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小沢民主党政権誕生を恐れている理由2009/01/06 00:00

怖い表=歴代の内閣総理大臣


1月4日の『08年株価下落率から世界を眺める』にて、
「日本は最悪の時期に最悪の選択をしてしまうことがあります。 今最も恐れているのは、この日本で実績のない民主党政権が誕生することかもしれない。」と書きました。

これについて、インディペンダント様からすばらしいコメントをいただきました。

▼以下コメント

インディペンダント ― 2009/01/05 13:08

自民党、民主党、どちらも完璧ではありません。或る人がTVで「交代することで、癒着・馴れ合いが切れる。それがプラスなのだ」というようなことを言ってました。同感です。

民主党が政権を担当した場合も、いろいろマイナス面が出てくるでしょう。しかし、それをがまんしつつ育てていかないと、自民党員があんのんとしているのをこれまで通りに放置するだけになります。

これまで:
変えないことのマイナスは仕方がないけど、変えたことのマイナスは怖い
と臆病な姿勢。

欧米、韓国でも、政権は交代しています。日本人は変える勇気がなさすぎる、と反省しています。

今は、国会議員であること=選挙=が最大の目的で、議員になることで自己完結してしまっています。私たち国民が彼らに緊張感を与えてこなかったことに責任があると思います。

いったん民主党にして、がまんして、がまんして、そしてまた自民党にする、ということで初めて、国会議員が国民の方を向いてまっとうな仕事をするようになるのでは。

政権を奪回した時の自民党は少し引き締まった顔になり、その後の民主党政権は前回の経験を生かして学習能力がアップし。。。と彼らを磨いていくのは私たち国民の投票。

民主党政権になったら、スキャンダルなんかが次々に出て来たりするんでしょう。ニセメールまでばらまいた位ですから。そういうのを覚悟していなければなりません。

馴れ合いのマイナスをがまんするか、変革のマイナスをがまんするか、どちらも忍耐が必要ですが、前者は米露冷戦時代はそれでも良かったんだと思いますが、その後はどうでしょうかね。集団的自衛権を変える前に、自国の国会議員を放置しないことの方が先だと思いますが、どうでしょう。

▲コメント終了

インディペンダントさんと同じように政権交代に期待している方が多いと思います。
私もまったく同じ。その方が政治も面白くなる。
これが2007年あたりであれば、応援したと思います。

ただし、今は非常事態。
最悪の時期に民主党政権が誕生することを恐れているのです。

残念ながら、政権交代で何も変わらない。
その理由は、官僚が入れ替わらないからです。

むしろ、実績のない民主党政権が誕生することによって、
官僚の力が強まる可能性すらあります。

米国では政権交代時に政策決定を任務とする上級公務員の多くが入れ替わります。
現在ワシントンでは引っ越しトラックが行き交っていることでしょう。
スポイルズ・システム(猟官制、spoils system)がまだ残っている。

ワシントンを追われた上級公務員たちは、
民間企業やシンクタンクなどに新たな職を求めていく。
そこで、次の政権交代時のワシントン入りを目指して経験を積む。
これが背景にあるからこそ、米国のシンクタンクが大きな影響も持っているのです。

日本にはこうした仕組みもなければ、受け皿となるシンクタンクも極めて少ない。
そうなると、民主党政権になったところで官僚をばっさり切り捨てることなどできません。

民主党の中には、官僚に戦いを挑む猛者もいるかもしれませんが、
そう簡単に勝てる相手ではないことは田中真紀子が示した通り。

結局民主党政権が誕生したとしても、混乱が待っているだけ。
そして、この非常事態の中で政治的空白が生まれる。
同時に国民の期待が失望へと変わる。

こうした事態を最も恐れているのです。

民主党に政権担当能力がないといっているわけではありません。
また私自身は日本の官僚さんを高く評価しています。

問題なのは、こんな時にフラフラしている自民党。
そして、その自民党を甘やかしてきた我々日本国民ですね。

<画像>
歴代内閣総理大臣一覧表(怖~い加工済w)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E9%96%A3%E7%B7%8F%E7%90%86%E5%A4%A7%E8%87%A3%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

コメント

_ とおる ― 2009/01/05 23:00

民主党が総選挙に勝てば、参議院と衆議院の支配をテコに、民主党の政策である議員を官庁に大勢入れて官僚を抑えにかかると思いますが、官僚と民主党議員の争い(明確な争い、面従腹背の争い、非協力的態度)で停滞するような気がします。

