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「さようなら原発10万人集会」への疑問 - 「さようなら」の基準を示せぬようなら、やがて消えゆく運命に2012/07/17 06:57

「さようなら原発10万人集会」への疑問 - 「さようなら」の基準を示せぬようなら、やがて消えゆく運命に


政府は脱原発を次の3チームに振り分けたいご様子。

・2030年20~25%チーム

・2030年15%チーム

・2030年0%チーム

極めて現実的な三つの選択肢。

当然「2030年までは原発を使っちゃうよ」が前提のご様子。
2030年15%チームあたりを落としどころと考えているご様子。
次の総選挙では民主党も自民党も2030年15%チームあたりに群がるご様子。

こうした政府の思惑虚しく、納得できない人がまだまだ大勢。
官邸前で金曜恒例「脱原発」の声を響かせる人たち。
「さようなら原発10万人集会」の17万人だか7万5000人だかの人たち。

響き渡る「再稼働反対」のシュプレヒコール。
「全原発を即廃炉に!」ということなのか。

ならばこちらは再稼働そのものにご立腹のご様子。
なにがなんでも再稼働反対のご様子。

2030年0%チームと全原発即廃炉チームのギャップが大きすぎる。
その中間に10年後0%チームを設けても結果は同じだろうか。

「さようなら原発10万人集会」もさようならの基準を示して欲しい。
それがなければ単なる急進派。単なる感情論。

「2030年にはさようなら」は畜生なのか。
「10年後にはさようなら」でも悪党なのか。

「今すぐさようなら」のみ正義と考えているのなら、やがて消えゆく運命に。
偏狭かつ幼稚な正義の味方ごっことみなされても仕方ない。


<関連記事>

坂本龍一・大江健三郎さんも…脱原発集会で訴え
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120716-OYT1T00828.htm

 脱原発を訴える市民集会「さようなら原発10万人集会」が16日、東京都渋谷区の代々木公園で開かれた。

 参加者は主催者発表で約17万人、警視庁によると約7万5000人。東京電力福島第一原発の事故後に行われた脱原発集会では最大規模とみられる。周囲の道路にあふれかえるほど集まった参加者らは、猛暑の中、「子どもの未来を守れ」などと声をからして訴えた。

 集会は強い日差しが照りつける中、正午前から始まった。呼び掛け人の一人、作家の大江健三郎さん(77)はマイクを握り、「原発の恐怖と侮辱から外に出て、自由に生きていくことができると信じている」と訴えた。音楽家の坂本龍一さん(60)も「たかが電気のために、この美しい日本や、国の未来である子供の命を危険にさらすようなことをするべきではない」と呼びかけた。

(2012年7月17日01時33分 読売新聞)


全量再処理撤退へ 原発0~25%で3選択肢 (画像引用)
http://www.47news.jp/47topics/e/231138.php

 東京電力福島第1原発事故を受け、政府のエネルギー・環境会議がまとめる将来のエネルギーや地球温暖化対策の選択肢が28日判明した。核燃料サイクルはすべての燃料を再処理する現行の「全量再処理」路線から撤退する方向性を強く打ち出した。地球温暖化対策は厳しい削減目標を盛り込んでおらず、批判も出そうだ。

 2030年の総発電量に占める原発比率を0%、15%、20~25%とする三つの選択肢を提示。0%では使用済み燃料を地中に捨てる「地中廃棄を全量で採用」、ほかの選択肢では「再処理・地中廃棄があり得る」とし、いずれの場合も地中廃棄を採用する可能性を示した。

 選択肢を絞ったことで中間に当たる原発15%に決まる可能性が高いとの見方が政府内にある。比率は事故前の10年の26%より低くなるが、原発を新増設せず稼働40年で廃炉にすれば15%まで下がるため、より積極的に脱原発依存を進める0%と15%の間の選択肢を求める声も予想される。

