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プーチンの「ユーラシア連合」構想が単なる経済連合にとどまらない兆候あり2011/11/04 08:07

プーチンの「ユーラシア連合」構想が単なる経済連合にとどまらない兆候あり


産経には産経のバイアスあり。今回紹介の記事にも産経ならではの「煽り」がないとは言えない。

しかし、プーチンの「ユーラシア連合」構想が単なる経済連合にとどまらない兆候もあるとの指摘は的を射たもの。経済ブロックが軍事ブロックに発展しないなどと誰が断言できようか。

中国の台頭。そして「ユーラシア連合」率いて復活目指すロシア。こうした勢力にどうやって対峙していくのか。日本も備えておく必要がある。

すでにサイバー空間では米中露三つ巴の戦争状態。日本中枢もその戦争に巻き込まれているではないか。

「中国が大変な力で発展する時に、米国と組むことも考えなければならないが、それがTPPなのか。まだ材料が少なすぎる」と語ったのは自民党の谷垣総裁。

材料が少なすぎるというなら、なぜ自ら情報を取りにいこうとしないのか。TPP以外に方法が見いだせるのなら大いに歓迎。それを堂々と示して欲しいと切に願う。

自民党もまた国益よりも農業票抱えた議員たちの私益優先で身動きが取れないだけではないのか。


<関連記事引用>

旧ソ連圏、再統合へ加速 独裁・強権国の「異様な連合体」に
2011.11.3 20:53
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111103/erp11110320530006-n1.htm

 【モスクワ=遠藤良介】ロシアの最高実力者、プーチン首相が「ユーラシア連合」創設の構想を打ち出したのを受け、旧ソ連諸国で再統合に向けた動きが加速している。

 来年1月、ロシアなど3カ国では人、モノ、カネの移動を自由化する「単一経済圏」が始動するほか、8カ国は一部商品を除く域内関税を撤廃して「自由貿易圏」を発足させることに合意した。ロシア周辺諸国の独裁・強権政権が、政治・経済の両面でロシアに接近する利点を見いだし始めたことが弾みとなっている。

 旧ソ連諸国11カ国で構成する独立国家共同体(CIS)のうちロシア、ベラルーシ、カザフスタンの3カ国はすでに「関税同盟」を形成しており、来年1月には単一経済圏に移行する。これにウクライナ、キルギス、モルドバ、タジキスタン、アルメニアを加えた8カ国が10月、自由貿易圏を創設する条約に調印した。

 自由貿易圏は域外共通関税を伴う関税同盟への移行段階と位置づけられており、ロシアは2015年頃に共通の経済・通貨政策をとる「ユーラシア連合」を発足させたい考えだ。

 自由貿易圏に関する条約は1994年にも締結されたが、当時はソ連崩壊で独立したばかりの各国が「主権」問題を懸念し、批准されなかった。CIS諸国が改めてロシア主導の経済統合に踏み出したのはまず、域内障壁の撤廃で市場規模が拡大することの効果を認識し始めたためだ。

 一方のロシアは、自国の「勢力圏」と考える旧ソ連地域で欧米や中国の影響力が強まっている現実を苦々しく思ってきた。プーチン氏は欧米の経済が債務問題で苦境にある状況も見越し、一気に親露的な旧ソ連諸国の糾合に動いた形だ。

 欧州連合(EU)への接近路線をとっていた地域大国ウクライナがティモシェンコ前首相の拘束問題でEUとの関係を悪化させた時機をとらえ、安価な資源供給という“餌”をちらつかせて同国を自由貿易圏に引き込むことにも成功した。

 今回は自由貿易圏条約への調印を見送ったウズベキスタンなど残る3カ国も加われば、CISには11カ国の人口2億7700万人、経済規模では1兆9000億ドル(約148兆2000億円)とブラジルを超える市場が生まれる。

