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「歴史の終わり」がハッピー・エンドとは限らない 中東地域全体が煮えたぎった大釜に変わることもあり得る2011/02/02 08:39





「歴史の終わり」で最終的には民主主義が勝利すると説いたのがフランシス・フクヤマ。エジプトで繰り広げられる自由を求めるデモを見ながら、アラブ世界も例外ではなかったと喜んでいるネオコンも大勢いることだろう。

今、中東で起こっていることはベルリンの壁崩壊に匹敵するほどの衝撃。そこで浮き彫りになったのはこれまでの欧米の偽善と矛盾。とりわけその中心は米国。

米国は自由と民主主義の拡大を主張しながら、一方ではエジプトやサウジアラビアなど世界で最も専制的な政府を支えてきた。かつてコンドリーザ・ライス前国務長官が地域の安定性のために自由と交換したのだと辛らつな言葉で皮肉ったこともある。

今まさに米国の矛盾に満ちたリアル・ ポリティークが崩壊しつつある。皮肉なことに米国得意の「インターネットの自由」というアジェンダを象徴するツイッターやフェイスブックを駆使した反政府デモによって、ムバラク親米政権は退陣表明に追い込まれた。

「自由で公正な選挙」がエジプトで実施されれば、穏健派イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」などのイスラム勢力が政治の中心に躍り出ることになるだろう。

これまでの米国の偽善と矛盾に対して刃を向ける可能性もある。それでも米国はイスラム勢力の台頭を歓迎することができるのだろうか。米国は秘密裏にムスリム同胞団との接触も図ってきたが、準備万端とは言えないようだ。

そして、イスラム勢力の台頭に懸念を表明したのはイスラエルのネタニヤフ首相。アラブ諸国で初めてイスラエルと平和条約を締結したのがエジプト。安全保障上極めて重要な隣国エジプトを失うという事態になった場合にはどうなるのか。中東地域全体が煮えたぎった大釜に変わることもあり得るのだ。

「歴史の終わり」がハッピー・エンドとは限らない ムバラク親米政権退陣後に待ち受けるのは中東のカオスかもしれない。

エジプト国民の怒りが癒されることを祈りつつ、ここでヨーダに登場していただこう。

「恐れはダーク・サイド(暗黒面)に通じる。恐れは怒りに、怒りは憎しみに、そして、憎しみは苦痛へとつながるのじゃ」

「ドンが表現したかったのは人間が本質的に持つ二面性であり、過度の発展により危険をはらむようになった米国社会への批判と警告だ」(朝日朝刊より)2011/02/05 07:13








<関連記事引用>

米社会への批判と警告 イーグルス「呪われた夜」
2011年2月4日
http://www.asahi.com/shopping/tabibito/TKY201102030278.html

 米国・ロサンゼルス。ビバリーヒルズにほど近い「トルバドール」は、伝説のライブハウスです。70年代初め、ここは若いミュージシャンたちのたまり場でした。若き日のドン・ヘンリー(63)も、その一人でした。のちにアルバム「ホテル・カリフォルニア」(76年)で大成功したロックバンド、イーグルスの「顔」です。

 当時、彼らがエネルギーを発散させたのは月曜夜のオープンマイクでした。オーディションに受かれば、自由にステージで演奏する機会が与えられたのです。新人発掘の場でした。そこにドンもいました。シャイローというバンドで、ドラムをたたきながら歌っていました。

 リンダ・ロンシュタットのマネジャーをしていたジョン・ボイラン(69)が、トルバドールでドンを見初めたのは71年春のことです。

 「ドラムもうまいが、何といっても声がよかった」

 ジョンはその夜、バンドが解散したばかりのリンダに頼まれ、ツアーのバンドメンバーを探していたところでした。別の人とデュオを組んでいたグレン・フライ(62)は週250ドルで雇うことで既に話がついていました。イーグルスの始まりの始まりでした。

 「ドンは、『既存の何かをまねるのでもなく、自分の中にあるルーツミュージック(根源の音楽)を体現したい』が口癖だった」。当時を振り返ってジョンが言います。

 でも、それはたやすくはありませんでした。72年にレコードデビューしたイーグルスを常に苦しめたのは、「お気楽バンド」という刻印でした。同年の最初のヒット「テイク・イット・イージー」でついた印象でした。

 75年発表の4枚目「呪われた夜」には暗い雰囲気が漂います。表題曲に描かれるのは、若者たちの退廃的な夜の生活。自分たちの音楽が見つからず、麻薬などに手を染め、さまようドンら自身の映し鏡のようでもあります。「ドンが表現したかったのは人間が本質的に持つ二面性であり、過度の発展により危険をはらむようになった米国社会への批判と警告だ。それが時代に合った」とジョンは振り返ります。

 この作品を機にイーグルスは、ドンやフライが望んでいた「よりハードにロックする」バンドへと転換を遂げ始めました。同時に、メンバーの不和も露呈していくのです。

(続きは2月5日付け朝刊の別刷り「be」をお読みください。)


<関連記事>

The end of the innocence ドン・ヘンリー&ブルース・ホーンズビー
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/03/14/4948510

