリート”とでもいうべき一群が生まれている。国内型エリートとグローバルエリートの間では、手にする富や影響力に格段の差がつき始めているのだ。

 グローバルで活躍するには、世界レベルの教育と人的ネットワークが欠かせない。その両者を手にする近道として、「米国の一流大進学」の需要が爆発しているのだ。

 東大とハーバードを天秤にかける時代

 グローバルエリートの育成は、国という単位でも重要性を増している。現代における国力の源泉は、「頭脳」である。知的エリートの質こそが、その国の政治、経済、学問の競争力を左右する。

 現在、「国」単位の取り組みで、先頭に立つのは韓国だ。過去10年で米国トップ大学への留学生は急増。ハーバード、スタンフォードへの留学生(学部生と大学院生の合計)はともに300人を超え、世界第3位へと駆け上がっている。

 そして今、韓国はさらなる大胆策を打ち出している。

 韓国最南端に位置する済州島。約56万人が住むこの島で現在、17億ドルを投じる「国際教育都市」プロジェクトが進行している。

 韓国政府は、都市内の規制を大幅に緩和し、公用語を英語に設定。海外の一流スクールを済州島に呼び寄せ、グローバルエリート教育を行うというのがその狙いだ。

 今年9月には、卒業生の約4割がオックスフォードやケンブリッジに進学する英国の名門校、ノース・ロンドン・カレッジエイト・スクールが開校。15年までには、12の小中学校・高校が完成し、9000人の生徒が通う都市へと生まれ変わる。

 一方、日本はこうした“世界教育戦争”に出遅れぎみだ。10年には、ハーバード大への留学生が100名まで減り、人口500万人のシンガポールにまで抜かれてしまった。15歳時点の学力でも、PISA(学習到達度調査)スコアでアジア諸国の後塵を拝している。

 だが、日本でも新たな動きはある。08年、ベネッセコーポレーションは米国トップスクールを目指す塾「ルートH」を開校。昨年のイェール大2名合格に続き、今年はハーバード大を含む一流大学へ4名が進学する見込みだ。

 「今までは日本のトップ層の子には東大という選択肢しかなかったが、海外のトップスクールに行く道もあることを教えてあげたい」

 「ルートH」を担当するベネッセの藤井雅徳・海外進学支援課課長はそう話す。日本のエリートの卵が、東大とハーバードを天秤にかける時代が、近づきつつある。

 中高レベルでも、世界を目指す動きは始まっている。世界基準の大学受験資格「国際バカロレア」の対応コースが、加藤学園暁秀(静岡県)や立命館宇治などに設置されている。

 日本から世界の一流大学へ人材を送り込むことに加え、国内でのグローバルエリート育成も急務だ。海外の大学に負けじと、東大もグローバル化へと舵を切っている。

 東大の田中明彦副学長は「優秀な留学生を獲得するため、魅力的なプログラムを作っていく」と語る。20年までに留学生を現在の2割増となる3500人へ拡大。12年には教養学部に「国際教養コース」を新設するなど、英語だけで学位を取れるコースを増やしていく。

 世界で盛り上がるエリート育成競争に日本はどう対応していくべきか。まずは次ページから、世界のエリート教育の最前線を見ていこう。


▼ 東大、秋入学への移行検討 国際化を加速
入試は現行日程を維持
2011/7/1 2:02
http://s.nikkei.com/kJe3tl

 東京大学は、入学時期を春から秋に移行させる検討に入った。国際標準である秋入学の導入で、海外大学との留学生交換を円滑にし、大学の国際化を加速させるとともに、学生に入学までに社会経験を積ませることが狙い。年内にも結論を出す。東大が秋入学に踏み切れば、他大学の入学時期や官庁・企業の採用活動などに大きな影響を与えることは必至だ。

 秋入学に移る場合も、小中高校は春入学・春卒業であるため、入試は現行日程を維持する。合格者には高校卒業から入学までの半年間を「ギャップイヤー」として、海外留学やボランティア活動などの体験を積ませる。

 ただ、ギャップイヤーの過ごし方や卒業の時期など、実施までに解決すべき課題は多い。入学・卒業を全面的に秋に移行する案のほか、卒業は春にして修学期間を4年以上に延長する案、春入学と秋入学を組み合わせる案なども検討する。

 浜田純一総長(学長)は日本経済新聞の取材に対し、「今の春入学制度は10年はもっても50年はもたない。可能な限り早くグローバルスタンダードに合わせるべきだ。秋へ移るなら完全に移った方がいい」と述べ、9月か10月ごろの入学に、早期に全面移行することに強い意欲を示した。

 浜田総長は今年春、「入学時期の在り方の検討」を2011年度以降の「東大行動シナリオ」に盛り込んだ。さらに、学内の研究科長(学部長)や研究所長で構成する科所長会議や、学外の有識者らが入る経営協議会で相次いで検討着手を表明した。

 既に清水孝雄理事(副学長)を長とするワーキンググループが発足、本格的な検討作業を進めている。ワーキンググループは入学時期の在り方について幅広く検討し、これを基に学内で議論を深める方針。

 明治期以降、春入学・春卒業は日本人の生活様式として完全に定着しているが、国際的にみると、米英両国など欧米諸国の約8割は9月入学で、春入学はごく一部。海外との留学生交換をする際も学期のずれなど弊害が多く、日本人学生の留学離れや大学の国際化の遅れを招いた一因ともされる。日本でも秋入学を実施する大学は増えているが、海外からの留学生が中心で、日本人学生の入学を秋に一本化した大学はない。


▼ 【インタビュー】NLCS済州代表理事・金哲煕さん(60)
2011/02/12 FujiSankei Business i.