 ただ、独裁・強権国を中心とする「ユーラシア連合」は、EUとはほど遠い異様なものになることが確実だ。透明かつ効率的な市場が形成されるかは疑問視されている上、プーチン氏の構想が単なる経済連合にとどまらない兆候もある。

 たとえば、ロシアは2020年までに20兆ルーブル(約50兆4000億円)もの国防費を支出して軍備を増強する方針だ。9月には自国と中央アジア諸国を舞台に大規模な合同軍事演習を行うなど、旧ソ連地域での軍事的存在感を高めることにも力を入れている。

 ロシア周辺諸国の政権がロシアにすり寄るのは、一つには、中東・北アフリカ地域のように民主化運動が高まった場合に、強大な軍事力を持つロシアの庇(ひ)護(ご)を受ける思惑からでもある。


<関連記事>

中露がネットで経済スパイ活動 米報告書
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111104/amr11110401030000-n1.htm


U.S. blames China, Russia for cyber espionage (画像引用)
http://www.reuters.com/article/2011/11/03/us-usa-cyber-china-idUSTRE7A23FX20111103

TPP交渉は日本外交の失敗…谷垣総裁
「中国が大変な力で発展する時に、米国と組むことも考えなければならないが、それがTPPなのか。まだ材料が少なすぎる」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111103-OYT1T00553.htm

コメント

_ 奔放な旅人 ― 2011/11/04 13:59

ロシアの「ユーラシア連合」ですか。
まず実現性は限りなくゼロに近いでしょうね。
ソビエト連邦崩壊に伴って独立した国々は、ロシアにアレルギーを
少なからず持っているでしょうし、何事にも主導権を取りたい中国が黙って居る
とも思えないですしね。
露中ツートップと言うのもあり得ない。
絶対に仲違いするでしょうから。

TPPに反対する人達は、新しい事に対応出来ない、対応しようとしない
凝り固まった連中でしょう。
世界の流れに呑み込まれるのでは無く、その流れの波に乗り、そして
乗りこなす事をしないと世界のリーダー国には絶対になれないです。
古い体質の利権・既得権・票が離れると思ってビクビクしているのでしょうね、
反対している国会議員のセンセイ達は。
鎖国したいのでしょう。
この古い考え方を続けていれば、何れ日本は世界から相手にされなく
なってしまうでしょう。

_ ロッキーホラーショー ― 2011/11/04 22:19

旧ソ連というと、ロシア人が他民族を虐げた社会主義帝国というイメージがあるかもしれませんが、もちろんバルト三国とか飢餓輸出の犠牲になったウクライナ西部(東部は餓死したウクライナ人の後にロシア人が入り込んじゃったんでしたっけ?あんまりソ連の歴史って詳しくないくせに書かない方が無難なんですが)、あとはロシアなんか田舎者と思っている古くからの文明国であるグルジアやアルメニアにしてみれば、そのとおりなんですが、カザフその他の中央アジアの国にしてみれば、世界に冠たるソ連(ガガーリンが宇宙に飛行したのはカザフからでした)への郷愁は今でも残っているのでは。中国の東北地方(旧満州)だって、中国が発展した今でこそそうではないかもしれないですが、満州国のころは良かった、と思っている人たちが少なくなかったそうですし。プーチンを馬鹿にするのは簡単ですが、結局は調査に実証あるのみです。

_ Y-SONODA ― 2011/11/05 07:44

★奔放な旅人さんへ

いやー、私の方はウクライナに注目していましたが、
ロシアはなかなかお見事でしたよ。
とはいえ、まだどうなるかはわかりませんけどね。

★ロッキーホラーショーさんへ

>プーチンを馬鹿にするのは簡単ですが、結局は調査に実証あるのみです。

主要国でトップを選ぶ選挙連発の2012年。
その中で早々に抜け出てきたのがプーチン。
手強い相手になると私も思います。
とはいえ正直ユーラシア連合の布陣には物足りなさも。
よって太平洋に攻め込んで来るでしょう。
ここをどう利用するか。米国あたりが狙ってくるでしょう。

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