大捜査線、国会図書館へ ― 2008/11/21 00:22
昨日、犯人像を「図書館などに足繁く通うようなマニアックな人」と書きましたが、
国会図書館中心に動きがあったようです。
確かに自宅住所まで調べることができましたよね。
▼引用開始
職員録 閲覧制限の図書館も
11月20日 18時54分
http://www3.nhk.or.jp/news/t10015510641000.html
東京と埼玉で元厚生事務次官やその家族が自宅で相次いで襲われあわせて3人が殺傷された事件を受けて、図書館の中には、中央官庁の幹部の自宅の住所などを掲載した職員録の閲覧を制限するところも出てきています。
このうち東京の国立国会図書館では、20日から、旧厚生省と厚生労働省の職員の名前や自宅の住所などの個人情報が掲載された5種類の職員録を閲覧できなくしています。検索システムでこれらの職員録の閲覧を申し込んでも、常に「利用中です」と表示され閲覧できなくなっています。また、事件のあった埼玉県にある川口市立中央図書館では、国が毎年出版している中央官庁の幹部をまとめた職員録のうち、平成6年までに出版されたものには幹部の自宅の住所や電話番号が掲載されているため、19日から当分の間、閲覧を認めないことにしました。川口市立中央図書館の村田義一館長は「個人情報を守るためにはやむをえない措置で、大きな事件が起きたことを利用者には理解してほしい」と話しています。これに対し、全国のおよそ2800の図書館が加盟する日本図書館協会の松岡要事務局長は「名簿はプライバシーもあり慎重な取り扱いが求められるが、これについては出版する側と借りて使う側の責任だ。閲覧の規制は言論統制や検閲につながるおそれがあり望ましくない」と話しています。
▲引用終了
<関連記事>
国会図書館、OB情報含む厚労省職員録の閲覧禁止
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081120-OYT1T00762.htm?from=navr
厚労省職員名簿の閲覧禁止=「模倣犯防ぐ」-国会図書館
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008112000990
オバマのインナー・サークル(4)ダシェル厚生長官と原発 ― 2008/11/21 01:52
日本の旧厚生省から米国の厚生長官の話に切り替えます(笑)
本ブログで早くから注目していたトム・ダシェルが保健福祉省長官に内定。
11月10日の記事でも、
ダシェルが保健福祉省長官候補として名前があがっていることを取り上げましたが、
そのまま起用となりました。
日本ではなぜか厚生長官と訳されることが多いのですが、
保健福祉(省)長官や保健社会福祉(省)長官が正しい。
ダシェル以外には、二人の女性の起用が濃厚と伝えられています。
国土安全保障長官のジャネット・ナポリターノ(アリゾナ州知事)と
商務長官のペニー・プリッツカー(シカゴ実業家)の二人のこと。
プリッツカーは、米大統領選でオバマ陣営の財務委員長を務めた人物。
ハイアット・ホテルの創業一族で、
米フォーブス(Forbes)誌の長者番付にも登場するシカゴ財界の代表格です。
彼女は民主党だけではなく共和党にも通じているところに注目。
また、今話題のヒラリー・クリントンの国務長官起用も実現に向けて動き出しました。
さらにホワイトハウス人事も続々と発表されています。
「オバマ・バイデン政権移行プロジェクト(Obama-Biden Transition Project)」 、
通称「政権移行チーム(Transition team)」の三名の共同議長から二名が上級顧問就任。
二人とは、日系人のピート・ローズ=ピート・ラウズとバレリー・ジャレットです。
また、中国系のクリス・ルー(Chris Lu)とインド系のソナル・シャー(Sonal Shah)の起用も話題に。
ソナル・シャーは、ゴールドマン・サックス副社長を経て、
現在はグーグル(Google)のグローバル戦略の要であるグローバル・ディベロップメント・チームの一員。
インド政府の後押しにも支えられて、オバマ政権のIT戦略を担うことになるでしょう。
本日現在でほぼ内定と思われる人物も整理しておきましたので、ご覧下さい。
選挙参謀を務めたデビッド・アクセルロッドの大統領上級顧問就任が発表されたことからも、
オバマは苦楽を共にしてきたインナー・サークルでホワイトハウスを乗っ取ろうとしています。
現在のブッシュ大統領が就任当初を「テキサス人脈」で固めたように、
オバマは「シカゴ人脈」をホワイトハウスに続々と送り込む。
オバマのインナー・サークルとは現時点ではシカゴ人脈。
(すぐに喧嘩別れすると思いますけどねw)
シカゴ人脈といっても、その基盤は「クリントン人脈」であり、「ダシェル人脈」です。
オバマがダシェルのスタッフを引き継いで大統領選を戦ったからですね。
医療保険制度改革はオバマ政権の目玉政策の一つ。
これを担う重要ポストにトム・ダシェルが起用されることになった。
しかも、シカゴ人脈の中核を担う日系人もダシェルの腹心。
つまり、当面オバマ政権=ダシェル政権と考えておけばよい。
そして、このブログを読んでいる方はもうすでにご存知のように、
ダシェルの側近中の側近である奥様は、リンダ・H・ダシェル(Linda H. Daschle)。
リンダは超大物の航空・防衛ロビイストですから、戦争を欲している。
しかも、リンダのボスは原子力ルネサンスの守護神。
リンダが所属する法律事務所の名前は、
ベーカー・ドネルソン・ビアーマン・コルドウェル&バーコウィッツ法律事務所
(Baker, Donelson, Bearman, Caldwell & Berkowitz)。
この法律事務所の創業者一族にあたるのが、
ハワード・ベーカー(Howard H. Baker, Jr.)第26代駐日米国大使。
この法律事務所と一心同体となって、
オバマ新政権に対して必死のロビー活動を行っているであろう日本企業が1社。
その企業とは東芝。
東芝が米原子力発電大手ウエスチングハウス(WH)の買収を決めた際、
交渉の橋渡し役を担ったのが、ベーカー前駐日米国大使です。
これはもう有名な話。
「金融も自動車もダメ。ITだってせいぜい横ばい。
溢れる失業者。反オバマ暴動だって起きるわよ。
今さら原子力ルネサンスの見直しなんてできないはずよ!」
ダシェル家では連日このようなヨメの説得が続いているそうです。
<オバマ政権人事の内定者一覧>
厚生長官=HEALTH AND HUMAN SERVICES SECRETARY
トム・ダシェル(Tom Daschle,前上院院内総務)
国土安全保障長官=HOMELAND SECURITY SECRETARY
ジャネット・ナポリターノ(Janet Napolitano,アリゾナ州知事)
商務長官=COMMERCE SECRETARY
ペニー・プリッツカー(Penny Pritzker,実業家)
<ホワイトハウス・スタッフ>
首席補佐官=chief of staff
ラム・エマニュエル=ラーム・エマニュエル(Rahm Emanuel)
大統領次席補佐官=deputy chiefs of staff
モナ・サトフェン(Mona Sutphen)
ジム・メッシーナ(Jim Messina)
上級顧問=senior adviser
ピート・ローズ=ピート・ラウズ(Pete Rouse)
バレリー・ジャレット(Valerie Jarrett)
デビッド・アクセルロッド(David Axelrod)
<関連記事>
オバマのインナー・サークル(1)日系人編
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/11/06/3885679
オバマのインナー・サークル(2)人脈図
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/11/07/3887906
オバマのインナー・サークル(3)セレブな奥様編
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/11/10/3900513
Daschle's Lobbyist Wife Might Complicate New Post
http://voices.washingtonpost.com/washingtonpostinvestigations/2008/11/daschles_lobbyist_wife_might_c.html?nav=rss_blog
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