FRBがAIGに対し850億ドルを融資し株式80%を取得!? ― 2008/09/17 09:28
FRBによるAIGの一時国有化みたいなものですね。
「長銀~新生銀行」モデルを採用かな。
瑕疵担保条項もあるのかなぁ(笑)
「な~~んだ。日本の金融危機は米国の実験台だったんだ」
そんなことまで考えちゃいますね。
日本を含め世界各国からAIG救済要請もあったのでしょう。
それでも根っこは解決されない。
CDS、それにCDOに踏み込まなきゃね。
下の記事で昨日からの動きがわかるのではないでしょうか。
<追加情報(1)>
FRBがAIG救済を発表しました。
<追加情報(2)>
画像追加しました。
AIGが自主再建に失敗した場合、新たな会社名をぜひ「新生保険」にして欲しいですね(爆)
なおFRBのAIG救済劇には、モーリス・グリーンバーグ元最高経営責任者(CEO)一族が相当深くかかわっていると見ています。
グリーンバーグを中心とする東部エスタブリッシュメントが最後に動いたということ。
最後に動いたのは、AIG現経営陣を瀬戸際まで追い込む必要があったから。
そうなると、AIG再建は再びグリーンバーグ一族もしくはグリーンバーグ一族に近い人物に委ねられる可能性も出てきます。
グリーンバーグはブッシュ政権に極めて近い人物でもある。
米大統領、FRBとAIGの合意を支持=ホワイトハウス
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-33789620080917
モーリス・グリーンバーグについては、拙著『最新アメリカの政治地図』P116~117を参照下さい。
<関連記事>
Fed Readies A.I.G. Loan of $85 Billion for an 80% Stake
http://www.nytimes.com/2008/09/17/business/17insure.html?ref=business
米FRBがAIGに850億ドル融資し株式80%を取得へ=NYT紙
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnTK826085920080916
NY株反発 ダウ141ドル高の1万1059ドル
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080917AT3L1700317092008.html
UPDATE2: 米FOMCが金利据え置き、市場では利下げ求める声
http://jp.reuters.com/article/treasuryNews/idJPnJT826070120080916
ゴールドマンの6―8月決算、70%減益 投資銀行部門など不振
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080917AT2M1605I16092008.html
モルガン・スタンレーの6―8月期、7%減益
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080917AT2N1602917092008.html
▼高まる米金融不安、投資家は一段のリスク回避を指向
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-33773920080916
クレディ・スイス証券チーフ・ストラテジストの市川眞一氏は「米国金融システムの動揺は資本注入を含む強い公的関与なくして、もはやコントロール不能であることを示しているようだ。ブッシュ政権はレームダックの様相を強めており、大胆な施策は新大統領の決断を待たなければならないだろう。少なくとも11月中旬ごろまで東京株式市場は不安定な状態が続く可能性が強い」と指摘している。
リーマンの破たんに関しては、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)などクレジット取引の実態がみえていない。取引先等の損失規模が確定できないことも不安心理を増幅させている。「リーマン側のディスクローズが先決だが、相当な時間がかかると予想され、それまでは金融市場も不安定な動きにならざるを得ない。信用不安の長期化が景気に与えるマイナスの影響も考える必要がある。米当局から何らかの明確なメッセージが出なければ株価の落ち着きは期待しにくい」(日興コーディアル証券シニアストラテジストの大西史一氏)との声も出ている。
▼株式こうみる:リーマン破たんでヘッジファンド危機も=草野GF 草野氏
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK016217120080916
リーマンはCDS市場の大手プレイヤーだったため、CDS市場の連鎖的な崩壊の引き金を引く可能性がある。さらに、リーマンを対象とするCDSのデフォルトが、CDSの保証サイドに回っていたヘッジファンド危機につながる可能性も見逃せない。CDS市場が連鎖的に崩れた場合、保証しきれるかどうかが不透明だ。
▼リーマン破たんで国際金融情勢一段と悪化、政府・日銀に切り札なし
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-33775520080916
企業融資においてクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が担保機能を果たしてきたことを考えると、リーマンの破たんによりCDSのスプレッドが拡大し、米国では信用収縮と景気の悪化という負のスパイラルが拡大しかねない。米経済の一段の悪化が世界経済を減速させ、ひいいては日本経済も影響を受ける可能性がある。
▼米AIG、破たんの確率高まっている=クレディスイス
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnJT826024520080916
AIGのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)ポートフォリオを管理する金融商品部門(AIGFP)の価値下落により、AIGは今四半期に50─100億ドルの追加担保が必要となり、担保の総額は200─250億ドルに達すると予想した。
▼米AIG、リーマン清算で相当な評価損計上も=UBS
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-33746220080915
またリーマン・ブラザーズ(LEH.N: 株価, 企業情報, レポート)の清算により、モーゲージ担保証券(MBS)/商業用モーゲージ担保証券(CMBS)/債務担保証券(CDO)に圧力がかかり、AIGが相当な規模の評価損計上を余儀なくされる可能性がある、としている。
米国発金融危機 日本と二重写し 根底に住宅バブル崩壊
(※画像引用)
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200809170029a.nwc
▼引用開始
FRB、AIGに9兆円融資
http://www.afpbb.com/article/economy/2518313/3348235
【9月17日 AFP】米連邦準備制度理事会(FRB)は16日、資金繰りが悪化している米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)に対し、AIGの株式約80%と引き換えに850億ドル(約9兆円)の前例のない巨額のつなぎ融資に応じると発表した。
ニューヨーク・タイムズによるとヘンリー・ポールソン(Henry Paulson)財務長官とベン・バーナンキ(Ben Bernanke)FRB議長は16日午後、議会指導者と会談した。
これに先立ちデービッド・パターソン(David Paterson)ニューヨーク市長は、CNBCの番組で、「(AIGには)1日しかない。再建できるかどうかの瀬戸際になる。(融資額は)恐らく750-800億ドルになるのではないか」と述べ、800億ドルの融資を受けAIGの破たんと財政的損害を回避するには1日しかないとの見解を示していた。
また、米資産運用会社カンバーランド・アドバイザー(Cumberland Advisors)のデービッド・コトック(David Kotok)氏はAIGが破たんすれば市場に大混乱を招きかねないため、FRBは破たん阻止のため行動しなければならないと述べていた。
AIGの株式は16日、寄り付きで前日比70%下落し、持ち直したものの21%安で引けた。15日には前営業日比60%安で、続落。総資産1兆ドル(106兆円)でさまざまな市場に展開している。(c)AFP
▲引用終了
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