 ■済州島に英名門校誘致 リーダー育成

 --今年9月に韓国・済州島に英国名門の幼稚園から高校の一貫校NLCS(ノース・ロンドン・カレッジエイト・スクール)の海外初の分校を開校する

 「済州島では国家プロジェクトとして、ハイレベルな教育施設を特定エリアに集める『国際教育都市開発』が進んでおり、NLCSの誘致もその一環。英国のNLCS本校は、多岐にわたる教育内容で自己認識を高めるプログラムに特徴があり、卒業生の4割がオックスフォード大やケンブリッジ大といった名門大学に進学している」

 --なぜ韓国に進出するのか

 「韓国では幼児期から英語力を付けさせるよう教育する親が多い。富裕層ならば、小学低学年でも英国や米国に留学させることも珍しくない。しかし、子供と母親が一緒に暮らし、父親が韓国に残るといった事例も多く、現地と韓国との往復も大変だ。その点、済州島の場合、移動も短時間で済み、全寮制ではあるが、両親が子供に会いやすい環境を提供できる」

 --開校する学校の特徴は

 「英NLCSの教育内容と全く同じにしている点で、原則として英語で授業を行う。英国まで留学せずとも、150年以上の歴史を持つ英国本校と同じ卒業資格を得られる利点もある」

 --日本の学生も受け入れるか

 「日本に限らず、中国、台湾、シンガポールといった国々にも説明会に出向き、積極的に受け入れる。日本の教育システムは高校の学費無償化など高く評価できるが、グローバルに通用する人材育成、海外の人脈作りという点で日本の学生にも多く学んでもらいたい。今回開校する北東アジアの教育の場を通じ、グローバルリーダーを輩出していきたい」(那須慎一)

                   ◇

【プロフィル】金哲煕

 キム・チョルヒ 済州大経営大学院修了。陸軍を経て1983年韓国観光公社入社。済州国際自由都市開発センター(JDC)企画調整室長、営業本部長、副理事長を経て、2010年6月から現職。韓国・済州市出身。


▼ 英国の名門私立学校North London CollegiateSchool(NLCS)が2011年秋に韓国のチェジュ(済州)に初めての海外キャンパスを開校
~ 日本からの生徒募集のため12月15日に学校説明会を都内で開催 ~
http://www.atpress.ne.jp/view/18069

東京発、2010年12月3日 -韓国の国際教育都市、済州(チェジュ)島における最初のインターナショナルスクールとして、英国名門私立学校North London Collegiate School(ノース・ロンドン・カレッジエイト・スクール)が、姉妹校North London Collegiate School - Jeju (以下、NLCSチェジュ)を2011年秋に開校する運びとなりました。これに伴い、2011年秋から入学する学生の募集のため、NLSCチェジュより学校関係者が来日し、12月15日に都内で学校説明会を開催します。

NLCSチェジュは、英国ロンドンにあるNLCS UKの初めての海外キャンパスとなります。NLCS UKは、英国で160年にわたり卓越した教育を提供している名門校として知られており、2010年3月にはFinancial Timesが発表した英国の国際バカロレア(以下、IB)スクールのランキングでは、4年連続してトップに輝きました。

また、オックスフォードとケンブリッジへの進学率は40%前後で、英国内の名門IBスクールの中でもたびたび首位を獲得しています。また今年、世界規模で実施されたIBテストの満点取得者80名のうち、3名がNLCSの生徒でした。2007年にはDaily Telegraphが発表したA-Level(英国大学修学能力試験)ランキングでも1位を獲得しています。NLCSチェジュにおいても、こうした実績をもつNLCSのカリキュラムに基づいた教育課程を提供するとともに、ロンドンのNLCS本校とも密接な連携を保ち、運営していきます。

NLCSチェジュでは、レセプション(幼稚園)から第6学年までは男女共学、第7学年から第11学年までは男女別の授業を実施します。第12、13学年では、男女共学のIB課程を実施します。なお、IBは大学入学資格として世界中で広く採用されています。

NLCSチェジュの初年度となる来年は、634名の生徒を受け入れる予定です。内訳は、レセプションから第4学年までは各学年10名ずつ、第5・第6学年がそれぞれ96名、第7、第8学年がそれぞれ男女44名ずつ、第9学年が男女各60名、そしてシックスフォームの基礎クラスが192名の予定。

NLCSチェジュの授業料は、レセプションから第6学年までが年間約21,000USドル、第7学年から第9学年が年間約22,000USドル、第10、11学年は年間約25,000USドル。この他に寄宿舎(ドミトリー)の利用料が年間12,000~13,000USドルとなります。

今回の発表についてNLCSチェジュの入学事務担当ディレクター、エレーヌ・シム(Elaine Shim)は、「NLCSは、その教育レベルの高さと世界の有名大学への進学者数の多さで知られています。多様な才能を持った自立心旺盛な児童・生徒の入学を歓迎します」と述べています。

済州国際教育都市(JDC)のプロジェクトマネジャーであるクリストファー・ボグデン(Christopher Bogden)は、「この教育都市から移動距離2時間圏内には米国とカナダを合わせた人口の2倍以上にあたる7億人が住んでおり、日本からの児童・生徒は親元から近距離の場所で英語留学ができるようになるうえ、済州島では留学に必要な学生ビザの取得も容易です」と述べています。

NLCSチェジュの開校予定地である済州国際教育都市は、韓国政府の中核プロジェクトの一つとして、国土海洋部傘下の済州国際自由都市開発センターにより開発が進められています。政府はこのプロジェクトに巨額の投資を行うのみならず、新しい法律の制定や従来の規制の緩和・撤廃により、この地に進出する学校が最高レベルの国際教育を英語で実施し、本国と同様の教育プログラムを提供できるようにしています。

済州国際教育都市は、学校内から街中に至るまで英語にあふれた、ユニークな環境を提供する一流の教育都市です。授業は英語で行われ、都市内の公用語も英語です。プロジェクトが完成した暁には、約9,000名の児童・生徒が学ぶ10の学校のほか、大学ゾーン、教育・文化・芸術ゾーン、英語教育センター、住居および商業施設が建設されます。済州島では済州国際教育都市を北東アジアの教育拠点として開発し、世界中から教育機関や生徒を招致する計画です。世界的な建築家、伊丹 潤氏の設計により、最新の設備を整えたNLCSチェジュの教育環境と生活空間が完成しています。

