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中露揃って「虎穴に入らずんば虎子を得ず」、TPPの中に入ってブロック崩し?2011/11/15 08:49

中露揃って「虎穴に入らずんば虎子を得ず」、TPPの中に入ってブロック崩し?


米国主導で描く環太平洋経済連携協定(TPP)からアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)への道筋。

それは明らかに対中国包囲網。蘇るはあの時のABCD包囲網。

対中国版ABCD包囲網にどう対抗するのか。

なんと中国政府高官からTPP交渉参加を仄めかす発言連発。その戦略はまるで「虎穴に入らずんば虎子を得ず」のよう。

圧巻は中国外務省の高官Pang Sen氏。オバマ米大統領がAPEC関連行事で通商政策に関して「ルールに従った行動」と発言し、中国に市場開放を強く迫ったことに対して、「中国が交渉に関与した国際協定であれば順守する」と切り返し、ついでにTPP交渉参加を「真剣に検討する」との方針を表明。

それはまるで「TPP交渉に入れてくんなきゃ、ルールなんて守んないよーだ」の脅しにも見える。

米国主導で公平・公正・自由競争に基づく共通ルールという中国向け踏み絵が完成する前にTPPに乱入しようというのか。

中国に見合ったルールへの修正を迫りながら、中国経済の改革を促すという思惑があればお見事。

さらにはTPPをベースに米中G2体制構築を狙っているとの見方も浮上する。

中国動けばロシアも動く。英フィナンシャル・タイムズ紙(電子版)によれば、ロシアのメドベージェフ大統領は、何を成し遂げるかが明確ではないとしながらも、TPPを興味深いプロジェクトであると認めたという。

さらにボイス・オブ・ロシアによれば、メドベージェフ大統領は知的財産権の問題についても検討すると述べたとのこと。知的財産権の保護強化はTPPの柱に浮上する中での発言に注目したい。

予想通りロシアが「わしらもアジア太平洋国家だべ」と言い出し、TPP交渉参加を「真剣に検討する」との方針を表明する日は近いと見る。


<関連記事引用>

▼中国が交渉に関与した国際協定であれば順守する=政府高官
2011年 11月 14日 18:01 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-24153620111114

[ホノルル 14日 ロイター] 中国政府高官は13日、中国は、合意に向けた交渉に中国が関与した国際協定であれば順守するとの立場を示した。
 オバマ米大統領が13日これより先、中国は経済問題で国際社会のルールを順守する必要があるとの見解を示したことへの反論とみられる。

 中国外務省の高官Pang Sen氏は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議後の記者会見で「まず、どの規則についてかを確認する必要がある。もしその規則が合意のもと共同で策定され、中国もそれに関与しているのであれば、中国は順守する。仮に規則が一国か、もしくは特定の複数の国によって決定されたのであれば、中国には順守する義務はない」と語った。

 また中国は、日本、カナダ、メキシコが参加を表明した環太平洋連携協定(TPP)交渉について「真剣に検討する」との方針を表明。

 昨年のAPECの方針が、中国が関与している貿易協定を含む、アジア太平洋諸国の経済協力強化に向けた道筋を支援するものだったことに言及し、「この会議では、日本が交渉参加を表明し、一部の国がこれを歓迎している。他の一部の国もTPP交渉参加に関心を示している。中国はこの問題について真剣に検討する」と述べた

US, China spar on free trade deal
Mr Pang said China would "earnestly study" whether to join the TPP.
http://www.abc.net.au/news/2011-11-14/apec-obama-china/3665524/?site=sydney

China to ‘Earnestly Study’ Trans-Pacific Trade Pact
http://blogs.voanews.com/breaking-news/2011/11/14/china-to-earnestly-study-trans-pacific-trade-pact/

China Official Reiterates Studying Possibility Of Joining TPP Discussions
http://online.wsj.com/article/BT-CO-20111113-706601.html

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▼TPP交渉「進展に関心」=胡主席が支持、参加検討か-中国
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=int_30&k=2011111400822

 【北京時事】中国外務省の劉為民参事官は14日の定例記者会見で、環太平洋連携協定(TPP)について「われわれも一貫して交渉の進展に関心を持っており、交渉参加国との意思疎通を保持したい」と述べ、進展次第では参加も検討する考えを示唆した。

 ハワイでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席した胡錦濤国家主席は演説で、アジア太平洋地域の貿易自由化に向けた選択肢の一つとしてTPPへの支持を表明。劉参事官のコメントは胡主席の発言を受け、米国が主導するといえども、日本も積極的なTTP交渉を中国が本格的に重視し始めた表れと言えそうだ。(2011/11/14-20:13)


▼APECは世界経済のけん引役
14.11.2011, 12:34
http://japanese.ruvr.ru/2011/11/14/60344860.html

 ホノルルで開かれた第19回APEC(アジア太平洋経済協力)サミットでは、貿易の更なる自由化が世界経済の着実な成長を促す、との結論が出された。また共同宣言のなかでは、世界経済が困難な時期を迎えていることが指摘され、世界のGDPの約60%を担っているアジア太平洋地域こそが、世界経済を救うことができるとの考えが示されている。

 ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領はサミット終了後に開かれた記者会見で、来年ロシアのウラジオストクで9月に開かれるサミットでも、今回示されたような方向性が継続されると指摘し、次のように述べている。

―我々は、インフラプロジェクトを推進し、エネルギー問題および食料安全保障問題に取り組み、知的財産権の問題についても検討する。全体として、ロシアの地政学的位置づけから見て、議論するにふさわしい問題に取り組むつもりだ。それが来年のテーマとなる。

 ホノルルサミットではまた、保護主義に反対する姿勢も示された。確かにこのような姿勢を示す国は多いものの、実際に具体的措置を取っている国は少ない。APEC諸国は、2015年まで貿易投資プロジェクトにおける追加的障壁を設けないことを決定した。

