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北極めぐる日中韓の攻防、我先中国アイスランド土地購入で暗礁に2011/11/28 07:34

北極めぐる日中韓の攻防、我先中国アイスランド土地購入で暗礁に


<関連記事引用>

▼天然ガスなどが豊富な北極圏ではすでに各国が先陣争いを繰り広げています。
=画像引用
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00212112.html

北極海の資源獲得競争が加速しています。
天然ガスなどが豊富な北極圏では、すでに各国が先陣争いを繰り広げています。
熱視線を注ぐ日本の現場を取材してきました。

今、日本の熱い期待が、はるか1万km余りかなたの北極海へと注がれている。
1カ月近くにわたった「北極海航路」。

その航行中、船員が「プロフェッサーマルチャノフ号だ。船名ですよ」と話した。
波間に浮かぶ船は、北極海で活動するロシアの海洋調査船だという。
現在、北極海は世界から注目されている。

北極海には海底油田の油井が建設されており、世界でこれから見つかる石油の13%がこの地域にあるという。
ロシア北方・極東委員会のイーゴリ・チェルニチェンコ下院議員は「石油や天然ガスコンデンセート(軽質液状炭化水素)。これらはヨーロッパや南アジアでも必要とされます」と話した。

さらに、今、石油以上に注目されているのは天然ガス。
その埋蔵量の30%が、この北極圏にあるともいわれている。
そして天然ガスは、石炭や石油に比べ、二酸化炭素の排出量が少ないため、世界的に消費量が伸びている。

ロシア北方・極東委員会のイーゴリ・チェルニチェンコ下院議員は「ことしだけでも中国から天然ガスコンデンセート、鉄鉱石、その他さまざまな貨物輸送について(北極海航路へ)10便以上申し込みがありました」と話した。
今後は中国の天然ガス需要も急増するとみられ、さらに世界的な争奪戦は激しさを増すとされている。

ダニルキン号のイゴーロフ・ビャチェスラフ船長は「北極海航路はこれから発展していきますよ」と話した。
夏場は氷の少ない北極海航路。
だがロシアは、氷が増えても航行可能なように、砕氷船も新たに建造し、航行期間の拡充を目指すという。

氷の海から生み出されようとするばく大な資源。
そこで必要になるのは、極北の海にも耐えられる船となる。

新たなビジネスチャンスを狙う日本の造船メーカーは、胸を膨らませていた。
ユニバーサル造船氷海研究室の山内 豊室長は「北極海にはすごい資源が、自然の資源が眠っておりますから、日本もやはりそのプロジェクトに参画するとか、そういうことは当然、今後も進んでいくんじゃないかと思ってます。あと、そこに投入される船ですね」と話した。

取材した際、くしくも造られていたのは、海底油田建設に使われる作業船。
北極海仕様ではなかった。
ユニバーサル造船氷海研究室の山内室長は「(砕氷船になると形が変わるんですか?)砕氷船は氷を割るために、この船のへさきの形がずっと傾斜していまして」と話した。

砕氷船が航行するメカニズムをとらえた映像がある。
縮小モデルによる実験映像で、砕氷船のへさきがどのように氷を割り、進むのかがわかる。

神奈川・横浜市鶴見区のユニバーサル造船では、これまでも南極観測用の大型砕氷船を複数建造。
外国に比べ、砕氷船建造の歴史は浅いが、その技術レベルは高いと胸を張る。

ユニバーサル造船氷海研究室の山内室長は「(その砕氷船をここでも造ってというオファーがあったら、どうですか?)それはもう、私どもも、もしそういった機会がありましたら、それはチャンスですから、ぜひともですね、つなげられるように」と話した。

北極海の資源と、それを運ぶ航路。
日本も厳しい極北の海に、熱い視線を注いでいる。


▼いざ、北へ!中国企業の鉱物資源開発、次なるターゲットは北極圏―中国誌
2011年11月22日 6時36分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=56239&type=1

2011年11月20日、中国誌・新世紀は、北極圏・グリーンランドが中国企業の次なる鉱物資源開発の目的地だと報じた。

記事によると、デンマークからの独立を求める声が多く上がっているグリーンランドでは、まずは島内経済の活性化が必須と考えられており、自治政府は中国資本の進出を非常に歓迎している。天津で閉幕したばかりの「中国国際鉱業大会2011」にもグリーンランドの鉱物・石油資源局の担当者が出席し、投資説明会を開いて多くの中国人投資家の関心を集めていた。

世界最大の島・グリーンランドには石油、鉄、鉛、亜鉛、レアアースが豊富に眠っているとされており、これに急速な工業化と経済発展により鉱物資源の需要が急増している中国が目を付けた。すでに世界中に鉱山投資企業が続々と進出し、大規模な買収を続けている中国だが、記事は次なる目的地はグリーンランドだと指摘している。(翻訳・編集/NN)