NLCSチェジュの入学願書受付期間は2010年12月6日~2011年1月21日です。第11学年の志願者には、個人面接、筆記試験、小論文試験(すべて英語)を実施します。第5~第9学年の志願者には英語と母国語による筆記試験のみが課されます。合格発表は2011年4月に予定しています。

なお、済州島へは現在、成田と関空より毎日直行便があり、名古屋や福岡からも直行便を利用できます。

■ノース・ロンドン・カレッジエイト・スクール(NLCS)について
ノース・ロンドン・カレッジエイト・スクールは、1850年、ビクトリア朝時代の偉大なる女性教育の先駆者、フランシス・メアリー・バス(Frances Mary Buss)によって、英国初の全日制女子校として設立された。輝かしい歴史を持つ教育機関として、英国のリーグテーブルでは過去10年間常にトップ5に名を連ねている。IB(国際バカロレア)、A-Level(英国大学修学能力試験)、およびGSCEのランキングでも英国でトップに輝いている。毎年卒業生の40%前後が、オックスフォードやケンブリッジをはじめ、ハーバード、プリンストンなど世界的な名門大学へ進学。Sunday Timesの「The Best Independent School in UK(英国の最も優秀な私立学校)」に2度にわたって選ばれた唯一の学校である。


■NLCSチェジュについて
NLCSチェジュは、英国のNLSC本校と同一の教育体系を持つ、済州国際教育都市で最初に開校する英語による教育機関。広さ約10万平方メートルの敷地内には、コンサートホールや劇場、音楽室、美術室、図書館、寄宿舎、スポーツセンターなどの最新施設を完備している。詳細はウェブサイト( http://www.nlcsjeju.kr )を参照。


■済州国際教育都市について
済州国際教育都市は、済州国際自由都市開発センター(JDC)の計画のもとに進められている6つの中核プロジェクトの一つである。JDCは韓国国土海洋部傘下の特殊法人で、済州特別自治道の中核産業(観光、医療、教育、環境保護、農業、ハイテク産業)の育成・支援をその目的としている。済州国際教育都市は、英語による教育を行うことにより、韓国国内および東南アジア諸国の子弟に対して海外留学に代わる優れた教育の機会を提供する、韓国で初めての試みとなる。
日本語による詳細はウェブサイト( http://www.jdcenter.com/jp/sub02/01/index06.jsp )を参照。


<関連サイト>

高度人材受入推進会議
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/jinzai/index.html

外国高度人材受入政策の本格的展開を(報告書)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/jinzai/dai2/houkoku.pdf

原発ストレステストなくして再稼働など不可能、日本政府は原発ストレステストをやる気があるのか早急に表明を!2011/07/02 08:45



的外れの毎日記事。今問題になっているのは米国ではなく日本。世界が注目しているのは米国ではなく日本の対応。米原子力規制委員会(NRC)に取材をする前にやるべきことがあるだろう。

まずは日本の原子力安全委員会や原子力安全・保安院に出向き、日本は原発ストレステストをやる気があるのかを確認すべき。やるならいつからやるのか。その基準はどうするのか。IAEAの立会を認めるのか。今、聞かなければならないことは山程ある。

原発ストレステストなくして再稼働など不可能。原発ストレステストなくして原発立地自治体の理解を得るなど不可能。

日本政府は原発ストレステストをやるのかやらないのかを表明すべき。みんなグルになって曖昧にして逃げるなよ。そんなことをしようものなら、ネチネチ追いかけてやる。


<関連記事引用>

原発耐性試験:米が相互評価を拒否 IAEA提案に
2011年7月2日 2時30分
http://mainichi.jp/select/today/news/20110702k0000m030147000c.html


 【ブリュッセル斎藤義彦】米原子力規制委員会(NRC)のグレゴリー・ヤツコ委員長は、毎日新聞に対し、欧州連合(EU)が実施している原発のストレステスト(耐性試験)について「米国には必要ない」との考えを示した。国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長はEU方式のストレステストを全世界で実施することを先週、提案したが、これを事実上、拒否した形だ。

 ヤツコ委員長は原発の安全を管理する米独立機関のトップ。

 米国は原発の安全性について、自国で独自に検査している。これに対してEU方式は、自国の検査だけでなく、他国の専門家も招いた安全性の相互評価「ピアレビュー」を行うのが特徴。EUではドイツ、イタリアなど脱原発を決めた国の専門家も含めて外部評価を受けることで透明性が高まるとされている。

 ヤツコ委員長は、このEU方式について、「それぞれの国が、その国の規制プログラムに適合した方策を取らなければならない」と述べ、米国で実施する考えがないことを明らかにした。その理由については「米国は少し違ったやり方を取っているが、欧州で行われているストレステストと同様な結果を得られる。同じ問題への違ったアプローチだ」とした。

 背景には、脱原発を掲げるなど原発利用に消極的な国々とも相互評価の関係を持つことになれば、内政干渉につながりかねないという警戒感もあるとみられる。

 IAEAの天野事務局長は先週の閣僚級会議で、IAEAの国際的な専門家による相互評価を含めたEU方式のストレステストを今後1年~1年半で全世界で実施することを提案、9月の総会で了承を得たい意向を示している。世界一の原発大国・米国がEU方式を否定したことで、提案は最初からつまずいた形となった。

 ヤツコ委員長は天野事務局長について「閣僚級会議をまとめた天野氏の指導力は評価する」とだけ話し、安全性検査を巡る提案への直接的な言及は避けた。


原発にストレステスト導入で大筋合意…IAEA
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110621-OYT1T01105.htm?from=popin

 【ウィーン=高田真之】ウィーンで開催中の国際原子力機関(IAEA)閣僚級会議の作業会合が21日開かれ、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けた安全強化策として、欧州連合が導入した「ストレステスト(安全性検査)」と呼ばれる模擬実験を原発を持つすべての国に導入することなど3項目の提言を採択する方向で大筋合意した。

