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日本発祥「番犬論」が「番象論」へ、南進する中国と均衡保つ目的で米国引き込むASEAN2011/11/20 08:27

日本発祥「番犬論」が「番象論」へ、南進する中国と均衡保つ目的で米国引き込むASEAN


米国及び米軍のことを「番犬」、或いは「目ン玉つながりのお巡りさん」と呼ぶ私が親米だって? おいおい、笑わせるなよ。「君たちは考えがプアだね」。

吉田茂流「番犬論」こそが利米・活米の奥義。
その奥義がASEANへと伝播。

台頭する中国。南進する中国。
その脅威に対してバランスを取るために米国引き込むASEAN。

スリン・ピッスワン事務局長はAFP通信に対してこう述べた。

「テントの外でゾウ(米国)をとどめて置くより、中に招いた方がいい。テントの強化に役立つ」

日本発祥「番犬論」がASEANでは「番象論」に。
米国をいかに利用し、活用するか。今、その知恵が試されている。


<関連記事引用>

ASEAN関連首脳会議:中国、影響力確保に躍起 南シナ海、経済で歩み寄り
http://mainichi.jp/select/world/news/20111119ddm007030110000c.html

 【ヌサドゥア(インドネシア・バリ島)成沢健一、佐藤賢二郎】米国がアジア太平洋地域への関与を強めるなか、中国が域内の影響力確保に懸命となっている。インドネシア・バリ島で18日に行われた東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国首脳との会議で温家宝首相は、一部加盟国と領有権を争う南シナ海問題で歩み寄る姿勢を表明し、経済連携についても自由貿易圏構想で柔軟に対応する構えを見せた。一方、米中2大国の板ばさみになった格好のASEANは、双方とのバランスを保ちながら連携の枠組みを拡大し、求心力の維持を図っている。

 「外部勢力はいかなる口実でも介入すべきではない」。ASEAN首脳との会議で温首相は南シナ海問題に触れ「航行の安全」を理由に関与を強める米国や日本をけん制した。その上で中国側がこれまで消極的だった法的拘束力のある「行動規範」の策定について「討議着手を望む」と明言した。

 温首相は、航行の安全や環境保護など海洋協力に関する30億元(約360億円)の基金設立やインフラ整備などに向けた100億ドル(約7700億円)の借款供与も表明。19日の東アジアサミットで米国などが海洋の安全保障を取り上げるのを前に、協調姿勢をアピールする狙いがあることは確実だ。

 18日午後に開かれたASEANプラス3(日中韓)首脳会議では、ASEANプラス6(日中韓、豪州、ニュージーランド、インド)による自由貿易圏構築に向けた作業部会設置を日中が共同で提案した。中国側は潜在的な脅威とみなすインドが加わることに難色を示し、ASEANプラス3による自由貿易圏構想を主張してきた。

 しかし、米国が主導する環太平洋パートナーシップ協定(TPP)が大枠で合意され、日本など3カ国が新たに交渉参加の意向を表明。国内市場開放に向けた厳しい条件が課されるTPPに中国が参加する可能性は現時点で極めて低く、日本が提唱してきたASEANプラス6推進という現実的な対応に転じた可能性もある。

 一方、米中2大国の関与強化についてフィリピンのデルロサリオ外相は18日、「両者のバランスを取ることで利益が生まれ、ASEANの繁栄につながる」と歓迎。ASEANのスリン事務局長はAFP通信に対し、「ゾウ(米国)は外にいるより中に入れた方が、テントが強くなる」と述べ、連携強化が地域の安定につながるとの見方を示した。

 だが、17日のASEAN首脳会議が海洋安全保障問題を協議する「ASEAN海洋フォーラム」を日米や中国など東アジアサミット参加国を加えた枠組みの拡充で検討に入ったことに関し、インドネシア外務省高官は「すでに同様の枠組みが複数あり、必要性を精査する必要がある」と述べ、枠組みの多様化がASEANの影響力低下につながることに懸念を表明した。

