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小沢カオスに怯える世界、さて米国はどう動く2010/08/27 09:33



昨夜紹介したStars and Stripesの記事。
日本では「星条旗新聞」として知られる米軍発行の機関紙。
その所在地は東京都港区六本木7-23-17。
そこにはハーディ・バラックスも同居している。

小沢出馬が普天間問題にどのような影響を与えるのか。
それを真っ先に分析したのが昨夜の星条旗新聞の記事。
「小沢首相が誕生すれば普天間問題はカオス化、日米関係も混乱」との見方を伝えた。

数時間後に産経新聞も『【小沢氏出馬】普天間移設も混迷 「小沢首相」なら振り出しへ』と題する記事を配信し、警鐘を鳴らす。

米軍関係者は当然星条旗新聞に見入っていたはず。米国の政府関係者や米中央情報局(CIA)も目を通しているだろう。そろそろ米国も動き出しそうな気配がする。

米国は放置プレイを楽しむのか、それとも小沢首相誕生阻止に動くのか。

仮に米国が新首相誕生阻止に動いたとしても、それが米国だけの意思と考えない方がいい。実際には日本側からの要望もあったりするもの。反米陰謀論者はこのあたりの構図がまったく見えていない。

おそらく日米両国の国益を踏まえて行動に移すだろう。ここまできたら放置プレイの可能性の方が高いと見る。この際一度どん底を味わうのも悪くないと考えている人も多いと聞く。盧武鉉時代の韓国もそうだった。

しかし、日本経済もカオス。普天間もカオス。日本の外交・安全保障、そして日米関係までもがすべてカオス。小沢首相誕生によって日本全体が完全なカオス状態に陥る可能性もある。それが何を意味するのか。アジア全域にまで影響が及ぶということ。

ここで舞い上がっている民主党関係者や民主党支持者に警告しておこう。

小沢首相誕生がアジアの平和と安定に重大な影響を及ぼす可能性がある。少なくともそう判断している日米関係者は多い。

アジアは「友愛の海」どころか「混沌の海」へ。均衡が崩れて「血まみれの海」と化す可能性だってある。またそこに沖縄が巻き込まれる可能性だってあるのだ。

さて、米国はどう動く。小沢首相誕生を阻止する方法なんていくらでもある。それが発動されるかどうかは小沢次第。今ここで普天間を代表選の争点にするなどという愚行は慎むべきだ。日本が乱れる。アジアが乱れる。世界全体が震え上がる。


<関連記事>

Opponent of U.S. bases to challenge Kan in Japan’s PM race
By David Allen and Chiyomi Sumida
Stars and Stripes
Published: August 26, 2010
http://www.stripes.com/news/opponent-of-u-s-bases-to-challenge-kan-in-japan-s-pm-race-1.116049


小沢氏の代表選出馬表明、経済運営は視界不良
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-16959320100826
早稲田大学政治経済学術院の山本武彦教授は「小沢氏が勝っても地殻変動。負けても地殻変動が起こる。党が割れる可能性もありうる」と見通し、「『壊し屋』小沢氏が政治をカオス(大混乱)にする可能性もある」とみる。


【小沢氏出馬】普天間移設も混迷 「小沢首相」なら振り出しへ
2010.8.26 22:49
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100826/stt1008262250048-n1.htm

 民主党代表選で菅直人首相と小沢一郎前幹事長が対決することは、大詰めを迎える米軍普天間飛行場(沖縄県宜(ぎ)野(の)湾(わん)市)の移設問題にも影響を与えるのは必至だ。普天間問題はますます混迷の度を深めそうだ。

 小沢氏は昨年12月、「沖縄の人の声は尊重しないといけない。きれいな海を汚していいのか」と述べ、名護市辺(へ)野(の)古(こ)沿岸部への移設に難色を示した。26日には川内博史衆院議員ら小沢氏に近い民主党議員ら約20人が辺野古を視察。移設反対の稲嶺進名護市長との会談で「市民や県民と一心同体となり、解決に向けて行動したい」(川内氏)と気勢を上げた。

 小沢氏が勝利した場合、5月の日米共同声明で明記された辺野古移設が振り出しに戻る可能性がある。

 菅首相続投でも展望は開けていない。日米両国は26日、都内で専門家協議を行い、滑走路2本を配置するV字形案と滑走路1本案を併記する報告書の最終調整を行った。だが、民主党沖縄県連は11月28日投開票の沖縄県知事選で「県外、国外移設」を掲げて対応する方針を固めるなど、党内の意見集約は進んでいない。

 米側は最近、V字形の場合でも飛行経路をより陸上側に変更するよう求めてきた。騒音や危険性が増し、地元の反発は強まることになるため日本側は慎重姿勢を示し、31日にも公表される報告書への明記は見送られることになった。菅政権は知事選後の最終決着を目指すが、代表選次第ではさらに先送りとなりそうだ。


東京都港区六本木7-23-17、ハーディ・バラックスに集う人々
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/03/18/4954473