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隠された「16.3兆ポンド」というブラックホール2009/02/21 10:32

隠された「16.3兆ポンド」というブラックホール


中川昭一前財務相のワイン昼食会に「読売美人記者」が同席。
このときの様子を独占的に伝える特権があるはずの読売新聞ですが、なぜかほとんど沈黙。
しかも、不思議なことに読売はホームページからこの女性記者のプロフィールを削除。

「読売美人記者」こと越前谷知子さんは行方不明。
「ナベが知子を神隠し」状態になっているのでしょうか。

この問題をめぐって、今や日本ではネット上やスポーツ紙で大賑わい。

時節柄、不思議な出来事が連続するもの。
今はまさに100年に1度あるかないかの経済危機の真っ只中。
たまには世界にも目を向けてみましょう。

今話題を集めているのが、
英テレグラフのホームページに掲載されたブルーノ・ウォーターフィールド氏の記事。
世界を揺るがす最重要箇所が削除されるという事態に。
肝心な部分が行方不明になっているのです。

ここに貼り付けた画像は変更後のもの。
よって、今皆さんが読むことができるのはこの内容だということです。

・現在の記事タイトル
European bank bail-out could push EU into crisis

右側サイドバーの赤下線部分に注目。
「'Toxic' EU bank assets total £16.3 trillion」となっています。
このリンク先に飛んでも該当記事が出てこない。

・この記事のURLに暗号が記されています。
おそらく元の記事の内容が反映されているのでしょう。

http://www.telegraph.co.uk/finance/financetopics/financialcrisis/4590512/European-banks-may-need-16.3-trillion-bail-out-EC-dcoument-warns.html

European banks may need £16.3 trillion bail-out, EC document warns ...

“16.3兆ポンド”という衝撃。
ECドキュメントはヨーロッパの銀行の救済に2180兆円が必要になるかもしれないと警告したのです。

このドキュメントは17ページのシークレット文書。
配布されたのは、2月10日にブリュッセルで行われた欧州連合財務相会合の場。

ダーリング英財務相などが出席したこの財務相会合は、
2月14日の先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)に向けて行われていたのです。

この先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)終了後の記者会見で、
大失態を演じてしまったのが中川前財務相。

中川前財務相はこのG7会議でIMFへの最大1000億ドル(約9兆円)の融資契約に署名。
そもそもIMF支援を進めていたのが、麻生&中川コンビでした。

おそらく約2180兆円の衝撃に、
日本の9兆円も中川前財務相も完全に飲み込まれてしまったのでしょう。

この約2180兆円が事実だとすれば、もはやIMF資金も完全枯渇。
しかもこれはEUだけの数字。世界規模で考えれば、どこまで膨らむのやら。

ぽっかりと開いた巨大な「16.3兆ポンド」というブラックホール。
この存在を知れば、誰だって飲まずにはいられない。

そして、中川前財務相は足元フラフラのまま麻生ゆかりのサン・ピエトロ大聖堂で神頼み。
サン・ピエトロ大聖堂はカトリックの総本山。

今起こっていることは、すべてつながっています。

米国は共和党から民主党へ。そしてCIAの存在。
ロシア苦し紛れの東方拡大。そしてKGBの存在。
ヒラリー・クリントン国務長官の来日とヒラリー・小沢会談。
カトリック信徒の麻生首相&米共和党好みの小泉元首相の同時期ロシア訪問。
郵政民営化見直し論と「かんぽの宿」。
(日本郵政を隠語で「ROME(ローマ)」とする文書発覚)
読売グループとCIAの因縁もある。
そして、米国プロテスタントとEU内カトリックの駆け引きも気になるところ。

点と点をつなげていけば、
巨大なブラックホールを前にした愚かな縄張り争いまで見えてきます。

生き残るのは、やはり米国のみとなるのか・・・(ボソボソ)
米国一極体制はこれから本格的に始まる!


<ブルーノ・ウォーターフィールド氏の元記事>

European banks sitting on £16.3 trillion of toxic assets may suffer massive losses, according to a confidential Brussels document.

By Bruno Waterfield in Brussels
Last Updated: 1:51PM GMT 11 Feb 2009

A secret 17-page paper discussed by finance ministers, including the Chancellor Alistair Darling on Tuesday, also warned that government attempts to buy up or underwrite such assets could plunge the European Union into a deeper crisis.

National leaders and EU officials share fears that a second bank bail-out in Europe will raise government borrowing at a time when investors - particularly those who lend money to European governments - have growing doubts over the ability of countries such as Spain, Greece, Portugal, Ireland, Italy and Britain to pay it back.

“Estimates of total expected asset write-downs suggest that the budgetary costs – actual and contingent - of asset relief could be very large both in absolute terms and relative to GDP in member states,” the EC document, seen by The Daily Telegraph, cautioned. “

"It is essential that government support through asset relief should not be on a scale that raises concern about over-indebtedness or financing problems.”