 ストレステストは、大規模災害や航空機墜落のような最悪の事態を想定し、耐久性などを詳しく審査する。

 提言はこのほか、IAEA加盟国が安全性を相互評価する制度の実施にあたり事業者団体と協力して精度を高めることと、安全条約の内容の強化。合意内容は、ほかのセッションの結論と合わせて最終日の24日にまとめられる見通し。

(2011年6月21日23時03分 読売新聞)


原発安全検査を導入、最悪の事態想定…IAEA
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110622-OYT1T00378.htm?from=popin

 【ウィーン=高田真之】国際原子力機関(IAEA)閣僚級会議の作業会合が21日開かれ、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けた安全強化策として、最悪の事態を想定した「ストレステスト(安全性検査)」と呼ばれる模擬実験をすべての原発保有国に導入することなど、3項目の提言を議長総括に含めることで大筋合意した。議長総括は、20日の閣僚宣言を基にIAEA事務局が行動計画案を策定する際、参考意見として活用される。

 ストレステストは、大規模災害や航空機墜落のような最悪の事態を想定し、耐久性などを審査する。欧州連合が導入を決めている。

 残る2項目は、IAEA加盟国が事業者団体と協力して安全性の相互評価を高い精度で行うことと、安全条約の内容の強化。議長総括は、最終日の24日にまとまる見通し。

(2011年6月22日12時08分 読売新聞)


IAEA主導で検査体制…議長総括報告し閉幕
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110624-OYT1T00911.htm

 【ウィーン=高田真之、末続哲也】東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、ウィーンで開かれた国際原子力機関(IAEA)閣僚級会議は24日、全体会合を開き、20~23日に行われた作業会合の議論を基に、原発の安全評価制度を拡充する必要性などを盛り込んだ議長総括を報告し、閉幕した。

 議長総括は、「全加盟国が全原発を制度的に点検することが重要だ」と強調。欧州連合(EU)が導入した「ストレステスト(安全性検査)」のような共通の検査方法をIAEA主導で確立する重要性に言及した。また、各国の原発の安全は、国際的な専門家チームが評価することで信頼性が高まると指摘し、天野之弥事務局長が提案したIAEA専門家による抜き打ち的な検査についても検討課題として挙げた。

(2011年6月24日20時57分 読売新聞)

次なる祭りはシェールガス? 日本で踊り始めたメリルリンチ証券2011/07/02 14:13

次なる祭りはシェールガス? 日本で踊り始めたメリルリンチ証券


菅直人含め太陽光信者はもう少し勉強してくれよ。メリルリンチ証券によると、日本の太陽光は気候的な制約から、稼働率は年平均11~12%で不安定。安定化用蓄電池込みで太陽光の発電コストは火力の約10倍にのぼるんだってさ。

昨夜、こんなことをツイッターで呟きながら、メリルリンチもついに来たかとニヤニヤ。

「原発抱えた地球温暖化祭」に続くは「天然ガス祭」。中でも話題はシェールガス。いよいよ日本を舞台にメリルリンチ証券主催の「シェールガス祭」開幕か。

脱原発はいいけれど、その先には何がある。不安定な太陽光や風力が主役になるなど考えられない。安定化には蓄電池(二次電池)が必要。「安定化用蓄電池込みで太陽光の発電コストは火力の約10倍」とのメリルリンチ証券の分析は的を射たもの。そうなると、やはり主役は天然ガス。

その結果、従来どおり中東にペコペコ。冷凍ビームにビクビクしながらドイツと並んでロシアにペコペコ。当然、米国&カナダにもペコペコペコペコ。日本主役の「大ペコペコ祭」が同時開幕。

「天然ガスの買い方に工夫がない」とまで言ってもらったメリルリンチ証券さん。「いい買い方をアドバイスしてあげるよ」とアピールしたのだろうか。

そんなメリルリンチさんも本業を忘れずに。「気が付けばエンロンさん」にならないようにご用心。

踊り狂う祭りには怪しさがつきもの。すでに波紋広がるシェールガス。さらにその先には「原発抱えた地球温暖化祭」の大復活祭もありと見る。


<関連記事引用>

[シェールガス革命と原子力代替] (メリルリンチ証券)
2011年7月1日 9:43
http://www.nsjournal.jp/news/news_detail.php?id=262145

 メリルリンチ証券は6月29日に、エネルギー・環境問題研究所代表(JOGMEC特別顧問)の石井彰氏を招き、「シェールガス革命と原子力代替」のセミナーを行った。

 大型発電所の既存石炭火力の発電効率が38%なのに対して、天然ガス・コンバインドサイクル(CCGT)の発電効率は60%と高い。熱量当たりのCO2排出量は石炭を100とすると、石油は80、天然ガスは55と環境負荷が小さい。

 石炭火力を天然ガスCCGTでリプレースすれば、最小限のコストアップでCO2排出量を一挙に約3分の2削減できる。

 天然ガスの利用促進がコスト、スピード、ボリュームの観点で最適であり、コンバインドサイクル発電機では三菱重工(7011)など日本メーカーが世界最先端。

 太陽光発電などのバックアップに最適なコジェネ機器もJX(5020)グループなどの日本メーカーが世界最先端を行く。

 日本はエネルギー供給に占める天然ガスのシェアが主要国の中で最低で、天然ガスの買い方に工夫がない。天然ガスの輸入コストが欧米より割高になっており、輸入手法の多様化が必要。

 日本の太陽光は気候的な制約から、稼働率は年平均11~12%で不安定。安定化用蓄電池込みで太陽光の発電コストは火力の約10倍にのぼる。

 天然ガスの可採年数は300~600年分あり、世界に均等に分布し、日本周辺にも膨大に存在する。

 非在来型のシェールガスの可採資源量は、現在の天然ガス埋蔵量の6倍に達する。

 米国や中国がシェールガス開発に本腰を入れている。日本企業が開発に参画しているオーストラリアやインドネシアのシェールガスも有望と解説。(W)