_ いしかわ ― 2009/01/06 00:29

「政権交代で何も変わらない。
その理由は、官僚が入れ替わらないからです。」
「馴れ合いのマイナスをがまんするか、変革のマイナスをがまんするか」
即ち、どっちに転んでも行って来いでチャラなわけや。
なら、変えたほうがエエやろと思います。
いつまでも、臣民ではいられへん。
明治の遺産で食ってる輩にはぼちぼち御暇してもろた方が、よろしい。

_ インディペンダント ― 2009/01/06 18:14

そう、怖いですね。
今は危機だから怖くて変えない。危機でない時は、悪くないから変える必要がない。
と、そういう繰り返しでこれまで来たのでは。

米国では危機下に、ヒラリーを捨て、マケインを捨て、若造のオバマを取りました。そういうことが出来る国民だから、政権交代時に官僚を入れ替えるという制度も作ることが出来たのでは。

日本でそういう制度を作るのは誰? 将軍? 空から降ってくる? 民主主義という名前は降ってきたけど、中身は?

日本人は危機下では変えない方がいい、オバマは怖いからヒラリーやマケインを安全パイとして取る、そういう点が他のいろんな事の大元になっているのでは? やっぱり臆病なんでしょう。護送船団方式に慣れてきた国民ですから。

日本ではねじれ、ねじれ、と悪いことのように言っていますが、このおかげで隠されていた年金などの問題が表に出てきたと聞いています。 米国では、「大統領が民主党から出ると、その後の議会選挙では共和党員が過半数を占め、共和党から大統領が出ると、(イラク戦争直後を除き)議会は民主党員が過半数になっている。米国民はバランスを取ることを知っている」と誰かが言ってました。

日本で、民主党が政権を取った場合、その後の選挙で参議院を自民党に勝たせることができるか、そこまで考えられるか。すぐ、あきらめて放置する傾向がある事は、私たち日本人が議会制民主主義を名目・単なる儀式としてではなく、実質的に行う為に改善すべき点ではないでしょうか。

ねじれ、を肯定的に捉えられるようにならなければ、議論を悪として避ける文化を続けていては、官僚内閣制が延々と続くでしょう。そう、優秀な官僚たちです。ならば正式に「わが国は官僚内閣制です」にして国会議員をいらないことにしたら、責任の所在がはっきりしていいのではないかとさえ思うのですが。

政権交代の困難を我慢して改善していくのか、それとも官僚内閣制の方を整備していくのか、いずれにしてもあきらめ・無関心で放置するのはやめましょう。

私が自分自身にいい聞かせることは、我慢せよ、努力せよ、そして勇気を出せ、です。

_ 商会 ― 2009/01/06 23:34

遅まきながら、王様。
明けましておめでとうございます。
今年も、宜しくお願いします。

いきなり失礼します、インディペンダント氏にお聞きしたいのですが、氏は日本在住ではないですね。
氏の話には頷き、同意する点は多々ありますが、少なくとも「ねじれ国会」と年金問題は時期がずれていますし、全く意味を間違えて捉えられています。
年金問題はねじれ国会を生んだ参議院選挙以前から
の問題で、これは社会保険庁と言う厚生労働省の下位組織が起した不祥事で、現時点では解体されています。
この年金問題も、厳密に言えば官僚による不祥事と言うよりは、社会保険庁の大半の職員が加入している自治労と言う労働組合による、計画的なサポータージュと呼んだ方が的確と思われます。
この年金問題はそのスタートの段階で自治労による緩慢なサボタージュにより、現在の状況に至ったと考えてよく、この責任を問われ発足半年に満たない安部政権は降ろされ、参議院は自民党大敗ねじれに繋がった訳です。
これは、時系列を追ってみていれば民主党支持者、もっとハッキリ言えば現体制に対して不満を持っている者か情報弱者でなければ解る話です。
私は、この参議院選挙は日本にとってはある種の悪い方向転換のきっかけにならないことを祈っていますが。

王様が民主党に対する不安を持っていることには私は同意できますし、恐ろしく思っています。
現在の民主党は旧社会党と旧自民党の寄せ集めでしかなく、その政権運用能力は?どころの騒ぎではないでしょう。
現在の日本で民主党政権に恐怖を持っていない人達は
極左とは行かなくても彼等に無意識かで心惹かれている人か、外国勢力に利害が有る人か、情報弱者しかいないでしょうね。

