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007 私を愛したスパイ - 殺害された英国人、薄熙来情報をMI6に提供か2012/11/07 06:53

007 私を愛したスパイ - 殺害された英国人、薄熙来情報をMI6に提供か


中国相手に仕掛けるならば、まずは英国に聞け。

今なお学ばぬ日本は二度死ぬ。


<関連記事>

情報機関に薄氏情報提供か 中国重慶で殺害の英国人
2012.11.6 23:32
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121106/chn12110623340004-n1.htm

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は6日、中国重慶市の前トップ、薄煕来氏の妻による英国人ビジネスマン殺害事件に絡み、この英国人が薄氏に関する情報を英秘密情報局(MI6)に提供していたと報じた。英当局者らの話として伝えた。

 英国人はニール・ヘイウッド氏。同紙によると、ヘイウッド氏はMI6の職員と定期的に会い、1年以上にわたって薄氏についての個人情報を提供していたという。

 MI6側がヘイウッド氏に金銭を払ったり、任務を与えたりしたことはなかったが、接触した職員は同氏を「有益な」情報提供者と評価していたとしている。

 同事件では、ヘイウッド氏を毒殺したとして、薄氏の妻が執行猶予2年付きの死刑判決を受けた。薄氏も同事件で職権を乱用したとされ、共産党の党籍剥奪処分となり、司法機関の捜査を受けることが決まっている。(共同)


殺害された英国人、薄氏の情報をMI6に提供か
米紙報道
2012/11/6 19:41
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0605E_W2A101C1FF2000/

 【北京=森安健】中国・重慶市の元トップ、薄熙来氏の妻が殺害した英国人ニール・ヘイウッド氏が、死の直前まで1年以上にわたり英情報局秘密情報部(MI6)に情報を提供していた疑いが浮上した。6日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが英当局者らの話として伝えた。ヘイウッド氏はMI6部員と2009年に出会い、MI6と知った上で定期的に中国国内で面会し、薄氏の私生活について情報を提供していたという。

 ヘイウッド氏は金銭は受け取っていなかったものの、情報提供には前向きで、薄氏一家に関して精通していたという。中国の指導者の私生活はベールに包まれ、各国大使館は常に情報収集に奔走している。英情報機関の動きを把握できていなかったとすれば、中国公安当局の責任問題に発展する可能性もある。


Briton Killed in China Had Spy Links
http://online.wsj.com/article/SB10001424052970204846304578090740894694144.html

Murdered Briton in China Had Spy Links (画像引用)
http://online.wsj.com/article/SB10001424052970204846304578090740894694144.html#articleTabs%3Dvideo


Neil Heywood: Briton killed in China 'had spy links'
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-china-20216757

Neil Heywood 'was MI6 informant'
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/china/9657815/Neil-Heywood-was-MI6-informant.html

British businessman murdered in China worked for MI6, claims extraordinary new report
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2228643/Murdered-British-businessman-Neil-Heywood-worked-MI6-claims-extraordinary-new-report.html?ito=feeds-newsxml

Was Neil Heywood, murdered by Bo Xilai's family, an MI6 agent?
He drove a Jaguar with 007 licence number and flaunted his connections with the MI6 as well as the cream of Chinese Communist Party.
http://timesofindia.indiatimes.com/world/china/Was-Neil-Heywood-murdered-by-Bo-Xilais-family-an-MI6-agent/articleshow/17121351.cms


重慶スキャンダル‎:薄煕来のインナー・サークルの英国人が不審死、その背後に潜むはMI6のハクルート・アンド・カンパニーとシェールガス利権 ― 2012/04/02 07:48
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2012/04/02/6397685

コメント

_ 奔放な旅人 ― 2012/11/07 11:54

> 今なお学ばぬ日本は二度死ぬ。

二度どころか数え切れないぐらい死んでいるでしょうね。
島国で国境が陸地で接していないからこその呆れるぐらいの超鈍感。
普通に外国から観れば滅んでいてもおかしくないでしょう。
そこに島国根性と言われる物が入って来る。
中国にあからさまな挑発を受けても対処のしかたも知らない政府。
もはや尖閣は時間の問題。
いよいよ007の出番か???(笑い)

_ Y-SONODA ― 2012/11/08 08:16

奔放な旅人さんへ

>二度どころか数え切れないぐらい死んでいるでしょうね。

「覚悟はいいかね、ゾンビ君」になっちゃうのか・・・。
これはある意味すごいかも(笑)