エジプトとイスラエル間の天然ガス・パイプライン爆発、テロの可能性も ハマス犯行説浮上中2011/02/05 17:01

エジプトとイスラエル間の天然ガス・パイプライン爆発、テロの可能性も ハマス犯行説浮上中


<関連記事引用>

パイプライン狙いテロ攻撃=エジプト
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011020500238

 【カイロ時事】エジプト国営テレビが5日伝えたところによると、同国とイスラエル間のガスパイプラインを狙ったテロ攻撃があった。(2011/02/05-16:24)


エジプト北部で天然ガス・パイプライン爆発 国営テレビ報道
2011.2.5 16:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110205/mds11020516440016-n1.htm

 【カイロ支局】ロイター通信によると、ムバラク大統領の退陣をめぐり、騒乱が続くエジプトの北部アリーシュ近郊で、イスラエル向けに敷設された天然ガス・パイプラインが爆発した。5日、エジプト国営テレビが報じた。爆破テロの可能性もあるという。詳細な被害状況は不明。


エジプト北部でパイプライン爆破 「テロ」と国営テレビ
イスラエル向け 2011/2/5 16:55
http://s.nikkei.com/hLF5V8

 【カイロ=松尾博文】エジプト国営テレビによると、同国北部のシナイ半島で5日、エジプトからイスラエルに天然ガスを輸出するパイプラインが爆破された。国営テレビはテロ行為が原因としている。パイプラインに沿って複数の場所で爆発が続いているという。反政府デモによる混乱に乗じたイスラム系過激派組織による犯行の可能性がある。

 イスラエルにとり、エジプトは天然ガスの主要輸入相手国。反イスラエルの立場をとる過激派組織はウエブ上でパイプラインの攻撃を呼びかけていた。




<画像引用>

Hamas blows up Egypt-Israel gas pipeline. Suleiman survives assassination bid
http://www.debka.com/article/20633/

エジプトはどこに向かうのか、今また蘇るエドマンド・バーク「フランス革命の省察」2011/02/06 09:06

エジプトはどこに向かうのか、今また蘇るエドマンド・バーク「フランス革命の省察」


<関連記事引用>

【オピニオン】今後エジプトはどうすべきか
フランシス・フクヤマ、ライアン・クロッカー、マージド・ナワズ、アーマー・バーギーシー
2011年 2月 3日 19:11 JST
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_179422

 フランシス・フクヤマ氏、ライアン・クロッカー氏、マージド・ナワズ氏、アーマー・バーギーシー氏の4人の専門家が、今後、エジプトが歩むべき道について語った。

改革派は組織化を
フランシス・フクヤマ

 最初はチュニジア、そして今エジプトで起きている最近の事件は、世界中に広がる自由への欲求がアラブ文化でも例外ではないことを示している。

 これらの劇的な事件を誘発した「自己犠牲の行動」は、野菜を売っては何度も荷車を政府に押収されたチュニジア人が起こしたものだった。彼は、苦情を訴えたが、女性の警官に平手打ちされ、屈辱を受けた。人々は、国民を尊重する政府を求めているからこそ、政治的な権利を要求している。この願いは明らかにアラブ中に反響している。

 この騒乱は、貧民や社会のはみ出し者や信者が起こしたものとは思われない。これを起こしたのは、中間層――「ツイッター」や「フェイスブック」を駆使する、納得のいく仕事や政治参加の機会を持たないチュニジア人とエジプト人だ。彼らは、世界から孤立したいのではなく、参加したいのだ。

 しかし、中南米や東欧、アジア、アフリカでは20年前に始まった「民主化」という祭典に、なぜアラブ世界はこんなにも出遅れたのか。理由のひとつには、ホスニ・ムバラクのような独裁者が追求した戦略がある――改革派野党を骨抜きにし、穏健派イスラム原理主義組織のムスリム同胞団を米欧を怖がらせる範囲で活動させるという戦略だ。

 この戦略は、代々の米政権との関係をうまく機能させた。米政府は、リップサービス程度には民主化の必要性を唱えるものの、イスラム反政府勢力が勢いづくのを恐れ、仲間を支援しようとはしなかった。その報いが今、来ているというわけだ。

 ムバラク氏が辞任し、彼の政権と完全と手を切ることができれば(つまり、スレイマン副大統領のような長年の側近も政府から去ることを意味する)、エジプト人の重要課題は「組織作り」という地味な仕事になる。

 独裁者が去ったからといって民主主義が魔法のように生まれることはなく、自由かつ公正な選挙が実施された後も民主主義がすぐ手に入るわけではない。グルジア、ウクライナ、キルギスタンなど旧共産圏での革命は、米国のアフガニスタン、イラクへの介入と同様、民主統治がうまく機能せず、当初の支援者の期待を常に裏切ることとなった。

 「フェイスブック」と「ツイッター」は、独裁者打倒のための瞬時の群衆動員に威力を発揮する。しかし、政党を立ち上げ、連立を組み、政策について交渉したり、政治家・官僚を正直にすることにはあまり役立たない。

 現時点で、エジプトで最も組織化された勢力は軍隊とムスリム同胞団だ。自由で民主的な未来を望むエジプト人は、そういった集団に未来を託したくないのであれば、自らが準備を急ぐことが必要だろう。

