北朝鮮が奏でる「千の風になって」の恐怖、スタクスネット(Stuxnet)が狙う次なるターゲット ― 2010/12/02 09:14
11月29日、イランのアハマディネジャド大統領は同国のウラン濃縮施設の遠心分離機がコンピューターウイルスに感染していたことを明らかに。一部メディアが報じていた核施設へのサイバー攻撃を認める発言に注目。なお、イランでは同日、核科学者2人を狙ったと見られる待ち伏せ攻撃が発生し、1人が死亡、1人が負傷する事件まで起こっている。
サイバー攻撃が事実なら、イランの原子力施設のシステムに侵入したのは「スタクスネット(Stuxnet)」と呼ばれるコンピューターウイルス。
米セキュリティーソフト大手シマンテックによると、スタクスネットは超高速回転するモーターの回転数を制御する装置からの信号を狂わせることで、遠心分離器を誤作動させる設計。
さらにそのプログラムにはイランへの警告とも受け取れる旧約聖書の登場人物を暗示する単語が書き込まれていることから、イランの核計画を妨害するためにイスラエルが作成したのではないかと疑う声多数。
スタクスネットはすでに中国でも大暴れ。そして、次なるサイバー攻撃のターゲットとして当然北朝鮮が浮上中。むしろ、すでに攻撃が始まっていると見た方が賢明だろう。
なぜなら北朝鮮の制御システムはイランのものと同じだから。
何やらスタクスネットをばら撒きながら、中国、イラン、北朝鮮にまたがる核ネットワークを調べている人たちがいる気配。それはイスラエルなのか、米国なのか、それともイスラエル&米国連合なのか。
スタクスネットに感染すれば、ある程度位置までわかる仕組みになっているのか。軍事衛星との組み合わせでさらに詳細な情報が得られるのか。それは刻一刻と迫る「北朝鮮崩壊の日」に向けた準備なのか。
イランのように一時的に停止する程度ならいいのだが、万が一事故が発生したらどうなる。それが北朝鮮ならいったいどうなる。
中国に続いて北朝鮮が奏でる「千の風になって」の恐怖。それは決して他人事ではない。
<関連記事>
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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-18395820101130
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http://wiredvision.jp/news/201012/2010120121.html
ウラン濃縮一時停止の謎、サイバー攻撃か設備の更新か イラン
http://www.afpbb.com/article/politics/2777480/6535286?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
ウイルス、イラン核施設標的説に現実味 米社明らかに
http://www.asahi.com/international/update/1120/TKY201011200104.html
Stuxnet 'cyber superweapon' moves to China
http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5iFRHUmI2w6HaAFZq-wUNre813wcA?docId=CNG.f6fba55ad8f5e329c0c25bad9aa7b8d3.651
Could Stuxnet Mess With North Korea’s New Uranium Plant?
http://www.wired.com/dangerroom/2010/11/could-stuxnet-mess-with-north-koreas-new-uranium-plant/
Slim chance of nuclear cyber raid in closed North Korea
http://www.reuters.com/assets/print?aid=USTRE6AN5O820101124
Brits declare war on Stuxnet. Americans say: Use it on North Korea
http://www.debka.com/article/9169/
中国が奏でる「千の風になって」の恐怖
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/05/22/4318353
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