石破茂TPP語録、その大局観に期待したい ― 2011/11/18 06:50

政界で唯一まともなことを語っているのは石破茂ではあるまいか。
「米の値段を高く維持する今までの政策は本当に正しかったのか。私は正しいとは思わない」
「外交は内閣の専権事項だ。交渉すらするなと言うのは議会としていかがなものか」
「まとめた交渉(の内容)が駄目なら国会として批准しなければ発効しない」
いずれも正論。
大局的に見れば、日本はTPPの「交渉」には参加すべき。
大局的に見れば、TPPはズッコケそうである。
ズッコケそうなものに労力を費やす必要があるのか。
そう問われれば、「情報を得るためのお付き合い」と応じればいい話。
日本の努力虚しく、交渉の結果できあがった協定が日本の国益に反する場合はどうするか。その時は、石破が指摘するように、国会の場で批准しなければいいだけの話。
米国という民主主義国家が主導するTPP。
民主的な手続きに則った日本の判断を否定することなどできない。
TPPをめぐって保守も分裂する中で、存在感を示す石破茂の大局観に期待したい。
<石破茂TPP語録>
★11月1日:自民党外交・経済連携調査会=サンケイビズ
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/111101/mca1111011144009-n1.htm
「高い関税でコメを保護してきたことは正しかったのか。このままでは日本の農業はなくなる」
★11月5日:早稲田大学講演=読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111105-OYT1T00755.htm
「(TPP)交渉に参加しないことはあり得ない」
★11月5日:都内講演=時事
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201111/2011110500172
「メリットもデメリットもあるが、参加しない選択はあり得ない。気に入らなければ(国会で)承認しなければいい」
「農業保護はどの国でもやっている。関税で消費者から取るのか納税者が負担するかの議論であって、TPPに入ればいきなり農業が滅びるというような話をしてはいけない」
★11月6日:新報道2001=産経
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111106/stt11110623070003-n1.htm
「自民党ならばどうするのか提示しなければ批判のための批判に終わる。米の値段を高く維持する今までの政策は本当に正しかったのか。私は正しいとは思わない。日本としてできる限りの努力をすべきだ。努力をせずに外国が悪いという考え方は間違っている」
★11月14日:浜松市内講演=時事
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201111/2011111400769
「外交は内閣の専権事項だ。交渉すらするなと言うのは議会としていかがなものか」
「まとめた交渉(の内容)が駄目なら国会として批准しなければ発効しない」
「議会と内閣がメンツ争いをしても仕方がない」
★11月14日:浜松市内中日懇話会(中日新聞社主宰)講演=2011/11/15 東京新聞朝刊
「外交は内閣の専権事項。議会が交渉すらやるな、と言うのはいかがなものか」
「TPPは関税を取っ払え、という話。農業保護をやめろとは誰も言っていない」
「生産調整を解除し、世界中に売ろうという考えがあってもいいのではないか」
★11月16日党本部熊本県連会合=産経
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111116/stt11111618560004-n1.htm
「高い関税を設けて外国から農産物を入れないことが日本の農業を守ることになるのか」
「野田佳彦首相が参加すると言った以上、農業対策の実現を要求していかなければいけない」
★11月16日党本部講演
http://mainichi.jp/select/biz/news/20111117ddm005010147000c.html
「(自民党は)TPPから離脱する、消費税増税は反対という公約を掲げて選挙をするのか。でたらめを言って取った政権の末路は、民主党を見れば明らかだ」
<画像引用>
TPPに思う:石破茂(いしばしげる)ブログ
http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/tpp-4a0a.html
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