 原子力委員会は21日、全量再処理路線からの撤退を盛り込んだ報告書をまとめていた。

 国内対策による30年の温室効果ガスの削減値は、原発0%と15%ではともに1990年比23%減、原発20~25%では25%減とした。途中段階の20年で見ると、原発の割合に応じ、90年比0~11%減。海外からの排出枠購入分などを加えても「20年に25%減」との国際公約の達成は厳しい数値となっている。

 ただエネルギー・環境会議に示された中央環境審議会の試算は、同じ原発比率でもより大きな削減が可能としており、温暖化対策への消極姿勢を反映した数値と言える。

 太陽光発電など再生可能エネルギーは原発比率が低いほど多く導入する。30年の比率は原発0%の場合で35%、15%で30%、20~25%で30~25%とした。いずれの場合も10年比20%程度の省エネを見込んでいる。

 家庭の電気代や国内総生産(GDP)への影響も原発比率が低いほど大きくなる。電気代は2人以上の世帯平均で月1万8千~1万5千円となり、GDPは16兆~9兆円押し下げられる。

 選択肢は29日のエネルギー・環境会議でまとめる。意見聴取会を開くなどし、8月中に将来の在り方を最終決定する。

 (2012年6月29日、共同通信)


▼政府ブザマな意見聴取会のご様子(もっとうまくやんなさいよ!)

「再生エネで経済復興」=「原発、現実的選択を」-3選択肢、初の意見聴取会・政府
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2012071400259

 政府は14日、エネルギー政策に関する国民からの初の意見聴取会を、さいたま市で開いた。2030年の原発比率を0%、15%、20~25%とする3選択肢について、公募抽選された関東地方の男性7人、女性2人の計9人が意見を陳述。4人が0%、2人が15%、3人が20~25%を支持した。聴取会は今夏に中長期的な政策を決めるための手続きの一環で、8月4日までに全11都市で開く。

 埼玉県川口市の会社員田村久美子さんは、原発の使用済み核燃料の中間貯蔵施設が建設されている青森県むつ市に実家があり、「本州の端に使用済み燃料が押し付けられている。原発は制御できず、推進はあり得ない」と、0%を支持。「再生可能エネルギーに転換して世界に普及させ、経済復興すべきだ」と訴えた。

 一方、千葉大工学部4年の中浦史晶さん(23)は「政府は現実的な選択をし、確固たるエネルギーの基盤を築くべきだ」と指摘。「安全性を高め、事故を起こさないと言い切れる原発を造るべきだ。これからの日本をつくる世代は原子力問題に取り組み、解決したいと思っている」と述べた。(2012/07/14-21:29)


東北電幹部「原発を推進」で紛糾 仙台で意見聴取会
2012/7/15 19:42
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS15010_V10C12A7NN1000/

 政府のエネルギー・環境会議(議長・古川元久国家戦略担当相)は15日、国の中長期のエネルギー政策に関する第2回の意見聴取会を仙台市で開いた。公募で選ばれた9人が意見表明した。発言者の1人として東北電力の企画部長(執行役員)が原発を推進する意見を述べたことで不満の声が上がり、進行が一時中断した。

 2030年時点の原発依存度を0、15、20~25%とする政府の3つのシナリオの賛否について、9人が発言した。その中で東北電力の企画部長が「会社の考えをまとめて話す」として「20~25%が最も当社の考え方に近い」と述べた。これに「人選がやらせではないか」との声が会場から上がった。東北電力は「あくまでも抽選に応募したもので、やらせではない」と説明している。

 発言者の中に首都圏在住者が3人含まれていたことにも「震災被災地の意見を聞く会ではないのか」などの異論が続出した。開催の周知が不十分だったとの不満も相次いだ。聴取会には105人が参加した。

 出席した細野豪志環境相は終了後に「(発言者の人選は)ランダムな抽選の結果でやむを得ない」と釈明した。8月1日に福島市で開催予定の聴取会では「できるだけ福島の意見を反映できるよう工夫したい」とし、運営方法を見直す考えを示した。政府は8月4日までに全国11カ所で意見聴取会を開く。(震災現地取材班)