European Commission officials have estimated that “impaired assets” may amount to 44pc of EU bank balance sheets. The Commission estimates that so-called financial instruments in the ‘trading book’ total £12.3 trillion (13.7 trillion euros), equivalent to about 33pc of EU bank balance sheets.

In addition, so-called 'available for sale instruments' worth £4trillion (4.5 trillion euros), or 11pc of balance sheets, are also added by the Commission to arrive at the headline figure of £16.3 trillion.

Banks account for their assets in different ways. Assets put into the “trading book” have to be marked to current market values, while those in the “banking book” are loans and other assets which the institution believes it can hold to maturity. Other assets are classified as “available for sale”, which are also marked to market values.

The Commission figure is significant because of the role EU officials will play in devising rules to evaluate “toxic” bank assets later this month. New moves to bail out banks will be discussed at an emergency EU summit at the end of February. The EU is deeply worried at widening spreads on bonds sold by different European countries.

In line with the risk, and the weak performance of some EU economies compared to others, investors are demanding increasingly higher interest to lend to countries such as Italy instead of Germany. Ministers and officials fear that the process could lead to vicious spiral that threatens to tear both the euro and the EU apart.

“Such considerations are particularly important in the current context of widening budget deficits, rising public debt levels and challenges in sovereign bond issuance,” the EC paper warned.

コメント

_ とおる ― 2009/02/21 16:08

面白い内容ですね。(面白がっている場合ではありませんが)
中川前財務相も、飲まずには精神状態を保つこと
ができなかったかもしれませんね。(欧米の要人にあった後で辞任した安倍元首相・中川前財務相に続き、オバマ大統領と会談後に麻生首相も体調不良で辞任なんて?)

<ブルーノ・ウォーターフィールド氏の元記事>
にだけある文は、次の通りです。
 also warned that government attempts to buy up or underwrite such assets could plunge the European Union into a deeper crisis.

European Commission officials have estimated that “impaired assets” may amount to 44pc of EU bank balance sheets. The Commission estimates that so-called financial instruments in the ‘trading book’ total £12.3 trillion (13.7 trillion euros), equivalent to about 33pc of EU bank balance sheets.

In addition, so-called 'available for sale instruments' worth £4trillion (4.5 trillion euros), or 11pc of balance sheets, are also added by the Commission to arrive at the headline figure of £16.3 trillion.

Banks account for their assets in different ways. Assets put into the “trading book” have to be marked to current market values, while those in the “banking book” are loans and other assets which the institution believes it can hold to maturity. Other assets are classified as “available for sale”, which are also marked to market values.

生々しい情報を隠したように見えますが、サブプライム爆弾は、核兵器(nuclear weapon)よりも放射能が無く綺麗な兵器(smart weapon)ですね。
ただし、狙いが金融機関にぶち当たれど、どこに飛んでいくか分からない。

_ Y-SONODA ― 2009/02/22 08:31

とおるさんへ

具体的な金額に触れた箇所がすべて削除されてるでしょ。
なんだか怪しいですよねw

米国はサブプライム爆弾を開放。
しかし、実は米国が独り勝ちになるように仕掛けられていた。

結果として、英国付き米国覇権から米国単独覇権が実現するかも。

仕掛け人はグリーンスパンかもしれないなぁ。
何度もマーケットを使ってシミュレーションを繰り返していましたからね。

_ へなちょこエンジニア ― 2009/02/22 09:01

リンク先のアドレスをググると、いくつか読んで反応した人のサイトが出てきますね。
googleのcacheには、残念ながら消されたときのページしか残ってなかった。Yahooも同様。クロールするタイミングが悪かったのか、でてすぐ消されたのか。

_ ぽん夫人 ― 2009/02/22 16:47

うわぁ。言葉をなくしますね。
本当にお金って何なんだろう・・。
と頭を抱えてしまいますね。

しかし、日本ではちゃんと引いて、引いて
全体を見渡すという役割を担える発言者が表舞台にはゼロですものね。

別にやれ、ロックフェラーだ、やれ、ロスチャだの
言わなくても、点と点はつながっています、くらいの事はいえそうなのに・・・。

日本にもラビバトラのような人は
そろそろ現れてもよさそう!