▼アイスランド、中国富豪の土地購入「No」
2011.11.27 08:29
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111127/chn11112708300001-n1.htm

 中国の不動産企業がアイスランドで広大な土地を買い上げようとした問題で、アイスランド政府は25日、法的要件を満たしていないなどとして、購入を許可しないことを決めた。計画をめぐっては中国の政治・軍事的意図を指摘する声が出ていた。(SANKEI EXPRESS)

面積は東京23区の半分

 問題の土地はアイスランド北東部グリムスタジールの荒野。アイスランドの国土の0.3%に当たる約300平方キロ。東京23区の半分近い広さだ。

 中国の富豪、黄(こう)怒(ど)波(は)会長(55)率いる「中坤(ちゅうこん)集団」が1000万ドル(約7億7000万円)で購入し、さらに2億ドル(約155億円)を投じてリゾート開発を進めるとする計画を発表。所有者も売却に同意していた。黄氏はブルームバーグに対して「金融危機がなければ所有者は手放さなかっただろう。今後5年間でデンマークやフィンランド、スウェーデンなどでもリゾート施設を建設したい」と怪気炎を上げていた。

「背後に中国政府」の声

 だがアイスランドのオグムンドゥル・ヨーナスソン内相は「外国企業によるこれだけ広い土地の取得は前例がなく、土地売買に関する法律の趣旨に反する」として不許可を決めた。

 黄氏はホテルやゴルフ場などにすると説明していたが、この土地は荒れ地で、冬は氷点下30度以下になる地域にあり、意図をいぶかる声が出ていた。

 黄氏は旧建設省など中国政府での勤務経験があり、「バックに中国政府がいるのではないか」との推測がある。

 地球温暖化が進めば北極海回りでアジアと欧州を結ぶ航路が開けるとされており、空母建造を進める中国が大西洋での戦略的な足掛かりや北極圏の資源を狙っているのではないかというわけだ。

連立政権内で対立

 ただ、2008年に経済危機に陥り、傷が癒えていないアイスランドにとって、巨額の投資話が「渡りに船」だったことは事実。国内には土地購入不許可に異論が噴出している。

 フランス通信(AFP)によると、ヨハンナ・シグルザルドッティル首相は「内相の決定に失望した」とした上で「法律を非常に狭く解釈している」と批判した。しかし、この問題の権限は内相にあり、ヨーナスソン内相は「これが最終決定で、覆すことはできない」ときっぱり話す。

 シグルザルドッティル首相は社会民主同盟、ヨーナスソン内相は左翼環境運動という政党に属している。

 中国国営通信、新華社は26日、「アイスランドへの投資が頓挫 黄氏、公平な国際投資環境主張」と題した記事を配信。「連立政権内の争いが購入不許可の原因だ」とする黄氏のコメントを伝えた。まだ第2幕がありそうだ。


▼韓国首相 北極海開発を強調=「新たな国益の源泉」
2011/11/24 17:26 KST
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2011/11/24/0200000000AJP20111124003000882.HTML

【ソウル聯合ニュース】金滉植(キム・ファンシク)首相は24日、韓国のエネルギー資源はほとんど輸入に依存しているとし、「地理的にも韓国と遠くない北極海の領有権を確保し、エネルギー資源を開発できれば、国益を生み出す新たな源泉になる」と力説した。

 韓国先進化フォーラムと韓国海洋水産開発院が「未来の国富創出に向けた北極海戦略」をテーマに、ソウル市内のホテルで開催した特別討論会で述べた。

 北極海は物流の側面でも非常に重要な戦略的意味を持つと指摘。北極海の解氷で新航路が開設されれば、スエズ運河の代わりに北極航路を利用できると説明した。

 新航路は時間や距離の側面での効率性はもちろん、世界物流の軸を韓国をはじめとする北東アジアに移せる重要かつ大きなチャンスになることから非常に大きな意味があると強調した。


<関連記事>

中国人投資家の土地買収拒否 アイスランド当局
北極圏の権益を狙う中国当局の意向が背景にあるとの見方が出ていた
http://www.asahi.com/international/update/1126/TKY201111260367.html


北極海の氷が「前例のない」割合で縮小、気候変動が原因か-研究
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=ayrCe4_jihR8


Record long Arctic navigation season
2011-11-18
When the oil-tanker “Perseverance” sailed through the Bering Strait this morning it marked the end of the longest Northern Sea Route season ever.
http://www.barentsobserver.com/record-long-arctic-navigation-season.4986789-116320.html