(フクヤマ氏は、スタンフォード大学のシニアフェロー。『The Origins of Political Order: From Prehuman Times to the French Revolution』が近刊予定)

軍隊の役割が重要に
ライアン・クロッカー

 カイロやアレキサンドリアの町でどんなことが起きようとも、間違いなくムバラクの時代は終わった。エジプトは今、1952年と同様、根本的な変化に直面している。

 オバマ政権が「秩序ある移行」を強調したのは正しい。古い秩序が維持されない移行があるべきだ。しかし、それは、秩序を以て行われなければならない。

 エジプトの群衆は、党も連立も構成していない。「打倒ムバラク」以外に明確な目標はなく、既存のリーダーもいない。ムハンマド・エルバラダイ氏はエジプトよりも国外で尊敬され、よく知られている。エルバラダイ氏の資質を以てしても、彼はチェコのハベル大統領にはなれない。

 今、エジプトで新たな政治的秩序が生まれようとするなかで、軍隊は重要な役割を担うだろう。米国防幹部はエジプト軍部と直接、連絡を取っている。エジプト軍は驚くほどの抑制を示しているが、実行可能な政治プロセスが手つかずのまま時間が過ぎれば、有望な政治戦略の期待を破壊しかねない暴力のリスクが増していく。

 ムバラク氏は、9月の選挙への不出馬を発表した。彼はまず、それらの選挙が公正で、独立選挙委員会と国際オブザーバーの監視の下で行われることを保証すべきだ。

 第二に、ムバラク氏は、エルバラダイ氏、反体制派のアイマン・ヌール氏、「ムスリム同胞団」などのグループの指導者、市民リーダーらとともに、政治と経済の改革に向けた幅広い対話を始めるべきだ。対話の成果には、憲法改正も含まれる可能性が高いが、国民投票か新議会への提出が可能だろう。

 こうした方策により、デモが収束することを願いたい。デモは抑制のきかない暴力の可能性をはらむだけでなく、すでに疲弊した経済をまひさせる。観光業の回復には、数年とまでいかなくても数カ月はかかると思われ、投資家の意欲も壊滅とまで言わないにせよ、大きく損なわれる。

 われわれの敵、イランとアルカイダは、エジプトの混乱が長引けば、必ずやそれを利用するだろう。アルカイダのナンバー2、アイマン・アル・ザワヒリが、1990年代のエジプトのイスラム過激派組織「ジハード(聖戦)」に対する政府弾圧のさなか、出国したエジプト人であることを思い出すべきだ。

 当時と同じように、「ジハード」と「ムスリム同胞団」はパートナーではなく、敵同士だ。「ムスリム同胞団」は政治システムに受け入れ可能だが、アルカイダと「ジハード」はエジプトで再び足がかりを得て政治システムを破壊しようという意欲に燃えている。その事態は、起きてはならない。

(クロッカー氏は、テキサスA&M大学ジョージ・ブッシュ・スクール・オブ・ガバメント・アンド・パブリック・サービスの学部長。2004年から07年まで駐パキスタン米大使、07年から09年まで駐イラク大使を務めた)

ムスリム同胞団にはホメイニ師がいない
マージド・ナワズ

 私は、イスラム活動でエジプトの刑務所に4年収監され、現在の騒乱を率いる何人かと監房で一緒だった。だからこそ私は、この事態を専門的または政治的な関心を上回る関心を持って眺めている。私は何年も前にイスラム教を捨てたが、これは私にとって個人的なことなのだ。

 まず、この騒乱の性質をはっきりさせたい。これは、人々の自発的な反乱だ。政党が計画したわけでもなく、思想的な運動が組織したものでもない。疲弊し、激怒した都市の若者が火付け役となり、急速に全エジプトの運動と化した。革命の最もあるべき姿とは、このエジプトの嵐を巻き起こした要素―自発性、包括性、持続性――を備えていることだ。

 エジプトには、警察国家を受け入れなければ、過激派が国を乗っ取る、といった考えが古くからあり、アラブ世界の民主化を阻害してきた。今起きている騒乱は、この考えはもはや通用しないということを物語っている。これからは本物の改革が可能となり、イスラム勢力の強大化を通じてのみ変革がもたらされる、という昔の考えは打ち砕かれた。

 リーダー不在の騒乱は、デモが勝利を収めた後の政治空白を誰が埋めるのかという疑問を投げかける。イスラム勢力による政権奪取に対する懸念は、妥当なものだ。しかし、そういったシナリオはないと思われる。

 「ムスリム同胞団」は、今回の騒乱を自分たちのものではないと認識している。また、より愛国的で多元的、包括的な「新エジプト」は、「ムスリム同胞団」による侵害の試みを拒否するだろう。アーマー・ムーサ氏(アラブ連盟事務局長)や、ムハンマド・エルバラダイ氏(国際機関の元官僚)、アイマン・ヌール氏(改革派野党の指導者、私の元刑務所仲間)などとは異なり、「ムスリム同胞団」には国家をまとめる人物がいない。この革命を引っ張る、ホメイニ師のようなイスラムの大物はいないのだ。