期待のシェールガス 「割安」は神話か 米紙報道に波紋
2011/06/30 15:25 日本経済新聞電子版ニュース

 福島第1原子力発電所の事故以来、火力発電の需要が世界的に高まるなかで、期待を一身に集める新たな発電燃料が「シェールガス」だ。これまで開発困難だった硬い頁岩(けつがん=shale)の岩盤に含まれるガスで、近年の技術開発で大量生産が可能になった。30日には三井物産が新たな権益取得を発表するなど、日本企業の参入も相次ぐ。だが、開発ブームの原動力だった「シェールガス=割安」の“神話”に米有力紙が疑問を呈し、波紋が広がっている。

 三井物産は米テキサス州の鉱区権益を6億8000万ドル(約550億円)で米石油会社から取得するという。日本勢によるシェールガス・オイル関連投資では過去最大だ。

 シェールガスの新規開発は世界中で引きも切らない。日本企業では三井物のほか、三菱商事、住友商事など大手商社がそろって参入済み。中国は27日、同国南部のシェールガス4鉱区を対象に初の入札を実施し、国内開発・量産へ一歩前進した。先週は英石油大手BPのロシア合弁会社TNK-BPも、ウクライナのシェールガス田開発に18億ドルを投じる計画を明らかにしたばかり。米ではガスの供給拡大に伴うパイプライン需要逼迫(ひっぱく)の思惑から、パイプライン会社のM&A合戦が過熱するなどの余波も広がっている。

 ただ、ブームにあやうさはつきもの。シェールガスを巡ってはかねて、乱開発による環境への悪影響が指摘されてきた。金融危機を招いた米金融機関のずさんな経営を暴き、2年連続でピュリツァー賞を受賞した非営利組織(NPO)の「プロパブリカ」も、シェールガス開発による河川の汚染問題などを頻繁に取り上げている。

 今回、冷水を浴びせかけたのはニューヨーク・タイムズだ。27日付の1面記事でシェールガス開発の経済性に真っ向から疑問符を突きつけた。

 その根拠は、同紙にリークされた米政府エネルギー情報局(EIA)内の電子メール。一部のEIA職員はシェールガス開発の費用対効果に懐疑的で、ガス開発会社は「失敗のために設立されたようなもの」「その多くは破綻する可能性が高い」と書いた。ある高官は企業側の産出予測について、最も生産性の高いガス井をもとに算出した楽観的なもので「理性を失った誇張」と批判。同紙はこのほか、シェールガスの開発ブームに警鐘を鳴らす数多くのメールを紹介した。

 EIAは中立の立場から政府のエネルギー政策を支えるのが主な役割で、シェールガスについては推進の立場をとっている。賛否両論が渦巻いていたEIA内部の事情が明らかになり、エネルギー業界は蜂の巣をつついた騒ぎとなった。

 真っ先に反応したのは米ガス開発2位のチェサピーク・エナジー。27日の寄り付きで株価が急落したこともあり、マクレンドン最高経営責任者(CEO)は同日、報道を批判する声明を発表。米エクソンモービルやBPに混じって「ミツビシやミツイ」の名も挙げ「シェールガスの経済性について、合計で時価総額が2兆ドルにも上るエネルギー業界の優良企業が、ニューヨーク・タイムズの一記者や一握りの活動家よりも詳しくないことがあろうか」といささか挑発的に反論した。「伝説のオイルマン」と呼ばれる米有力投資家ブーン・ピケンズ氏も「業界よりニューヨーク・タイムズが詳しいわけがない」と同調した。

 一方、勢いづく勢力もある。ニューヨーク州選出のモーリス・ヒンチー下院議員(民主)は、報道は「ウエイクアップ・コール(目覚まし)」と述べ、米証券取引委員会(SEC)に対し、業界が「投資家や世間を欺いたかどうか」調べるよう要請した。

 ニューヨーク・タイムズは「複数の関係者がメールを提供した」と書いた。メールが寄せられた背景が義憤なのか、EIA内部の主導権争いなのかは判然としない。まだ議論百出といった状況で、本当の費用対効果はヤブのなかだ。ただ、シェールガスの将来に過度な期待は禁物ということなのかもしれない。30日の三井物の株価も小幅に上昇しては押し戻される展開が続いている。

〔日経QUICKニュース 長尾久嗣〕


<画像引用>

Insiders Sound an Alarm Amid a Natural Gas Rush
http://www.nytimes.com/2011/06/26/us/26gas.html?_r=1
http://www.nytimes.com/2011/06/26/us/26gas.html?_r=1&pagewanted=print

カラス独断2011年上期「呟き」大賞は、藤沢数希氏の「ソーラーなんて女子供のエネルギー。男は黙って原子力。」2011/07/03 14:45

カラス独断2011年上期「呟き」大賞は、藤沢数希氏の「ソーラーなんて女子供のエネルギー。男は黙って原子力。」


カラスの独断で2011年度上半期「呟き」大賞を選ぶとすれば、、
藤沢数希氏の「ソーラーなんて女子供のエネルギー。男は黙って原子力。」で決まり。

藤沢氏ご本人も余程気に入ったのか、同じ呟きを3月25日と6月24日にツイート。
内容はともかく、その勇気を大いに称えたい。

カラスはズル賢いので、
脱原発の難しさを知りつつも多少修正してこのように呟いておこう。

「男は黙って脱原発。だから当面原子力」


<画像引用>

ソーラーなんて女子供のエネルギー。男は黙って原子力。
http://twitter.com/#!/kazu_fujisawa/status/51237901870182400
http://twitter.com/#!/kazu_fujisawa/status/84246557305741312


<関連サイト>

金融日記
藤沢数希が社会について日々徒然と書き綴る。
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/

カラスの「太陽光=フリカケ」論
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2011/06/16/5915276

野生化した被爆犬のタタリガミ、8月6日に大暴走?2011/07/04 06:44

野生化した被爆犬のタタリガミ、8月6日に大暴走?


