ウイグル暴動と香港のおもちゃ王 ― 2009/07/08 01:37
漢族とウイグル族の対立は深刻化。
その原因を探っていくと「香港のおもちゃ王」こと蔡志明の存在あり。
蔡志明の名前は米大手玩具マテルの中国製玩具自主回収問題でも登場。
さらには学歴詐称疑惑まで発覚。
毒餃子に続く毒玩具の恐怖。
その犠牲者はすでに156人。
その発端になっているのは6月26日に起こった蔡志明の広東省工場での集団リンチ殺害事件。
暴動が発生した7月5日までの間に中国当局は適切な対応をしたのか。
毒玩具でも中国当局の対応に致命的な欠陥があった。
今またそのことを必死で隠そうとしているようです。
<関連記事引用>
ウイグル族と漢族が集団けんか、死傷者 広東省のおもちゃ工場
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906270021.html
(CNN) 中国の国営メディアは27日、広東省韶関市にあるおもちゃ工場で26日午後、少数民族ウイグル族と漢族の従業員との間でけんかが起き、2人が死亡、118人が負傷したと伝えた。
約2時間続いたけんかには双方で数百人が参加、警官400人以上が介入し、事態を沈静化させたという。
韶関市当局の報道担当によると、漢族の女性従業員がウイグル人の寮に入ったところ、性的嫌がらせを受けようとし、叫び声を上げたのがけんかの原因となった。負傷者のうち14人が重傷。
死亡者がウイグル族、漢族のどちらなのかは不明。
中国当局は、新疆ウイグル自治区では分離を要求する勢力の運動があるとして軍部隊を派遣、厳しい警備体制を敷いているとされる。米司法省は最近、キューバにあるグアンタナモ米海軍基地に併設するテロ容疑者収容施設にいた新疆ウイグル自治区出身の4人を大西洋上にあるバミューダ諸島に移送したと発表している。
テロ容疑者収容施設には、新疆ウイグル自治区出身者が計17人いる。同じく釈放が認められた残る13人については、受け入れを表明している西太平洋のパラオに行く可能性がある。中国政府は17人全員の身柄引き渡しを求めたが、オバマ米政権はウイグル人勢力を敵視する中国で拷問が加えられることを懸念し、バミューダ諸島などへ移送を決めていた。
「ウイグル族解雇」は誤解=広東の襲撃事件で香港人経営者
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009070700607
【香港7日時事】7日付の香港紙・明報によると、「香港の玩具王」といわれる実業家の蔡志明氏(旭日国際集団会長)は6日、広東省韶関市にある同社工場で起きた民族対立事件が新疆ウイグル自治区のウルムチで暴動を引き起こしたとされていることについて、工場のウイグル族従業員を解雇して同自治区に送り返したとの説を否定した。
工場の事件では、漢族の従業員がウイグル族を襲撃し、多数の死傷者が出た。その後、ウイグル族の間で「加害者の漢族は誰も捕まらないのに、被害者のウイグル族がくびになった」とのうわさが広まり、怒りを買っていた。
蔡氏によれば、この工場はウイグル族800人を雇用しており、1人も解雇していない。襲撃事件は、仕事のミスで解雇された漢族の従業員が扇動して起きたという。工場の事件もウルムチの暴動も、根強い漢族と少数民族の対立を背景に誤解が重なって起きたとみられる。(2009/07/07-16:01)
暴動端緒、ウイグル族死亡事件の容疑者拘束…中国警察
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090707-OYT1T00932.htm?from=navr
【北京=関泰晴】7日の新華社電によると、新疆ウイグル自治区ウルムチでの暴動の発端となったとされる中国広東省のウイグル族労働者死亡事件で、警察当局はウイグル族3人を含む容疑者15人を拘束した。
この事件は、先月下旬、同省の玩具工場で漢族とウイグル族の労働者が衝突し、ウイグル族2人が死亡したもの。ウイグル族の住民多数が、自治区政府に事件の真相究明を求めて集まり、警官隊と衝突して暴動に発展したとされる。中国当局は、事件を適切に処理していると宣伝し、ウイグル族の不満を和らげようとしているとみられる。
960人流血事態、解雇恨んだ漢族のデマが発端 英紙報道
JULY 07, 2009 08:23
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2009070739928
大規模流血事態を招いた中国ウイグル族の暴動は、工場から解雇されたある漢族労働者がまいた「デマ」が、漢族とウイグル族の長年の葛藤を増幅させて起こったと、英タイムズ紙が6日付で報じた。
同紙によると、今年5月と6月に、広東省韶関にある旭日おもちゃ工場にウイグル族約800人が就職した際、解雇された漢族労働者のチュ某氏は、自分がウイグル族のために会社から追い出されたと思い、恨みを抱くようになった。
チュ氏は先月16日、「西北から来た(ウイグル族)6人が、工場で漢族女性2人に性的暴行をした」という内容をあるネットサイトに書き込んだ。ネットや人伝えにこのデマは一気に広がり、両民族間の感情は悪化した。このデマを信じた同工場の漢族労働者数百人が先月25日夜、ウイグル族労働者の寮に押しかけ、ウイグル族を暴行した。26日未明まで続いた争いで、ウイグル族2人が死亡し、両民族から計118人の負傷者が出た。
中国当局は、性的暴行のデマを捜査し、事実無根であるという結論を下して、先月28日、チュ氏を逮捕したが、時遅かった。ウイグル族が漢族に暴行されて死亡したといううわさが広がって、ウイグル族を刺激し、今やウイグル自治区の分離・独立問題に飛び火した。
<広東省おもちゃ工場の集団リンチ殺害事件のビデオ(見ないほうがいいかも)>
