郵政ハルマゲドンの主戦場:財務省vs総務省 ― 2009/06/25 00:38
ある筋から「次は財務省」との情報が入っていましたが、
早速出てきた与謝野馨財務・金融・経済財政担当相の迂回献金疑惑。
これは明らかに総務省の反撃。
郵政ハルマゲドンはいよいよ「財務省vs総務省」という主戦場へ。
郵政民営化の本丸は日本郵政の役員構成を見れば一目瞭然。
日本郵政の株式は財務省が保有。
その財務省陣営を率いるのは取締役兼代表執行役副社長の高木祥吉(旧大蔵省出身)。
一方で総務省陣営を率いるのは代表執行役副社長の團宏明(団宏明、旧郵政省出身)。
両陣営が真っ向から激突。
その前哨戦は与謝野と鳩山邦夫前総務相の閣内対立。
鳩山辞任を受けて、反撃の矛先は財務省の「金庫番」である与謝野に向けられているわけです。
しかし、冷遇目立つ旧郵政省出身者の最後の足掻きにも見える。
結局、郵政民営化とは官界抗争。
単なる財政投融資(財投)問題の責任の擦り付け合いとの見方もできる。
ここに政界、財界、それに外資までもが巻き込まれた。
火に油を注いだのは、小泉純一郎と竹中平蔵と小泉改革を熱狂的に支持した国民。
最大の犠牲者は安月給(年間報酬3000万円弱)で社長を引き受けた西川善文と社外取締役たち。
財界は民間人を代表して意地を見せて欲しい。
奥田碩が音頭を取って社外取締役が揃って辞任。
「小泉社長、竹中副社長でやったらどうだ」の捨て台詞もご提案しておきたい。
<気になる動き(1)>
与謝野迂回献金疑惑を受けて、民主党は国会での徹底追及へ。
民主党にとっては小沢一郎の敵討ち。
鳩山由紀夫にとっては弟・鳩山邦夫の敵討ち。
ダブル敵討ちで民主党は総務省陣営の加わることになるのか。
大蔵復権の動きが大勢となる中で、ここに大きな罠が仕掛けられています。
おそらく小沢はこの罠の存在を敏感に嗅ぎ取っていることでしょう。
<気になる動き(2)>
6月23日の参院財政金融委で日本共産党の大門実紀史は「チーム西川」問題を追及。
大門が取り上げたのはゆうちょ銀行のカード事業を西川の出身行である三井住友銀行のグループ企業に委託した問題と持ち株会の事務委託を大和SMBC(三井住友グループ)が受けている問題。
この時、業務委託先を検討する稟議書に西川も捺印しているゆうちょ銀行の内部文書を示したとのこと。
どうして、ゆうちょ銀行の内部文書を共産党議員が持っているのでしょうか。
入手経路の方が余程気になります。
ゆうちょ銀
カード事業 三井住友グループ委託
内部文書に西川社長印
大門氏「辞任を」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-06-24/2009062415_02_1.html
<画像引用>
役員一覧‐日本郵政
http://www.japanpost.jp/corporate/officers/
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