電力社員、連日の原発擁護=「やらせ」批判も-政府の意見聴取会
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2012071600266

 政府は16日、将来のエネルギー政策に関する3回目の国民の意見聴取会を名古屋市で開いた。前日の仙台市での聴取会に続き、電力会社社員を名乗る男性が、原発を擁護する意見を表明。会場から「やらせだ」「回し者」といった批判が飛んだ。

 聴取会では、2030年の原発依存度を0%、15%、20~25%とする政府が示した三つの選択肢について、それぞれ3人、計9人が賛成理由を説明。中部電力社員と自己紹介した男性は3番目に発言し、電力の安定供給と経済への影響を重視する立場から原子力発電の必要性を主張した。また東京電力福島第1原発事故に関し「放射能の影響で亡くなった人はいない」と述べた。

 一方、脱原発を求める立場からは「使用済み核燃料などの問題もあり、全原発を即廃炉に」(三重県の無職男性)「原発は一度事故が起きたら大きな負債になる」(愛知県の自動車部品メーカー技術者)などの意見が出た。(2012/07/16-19:59)


▼経済界のご様子

「原発比率の議論、政府の前提おかしい」と経団連 月内に独自案作成へ
2012.7.10 16:51
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120710/biz12071016510015-n1.htm

 経団連は10日、政府のエネルギー・環境会議が示した2030(平成42)年時点の原発比率に関する三つの選択肢全体に反対する見解をまとめた。いずれも政府の成長戦略と整合性がなく、再生可能エネルギーの普及も予定通り進むか疑問で、電力料金の値上げなど経済への悪影響を当然視していると指摘。「議論の前提条件がおかしい」(環境本部)と批判した。

 経団連は7月中に将来の電源構成に関する独自案をまとめ、パブリックコメントとして発表する方針だ。

 昨年末に閣議決定された「日本再生の基本戦略」は2011-20年度まで名目3%、実質2%成長を目標にしているのに各選択肢は実質経済成長率を2010年代に1・1%、20年代は0・8%と低く想定されており、政府の成長シナリオが実現すれば電力が大幅に不足すると主張。設置可能な一戸建て全戸に太陽光パネルを設置する目標も、資金や利害関係の対立などのバリアを考慮に入れていないと分析。企業や家庭の電力料金が上がるため生産や消費に悪影響を与えるとした。

 政府は6月末、2030年の総発電量に占める原発比率を「0%」「15%」「20-25%」とする3案を提示。経団連のパブリックコメントや全国各地で実施する意見聴取会を参考に、8月末までに「革新的エネルギー・環境戦略」を最終決定する。


エネルギー緊急調査-原発「要・不要」拮抗、再稼働支持は中小の3分の2
掲載日 2012年07月16日
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0620120716aaag.html

 日刊工業新聞社が全国の中小企業経営者123人に実施した「エネルギーに関する緊急調査」によると、将来の望ましい原子力発電比率を「ゼロ」と回答した企業は52%で、依存度を15―25%以上の幅で「残す」と回答した合計の48%とほぼ拮抗(きっこう)した。原発再稼働を支持しつつ、再生可能エネルギーの普及がもたらす原発依存比率の引き下げに期待をにじませた格好だ。(3面に中小経営者の声)

 緊急調査は、政府が6月29日に提示した2030年の原発比率を想定する「エネルギーミックス3つのシナリオ」に対し、日本の国力を支える中小企業経営者の「生の声」を抽出する狙い。全国本支社・総支局の記者が、11―12日に従業員がおおむね20人以上の中小企業トップに面談や電話で聞き取り、123社から回答を得た。