 ムバラク退陣後のエジプトで、「ムスリム同胞団」は議会で議席数を増やすと思われるが、この組織の人物が大統領や主要閣僚の座を勝ち取るとは考えにくい。「ムスリム同胞団」が合法的な勢力としての存在を高めるにつれ、エジプト内外の政策立案者は、イスラム教徒の男性だけが大統領になれるというような過激派的な主義を放棄させるため、圧力をかけるだろう。

(ナワズ氏は、反過激主義を掲げるシンクタンク、クイリアムの共同創設者。パキスタンに民主文化を根付かせるための運動も行っている)

エジプトには民主文化が欠如
アーマー・バーギーシー

 これを書いている時、ホスニ・ムバラク大統領と数十万のデモ参加者の対立はこう着状態が続いている。数カ月後、数年後はもちろん、2、3日後にエジプトがどうなっているか誰も予測がつかない。しかし、カイロで情勢を目の当たりにしている私は、二つの悪い結末のどちらかになると信じている。

 まず、(フランス革命が起きた)1789年のケースだ。革命派の勝利ではあったものの、騒乱を引き起こした怒りの嵐は、反対派を容赦なく罰するジャコバン派の恐怖政治へと発展した。大衆の怒りが独裁者の追放で静まるという考えは、大きな誤りだ。

 あるデモ参加者は昨晩、次の手段は、郊外の邸宅を一軒ずつ訪ね、家の購入資金をどこから得たのか家主から聞き出すことだと私の友人2人にカイロの広場で語った。

 二番目の可能性は反動的なシナリオだ。体制派のエリート――ムバラク氏本人ではなく、彼の取り巻きという意味だ――が勝利した場合、この国は、二度とこのような騒乱を起こさないことを誓う、国家と怯える中間層の契約によって支配されるだろう。あくまでインターネットへのアクセスができない状態での私の判断だが、西側メディアにはこの観点がまったく抜け落ちている。

 カイロの通りには、デモ参加者とは別の、もうひとつの勢力がいる。数の上でデモに勝るというほどではないが、何千もの若い男が、自分の家や店の前で略奪から守るために一晩中立っているのだ。

 金曜日の晩、警察がいなくなった後、この男たちは何が起きたかを味わった。何百人もの強盗が通りをうろつき、略奪と放火を繰り返した。数千とも伝えられる脱獄者も、明らかに捕まることなく、そこに交じっている。

 私は、反動的なシナリオの可能性が高いと考える。ただ、確かなのは、エジプトにはリベラルな民主政権を支えられる政治文化のようなものが欠けている。野党の要求の浅薄さは、ムバラク政権のばかばかしい談話に匹敵するほどだ。ロックやバーク、ハミルトン、ジェファーソンなどの知識もなく、私の国は抑えのきかない急進主義か、抑圧の継続のどちらかに進む運命なのだ。

(アーマー・バーギーシー氏は、イージプシャン・ユニオン・オブ・リベラル・ユースのシニア・パートナー。バーギーシー氏はインターネットにアクセスできないため、電話で彼のコメントを口述筆記した)


<関連記事>

Where Should Egypt Go From Here?
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703445904576117993383030076.html

Egypt needs reform, not revolution
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/africaandindianocean/egypt/8289505/Egypt-needs-reform-not-revolution.html

As Edmund Burke cautioned more than three centuries ago, reform is a much more effective way to bring about positive change than revolution.


<画像引用>

「フランス革命の省察」エドマンド・バーク
http://amzn.to/e9si6a

米国主導のエジプト民主化実験成功なるか、最大の敵は米国国内にあり2011/02/07 08:39

米国主導のエジプト民主化実験成功なるか、最大の敵は米国国内にあり


ドイツ・ミュンヘンでの安全保障会議に出席したクリントン米国務長官。

5日には「スレイマン氏主導の政権移行プロセスを支持することが重要」と指摘。さらに政権移行は「慎重で包括的、透明性のある」方法で進める必要があり、「ある程度、時間がかかる」との認識も示した。

そして、6日。ムスリム同胞団がスレイマン副大統領との対話に応じたことについて「少なくとも今は、米国が働き掛ける対話の輪に加わっている」と歓迎表明。

この間に穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団を含む野党勢力がスレイマン副大統領と会談。憲法改正準備委員会の1カ月以内の設置、報道の自由の確保、1981年以来継続する非常事態宣言の解除などで合意したと伝えられている。

この会談を受けてクリントン国務長官が再び登場。ラジオ局の取材に対し、「ムスリム同胞団と政府側との対話は我々が求めていたものだ」との重大発言。

この一連の流れからスレイマン副大統領主導の政権移行プロセスは米国主導。さらにスレイマン副大統領とムスリム同胞団を含む野党勢力との会談をお膳立てしたのも米国との見方が浮上する。

ムバラク体制の限界に気付いていたのか、秘密裏にムスリム同胞団と接触してきたオバマ政権。当然エジプト軍部との人脈は太い。

うがった見方をすれば米国によるエジプト民主化実験のようにも見える。はたしてエジプトの民主化は成功するのか。

ここでエドワード・ウォーカー元駐エジプト・イスラエル米国大使の発言に注目。ウォーカーは「民主主義が抗議者たちの問題を解決できるのか?」と疑問を呈しながら、「仕事を創出するわけでもない。食料価格が下がるわけでもない。貧富の差がなくなるわけでもない」との警告を発している。