広島「原爆の日」の8月6日か、長崎「原爆の日」の8月9日。
菅直人首相は全世界に向けて「脱原発」を宣言。
そのまま「脱原発」を単一争点に解散・総選挙になだれ込むという驚愕シナリオ。

確かにこの噂は永田町にも渦巻いている。
すでに準備を始めている議員もいるとかいないとか。

自民党の谷垣禎一総裁も「あの人はやりかねない」と発言。
民主党議員でさえも「あの人ならやりかねない」とビビりまくっている。

それは単なる脅しなのか。
それとも、野生化した被爆犬のタタリガミ、8月6日に大暴走?


<関連記事引用>

引導をかわし続ける日本の首相
2011.07.04(Mon)  The Economist
(英エコノミスト誌 2011年7月2日号)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/13920

理解し難いところのある菅直人首相は、敵と味方の両方に抗っている。

 菅直人首相はまるで、福島第一原子力発電所の周辺に取り残され、被曝しながら自力で生きていくことを強いられた犬さながらに野生化してしまったかのような印象を与えている。

 菅首相が政府内の仲間からの辞任要請さえはねつけるのには、盲目的な権力欲以外に、一体どんな理由があるというのだろうか?

 3月11日の地震と津波、そして原発事故以来、政治が機能不全に陥っていることを考えれば、これはもっともな疑問だ。

 与党・民主党の内外で、多くの政治家が菅首相の指導力のなさに業を煮やし、首相が辞任しない限り、復興に向けた重要法案が成立する見込みはないと考えている。

菅首相の思惑

 しかし、幸運に恵まれているのか、したたかなのか、菅首相はこれまで、自身の失脚を狙う政治家たちを出し抜くことにどうにか成功している。6月2日にはいずれ退陣すると約束することで、内閣不信任決議案を乗り切った。そして6月27日には、ようやく自らの辞任の条件を示した。

 その条件とは、震災対応目的の2兆円規模の第2次補正予算案、2011年度予算の赤字を穴埋めする公債特例法案、全国の電力網で再生可能エネルギーの使用を促すため、電気買い取りの範囲を広げる制度を導入する再生エネルギー特別措置法案の3法案の成立だ。

 これら3法案は、野党・自民党の反対で成立を阻止されている。自民党は2009年までの55年間ほぼ一貫して日本を支配し続けた政党で、今は菅降ろしに固執している。自民党は、同党が法案に賛成した後ではなく、賛成する前に菅首相が退陣することを求めているが、退陣すれば賛成するという言葉の真偽に疑いを抱くのは、菅首相だけではあるまい。

 菅首相が示した条件により、ボールは自民党側に渡ったが、その状況も長くは続かない。不可思議なことに、辞任の条件を示したその日に、首相は内閣人事に手をつけた。菅首相は自民党所属だった浜田和幸氏を離党させ、総務政務官に起用したのだ。この人事により菅首相は、自民党と民主党の双方を見事に激怒させた。

 こうした混乱を受けて、観測筋の中には、菅首相が巻き返しに向けて最後の一撃を加える可能性を否定できないとする向きもある。この夏の間に、脱原発の公約を掲げて解散総選挙を行うのではないかというのだ。

 あるいは、反核感情が最も高まる、広島に原爆が投下された8月6日に首相は辞任するのではないかという噂さえもささやかれている。菅首相は6月28日、民主党議員の総会で、エネルギー政策は次の選挙で最も重要な争点になるだろうと語り、噂を打ち消すそぶりを微塵も見せなかった。

脱原発解散は民主も自民も破壊する爆弾?

 このような賭けに、政治の世界での前例を思い起こすこともできる。

 2005年8月上旬、当時の小泉純一郎首相は郵政民営化を進めるために解散総選挙に打って出た。これは与党である自民党を分裂させるに近い決断だったが、小泉首相は圧倒的勝利を手にした。

 福島原発事故後の日本では、原子力は郵政よりもはるかに大きく国民感情に訴える問題となるだろう。学習院大学の佐々木毅氏は、「これは民主党と自民党の両方を破壊する爆弾になるかもしれない」と話している。

 佐々木氏は、菅首相が小泉元首相が行ったように、次期政府の顔となり得るカリスマ性のある若い政治家で周囲を固めようとしているのかもしれないという推測も示した。27日に原発事故担当相に任命された、39歳の敏腕の政治家、細野豪志氏もそうした1人だろう。

 しかし、そのような選挙の実現性を疑う根拠も、同じくらい数多く存在する。民主党の幹部は、党の敗北を恐れて強硬に反対するだろう。また、国民が3月11日以来、どれほど原発への反対姿勢を強めたかは、いまだ明確でない。実際問題、今後数年におよぶ電力不足が待ち受けているのだ。

 さらに言えば、被災地の住民に総選挙を求める機運は皆無だ。被災者が国会に求めていることは、資金の準備と復興の指揮に尽きる。

カンはコイズミではない

 菅首相が抱える弱点は、郵政解散当時の小泉元首相と違い、支持率が低いことだ。国民がどれほど主流政党を嫌っていようとも、彼らは菅首相のことも好きではない。

 共同通信が6月29日に発表した世論調査の結果によると、菅首相は今すぐにやめるべき、あるいは8月末までにやめるべきとする回答者が調査対象者の3分の2を上回った。

 コロンビア大学のジェラルド・カーティス氏は、総選挙というシナリオは「実現しない。自殺行為になるだろう。彼は小泉氏ではないのだから」と指摘する。

 菅首相と小泉氏は確かに異なっている。しかし、菅首相が総選挙を行うかどうかとは関係なく、主要政党同士が震災対応で協調の足がかりを作れないというのなら、もっと彼らのネジを巻いてやる必要がある。


<画像引用>

One step ahead of the executioner
The unfathomable Naoto Kan defies both friends and enemies
Jun 30th 2011
http://www.economist.com/node/18897741