_ YS ― 2012/11/08 22:54


<関連記事追加>

殺害された英国人、薄氏情報をMI6に提供-愛車ナンバーも「007」
2012年 11月 8日 11:49 JST
http://jp.wsj.com/World/China/node_543441?mod=WSJSeries


【北京】「007」のナンバープレートのついた銀色のジャガーで北京市内をドライブするニール・ヘイウッド氏は自分を取り巻く謎めいた雰囲気を楽しんでいるようにみえた。

英国人コンサルタントだった同氏はいろいろな会合の席で、当時は飛ぶ鳥を落とす勢いだった中国共産党の大物、薄熙来氏とコネがあることをほのめかした。しかし名刺を渡すのを拒んだこともあった。同氏はマンダリン(標準中国語)を話し、ヘビースモーカーで、乗用車アストン・マーチンのディーラーでパートタイマーとして働いていた。アストン・マーチンはスパイ映画の主人公ジェームズ・ボンドが運転していた車だ。ヘイウッド氏をファンタシスト(空想家)だと捉える人もいれば、食わせ者だと考える人もいた。 

 しかし彼の作為的な神秘のオーラは、裏の裏をかいていたようだ。ウォール・ストリート・ジャーナルの(WSJ)取材で、重慶市党委書記だった薄熙来氏の一家と親しかったヘイウッド氏は、昨年11月に薄氏の妻に毒殺されるまで1年以上にわたり、MI6の名で知られる秘密情報部に薄一家に関する情報を自主的に提供していたことがわかった。MI6はスパイ映画「007」シリーズのモデルになった実在の機関である。

 ヘイウッド氏が情報提供していたことが発覚したことで、薄一家のスキャンダルは新たな展開を迎えている。薄氏の妻、谷開来氏は今年8月、夫が党委員会トップだった重慶のホテルの一室でヘイウッド氏を毒殺したとして有罪判決を受け、現在服役中である。中国でも最も政治的権力のある一家の失脚は、10年に一度の共産党指導部交代計画を混乱させ、中国の政治的エリート層の腐敗、権力乱用、激しいライバル争いなどを浮き彫りにした。共産党は8日、第18回全国党大会を開催する。

 現職あるいは退職した英当局者やヘイウッド氏の親しい友人たちへのインタビューに基づくWSJの調査により、ヘイウッド氏が2009年にある人物に出会っていること、その人物がのちにMI6の要員だと認めたということがわかった。ヘイウッド氏はその後もこの人物と中国で定期的に会い、薄氏の私事に関する情報を提供し続けた。

 中国は政治的指導者の私生活を国家機密と捉えており、指導者やその家族の情報は、不透明な政治体制の内部事情を理解したがっている外国政府に珍重されている。

 昨年死亡したヘイウッド氏が、ロンドンに拠点を置くビジネスインテリジェンス会社――元MI6要員によって設立され、多くの元スパイが働く――の仕事を中国でしていたことがあったとWSJが3月に報じて以来、英国当局は同氏がスパイだったのではという憶測を抑え込もうとしてきた。

 例えばMI6を監督するヘイグ英外相は4月、諜報関連についてのコメントはしないという慣例を破り、41歳で死亡したヘイウッド氏は「いかなる形でも英政府には雇われていなかった」という声明を出した。

 関係筋によると、この声明は厳密な意味で事実だという。ヘイウッド氏はMI6の要員ではなかったし、報酬も受け取っておらず、仕事を依頼されることもなかった。つまり実行すべき具体的な任務を与えられたり、特定の情報の入手を命じられたりするようなことはなかったのである。

 それでもヘイウッド氏は自主的で自覚もある情報提供者だった。ヘイウッド氏と接触していたMI6要員は元同僚に同氏のことを「役に立つ」存在だと話していた。元同僚によると、このMI6要員はヘイウッド氏が提供した情報に基づく情報報告書に関連して「小さな情報でも大きな成果につながり得る」と述べていたという。

 ヘイウッド氏の情報部とのつながりは、同氏の死に対する英当局の反応に新たな光を投げかけている。英当局は当初、「アルコールの過剰摂取」が死因という地元警察の結論をそのまま受け入れ、検視されることもなく遺体が直ちに火葬されるのを阻止しようとさえしなかった。英政府が中国側にようやく調査の要請をしたのは2月15日だった。これは、薄氏の側近で重慶市公安部長だった王立軍氏が四川省成都の米総領事館に駆け込み、米外交官に薄氏の妻である谷氏がヘイウッド氏を殺害したと告げてから1週間後のことである。