サウジアラビアのような世界的な産油国ではないエジプト。石油の富に恵まれていないエジプト。そのエジプトができることには限界がある。

熱狂が失望へと変わる時が一番恐ろしい。イスラム原理主義の台頭を招くこともあれば、外に敵を作り出すこともある。反米、反イスラエルに傾くことだってある。

オバマ政権の足元もフラフラ状態。オバマ最大の敵は米国国内にあり。万が一、スエズ運河閉鎖や9・11のようなテロでも起これば一斉にオバマ批判が吹き荒れることになる。オバマ再選阻止のためにそうした工作がうまい具合に仕掛けられる可能性もあるのだ。

すでに米国では右派が、ネオコンが、キリスト教右派がオバマに警告を発している。チェイニー前副大統領が、セイウチ・ボルトンにクラウトハマーが、そしてキリスト教右派にも通じるテレビ・ラジオ人気司会者のグレン・ベックがトンデモ解釈で煽り始めている。

中でもあれだけ熱心に民主化を唱えていたネオコンの動きが実に興味深い。仲良しのイスラエルが困ったとあればイスラエル・ロビーも当然分裂。民主化なんてどこへやら。

それにしてもウォーカーの警告は日本人にも鋭く突き刺さる。政権交代でいったい何が変わったと言うのだ。地域の安定を無視した「さよなら米国」の甘さを実感できた程度。

ハッピーエンドがいかに難しいかは今の日本人が一番良く知っているはずだ。


<関連記事引用>

エジプト副大統領が野党と権力移行で会談-米国務長官支持(Update1)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aNQlGvJoaj7s

  2月6日(ブルームバーグ):エジプトのスレイマン副大統領は、9月の選挙前のムバラク大統領からの権力移行を協議するため野党指導者と協議した。権力移行のプロセスは米政府や同盟国も支持を表明している。

  スレイマン副大統領は5日、カイロで新ワフド党などの指導者と会談。与党国民民主党(NDP)では、ムバラク大統領の次男ガマル氏が政策委員長を辞任した。

  同副大統領は6日に憲法修正の準備を目的とした25人で構成する委員会のメンバーを指名する、とエジプト国営のアル・アハラム紙は報じた。同国野党は大統領選への立候補を困難にしている憲法上の制約を緩和するよう求めている。

  米政府もこうした動きを支持するとともに、同国に圧力を掛け続けている。クリントン米国務長官はミュンヘンでの会合で、「現在事実上スレイマン副大統領がトップであるエジプト政府が公表した権力移行のプロセスを支持することが重要だ」との見解を表明した。

  エジプトの穏健派イスラム原理主義組織、ムスリム同胞団は同国の権力移行に関するスレイマン副大統領との協議に参加すると述べた、とカタールの衛星テレビ局アルジャジーラが伝えた。ウェブサイトでカイロ特派員の引用している。ムスリム同胞団はこれまで、ムバラク大統領が辞任しない中で、同国政府とのいかなる交渉も拒否していた。

  エジプトの首都カイロ中心部のタハリール広場では、反政府勢力が雨の中をテントで夜を過ごし、6日で13日目となるデモの準備を行った。

  過去2日間のデモは整然と行われた。エジプト政府の公式発表によると、今月2、3両日のムバラク大統領支持派と反対派の衝突では、11人が死亡した。
更新日時: 2011/02/06 16:03 JST


米国務長官:歓迎の姿勢示す 同胞団が副大統領と対話
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110207k0000m030036000c.html

 【ワシントン草野和彦】AFP通信によると、ドイツ・ミュンヘンでの安全保障会議に出席したクリントン米国務長官は6日、ムスリム同胞団がスレイマン副大統領との対話に応じたことについて「少なくとも今は、米国が働き掛ける対話の輪に加わっている」と歓迎する一方で、今後の同胞団の出方を注視する方針を示した。

 長官はこれに先立つ5日、「スレイマン氏主導の(政権)移行プロセスを支持することが重要」と指摘し、米国が「緩やかな改革」を志向し始めたことを示唆した。長官は政権移行期には「どの社会にも(移行)プロセスを邪魔したり、自身の目的ために乗っ取ろうとする勢力がいる」と述べ、急激な社会変化の混乱に乗じたイスラム過激派の影響力拡大に懸念を表明。同胞団にも暴力の停止やエジプトとイスラエルの国交維持などの意思を再確認するとみられる。

 一方でバイデン副大統領は5日、スレイマン氏との電話協議で、改革への明確なスケジュールの必要性などを強調した。


改憲委員会設置で合意=ムスリム同胞団と政権が対話-エジプト
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011020600121

 【カイロ時事】エジプトで反政府デモを主導する勢力の一つであるイスラム原理主義組織ムスリム同胞団を含む野党勢力は6日、ムバラク政権側からの対話への招きに応じ、スレイマン副大統領との会談を行った。衛星テレビ局アルアラビアなどによると、双方は会談で、憲法改正準備委員会を1カ月以内に設置することで合意した。

 同胞団が政権と対話したのは初めて。ムバラク大統領が辞任するまで対話を拒否すると主張していた同胞団の参加は、大きな方針転換であり、事態収拾に向けた動きが始まる可能性がある。