毎日新聞 2011年11月19日 東京朝刊


第6回東アジア・サミットを前に
エレーナ ニクーリナ 16.11.2011, 14:35
http://japanese.ruvr.ru/2011/11/16/60485025.html

 今月17日から19日までインドネシアのバリ島で行われる第6回東アジア・サミットでは、朝鮮半島のエネルギー・食糧安全保障及び非核化、南シナ海の島々領有をめぐる紛争調整、自然災害や疫病の防止などが主要なテーマとして取り上げられる。
 東アジア・サミットが創設されたのは2005年の事で、アセアン(東南アジア諸国連合)諸国とその対話パートナー国である中国,日本,韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランドが参加した。

 今回6回目を迎えるサミットで特筆すべき事の1つは、初めて公式にロシアと米国が参加する事だ。この地域に多くの同盟国を持つ米国は当初、サミット参加には関心を持っていなかったが、ここ数年、状況が変わった。中国が力強い経済成長を遂げ、この地域への影響を強めてきた事に対し、地域諸国は、それとバランスを取るための重石を見つけなければならないと考え始めたのだ。

 多くの政治家達は、そうした役割を果たしうるのは、大きな経済問題を抱えているとはいえ、やはり米国だと見ている。これに関し、アセアンのスリン・ピッスワン事務局長は「天幕の外で象をとどめて置かないで、中に招いた方がいい。象の存在は、天幕を強いものにするだろう」と比ゆ的述べている。 「天幕の中に入る」事は、増大する中国パワーを抑止するため、国際的な交渉の場も含め、あらゆるチャンスを利用したいアメリカの希望とも合致している。この事は、オバマ政権が東アジアで取ってきた外交的反撃が裏付けている。

 VOR記者は、モスクワ国際関係大学アセアン・センターのヴィクトル・スムスキイ所長にマイクを向け話を聞いた―

  「ロシアも、東アジア・サミットに参加するが、別の目的を持っている。ロシアは、東アジアが安定と予見可能なゾーンとしてあり続ける事に深い関心を抱いている。 そうして初めて我々は、極東及び東シベリア発展プログラムを実現する事ができるからだ。 ロシアは、急速に発展しているこの地域との協力に期待を寄せている。政治的安定が失われれば、現在『東アジアの奇跡』と呼ばれているものも、終わってしまう。 

 このサミットに参加する事でロシアは、自分の経済的パートナーの地益を保証するため、この地域の安全と安定の維持において自らの貢献を果たす用意がある。  ロシアは、極めて豊かなエネルギー資源に恵まれ、石油ガス・電力産業及び原子力の平和利用の領域で先端的な技術を持っている。それゆえ、地域のエネルギー安全保障に少なくない貢献ができるだろう。

 しかし、ロシアが果たしうる貢献は、エネルギー分野ばかりではない。 ロシアが提案している朝鮮半島縦断ガス・パイプライン建設や鉄道などのインフラ整備プロジェクトは、常に一触即発の危険をはらんだ南北朝鮮の緊張をかなり緩和する助けになるに違いない。

 又ロシアは、世界の食糧市場の安定を保証する重要なファクターでもある。 今後10年から15年、ロシアは年4000から5000万トンの穀物を安定的に輸出可能だ。アジア太平洋諸国の需要にも応えてゆけるだろう。」


11 November 2011 - - AFP - US joins East Asia summit in challenge to China
http://www.iiss.org/whats-new/iiss-in-the-press/november-2011/us-joins-east-asia-summit-in-challenge-to-china/

"It is not by design that someone is invited in to counter anyone else. But in the balance, that is how it's going to work itself out," ASEAN Secretary-General Surin Pitsuwan told AFP.

"We certainly welcome the addition. Rather than keeping the elephant outside the tent it is better to bring it in, so that it has ownership of it and helps strengthen the tent."


<画像引用>

米中「南シナ海」で対立鮮明 ASEAN、米と連携
2011/11/19 22:40 (2011/11/20 1:42更新)
http://s.nikkei.com/veh0M9