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米国債バブルをチクチク刺激するおフランス2009/01/15 09:24

MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES


キッシンジャーのように「米中がこれからの新世界秩序を担うのだ」と説く人がいる一方で、
米中共倒れの危険性があるのも事実。

その引き金になりそうなのが、
ドル暴落と米国債破綻という大津波の第二波第三波同時襲来。

当然この大津波は日本も飲み込んでしまうでしょう。

西側の中にもこうした状況をほくそ笑みながら、
新たな極への野心を抱いている国もあるかもしれない。

おフランスあたりがどうも怪しい。
米国を内心軽蔑している国。
しかも、イラクの石油利権を米国に奪われて怒り心頭。

今回の金融危機においても、フランス株式会社の動きが気になるのです。

昨年の雑誌向け原稿で取り上げたことなのですが、
サブプライムローンというバブルをチクチク刺激していたのは仏銀行大手のBNPパリバ。

どうやら「やられたらやり返す」という構図が見え隠れしている。

イラク戦争以前は、イラクの石油は国連管理下に置かれていましたが、
「国連の管理する口座」とは実際にはBNPパリバでした。
しかも、一部はユーロで管理されていた。

フセインは原油代金を「敵国通貨」のドルではなくユーロで受け取ると迫り、
認めなければ原油輸出を止めると脅したため、
国連安保理のイラク制裁委員会はこれを承認することになります。

この背景には、フランスなど欧州主要国の働きかけがあったとの説が根強く、
ユーロ相場をテコ入れしたい欧州勢と、
欧州を後ろ盾に米国をけん制しようとするフセインの思惑が一致したのではないか。

そして今、米国債というバブルをチクチク刺激し始めたのが、
これまた仏銀行大手のソシエテ・ジェネラル。

これができる強みは画像を見れば一目瞭然。
米国債の保有国リスト上位に中国や日本があっても、
フランスの名前がないことがわかるはずです。

それでは、このフランス株式会社を黙らせるにはどうすればいいのか。

BNPパリバがイラクの石油資金管理の代行業務で得た手数料収入は約7億ドル。

米上下両院ではBNPパリバの責任を厳しく追及する声もあがったのですが、
BNPパリバ疑惑を闇に葬り去ったのは、
ポール・ボルカーを長とする国連独立調査委員会でした。

オバマ政権で経済再生諮問会議議長を務めるボルカーなら、
黙らせる方法を知っているに違いない。

オバマ政権が老朽化を名目に水道事業の投資強化を打ち出せば、
「水メジャー」最大手2社を抱えるおフランスとて、少しはおとなしくなるでしょう。



<関連記事>

オバマの景気刺激策
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/01/07/4045894

Water Stress Indicator Map(米国に注目!)
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/01/08/4047166

▼引用開始

米国債はバブルの領域、投資家は出口戦略が必要=仏ソジェン
2009年 01月 14日 12:39 JST
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-35852620090114

[フランクフルト 13日 ロイター] 仏銀行ソシエテ・ジェネラル(ソジェン)(SOGN.PA: 株価, 企業情報, レポート)は13日、米国債はバブルの領域に向かっており、投資家は出口戦略を用意すべき、との見方を示した。

 米国債は将来的に、最大で価値が5分の1、減少する可能性がある、としている。

 米国債市場は5兆ドルを上回る規模を持ち、政府系ファンド(SWF)などの外国人投資家がその半分程度を保有している。ソジェンは、インフレ率が3─4月までにマイナスになる見通しであることを指摘し、米国債は目先は、一段と上昇する可能性があるとの見方を示した。

 ソジェンで欧州株などのリサーチ部門を率いるアラン・ボコブザ氏は、投資家向けの説明会で「非常に短期的に見れば、債券には好材料だ」と述べた。ただ、オバマ次期米大統領が計画している8000億ドル規模の景気刺激策などのファイナンスするため、今後は債券発行の必要に迫られるため、将来的には国債に圧力がかかる見通しだ。

 ソシエテ・ジェネラル・アセット・マネジメント(SGAM)の戦略・経済リサーチ部門を率いるミカラ・マルカッセン氏は「将来的には、財政政策が再び、国債市場を大きく左右する要因になるだろう」と指摘。「現在、どこか1カ所にバブルがあるとすれば、それは米国債だ。ある時点で、そのバブルははじけるだろう」との見方を示した。

 ボコブザ氏は、10年物米国債利回りが現在の2.5%を下回る水準から、「正常な」水準とされる4─4.5%に戻れば、投資家は保有債券の価値の15─20%を失う、と警告している。

 そのうえで同氏は「現時点ではあわてることはないが、この夏までに資産配分を変えて、ややリスクをとるようにし、債券への配分を減らすのが良いだろう。私なら2010年まで待つことはしない」と述べた。


米東部、水道管破裂で大救出劇 ヘリやボート出動
http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008122401000181.html

 【ニューヨーク23日共同】米東部メリーランド州ベセスダ近郊で23日早朝、巨大な水道管が突然破裂、大量の水が通りに噴出し、車の中に閉じ込められた住民を救出するためにヘリコプターやボートが出動する騒ぎになった。CNNテレビなどが伝えた。

 地元当局によると、少なくとも15人が救出された。けが人はなかったが、気温がマイナス6度前後だったため、5人が低体温症で病院に運ばれた。

 水道管には直径1・5メートルの穴が開き、一時、1分間に1億5000万ガロンの水が噴き出して川の急流のような状態に。水深も1・3メートルに達し、電柱や街路樹が倒され、動けなくなった車が流され始めた。このためヘリが低空飛行で接近、ドライバーらを救出したほか、ボートでも作業を行った。

 ベセスダは首都ワシントンのベッドタウンで、住民には政府機関に勤める高級官僚が多い。

 水道管は1964年に設置。今回の破裂の原因は不明だが、老朽化による破裂の危険性が以前から指摘されていた。

▲引用終了

<画像>
MAJOR FOREIGN HOLDERS OF TREASURY SECURITIES
http://www.treas.gov/tic/mfh.txt

<BGM>
The Water Is Wide - Eva Cassidy
http://jp.youtube.com/watch?v=bAqWQbzFXiQ