 会談には、合法野党のワフド党や国民進歩統一党なども参加した。会談ではこのほか、報道の自由の確保や1981年以来継続する非常事態宣言の解除の方針でも合意した。(2011/02/06-22:34)


米国務長官、エジプトの対話開始を歓迎
http://www.mbs.jp/news/jnn_4644044_zen.shtml

 アメリカのクリントン国務長官は6日、ムスリム同胞団がエジプト政府側との対話に参加したことについて歓迎する姿勢を示しました。

 クリントン国務長官は6日、訪問先のドイツ・ミュンヘンでラジオ局の取材に対し、「ムスリム同胞団と政府側との対話は我々が求めていたものだ」と述べ、歓迎する姿勢を示しました。その上で、「対話の開始を支持する。これからどのような進展があるのか注意深く見守りたい」と強調しています。

 クリントン長官はこれに先立つ5日、「政権移行はスレイマン副大統領が主導することが重要」との認識を明らかにしており、今回の発言は対話による早期の事態収拾に期待したものといえます。(07日05:42)


<関連記事>

U.S. Interests in Peril as Youth Rebel, Leaders Quit in Mideast
http://www.bloomberg.com/news/2011-02-02/mubarak-s-exit-to-upend-decades-of-predictable-u-s-policy-in-arab-world.html

Dick Cheney Warns Obama, Says Mubarak Has “Been A Good Friend”
http://www.newstime.co.za/WorldNews/Dick_Cheney_Warns_Obama_Says_Mubarak_Has_%E2%80%9CBeen_A_Good_Friend%E2%80%9D/20198/

Cheney: Remember that Mubarak has been 'a good man, a good friend and ally'
http://thehill.com/blogs/blog-briefing-room/news/142333-cheney-mubarak-has-been-a-good-man-a-good-friend-and-ally

BBC : Neocon conundrum - US right-wingers split over Egypt protests(画像引用)
http://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-12363255

Egypt's dangerous road ahead: The Muslim Brotherhood's a force, ElBaradei's a useful idiot
By Charles Krauthammer
http://www.nydailynews.com/opinions/2011/02/04/2011-02-04_egypts_dangerous_road_ahead.html?print=1&page=all

Glenn Beck on al-Qaida links to Muslim Brotherhood
http://www.politifact.com/truth-o-meter/statements/2011/feb/04/glenn-beck/glenn-beck-al-qaeda-links-muslim-brotherhood/

Many of the 9/11 conspirators came from the Muslim Brotherhood, including Osama bin Laden, Ayman Zawahiri and Khalid Sheikh Mohammed.
Glenn Beck on Monday, January 31st, 2011 in his radio program

朝日単独会見:エジプト野党勢力の大統領候補として有力視されるアムル・ムーサ元外相(アラブ連盟事務局長) ムバラク即時退陣求めず「挙国一致を」  「エジプトは自国だけでなく、地域の安定に大きな責任がある。これまでの路線を堅持すべきだ」
http://www.asahi.com/international/update/0205/TKY201102050351.html

わざわざマードック系のFOXを選んでムスリム同胞団の「反米思想」を認めたオバマ2011/02/07 18:57





<関連記事引用>

エジプトが過去の状態に戻ることはない=米大統領
2011年 02月 7日 07:55 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-19414620110206

 [ワシントン 6日 ロイター] オバマ米大統領は6日、FOXニュースとのインタビューに応じ、エジプトが過去の状態に戻ることはなく、今は変革の時だとの認識を示した。

 オバマ大統領は、エジプトのムバラク大統領が連日のデモに対してどのような行動に出るのかは同大統領しか知らないが、エジプト国民が自由で公正な選挙を求めているのは明らかだと指摘。

 最大野党のイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団については、エジプト国内の一派に過ぎず、国内で過半数の支持を得ていないが、しっかりと組織されており、イデオロギーに反米的な部分があるとの認識を示した。


「イスラム政権の可能性低い」米大統領 ムバラク退陣後について
2011年2月7日 10時55分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011020790105544.html

 【ワシントン=嶋田昭浩】オバマ米大統領は6日、米FOXニュースとのインタビューで、エジプトの事実上の最大野党であるイスラム組織「ムスリム同胞団」について「1つの党派にすぎず、エジプト国民の多数派の支持は得ていない」と述べ、ムバラク大統領退陣後の次期政権が反米的なイスラム勢力に支配される可能性は低いとの見方を示した。

 オバマ大統領は、次期議会選挙などでのムスリム同胞団の勢力拡大が予想される中で、「彼らが、しっかりした組織と反米思想の傾向を持つのは疑いようがない」と警戒感を表明。同時に「エジプトには世俗的な人々も大勢おり、同胞団主体のイスラム政権か、従来の世俗的な抑圧体制かの二者択一が迫られているわけではない」と強調した。

 オバマ大統領は、ムバラク大統領の退任時期については「彼だけが知っている。米国が押し付けることはできないが、今が変革を始める時だ」と指摘。「秩序ある移行」を早期に進めるようあらためて促した。

 AP通信によると、クリントン米国務長官は6日、安全保障国際会議に出席したドイツ・ミュンヘンからワシントンへ戻る機内で、ムバラク大統領に早期退任を無理強いすることは事態のいっそうの混乱を招くとの認識を示した。