仏像を完全に美術品として萌えの対象にしたフェノロサのように見えて、
民俗学を通して日本のエッセンスはしっかりとへそに入れ、グランドデザインを提供する。。

別に弥勒を待たんでもやれそうなんだけどなあ。

アメリカとロシア。そして中国。
・・・ジャイアンが多すぎる。
日本はまさにのび太。頼りになるドラえもんって
天岩戸の向こうでまだ寝てそうな天照だったりして。

_ えだまめ ― 2009/02/22 22:19

はじめまして。検索で羅津港の記事を見つけ、そこにリンクをいただきました。上記の記事ですのでご覧ください。

_ Blondy ― 2009/02/23 00:07

米国一極体制はこれから本格的に始まる!
園田さんにまったく同感です。

20世紀末におけるアメリカの覇権などはまだまだ序ノ口であり、21世紀には、アメリカがグローバル経済の総監督としてさらに圧倒的に確固たる覇権を築くことになるという認識がなければ、投資も経世済民もまったく覚束ないでしょうね。

今回のThe Greatest Dipressionやそれに続くであろう超紛争の時代の大波を、ケース別のシナリオに基づいて自在に乗りこなして優位性を確保し続ける権力主体はアメリカ以外にあり得ない、ということがわからない人は残念ながらジリ貧になるしかないのでしょう。

Stratforの創設者(当然ラングレーの大OBでしょうね)であるGeorge Friedmanの最新著「THE NEXT 100 YEARS」には、地政学ファンが随喜の涙を流すような決め台詞がいたるところにちりばめられていますが、内容は極めてシリアスで、一貫して、21世紀はアメリカの世界覇権が徹底的に強化される世紀だという主張です。

ちなみに、中国は2020年までに分裂、2050年頃には日本、トルコ、ポーランドが結束して思いもよらぬ戦術で米国覇権に挑戦し、あげくに第三次世界大戦になるという超大胆予想であり、舞台はちゃんと地球+宇宙空間になっています。

タリバンや松下村塾のような視野の狭い内向きの愛国心に自己陶酔し、彼我の実力をリアリストの目で見極めることなく、相手の深慮遠望にすっかり嵌って振り回されたあげく、ナイーブな行動主義に走ることは亡国への最短ルートとなるということこそ、前回大戦の最大の教訓のはずであが、果たして日本は今後その教訓を生かすことができるのでしょうか。。。
う~ん、やっぱりまた簡単に嵌っちゃうんだろうな。。。

_ Y-SONODA ― 2009/02/23 01:50

★へなちょこエンジニアさんへ

テレグラフも中途半端に残していて不気味ですよね。

ちなみにオリジナルの記事はこのルートで見つけました。
http://worldnetdaily.com/index.php?fa=PAGE.view&pageId=88740
http://www.rtvslo.si/modload.php?&c_mod=forum&op=viewtopic&topic_id=23644&forum=122&post_id=1550163


★ぽん夫人さんへ

麻生イジメの背景には、どうやら欧州寄り姿勢が根底にあるようです。
おそらくIMF融資も欧州(おそらく英国?)からの要請だったのではないかと。

これを米国と米国系日本人が寄って集って問題視。
マスコミも総動員して吊るし上げているといった感じ。
米国が描いているシナリオが狂ってくるからでしょうね。

米国も吉田茂にだけは負けたとの思いが残っているのかも。
それが麻生さんへの警戒感につながっているのでしょう。

それにしても天照ドラえもん説www
猿田彦さんが起こしてくれればいいのですがw

日本にはユニークな神様がいっぱい。
トリックスターの宝庫だったりもします。
このあたりを理解している日本人って案外少ないですよね。

★えだまめさんへ

お知らせいただいてありがとうございました。
おそらく中国もロシアはラジンもあきらめていないと思いますよ。

★Blondyさんへ

やはりこれから米国一極体制ですよね。
彼らは100年レベルでシナリオを描いていますよ。
フリードマンの新著などはその一端を見せびらかしたといった感じでしょうかw

>タリバンや松下村塾のような視野の狭い内向きの愛国心に自己陶酔し、彼我の実力をリアリストの目で見極めることなく、相手の深慮遠望にすっかり嵌って振り回されたあげく、ナイーブな行動主義に走ることは亡国への最短ルートとなるということこそ、前回大戦の最大の教訓のはず

す、鋭い!
日本人のナイーブさ。それに情緒優先。
これは今もまったく変わっていませんね。
まるで反省なし。
よってまた嵌まるのです(怖)

_ 神田明神の氏子 ― 2009/02/23 18:34

21日の朝だったと思いますが、TVのニュースバラエティーに塩野七生さんがでてました。
パックス・ロマーナの盛衰を作品にしている塩野さんに、パックス・アメリカーナの終焉を語らせたかったみたいですが、彼女がローマで見たTVニュースで、イランの大統領が、さんざんアメリカをこき下ろした演説の最後に、「アメリカの経済は立ち直ってもらわねば」、と言ってたとか・・・。
園田さんのブログをみてると、塩野さんの発言にも意味深なところがあるのかな、、、と感じた次第です。

_ Y-SONODA ― 2009/02/24 00:54

神田明神の氏子さんへ

先日は講演会にお越しいただきどうもありがとうございました。

日本には米国衰退を願っている方が結構多いですよね。
(この私も実はそうなのですがw)
それにも関わらず、衰退したら日本はどうすべきかの議論はなし。

米国が本当に衰退した時にどうなるのか。
日本への影響はイランどころではないことを今まさに見せつけられています。

願望と現実を区別しないといけませんね~。

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