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鳩山政権外相候補・寺島実郎を“買ってはいけない”2009/08/26 08:47

週刊金曜日:鳩山政権外相候補・寺島実郎を“買ってはいけない”


先週行われたある会合で鳩山新政権の財務相に榊原英資氏、外相に寺島実郎氏の名前があがっているとの情報が飛び込んできました。

この件について、鳩山由紀夫代表が官房長官、財務相、外相の3主要閣僚は議員からの登用を表明したことから、毎日新聞は民間からの両氏起用が消えたと報じていますが、はたしてどうなることやら。

さて、その寺島氏がこれまた毎日新聞でなんとも恐ろしい発言をしています。

「日本に求められているのは、米国、中国と適切な距離を取ることだ」と主張。
「外国の軍隊が国内に駐留し続けるのは異常だという常識に立ち返れ」との理想論で締め括る。
なにやら「鳩山さん、外相ポストよろしくね♪」の思惑まで読み取れる。

確かに米国一極から多極化、無極化に向かうとの説はある。
すでに始まっているとの見方もある。

しかし、今こそ冷静な分析が必要。
勝手な決め付けや希望的観測で動く時ではない。
日本には希望的観測で米国の衰退を語る左派が多過ぎる。

北東アジアの現実を見れば、今はまだ「米国についていくしか選択肢はない」はず。

しかも、敵に回した時の米国の怖さを一番知っているのは我々日本人。
米国の不気味な底力を侮れば、またもやボロボロにされる可能性もあるわけです。

寺島氏は「週刊金曜日」の佐高信インタビューにも「リベラル保守の論客」として登場。
「社会主義という対抗勢力を失ったことのおごりとゆるみが資本主義の歪みをもたらした」との珍説を披露したとか。

リベラル保守は社会主義にも歩み寄る。(そもそもリベラル保守ってなぁに?)

そんな甘い人をそう簡単に“買ってはいけない”。


<関連記事引用>

◇米中と適切な距離を--日本総合研究所会長・寺島実郎氏
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090825ddm002010047000c.html

 日本外交の基軸が日米同盟であることは論をまたない。

 だが現在の日米関係は、軍事的な側面に過度に傾斜したゆがんだ状況にある。今回の衆院選を経て誕生する政権には、「多極化・無極化」という21世紀初頭の国際情勢を踏まえ、日本外交の基軸である日米関係の再設計が求められている。

 冷戦後の90年代に国内政治が不安定化したことにより、日本は対米関係を再設計できないまま、中国の台頭や米国の同時多発テロ(01年)を迎えた。日本外交は「米国についていくしか選択肢はない」として、米国との軍事面の関係を強化し、中国と対峙(たいじ)する路線を選択して今日に至る。

 だが米国は中国との関係において「対決」ではなく「建設的関与」を志向している。従って米国にとっての日本の存在価値は、中国を含むアジア諸国から日本が信頼を得た形で存在することにある。

 日本に求められているのは、軍事面に傾斜した形での対米関係の強化ではなく、自らの立場を明快に主張しながら、米国、中国と適切な距離を取ることだ。そのためには、日本は北東アジアに軍事的空白を作らない形で、在日米軍基地の段階的縮小、日米地位協定改定の構想を示さなければならない。

 冷戦構造は終わり、戦後64年がたった。外国の軍隊が国内に駐留し続けるのは「異常」だ、という常識に立ち返ることが我々に求められている。

==============

 ■人物略歴

 ◇てらしま・じつろう
 米国三井物産ワシントン事務所長を経て、同社戦略研究所会長、多摩大学長も兼任。62歳。


’09衆院選:投票まで5日 自民・民主、両党幹部「明暗」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090825ddm001010012000c.html

 鳩山氏は、官房長官、財務相、外相の3主要閣僚は議員からの登用を表明。財務相や外相を念頭に民間からの起用が有力視されていた榊原英資・早大教授、寺島実郎・日本総合研究所会長の芽が消え、議員同士が思惑をめぐらす余地が広がった。


<画像引用>

週刊金曜日公式サイト
http://www.kinyobi.co.jp/consider/consider_newest.php
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/tokushu/tokushu_kiji.php?no=738

コメント

_ 老荘バーク ― 2009/08/26 11:16

「リベラル保守」とはすごい言葉ですね。

理想論を民衆に語り民衆を熱狂させることは、専制政治の初期段階にみられる現象なので、用心深く注視しなければなりませんね。

_ 野蛮な来訪者 ― 2009/08/27 03:18

この人、20年前くらいから、湘南方面のコミンテルン大学から厚く支持されてますよねw

それにしても、新政権の左旋回ぶりが…。
とても多極主義なんてオサレな方向性じゃないでしょう。

_ Y-SONODA ― 2009/08/27 09:38

★老荘バークさんへ

奇怪なリベラル保守。
リベラルな仮面をかぶった保守なのか、保守の仮面をかぶったリベラルなのか。
それともリベラル&保守だとすれば、二重人格の疑い濃厚ですね。
気持ちの悪い時代になりそうです。