ムスリム同胞団は「反米思想」米大統領が見解
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110207-OYT1T00447.htm

 【ワシントン=山口香子】オバマ米大統領は6日、FOXニュースとのインタビューで、エジプトの最大野党勢力、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」について、「一勢力に過ぎず、過半数の(国民の)支持を得ているわけではない」と指摘、さらに、「よく組織されており、反米思想の傾向がみられる」と述べた。大統領が同胞団について見解を示すのは初めて。

 この上で、オバマ大統領は、エジプトには政治参加を望む世俗派や市民も多く、「同胞団を選ぶか、エジプト国民が抑圧される状況を選ぶかといった二者択一ではない」と強調しながら、「秩序ある移行が進めば、米国のパートナーとなる政府が誕生すると確信している」と述べた。

 また、エジプト野党勢力から即時辞任を突きつけられているムバラク大統領がいつ政権の座から降りるかを尋ねられると、オバマ大統領は、「どうするかは彼のみが知っている」「米国が(辞任の時期を)押しつけることはできない」と述べた。


米大統領:エジプトは後戻りできない-政府は直ちに権力移行開始を
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aGQ2oxI0ooZk

  2月5日(ブルームバーグ):オバマ米大統領は、エジプトは後戻りできず、ムバラク政権は直ちに権力の移行を開始しなければならないとの見解を明らかにした。

  オバマ大統領は米ニューズ・コープ傘下のフォックス・ネットワークとのインタビューで、「エジプトは後戻りすることはないだろう」と発言。ムバラク大統領はイスラエルとの和平関係やテロ対策の面で米国の「良きパートナー」だったが、「今」は新政府を樹立すべき時だと語った。

  オバマ大統領はまた、同政権が昨年推進し成立した医療保険制度改革法への支持を撤回する考えはないと述べた。

スレイマン副大統領とイスラエルの秘密のホットライン、スレイマンはイスラエルの長年のお気に入り2011/02/08 07:57

スレイマン副大統領とイスラエルの秘密のホットライン、スレイマンはイスラエルの長年のお気に入り


米国とイスラエルの手のひらで踊るエジプト。
米国&イスラエル主導のエジプト民主化実験ということか。


<関連記事引用(画像も)>

WikiLeaks: Israel's secret hotline to the man tipped to replace Mubarak
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/wikileaks/8309792/WikiLeaks-Israels-secret-hotline-to-the-man-tipped-to-replace-Mubarak.html

The new vice-president of Egypt, Omar Suleiman, is a long-standing favourite of Israel's who spoke daily to the Tel Aviv government via a secret "hotline" to Cairo, leaked documents disclose.

By Tim Ross, Christopher Hope, Steven Swinford and Adrian Blomfield 9:25PM GMT 07 Feb 2011

Mr Suleiman, who is widely tipped to take over from Hosni Mubarak as president, was named as Israel's preferred candidate for the job after discussions with American officials in 2008.

As a key figure working for Middle East peace, he once suggested that Israeli troops would be "welcome" to invade Egypt to stop weapons being smuggled to Hamas terrorists in neighbouring Gaza.

The details, which emerged in secret files obtained by WikiLeaks and passed to The Daily Telegraph, come after Mr Suleiman began talks with opposition groups on the future for Egypt's government.

On Saturday, Mr Suleiman won the backing of Hillary Clinton, the US Secretary of State, to lead the "transition" to democracy after two weeks of demonstrations calling for President Mubarak to resign.

David Cameron, the Prime Minister, spoke to Mr Suleiman yesterday and urged him to take "bold and credible steps" to show the world that Egypt is embarking on an "irreversible, urgent and real" transition.

Leaked cables from American embassies in Cairo and Tel Aviv disclose the close co-operation between Mr Suleiman and the US and Israeli governments as well as diplomats' intense interest in likely successors to the ageing President Mubarak, 83.

The documents highlight the delicate position which the Egyptian government seeks to maintain in Middle East politics, as a leading Arab nation with a strong relationship with the US and Israel. By 2008, Mr Suleiman, who was head of the foreign intelligence service, had become Israel's main point of contact in the Egyptian government.

David Hacham, a senior adviser from the Israeli Ministry of Defence, told the American embassy in Tel Aviv that a delegation led by Israel's defence minister, Ehud Barak had been impressed by Mr Suleiman, whose name is spelled "Soliman" in some cables.

But Mr Hacham was "shocked" by President Mubarak's "aged appearance and slurred speech".

The cable, from August 2008, said: "Hacham was full of praise for Soliman, however, and noted that a 'hot line' set up between the MOD and Egyptian General Intelligence Service is now in daily use.

"Hacham noted that the Israelis believe Soliman is likely to serve as at least an interim President if Mubarak dies or is incapacitated." The Tel Aviv diplomats added: "We defer to Embassy Cairo for analysis of Egyptian succession scenarios, but there is no question that Israel is most comfortable with the prospect of Omar Soliman."

Elsewhere the documents disclose that Mr Suleiman was stung by Israeli criticism of Egypt's inability to stop arms smugglers transporting weapons to Palestinian militants in Gaza. At one point he suggested that Israel send troops into the Egyptian border region of Philadelphi to "stop the smuggling".