Video shows Chinese lynch sparking Uighur protests / VIDEO
http://www.worldbulletin.net/news_detail.php?id=44510
<蔡志明(Francis Choi)関連記事引用>
操業停止拡大、倒産懸念も 中国南部の玩具企業拠点
2007.09.03 共同通信
米欧で相次いでいる中国製玩具の自主回収。中国広東省の製造元では操業停止の動きが広がり、業界関係者の懸念は強まっている。「メード・イン・チャイナ」への不信がさらに続けば、年末商戦への打撃にとどまらず連鎖倒産につながるとの声も出ている。
「工場が再開しないなら、新しい仕事を探さないといけない」。操業停止を告げる通知が入り口に張られた広東省仏山の玩具メーカー「利達玩具公司」の工場前で、約四十人の同僚らとたむろしていた二十代の男性従業員が不満げに話した。
男性は工場で約六年間、ペンキ塗装に携わってきたと話すが、今後の見通しは全く立たない。
工場は、基準値を超す鉛が含まれていたとして米大手玩具マテルが自主回収した玩具を製造。回収による損失を苦に経営者が八月中旬に自殺し、操業は完全にストップしている。
工場は「無鉛」と偽った塗料を業者から購入していたとみられ、数千箱の商品は当局が押収。地元紙によると、塗料の卸先業者は逃走中で、警察が行方を追っている。
仏山のほか深〓(土ヘンに川)や東莞など、中国南部を流れる珠江沿いの地域は世界有数の製造業の集積地。安い労働力を求めて一九八〇年代から中国に進出し始めた香港の玩具メーカーは現在、約五千社に上り、うち約八割がマテル社の製品を作っているとされる。
香港で回収事件の関心は高く、メディアは連日報道。香港の玩具メーカーは商品の検査強化などの自衛策を打ち出しているが、百以上の工場が生産停止に追い込まれたとの情報や、製品の検査基準が急きょ変更されたことに伴う大量の回収が起きたとの報道もある。
「われわれは被害者だ」。香港で設立した玩具メーカーで一財産を築き「おもちゃ王」と呼ばれる実業家、蔡志明氏は香港紙に不満をこぼした。同氏の会社の製品もマテルの自主回収により、約百万香港ドル(約千五百万円)の損失を被ったと伝えられている。
香港政府関係者は「クリスマス向け玩具の対欧米輸出に大きな影響が出る可能性があり、企業の倒産が相次ぐ恐れもある」と憂慮している。(香港、共同=浜口健)
【トラムの窓から】“玩具王”蔡志明、学歴詐称疑惑[社会]
2007.11.23 香港 NNA
“玩具王”の異名を持つ、玩具メーカーの旭日国際(グロリアスサン)グループの蔡志明会長に、学歴詐称の疑いが発覚している。
この疑惑は香港取引所(HKEX)のデビッド・ウェブ取締役が明らかにしたもの。蔡会長が米ニューポート大学と英サセックス・カレッジ・オブ・テクノロジーでそれぞれ修士号と学士号取得と公表していることに対し「米ニューポート大は非公認機関で、しかもすでに閉鎖されており、英サセックス・カレッジも非公認で、有名大のサセックス大とは無関係」とした。
デビッド取締役はまた、旭日は米マテルの玩具に有害物質が含まれていた件は、旭日にも影響を与えるだろうとの見解を示した。22日付香港各紙が伝えた。<香港>
<画像引用>
#29 Francis Choi - Forbes_com
http://www.forbes.com/lists/2009/82/business-hongkong09_Francis-Choi_MTAH.html
Early Light Industrial Co_, Ltd
http://www.earlylight.com.hk/index.htm
http://www.earlylight.com.hk/earlylight_products.htm
日本クリスチャン人脈のバチカン&カナダ外交 ― 2009/07/08 10:07
カナダ公式訪問中の天皇皇后両陛下。
7月13日の午前中にはブリティッシュ・コロンビア大学へ。
当然、ブリティッシュ・コロンビア大学構内にある新渡戸記念公園も訪れることに。
一方で麻生太郎はバチカンでローマ法王ベネディクト16世と会談。
なにやら「隠された皇室人脈」の主人公たちの動きが慌ただしくなってきました。
鈍感な田母神俊雄グループには皇室からの警告も届かないのか。
<関連記事>
両陛下、バンクーバー公式訪問-詳細日程明らかに
http://vancouver.keizai.biz/headline/617/
Nitobe Memorial Garden - the University of British Columbia's Japanese Garden
http://www.nitobe.org/
新渡戸記念公園のビデオはこちらから
「8月6日の田母神俊雄米国講演会」のご提案
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/07/03/4410186
<画像引用記事>
カトリック信者の麻生首相、ローマ法王と会談
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090708-OYT1T00054.htm
Taro Aso, Japan's first Catholic prime minister, meets with Pope Benedict XVI
http://www.google.com/hostednews/canadianpress/article/ALeqM5hrWD8dTJkVbxqijg3bY8Y-7xNrfw
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