コメント

_ 奔放な旅人 ― 2012/07/17 10:18

毎週毎週反原発集会やデモ行進。
御苦労な事ですね。
そう遠くないうちに周囲の関心も薄れ、「またやっているよ」になるんじゃないですかね。
そのうちにただのヒステリックな人達の集まりにしか見られなくなるかも。

意見聴取会って出来レースでしょう。
以前も同様な事でだいぶ批判された聴取会があったと思いますが、また同じ事を平気でやるんですね。

経団連ってある一定以上の層しか見ていないでしょう。
その層より下の層は無視か無視に近い。
経団連も官僚化している様にも見えますし。
国会の院が三つあるみたい。
衆議院に参議院、そして経団連。

_ とおりすがりでYAS ― 2012/07/17 11:30

この集会には、いわゆるプロ?組織が関与していないから、本当の市民運動云々ってことを、テレビで発言してるコメンテータさんなんかもいましたが、どうなんでしょうかね実際は。

感情的には、よーくわかるけども。
感情論だとか精神論でつきすすむと、ロクなことにならないのは、日本の過去の歴史が示してるはずなのに・・・。

たかが電気だけど、その電気で助かる命もあるわけだし。

30年でゼロになってるとうれしいな。
廃棄物の処理には、一抹の不安がありますが・・・。

_ nukfree ― 2012/07/18 01:31

何を根拠に原発を廃止すると電気代が値上がりすると言っているのか分かりませんが、

例えば、東電は2011年度約1兆5295億円分の天然ガスを購入していますが、米国では100万BTU辺り1.8ドル、東電は100万BTU辺り18ドルで仕入れています。 対したコスト削減ですね。

(事故の賠償金を含めないとしても)廃炉費用、核廃棄物の処理費用、交付金、研究開発費などは結局、国民の税金から支払われています。

つまり、福島の事故がなかったとしても、国民に取って金銭的な負担は原発を稼働させた方が大きいです。

ご存じないのでしょうか? 

ちなみに原発を稼働させなくても電気を足らせる事は出来るというのは当然ご存知ですよね?

_ Y-SONODA ― 2012/07/18 06:29

★奔放な旅人さんへ

>意見聴取会って出来レースでしょう。
以前も同様な事でだいぶ批判された聴取会があったと思いますが、また同じ事を平気でやるんですね。

もう少しうまくやれよと言いたくなりますよね。
とはいえ産経さんは「これでいいのだ」と申しておりますが(笑)

【主張】エネルギー聴取会 多様な意見を封殺するな
電力会社社員が自らの知見を生かし、原発の必要性を訴えることが、なぜ問題視されるのか。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120718/plc12071803200003-n1.htm


★とおりすがりでYASさんへ

>この集会には、いわゆるプロ?組織が関与していないから、本当の市民運動云々ってことを、テレビで発言してるコメンテータさんなんかもいましたが、どうなんでしょうかね実際は。

ダンカイ星人がやけに多かったとの情報もチラホラ(笑)
こちらのサイトではこのような報告がありますよ。

リベラル21 大飯原発再稼働の野田政権へ怒り爆発
参加者の内訳だが、労組員、生協組合員、政党(共産党、社民党、新社会党)関係者、平和団体・護憲団体・女性団体などの関係者が目についたものの、圧倒的に多かったのは、いわゆるごく普通の老若男女だった。
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-2054.html#more


★nukfreeさんへ

上から目線で噛み付くのが得意のようですね。
この際それこそ意見聴取会に参加して、
「エネルギー・環境会議」にでも噛み付いてみてはいかがでしょう。

確かに電気代に関する試算もさまざま。
「エネルギー・環境会議」の電気代に関する詳細はこちらのサイトに出ていますので、
その内容を把握した上で理論武装することをおすすめします。

エネルギー・環境に関する選択肢(平成24年6月29日エネルギー・環境会議決定)
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120629/20120629_1.pdf

[意見聴取会における説明資料]
エネルギー・環境に関する選択肢[概要](平成24年7月17日掲載)
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120713/gaiyo.pdf

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