世界も日本も現状余裕はなく、実験的な政権を試すことは出来ません。
それにこの実験は細川内閣で終わっていることです。
細川内閣は権力に執着しなかった分、傷は浅かったですが、今回の実験政権は権力に対する憧れは強い分恐怖します。

王様、空白と言う生易しいものでは済みませんよ。

ところで王様。
ガザの件、私は露払いと考えているのです。
イスラエルの今回の容赦の無い戦術と占領も統治もしないと言うアナウンス、本命は別にあると考えています。

_ Y-SONODA ― 2009/01/07 02:49

★とおるさんへ

やっぱり停滞しますよね。
短期間で終わればいいのですが、もうグチャグチャになるかもしれない。
もう怖くて怖くて、日本から逃げ出したいぐらいです(笑)

★いしかわさんへ

あはは。変えたほうがエエやろ論も確かにありますな。
多分そう考えてる人の方が多いんやろね。
でもね。今こそは冷静に考えたほうがええと思いますよ。

★インディペンダントさんへ

おっしゃっていることは非常によくわかるのですが、
時を間違えると、成功するものも失敗に終わることだってあるわけです。
違いがあるとすればこの点だけですよ。

★商会さんへ

あけましておめでとうございます。

変人の王様はまたまた奇妙なことを言い出しておりますが、
どうやら商会さんも私と同じ光景が見えているようですね(笑)

ここは経済界が結集して、民主党政権誕生阻止に向けて動いて欲しいのですが、
物分りのいい人が多すぎて期待薄。

勘違いメディアに洗脳されたまま、
このまま突っ走ってしまうのでしょう。

ガザの件はまもなくその狙いが見えてくると思いますよ。

_ 商会 ― 2009/01/07 11:03

お早うございます、我が王よ。
家臣が王と同じ光景を見るのは必定。
何の不思議もございませぬ(笑

本当の話、経済界は動くべきですし、マスゴミに影響を与えることが出来るのも経済界しかないのですから。
奥田氏の軽いジャブで結構動揺しているのですし。
ただ、私的には外部要因にて民主政権は無いと考えています。
今回の場面は、時間は自民の味方、民主の敵と考えています、これは民主は理解しているようですが。

ガザに関しては、何となくは王様と見ている先は道方向と考えています。
しかし、今回のイスラエルは容赦ないですね。
ガザはテロリストの街とハッキリ明言しています。
ハマスは従来通りの非戦闘員の壁を使えないことになっています。
しかも、これはへズボラにも深刻な警告になりますね。
おいそれとイスラエルを後から撃つことは出来なくなります。

今日のコメントを見ましたが、派遣村は酷すぎましたね(笑
年末の朝まで生テレビにも派遣代表が出ていましたが
あまりの赤ぶりに立ちくらみがしました(笑
共産もこういう狡い手を使わず政策主体のみで動けば民主よりましなのですが、共産ゆえにあういう工作に走NAに刻み付けられているのでしょうね(笑

_ 商会 ― 2009/01/07 11:09

訂正です。

ガザに関しては、何となくは王様と見ている先は道方向と考えています。
       
       ↓
ガザに関しては、何となくは王様と見ている先は同方向に考えています。

共産ゆえにあういう工作に走NAに刻み付けられているのでしょうね(笑

     ↓
共産ゆえにあういう工作に走る因子がDNAに刻み込まれているのでしょうね(笑

_ インディペンダント ― 2009/01/07 11:34

いや、園田さん。民主党が政権をとっていい時なんて、ないってことですよ。

_ Y-SONODA ― 2009/01/08 09:10

★商会さんへ

年末年始の派遣切り報道を見ながら、ひとりツッコミをしていた王様です。
そのツッコミとは「派遣そもそも論を語れよ」というものw
なんだかおかしな国になってきましたよね。

それで、「外部要因にて民主政権はない」の外部要因って何ですか?
思い切り気になったのですが、こっそり教えてください!

イスラエルについては現在「水」の視点から調査中。
イラク戦争の背景にも水がありましたからね。

★インディペンダントさんへ

>民主党が政権をとっていい時なんて、ないってこと

おおお。やっぱりそう言っていると同じということになっちゃいますね(汗)
「民主党も一度連立組んで練習しておけばよかったのに」とは思っているんですよ。
今からでもカツカツ間に合うと思うのですが、
分裂を恐れる民主党はこのまま突っ走るのでしょう。

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