NYモスク建設で揺れる米国 ― 2010/08/24 09:25
ニューヨーク市の9・11テロ跡地近くに計画されたイスラム教礼拝所(モスク)建設問題で振れる米国。この問題で連日米国メディアは大忙し。
火に油を注いだのがオバマ大統領。それでなくてもイスラム教徒だと誤解されているのに言わなくていいことを言っちゃった。
頼まれもしないのにこの論争に割って入ったオバマ君は「信教の自由を揺るがせてはならない」と演説。しかもこれはホワイトハウスで開催されたイスラム教徒のラマダン(断食)明けの夕食会での発言。
オバマ批判が飛び交う中でさすがにまずいと思ったのか、翌日には「建国以来の米国民の権利を論評した」だけだと苦しい言い訳。中間選挙を控えた中での手痛いオウンゴール。支持率も過去最低を更新中。
こうした中で公表されたピュー・リサーチ・センターの世論調査。米国人のおよそ5人に1人にあたる18%がオバマ君をイスラム教徒だと考えているとの調査結果。就任直後の昨年3月の11%から大幅アップ。
この調査は7月21日~8月5日に行われたもの。従って、オバマ君のモスク発言以前の調査。今同じ調査を行うとどうなることやら。
寛容を売りにするのがリベラルな人の特徴。オバマ君もその一人。確かに不寛容よりは寛容の方がいいに決まっている。
しかし、いつも気になるのはリベラルな人のリベラルではない人に対する冷淡さ。上から目線で人を見下したような態度を取ることがある。リベラルこそが正しい道だと固く信じているからなのか。
リベラルな人はリベラルではない人に対する寛容も身に付けなければ、亀裂はますます深まることになるだろう。似たような現象が自称リベラルな民主党政権誕生によって日本にも上陸しそうな予感がする。
<関連サイト>
Growing Number of Americans Say Obama is a Muslim (画像引用)
http://pewresearch.org/pubs/1701/poll-obama-muslim-christian-church-out-of-politics-political-leaders-religious
http://pewforum.org/Politics-and-Elections/Growing-Number-of-Americans-Say-Obama-is-a-Muslim.aspx#1
Many More Now Following Mosque Controversy – And Don’t Like It
http://www.rasmussenreports.com/public_content/politics/general_politics/august_2010/many_more_now_following_mosque_controversy_and_don_t_like_it
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