<関連記事>

急浮上する「9.11脱原発総選挙」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110630/221203/?bv_ru

ばらまかれた「フクシマ・ファイル」 原発商戦、仏したたか、巻き返しに動く日米連合2011/07/04 07:44



日米連合は仏の手口など百も承知。
今まさに巻き返しに出るタイミングを見計らっている。


<関連記事>

検証・大震災:ばらまかれた「フクシマ・ファイル」 原発商戦、仏したたか
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110704ddm001040090000c.html

 ◇「GEの事故」強調 アレバ、米でロビー活動

 東京電力福島第1原発事故から1カ月足らずの4月初旬、米ワシントン。水素爆発した過程などを図解したカラーの冊子(A4判33ページ)が、米連邦議会や政府関係者の間に出回った。

 後に「フクシマ・ファイル」と呼ばれるこの冊子は、フランスの原子力大手アレバ社のロビイストたちがばらまいたものだった。

 原子炉は「米ゼネラル・エレクトリック(GE)社製マーク1」。そう強調したうえ、内容は臆測を交えていた。実際には起こっていない貯蔵プールの使用済み核燃料の溶融までも記述。最終ページには「東京電力は、ほとんどの情報を開示していないようだ」と記した。

 事故対応に追われる日米両政府やGE関係者は衝撃を受けた。ロビイストたちは、冊子を配る時に「事故は日本特有のもの」と口にし、アレバ社の原発では起きないと言外ににおわせていた。「フクシマ・ファイル」は、原発ビジネスの競合相手を陥れる「工作」ととらえられた。

 サルコジ仏大統領が来日したのは、この冊子が出回るのとほぼ同じ3月31日。サルコジ氏は菅直人首相との会談で「必ず日本は再生する」と語り、全面支援を約束。仏ドービルで5月26日に始まる主要8カ国首脳会議(G8サミット)で日本の首相として初めての冒頭演説を要請した。

 「中傷」と「支援」を使い分けたかのような手法に、日本政府関係者は「仏は汚い」と憤った。だが、仏は事故の「特殊性」を強調することで原発ビジネスへの影響をできるだけ抑えつつ、震災前は優位にあった「GE・日立」「東芝・ウェスチングハウス」の日米連合を逆転する千載一遇の商機ととらえていた。

 「(アレバ社員を)あなたの部下として使ってください」。サルコジ氏の前日に訪日したアレバのロベルジョン最高経営責任者(CEO、6月末退任)も海江田万里経済産業相との会談で必死に売り込んだ。アラブ首長国連邦の原発入札で韓国に敗れ、自社の技術力を世界にアピールする思惑もあった。

 対照的にGE社のイメルト会長兼CEOの動きは鈍く、来日はロベルジョン氏より遅れた。経産省幹部は「原発の製造責任を追及されるのを恐れ、当初は政府関係者に会うことすら嫌がった」と明かす。

 イメルト氏は原子力事業で合弁している日立製作所の説得を受け、4月4日に海江田経産相と会談。事故処理に全面協力する意思を示したが、会談後に記者団から製造責任を聞かれると「原子力は長年安全性を保ってきた」とかわした。

 フランスの攻勢に押されたのは日本の原子炉メーカーも同じだった。福島第1原発の汚染水の浄化に必要な装置の納入を巡り、アレバ側は「どこよりもいいものを持っている。しかもすぐに納められる」と東電に売り込んだ。アレバに先を越された格好の日本のメーカー幹部は「耐え難きを耐えるしかなかった」と語った。

 受注に成功したロベルジョン氏は6月末の退任を前に「原発の低価格競争時代は終わった」と語り、同社製への自信を隠さなかった。

 新興国を中心に世界では180基以上の原子炉が建設・計画中で、市場規模は1兆ドル(約80兆円)。福島事故後も原子力エネルギーの需要は減ることなく、国際ビジネスの激しい競争が早くも再燃している。

毎日新聞 2011年7月4日 東京朝刊


検証大震災:4月、米国で仏がまいたフクシマ・ファイル
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110704k0000m030132000c.html

NEC、家庭用蓄電システムに参入、それで寿命はどれぐらい?2011/07/05 07:46

NEC、家庭用蓄電システムに参入、それで寿命はどれぐらい?


<関連記事引用>

NEC、家庭用蓄電システムに参入 他社製の半額以下 (画像引用)
2011/7/5 7:00
http://s.nikkei.com/k1MQqY

 NECはリチウムイオン電池を使った家庭用蓄電システムに参入する。夜間にためた電気で昼間の電気使用量の半分程度をまかなえるタイプで、価格は100万円程度(6キロワット時)と他社の半額以下に抑える。NECは日産自動車の電気自動車向け蓄電池を生産している。車載と家庭用の部材を共通化することでコストを大幅に引き下げ、家庭用でも普及を狙う。

 NECが発売するのは一戸建て住宅向けの容量6キロワット時のシステムで、屋外に設置する。リチウムイオン電池のほか、充放電の時間などを設定したり、稼働状況などを監視する装置や、直流と交流を双方向に変換する装置などで構成する。

 月内にモニター販売を始める。2012年1月から、価格を100万円程度に設定し、月1000システムを生産する。家庭用蓄電システムは最も安いタイプでも容量が1キロワット時当たり33万円程度とされるが、NECのシステムは17万円弱と半額程度に当たる。

 6キロワット時の電力は関東地方の4人家族の1日平均使用量の3分の1に当たり、夜間にためれば、昼間の電気使用を半分に減らせる見込み。夏場でもエアコンを含めて、3時間分をまかなうことができる。急な停電時にバックアップ用の電源としても利用可能。

 充電・放電量を適切に制御できる回路なども備えており、安全性にも十分配慮する。戸建て住宅会社や電力・ガス会社などと組んで販売する。既に相模原事業場(相模原市)内に専用ラインを設置。投資額は約10億円とみられる。