 また露米の大統領にとっては、サミットの枠内で行われた会談が、3年におよぶ協力の成果を話し合う場となった。

―我々は自信を持って示すことができる成果をあげた。たとえば、戦略攻撃兵器削減条約、WTO(世界貿易機関)問題など、2国間だけでなく世界全体に関わるような成果だ。対ミサイル防衛(MD)に関しては、かなり複雑なものがある。残念ながら、ロシアにとって現在、パートナー国が提案していることはよく理解できないものとなっている。

 近いうちにAPECでは、各国の企業および市場を近づけるような具体的な方策がとられる見通しだ。APECサミットでは、経済の更なる統合と貿易のさらなる拡大が主要路線であることが確認された。そのためには、人の移動に関する手続きの簡素化が必要だ。

 また世界的に省エネ経済への移行を促進することも議論された。それはエネルギー安全保障や代替エネルギーの開発に取り組むことで、雇用の創出にもつながる問題だ。


▼拡大TPP「狙いは中国対抗」 海外メディア分析
2011/11/14 23:35
http://s.nikkei.com/rXT9RN

 日本などが環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加を表明したことについて、海外メディアの多くはアジア太平洋地域で台頭する中国に対抗する狙いがあるなどと報じた。交渉国が増えることで例外なき関税撤廃を唱えてきたTPPの実効性が低下しかねないとする見方もある。

 英フィナンシャル・タイムズ紙(電子版)は、日本がTPP交渉に参加する狙いを「中国とのバランスを取るために、米国をアジアの貿易システムに強固に縛りつけること」と分析した。また、中国の通商問題の専門家の話を引用して「TPPは中国をアジアの貿易の取り決めから追い出す米国の策略」とする中国側の批判的な見方を紹介した。

 米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)は、12日の日米首脳会談での野田佳彦首相の発言について、日米間の発表が食い違っている点を問題視。ホワイトハウスが発表した野田首相の「すべての商品とサービスを交渉のテーブルにのせる」との発言を日本側が否定したことを指摘したうえで、「(日本は)慌てて交渉範囲を狭めようとした」と分析した。

 “野田発言”を巡る日米間の見解の相違について、中国国営の新華社系ニュースサイト、新華網は「日本政府が国内のTPP反対派や慎重派を極力刺激しないように努めていることを示している」と論じた。

 韓国の朝鮮日報(電子版)は「うさぎが昼寝をしている間に亀が動き出した」との見出しで報道。米韓自由貿易協定(FTA)の批准に手間取る韓国を日本が追いかけていると論評した。TPPの実効性について「多くの国が一緒に交渉することで、範囲が広がる一方、(内容が)乏しくなる可能性もある」とする政府高官の分析を伝えた。


November 13, 2011 12:28 pm
Obama pushes Pacific trade agenda at Apec
By David Pilling in Honolulu
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/81f4c2ea-0db9-11e1-91e5-00144feabdc0.html#axzz1dgdeZooC

Barack Obama has said the US wants to sign what he described as a next-generation trade agreement with nine Asia-Pacific nations by the end of 2012.

The US president, attending the Asia-Pacific Economic Co-operation forum in Hawaii, said the Trans-Pacific Partnership would go beyond the scope of normal trade deals, to become a “model”, or a “seed”, for a broader set of agreements.

The TPP is meant to deal with non-tariff barrier issues, including government procurement, the conduct of state-owned companies, regulatory convergence and protection of intellectual property.

Japan, which wishes to join the TPP but faces stiff opposition from its farmers, sees the pact as a way of binding the US more tightly into the Asian trading system as a balance to China.

But the declaration signed this weekend by the nine current members of the TPP – Australia, Brunei, Chile, Malaysia, New Zealand, Peru, Singapore, the US and Vietnam – gave a broad outline rather than specific details.

Meanwhile, in a sideswipe at China, Mr Obama said the US would do business with anyone who was not “gaming the system”. The US president, who later met his Chinese counterpart Hu Jintao, said he wanted China “to play by the rules”, adding there were very few economists who did not believe the renminbi was undervalued.

Some commentators in China, which is not in TPP discussions, have discussed the proposed arrangement as a US ploy to try to squeeze China out of Asian trading agreements.

However, Mr Hu struck a supportive tone in his address to the summit on Saturday.

He said: “China supports the goal of the regional integration of the Asia-Pacific economy, using the East Asian free trade zone, full economic partnerships in Asia and the Trans-Pacific Partnership as foundations.”

Some officials and business leaders see the TPP, along with Russia’s probable accession to the World Trade Organisation next month, as welcome signs of momentum in the struggle to negotiate new trade deals. The US has also recently ratified trade deals with Colombia, Panama and South Korea after long delays.

Craig Mundie, chief research and strategy officer at Microsoft, described the 10 countries that have agreed to talk as a “a coalition of the willing”. The TPP could also create “another axis of trade” for companies that did not wish to become embroiled in the frictions associated with the US-China trade relationship, he said.

Deb Henretta, group president for Asia at Procter & Gamble and chair of the Apec Business Advisory Council, called the partnership “an important building block for achieving a free trade area for Asia-Pacific”.

Dmitry Medvedev, Russia’s president, acknowledged the TPP was “an interesting project”. But in remarks to the Financial Times, he said it was not clear yet what it would achieve. “I don’t understand what the result of this club will be.”

Sceptics have suggested the economies are too diverse to reach the high-level agreement being discussed.

Additional reporting by Simon Rabinovitch in Beijing and Alan Beattie in Washington


<画像引用>

虎穴に入らずんば、虎子を得ず
http://contest2004.thinkquest.jp/tqj2004/70237/k/koketu.html