★野蛮な来訪者さんへ

まあ民主の右は自民の右よりも強烈な右。
今は政権交代でなんとなく団結していますが、まもなく右と左がぶつかって空中分解するかもね。

内部に通じた人の情報では、米国に歯向かう度胸のある人物などいないそうです。
結局は民主とて米国の言いなりになるのでしょう。

_ Q ― 2009/08/27 17:52

鳩山氏がこんなこと言っています。

<民主党>鳩山代表論文を欧米紙掲載 市場原理主義に疑問符
http://news.livedoor.com/article/detail/4318227/

園田さんは、どう思いますか?
鳩山氏は何がしたいのか?

_ Q ― 2009/08/27 18:22

今月のはじめごろには、鳩山氏は、米国債を売るような姿勢も匂わせている。

http://amaterus.jp/cgi-bin/news/patio.cgi?mode=view&no=11742

一方で、鳩山氏は自民党のこれまで行ってきた政策を全否定するつもりないとも言っている、産経新聞にて。なんでも、二大政党制に意味があるのだと...


鳩山氏は、何のために、こんなことするのかな?自民党じゃ、米国に逆らえないから、民主党に入って、自民党の代わりにアメリカをやっちまう気なのか? つまり、泥をかぶるのは、民主党だと。

_ Y-SONODA ― 2009/08/28 08:10

Qさんへ

鳩山論文は私も出先で携帯からチェック、やっちまったなとw
なぜか二大政党制に対する憧れを抱いている日本人が多いようですが、
政友会と民政党のことを忘れていますね。

_ へなちょこエンジニア ― 2009/08/29 08:05

>今はまだ「米国についていくしか選択肢はない」はず。
中国はあと50年ぐらいはアメリカには勝てませんよ。ひょっとしたらもっとかかるかも。何せやつらは知の中枢を握っていますから。
アメリカには勝ったころの中国は今の中国とは似ても似つかんものでしょう。

_ Q ― 2009/08/29 08:20

今回の総選挙で、民主党内で小沢派がますます数を増やすのに注目している。

前回の郵政総選挙では、民主党内では小沢派が一番落選した。
だから、今度の選挙では、小沢派がその落選した枠の分、大量の当選する。

現時点でも、小沢派、鳩山派が、民主党内で最大派閥の1位と2位なのに...ますます、今回の総選挙後、小沢派がパワーアップする。

そして、民主党内での政治家の戦略目標の違いにも、注目が行く。

鳩山、小沢、菅というのは、二大政党制派。
対する官僚出身の岡田というのは、民主党による新たな五十五年体制を目指している感じがする。

よって、鳩山、小沢にとって民主党は、自分たちの目標を達成するための道具のような感じだと思うが、岡田にとって民主党は、自民党の政治家にとっての自民党のような存在だと思う。

だからこそ、鳩山、小沢は、「自民党を完全否定しない」「自民党内の寝返りを期待する」「米国債を売る」みたいな行動や発言をするのに対して、岡田のほうは「自民党を完全否定」「自民党の寝返りは受け入れない」「米国債は売らせない」という行動や発言をする。

そんなわけで、鳩山、小沢は、自己の目標を達成するために、民主党がぼろぼろになって構わないと思っている。(むしろ、自民党は日本の保守本流に近いから、ボロボロになるのも困るから、自民党の外に出て、それをやろうとしているともいえる)、その自己目標とは何なのか?

小沢は体が弱く、政治家生命も5年もないと思われる。だからこそ、小沢は、自己の目標を達成するために、大胆な行動に出ると思われ。

以上が私の勝手な推測。

_ Y-SONODA ― 2009/08/31 09:51

★へなちょこエンジニアさんへ

>中国はあと50年ぐらいはアメリカには勝てませんよ。
100年でも無理かもよ。
鳩山政権もそういう現実を直視して欲しいですね。

★Qさんへ

>小沢は、自己の目標を達成するために、大胆な行動に出ると思われ。
大胆な行動があるとすれば、次の参院選の後でしょう。
その時まではじっと辛抱かも。

_ (未記入) ― 2009/09/05 02:21

まったく同感です。寺島の考えは、恐ろしいと思います。アメリカを敵にまわして、日本はやっていけないと思います。また中国は、もし日本が弱くなった場合、助けてくれるどころか押さえかけてくるのは、火を見るより明らかです。これからも、頑張って下さい。

_ Y-SONODA ― 2009/09/05 11:37

未記入さんへ

適当に頑張りま~す。これからもよろしくぅー。

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