 NECの電気自動車用リチウムイオン電池の年間生産能力は200万キロワット時(3月末時点)にのぼる。家庭用蓄電システムに使う電池と基本構造は同じ。部材も共通化することで、競合メーカーより安く調達できるとみている。

 蓄電池を使えば、夜間に蓄電した電力を昼間に使うことで、昼間の瞬間最大使用電力の抑制につながる。電力会社との契約によっては電気料金の削減にもつながる。また発電量が天候に左右されがちな太陽光パネルの電力とも併用しやすくなる。

 政府は今月から、東京電力と東北電力管内の家庭に一律15%の節電を求めている。家庭用蓄電システムは東芝やパナソニックなども参入する方針。電機大手を軸に競争が本格化すれば普及に弾みがつきそうだ。


NEC 家庭向け蓄電池参入へ
7月5日 5時19分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110705/t10013973331000.html

東日本大震災後の計画停電などを受けて非常用の電源として需要が高まっている「蓄電池」について、大手電機メーカーの「NEC」は今月中にも家庭向けの製品の販売に乗り出すことになりました。

住宅のコンセントで充電できる家庭用の蓄電池は、震災後の計画停電などをきっかけに、停電時にも一定の電源を確保したいという消費者の間で需要が高まっています。

NECは、こうしたニーズを捉えて今月中にも家庭向けの蓄電池に参入することにしたもので、一般家庭の場合、半日以上の電力を賄えるという6キロワットアワーの容量の蓄電池を住宅メーカーを通じて販売するということです。

NECは、まず100台限定で販売を始め、その後は、来年初めをめどに相模原市にある工場で量産化を図り、年間1万台の生産を目指すとしています。

家庭向けの蓄電池を巡っては、「パナソニック」が5日、新製品を発表するほか、当初、来年度から参入するとしていた「東芝」も発売時期の前倒しを検討するなど、電力不足をきっかけに電機メーカーの間で普及に向けた動きが活発化しています。


<日産自動車で学ぶリチウムイオンバッテリーの特性>

▼ リチウムイオンバッテリー
http://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/LEAF/OM/CONTENTS/ze0-j01-b778acf6-52d3-4039-8f99-5aaa4106934b.html

リチウムイオンバッテリーの蓄電能力は、通常のバッテリーと同じように時間の経過や使用状況に伴い低下します。 リチウムイオンバッテリーの蓄電能力が低下すると、航続可能距離は短くなります。蓄電能力の低下は、バッテリー本来の特性であり、不具合ではありません。リチウムイオンバッテリーの蓄電能力は、5年が経過すると当初の約80%になると予測しています。この数値はあくまでも予測値であり、車両の使用状況によって蓄電能力が低下する割合は変化します。

リチウムイオンバッテリーの寿命
http://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/LEAF/OM/CONTENTS/ze0-j01-9ff8deb3-02e9-402a-a656-0d54ae038bd1.html

ダーク・ジェダイたちの反乱: “暗黒フォース型菅直人”が日本のやる気を奪い去る! 勘違いの「権威」を振りかざす菅直人の罪2011/07/06 09:28

ダーク・ジェダイたちの反乱: “暗黒フォース型菅直人”が日本のやる気を奪い去る! 勘違いの「権威」を振りかざす菅直人の罪


現在、ダーク・ジェダイたちが大活躍。
小沢一郎に始まり、今やその主役は菅直人。
そして、松本龍、橋下徹、孫正義らが続く。

松本復興相辞任めぐって民主党内部でも囁かれている自爆説。
川内博史も「菅首相と差し違えるつもりだったのではないか」と分析。

確かに松本龍が菅直人親分龍の逆鱗に触れようとしたかのように見えなくもない。
親分龍をコチョコチョ刺激。さらに激高させて潰そうとでも思ったのか。
それとも「脱原発解散」なる暴走に追い込みたいのか。

怒りをパワーにしてきたダーク・ジュダイたち。
反乱が内乱へと発展することもしばしば。

このままでは日本丸ごと暗黒面へ。
回避するには癒やしが必要。
こんな時こそタイに続けと女性リーダー待望論はいかがでしょうか。


<関連記事引用>

“暗黒フォース型上司”が部下のやる気を奪い去る!
『スター・ウォーズ』に見るリーダーシップの大いなるミス
http://diamond.jp/articles/-/12997

とるべき具体的な行動がわからない?
自分を内省できない「反面教師」のリーダー

部下をヘコませることが仕事に?
勘違いの「権威」を振りかざす上司の罪


<関連サイト>

▼松本龍と橋下徹
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E9%BE%8D_(%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%AE%B6)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%8B%E4%B8%8B%E5%BE%B9

橋下知事「復興相やめる必要なし。辞任なんて末期症状」
2011/7/5 19:09
http://s.nikkei.com/mQiTIJ

 大阪府の橋下徹知事は5日、松本龍復興対策担当相の辞任に関し「きちんと謝罪し仕事で結果を出すなら、辞める必要はまったくない。一つの発言で大臣を辞めなければいけないなんて、日本の政治は末期症状だ」と述べ、松本氏を擁護した。


▼孫正義
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%AB%E6%AD%A3%E7%BE%A9

孫社長 携帯つながらないとの苦情に「政府が悪い」と反論
http://www.news-postseven.com/archives/20110705_24864.html

太陽光発電事業「電田プロジェクト」を突如ぶち上げたソフトバンクの孫正義・社長。ぶち上げるときはいいが、都合が悪い時は政府のせいにするのが孫氏の特徴だ。

 ついには社内からも反対意見が噴出し始めている。孫氏を見かねて、あるソフトバンクの最高幹部は、知人にこう漏らしたという。

「政治に頼って利権を握るのは勝手だが、やるなら私財でやってくれ」


<画像引用>

ユーモア~あの芸能人が使用したセンスのいいユーモア話術をご紹介 逆鱗に触れる
http://kotobamagic1.blog75.fc2.com/blog-entry-60.html