米国抜きASEMの楽しみ方 ― 2008/10/26 10:33
北京で開かれていたアジア欧州会合(ASEM)首脳会議が閉幕。
この会議には、フランスのサルコジ大統領やドイツのメルケル首相など、
45の国と国際機関の首脳や代表が出席していました。
私は随分前からこのASEMに注目、
ちょこちょこコラムでも取り上げてきました。
なぜASEMに注目するかと言えば、
なんといっても「米国抜き」であること。
ここが一番重要な点なのですが、日本メディアさんはズバリ指摘しないね。
しかも、今回は金融危機への対応で評価を高めた英国のブラウン首相は欠席。
「英米抜き」となれば当然フランスが主導権を握ろうとします。
そもそもASEMにおける欧州連合(EU)の狙いは明確。
それはアジアの囲い込み。
特に中国、それにあわよくば日本というもの。
米国発の金融危機化にあってそれが露骨に出ました。
とはいえ金融危機のダメージは米国よりもEUの方が大きいぐらい。
日中とて慎重にならざるを得ない。
このために温度差が生じる結果に。
貼り付けた地図を見ればわかるのですが、
アジアと欧州はまだまだ遠い。
距離を埋めるのは中東。
思い切ってASEMに中東諸国を取り込む構想を打ち上げた時、
米英、それに日中がどんな反応をするのか見てみたい!
サルコジさん、やってくれないかなぁ。
<必読記事>
ASEM首脳会議:閉幕 仏、新金融体制へ布石 アジア囲い込み、主導権獲得狙う
http://mainichi.jp/select/world/news/20081026ddm002030141000c.html
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