 当時、共産党中央政治局(党のトップ25人で構成)の委員だった薄氏の家族と親しい人物がMI6の情報源であることに気付いてなかったとすると、中国側にとっては重大な機密漏洩事件であり、中国公安当局の責任が問われることもあり得る。逆に、中国公安当局がヘイウッド氏とMI6の接触に気付いていたなら、同氏の最後の重慶訪問は当局に監視されていた可能性が高い。

 このスキャンダルが発覚するまで、薄氏は今年の最高指導部交代で中国共産党の最高意思決定機関である政治局常務委員へ昇進することがほぼ確実視されていた。

 4月に政治局委員を除名になり、9月に中国当局から収賄、妻への捜査を妨害した罪などを含む一連の容疑をかけられた薄氏は現在、刑事罰に問われている。

 中国当局も英当局も、ヘイウッド氏とMI6との接触が同氏殺害の原因になったということは示唆していない。今年8月、中国の裁判所は谷氏にヘイウッド氏殺害の有罪判決を下した。国営新華社通信によると、殺害の理由は、ビジネスの件で揉めていたヘイウッド氏が息子に危害を加えると谷氏が考えたからだという。

 ところが、ヘイウッド氏の友人や中国の有力者は、国営メディアによる事件の公式説明にはいくつかの事実の欠落、あいまいさ、矛盾があると指摘している。

 たとえば、2月6日に米総領事館に駆け込んだ薄氏の側近、王立軍氏は、谷氏が「スパイを殺した」と告白しているということを米外交官に伝えたという。これは王氏の発言記録を閲覧したある人物の証言である。

 英外務省の広報官は、米総領事館で話されたことについてのコメントを避けた。ヘイウッド氏とMI6の関係を問われると、4月のヘイグ外相の声明を引用した。

 ヘイウッド氏が政府に雇われることなく自主的に情報を提供していたのではないかと問われると、その広報官は「諜報関連事項や諜報関連とされていることについてはコメントしない」と答えた。ヘイウッド氏と接触していたMI6要員もコメントを拒否した。

 元情報機関員たちによると、現地の情報提供者や協力者のほとんどは契約を交わしていることがまれで、必ずしも報酬を受け取っていないので、政府に雇われていることにはならないという。こうした人々は通常、自主的な情報源として登録され、MI6要員を自認する人物に情報を提供している場合にはコードネームが付けられるという。

 ヘイウッド氏の妻で中国人のルルさんもコメントを避けた。ヘイウッド氏の母親や妹にも仲介者を通じてコメントを求めたが返答がなかった。中国外務省もコメントの要請を無視した。

 自分のジャガーに「007」のナンバープレートを付けるなど、ヘイウッド氏には情報提供者として潜在的なリスクがあった。その一方で同氏は冒険を好む昔気質の愛国者でもあった。親しかった友人たちの話では、政治局委員の家族と定期的に接し、その私生活をも熟知していた同氏は貴重な立場にあったという。谷氏はヘイウッド氏の娘、オリビアさんの名付け親だった。


ヘイウッド氏は東北部の都市、大連に住んでいた1990年代に薄氏の家族と知り合った。ヘイウッド氏は当時、大連市長を務めていた薄氏の友人や助言者などで構成される内輪のグループに加わったという。

 外国人社会では目立たないようにしていたヘイウッド氏だが、中国でのコネを生かし、フリーランスでささやかなコンサルタント業を営み、中国の政治・官僚制度への対処法について企業や個人に助言をしていた。

 同氏には数社の英国企業や少なくも2人の英国貴族院(上院)議員との取引があった。消息筋によると、貴族院議員の1人はヘイウッド氏と数回会っているが、その際にはMI6要員も同席していたという。

 ヘイウッド氏が殺害されるまでの2年間、同氏と薄氏の家族との関係は悪化したという。谷氏が内輪のグループのメンバーに裏切られたと思い込み、ヘイウッド氏に離婚や自分への忠誠の誓いを要求してからはなおさらだった。

 ヘイウッド氏がこのことを報告すると、MI6要員は新聞の見出しにならないように気を付けるべきだと警告したこともあったという。それでもMI6要員は同氏との接触を重ね、こうした密談に関する機密報告書を提出し続けたという。

 殺害された時点で、ヘイウッド氏は薄氏に1年以上も会っていなかった。ヘイウッド氏には中国を離れる計画もあったが、自分への当然の報酬を支払うようにと薄氏の家族を説得しようとしていたという。友人たちによると、ヘイウッド氏はストレスを受け、自分のEメールや電話が監視されていることに懸念を強めていたという。同氏の体重は増え、タバコの本数も以前より増え始めた。

