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出馬するも地獄、出馬しないも地獄、小沢一郎に待ち受ける「平成の西南戦争」という悪夢2010/08/21 09:54

日経:小沢氏出馬巡り民主二分 待望論に菅陣営反撃 より


高まる小沢一郎前幹事長の民主党代表選への出馬待望論。怖いもの見たさから小沢首相誕生をちょっぴり楽しみにしていた私。はたして小沢首相誕生となるのか。

異常な熱狂に水を差すかのような発言をしたのが民主党の藤井裕久元財務相。検察審査会の審査を控えていることを念頭に「ご本人は自分の立場を分かっておられると思う。周りが騒いでいるだけだ」と述べ、小沢氏の出馬に否定的な考えを示す。

どこからどう見ても藤井氏の方がオトナ。小沢氏を担いでいる民主党の人たちや熱狂的な小沢ファンは身も心も無邪気なチルドレン。小沢というお父ちゃんにしがみついているようにしか見えない。

私自身も藤井氏同様に小沢出馬はありえないと見ているが、それでもバカ丸出しのお子ちゃま神輿に乗ってお父ちゃんが出馬を決めた場合にはどうなるのか。今、身内からも小沢出馬へのけん制発言が相次ぐ中でどうなってしまうのか。

当然、民主党は分裂の危機に立たされることになる。分裂騒ぎの中ではたして代表選がまともに行われるのか。小沢氏が代表選に勝利したとしてもその直後に分裂騒ぎがピークに達する可能性も。

今さら国民が望んでもいない衆院選マニフェストの実行を訴えられてもいい迷惑。夫婦別姓や外国人地方参政権などで剛腕示せば国は分裂。さらには米軍普天間飛行場移設問題における5月の日米合意をぶっ壊すなどと叫ばれたら木っ端微塵。まともな政治家なら当然逃げ出すだろう。

その結果どうなるのか。小沢氏が代表選に勝利したとしても、党は分裂し、首相になれないというシナリオまで浮上する。

これを見越してすでに親菅・反菅双方が自民などと接触しているとの情報もあるが、誰もが気にする小沢強制起訴リスク。

とはいえ無邪気に騒いだ小沢神輿。今さら引っ込めることなどできるのか。出馬しない場合でも民主党分裂の火種は残る。党分裂を避けるには、出馬してわざと負けるというトンデモ選択肢しか残されていないように見える。それでも影響力低下は避けられない。

小沢氏にとって最も悲劇的な結末とは何か。代表選に勝利したのに神輿ごと野に下る。壊し屋・小沢という平成の懲りない永久革命論者には「平成の西南戦争という最期が待っている」との私の予言が見事的中することだろう。そして、小沢氏は静かに政界から消滅することになる。

それでも小沢首相誕生の可能性がないわけではない。その時、日本はパンダコパンダ。おっきいおっきいパパが大喜び。


<関連記事>

半藤一利氏の「小沢一郎=西郷隆盛=懲りない永久革命論者」説を読む (新刊『いま戦争と平和を語る』より)
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/07/25/5246469


<関連記事引用>

日経:小沢氏出馬巡り民主二分 待望論に菅陣営反撃 (画像引用)
代表選、挙党態勢巡り駆け引き
2010/8/20 22:01 (2010/8/20 23:08更新)
http://goo.gl/t0kr

 9月の民主党代表選に向け菅直人首相の再選を支持する陣営と、対抗馬を模索する「反菅」陣営の駆け引きが20日、激化した。「反菅」陣営は小沢一郎前幹事長の出馬待望論を強め、菅陣営は脱小沢路線を堅持する構えをみせて対抗している。

 「反菅」陣営の中核の一つ、鳩山由紀夫前首相のグループが長野県軽井沢に約160人を集めた研修会から一夜明けた20日。菅陣営は小沢氏待望論を標的に反撃に出た。

 「果たして民主党立党の原点に返ったときにどうなのかという感じだ」。岡田克也外相は記者会見で、検察審査会が政治資金規正法違反事件で強制起訴の是非を検討している小沢氏を「起訴される可能性がある方」と断じ、待望論に疑問を投げかけた。

 仙谷由人官房長官は記者会見で、小沢氏が代表選に出る資格があるかと問われると「(出馬を)検討しているんですか、本当に。私は存じ上げない」と応じた。

 仙谷氏が主宰する前原誠司国土交通相を支持するグループ「凌雲会」は夜、都内のホテルで約50人が会合。首相再選支持と「脱小沢」路線の堅持を改めて確認した。枝野幸男幹事長も出席した。

 首相自身も仙谷氏らと同調した。記者団には「私は政権を担当することになり、政策調査会(政調)を復活した。全員が参加する政権運営、党運営は実現しつつある」として、挙党態勢は実現済みとの認識を示した。

 一方の反菅陣営。小沢氏側近の山岡賢次副代表はテレビ朝日番組で「いまは国民生活を守る時で、危機管理内閣をつくるべきだ。それをやりうる力のある人は誰なのか。皆さんの意見はかなり小沢さんだ」と述べた。山岡氏は番組後、来週にも小沢氏に出馬要請したい考えを示した。

 夜には都内の日本料理店で鳩山グループの樽床伸二国会対策委員長と平野博文前官房長官、小沢グループの三井辨雄国対委員長代理と樋高剛前副幹事長らが会合。「この難局を乗り切るには小沢さんしかいない」との認識で一致し、輿石東参院議員会長と密接に連携していくことになった。

 19日の軽井沢研修会に顔を出した小沢氏は20日、都内の自宅にこもった。関係者によると、小沢氏は14日夜、京都市内の料亭旅館に引退した前参院議員の高嶋良充、佐藤泰介両氏を招いて慰労した際に「9月が勝負だ」と漏らしたという。


藤井元財務相 小沢氏の代表選出馬否定 「自分の立場分かっている」
2010.8.20 19:08
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100820/stt1008201910004-n1.htm

 民主党の藤井裕久元財務相は20日、TBS番組の収録で、小沢一郎前幹事長の党代表選への出馬の可能性ついて、小沢氏が検察審査会の審査を控えていることを念頭に「ご本人は自分の立場を分かっておられると思う。周りが騒いでいるだけだ」と述べ、否定的な考えを示した。

 小沢氏らが別の党中堅を擁立するとの見方についても「本当にこの人を首相にするつもりか、というようでは本当に笑い者になる」と牽制(けんせい)した。

 そのうえで、「(小沢氏は)もともと冷静で合理的にものを考える方だ。その貫徹していただくことが大事だ。大きな意味で立場で党内を指導してほしい」と語った。