"In their moments of greatest frustration, [Egyptian Defence Minister] Tantawi and Soliman each have claimed that the IDF [Israel Defence Forces] would be 'welcome' to re-invade Philadelphi, if the IDF thought that would stop the smuggling," the cable said.

The files suggest that Mr Suleiman wanted Hamas "isolated", and thought Gaza should "go hungry but not starve".

"We have a short time to reach peace," he told US diplomats. "We need to wake up in the morning with no news of terrorism, no explosions, and no news of more deaths."

Yesterday, Hosni Mubarak's control of Egypt's state media, a vital lynchpin of his 30-year presidency, started to slip as the country's largest-circulation newspaper declared its support for the uprising.

Hoping to sap the momentum from street protests demanding his overthrow, the president has instructed his deputy to launch potentially protracted negotiations with secular and Islamist opposition parties. The talks continued for a second day yesterday without yielding a significant breakthrough.

But Mr Mubarak was dealt a significant setback as the state-controlled Al-Ahram, Egypt's second oldest newspaper and one of the most famous publications in the Middle East, abandoned its long-standing slavish support for the regime.

In a front-page leading article, the newspaper hailed the "nobility" of the "revolution" and demanded the government embark on irreversible constitutional and legislative changes.


<こちらの記事にも注目を!>

Suleiman: The CIA's man in Cairo
http://english.aljazeera.net/indepth/opinion/2011/02/201127114827382865.html

中東発「民主化ドミノ」に怯える中国が追加利上げ:インフレ、不動産バブル、干ばつ被害拡大で「天安門事件」再びも2011/02/09 08:32

中東発「民主化ドミノ」に怯える中国が追加利上げ:インフレ、不動産バブル、干ばつ被害拡大で「天安門事件」再びも


「蟻族“ant tribe”の反乱」がキーワードになるかも。


<関連記事引用(画像も)>

中国、追加利上げ=0.25%、インフレ懸念根強く
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=int_30&k=2011020800878

 【北京時事】中国人民銀行(中央銀行)は8日、1年物定期預金金利と貸出基準金利を、いずれも0.25%引き上げると発表した。9日から実施する。春節(旧正月)の1週間にわたる連休が8日に終わり、9日から市場が再開するタイミングで追加利上げに踏み切った。

 中国の利上げは昨年12月26日以来、1カ月半ぶり。引き上げ後は定期預金金利が3.00%、貸出金利が6.06%となる。1年物以外の定期、貸出金利についても、期間の長短に応じて異なる幅で引き上げる。

 中国では、異常気象や国際穀物相場の上昇を受けて食品価格が高騰。住居費も急ピッチで上昇し、庶民生活を直撃している。昨年12月の消費者物価上昇率は11月から鈍化したが、一時的な現象との見方が多い。華北で干ばつ、華南で寒害が拡大しており、今年に入ってからは農産品価格が押し上げられ、インフレ圧力が再び強まっている。(2011/02/08-20:36)


中国、0.25%追加利上げ 春節休暇に異例の決定 インフレ抑止で昨年末以来
2011.2.8 22:02
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110208/fnc11020822030023-n1.htm

 中国人民銀行(中央銀行)は8日、金融機関の貸出・預金金利を9日から1年物でそれぞれ0.25%引き上げると発表した。利上げは2010年12月26日以来で、同10月以降では3度目。今年は初めてとなる。春節(旧正月)休暇の最終日に発表する異例の措置に踏み切り、インフレと不動産価格抑制への姿勢を示した。

 人民銀行が利上げや預金準備率の引き上げで金融引き締め策を相次ぎ打ち出しているにもかかわらず、今月中旬に発表予定の1月の消費者物価指数の上昇率は、昨年12月(前年同月比4.6%上昇)を上回ると予測されている。人民銀行は物価高の要因である市中の「カネ余り」解消に向けて、今後も金融引き締めを続けるとみられている。

 追加利上げにより、貸出金利は6.06%、預金金利は3.00%となる。

 中国の消費者物価指数は10年通年で前年比3.3%上昇。特に食品価格は7.2%と上昇率が高く、庶民の不満が強い。中国政府は世界的な金融危機対策で実施した緩和的な金融政策を昨年12月に引き締め方向に転換する方針を決定していた。(共同)

<関連記事>

“中東革命”で現実味、次の「天安門事件」
中国版ツイッターが情報統制を突き崩す
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110204/218303/

<中華経済>北方地区の冬小麦生産地で干ばつ被害拡大―中国
干ばつは、河北・山西・江蘇・安徽・山東・河南・陝西・甘粛の8省で拡大
干ばつの状況により食料の需給に影響を与える可能性
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=49130&type=2

中国小麦生産、北部穀倉地帯の干ばつが収穫のリスクに=FAO
中国ではすでに小麦粉の価格が上昇
1月の全国の小麦粉の平均小売価格は前年同月比16%上昇
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-19452620110208

【仏国ブログ】中国の蟻族「高学歴なのに、貧しい移民のよう」
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0204&f=national_0204_064.shtml


穀物価格急騰 食料危機への警戒が必要だ(2月9日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20110208-OYT1T01135.htm?from=y10