 「彼は薄氏の家族との関係からもっと多くの利益を得て当然だと感じていた。最後に重慶に行くことに合意したのはそのせいかもしれない。彼はその時点でも当然の報酬を受け取ることを望んでいたのだと思う」とヘイウッド氏の親しい友人は述べた。

 ヘイウッド氏が飛行機で重慶に向かったのは昨年の11月13日だった。新華社通信によると、薄氏の家族に急に呼び出されたという。その日に連絡と取った友人によると、ヘイウッド氏は「まずいことになった」と思っていたようである。

 ヘイウッド氏はその晩、宿泊していたホテルの部屋で殺された。新華社が伝えた谷氏の裁判の公式説明によると、酒に酔って嘔吐したヘイウッド氏が水を欲しがったとき、谷氏は同氏の口に青酸カリを注ぎ込んだという。

 英外務省はMI6要員を含む英当局者で、殺害される前の48時間にヘイウッド氏と接触した者はいないと述べている。しかし、同氏と薄氏の家族の関係と同氏が重慶に呼び出されていたことをいつ、どのようにして知ったのかについてはコメントを避けた。


ヘイグ外相が議会に提出した文書によると、ヘイウッド氏の遺体が発見されたのは11月15日、英国領事館が地元当局から連絡を受けたのはその翌日だった。

 英当局者によると、重慶当局者は当初、現地に駆け付けたヘイウッド氏の妻に同氏が心臓発作で死んだと伝え、英国領事館にはその死因を「アルコールの過剰摂取」と伝えたという。ヘイウッド氏の遺体は11月18日、妻の許可を得て火葬されたが、その前に検死が行われることはなかった。

 関係筋によると、英国の領事館員たちは中国当局によるヘイウッド氏の死の扱いに関する懸念や疑念を上層部に正式に伝えたが、英当局者は中国に捜査を要請することには問題があると考えたようだ。

 ヘイウッド氏の死に最初に対処した英当局者が同氏のMI6や薄氏の家族とのつながりを知っていた可能性は低いが、北京とロンドンの情報局の人間なら、同氏の死と同時、あるいはすぐ直後にそれに気付いたことだろう。

 英外務省は、英国人社会の一部が1月18日に疑問を提起し始めるまで、犯罪を疑う理由はなかったと述べている。しかし、英外務省はそのほぼ1カ月後に王氏が重慶の米総領事館に駆け込むまで、この問題で中国当局をわずらわすことはなかった。

 英外務省によると、米高官が王氏の供述内容を英当局者に伝えたのは、王氏がまだ米総領事館にいた2月7日のことだった。王氏に会って直接事情を聴くために英国の外交官が重慶に派遣されたが、到着してみると王氏はすでに米国領事館にいなかった。

 ヘイグ外相は、英国大使館が中国の中央政府にヘイウッド氏の死の調査を最初に要請したのは2月15日だと述べた。ところが、英当局がそれを公表したのは1カ月以上も後で、この遅延がこの件の成り行きを見守っていた米高官を困惑させた。

 ヘイウッド氏とMI6のつながりについて知らなかった米高官は「英国が何を待っているのか理解できなかった」という。

 英国がヘイウッド氏の死の調査、薄一家との関係の詳細情報、米国総領事館での王氏の供述内容などを中国に要請したことを最初に報じたのはWSJで3月26日のことだった。WSJはその翌日、ヘイウッド氏が元MI6 要員が設立したビジネスインテリジェンス会社、ハックルートの仕事をときどきしていたことを報じた。

 ヘイウッド氏は正社員ではなく、重慶のプロジェクトにもかかわっていなかったと同社は言うが、過去にどのような仕事をしたのかについては答えなかった。

 保守党出身の下院議員で英議会下院外交委員会の委員長を務めるリチャード・オッタウェイ氏は、4月にヘイグ外相に宛てた書簡でヘイウッド氏と英国情報機関の関係に関する憶測に応えることを要請した。

 ヘイグ外相は4月26日付の返信でこう述べている。「このような憶測については肯定も否定もしないというのが昔からの政府方針であることを委員会は承知しているはずだ。とはいえ、今回の件には強い関心が集まっているので、ヘイウッド氏がいかなる形でも英政府には雇われていなかったということを私が例外的に確認しても問題はなかろう」

記者: Jeremy Page

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