Google
WWW を検索 「園田義明めも。」を検索

中国真夏のミステリー、謎だらけの北朝鮮機墜落事件2010/08/19 10:09

中国真夏のミステリー、謎だらけの北朝鮮機墜落事件


8月17日午後に中国東北部の遼寧省に墜落した小型機。ネット上には周辺住民が撮影したとみられる墜落機の写真が流れ、そこには北朝鮮軍の所属を示すマークがクッキリ。

このためか中国国営・新華社通信も「現場の状況から判断して北朝鮮の飛行機とみられる」と伝えた。しかし、その報道も事故から丸1日たった18日午後。

この事件は謎だらけ。

まずは機体。現時点で北朝鮮軍の「ミグ21戦闘機」との見方が有力だが、ミグ21より小さい軍用教育訓練機との情報も。

さらに事故原因でも北朝鮮から脱出しようとして墜落したとの見方もあれば、黄海で始まった米韓合同軍事演習を偵察中に燃料不足や機器異常などのトラブルが発生して墜落したとの見方も浮上中。

そもそも墜落だったのか。韓国の聯合ニュースや中央日報などは事前通知なく国境を侵犯したため、中国側が撃墜した可能性を示唆。目撃情報が多数寄せられる中で、さすがに撃墜との見方は不自然かと思われるが、真相はいかに。

さらにさらにこの北朝鮮機が脱北目的だとすれば、誰が乗っていたのかが気になるところ。しかし、現時点でわかっているのはパイロット一人の死亡のみ。しかし、パラシュートで脱出した人もいるとの目撃情報もあれば、乗員1人が死亡、もう1人が負傷し、この負傷者がどこに運ばれたかは不明との情報まである。

ここまでくると当然波紋は広がる。産経は空軍機でソ連へ亡命する途中にモンゴルに墜落し死亡した林彪元国防相の例を挙げながら、「亡命を図ろうとした北朝鮮指導者が乗っていた可能性もある」との中国保守系投稿サイト情報を紹介。

中国側は事故について北朝鮮側と連絡を取っているようだが、中朝両国が墜落事件の全容を積極的に公表する可能性は低いだろう。

こうした中朝両国の隠蔽体質をリベラル自称の日本のメディアや知識人はなぜか無視。これまたミステリーと呼ばずにはいられない。


<関連記事>

▼中国遼寧省で北軍用機が墜落、脱北図ったか
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2010/08/18/0300000000AJP20100818001500882.HTML

中国当局は事故原因を明らかにしていないが、事前通知なく国境を侵犯した同機を中国側が撃墜した可能性も浮上している。

▼北軍用機、中国・遼寧で墜落…脱北と推定
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=132210&servcode=500&sectcode=500

中国当局は事故の原因について明らかにしていないが、事前通報なく国境を侵犯したこの飛行機を中国側が撃墜させた可能性が提起されている。

▼Killed Jet Pilot 'Was North Korean Defector'  (画像引用)
http://bit.ly/bTcutb

A local farmer told The Times his neighbour saw a second pilot parachute out before it crashed.

▼中国で墜落の国籍不明機は北朝鮮機だった 脱北図る?乗員1人死亡
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100818/chn1008181243005-n1.htm

1人はパラシュートで脱出したという。

▼North Korean plane crashes in China
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-11008466

A report in Hong Kong's Ming Pao newspaper said that a second pilot had bailed out but gave no information on his whereabouts. It conflicts with the South Korean report of only one pilot on board.

▼墜落で北朝鮮と折衝=操縦士死亡、軍訓練機か-中国
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010081800705

中国人権民主化運動情報センター(本部香港)は乗員1人が死亡、もう1人が負傷したと伝えたが、墜落現場は封鎖され、負傷者がどこに運ばれたかは分かっていないとしている。

▼北に異変か…広がる波紋 中国軍の「失態」批判も 北朝鮮機墜落
http://sankei.jp.msn.com/world/china/100819/chn1008190836003-n1.htm

 保守系投稿サイト「鉄血社区」などには、1971年に毛沢東との権力闘争に敗れ、空軍機でソ連へ亡命する途中に、モンゴルに墜落し死亡した林彪元国防相の例を挙げ、「亡命を図ろうとした北朝鮮指導者が乗っていた可能性もある」といった書き込みも寄せられた。

 また、60年代から70年代半ばにかけた文化大革命の大混乱の中で、台湾へ亡命した中国空軍のパイロットが複数いた例を挙げ、「エリート中のエリートといわれるパイロットが亡命することは、北朝鮮国内に大きな異変があったことを意味する」との声もある。