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米中冷戦時代開幕:ホットスポットで繰り広げられる米中ジャパン・ハンドラーズ対決2011/11/12 14:23



米中冷戦時代のホットスポットになりつつある日本。

「日本を舞台にしたTPP論争もまた米中冷戦時代突入を裏付けるものであった」

50年もすれば、こう書く歴史家もいるだろう。それほど今行われている水面下の駆け引きが凄まじい。

では、水面下で蠢く米国系ジャパン・ハンドラーズと中国系ジャパン・ハンドラーズのどちらが優勢なのか。日本のツイッターを見る限り、後者に軍配。

そこに集う皆さんも決して中国共産党の指示で動いているわけではないと思うのだが、その呟きは中国大使館員レベル。中国からすれば安上がりで大助かり。

ソ連なき今、青春時代の夢を中国に重ねる団塊左派。加えて団塊ジュニアと反米陰謀系が大量にボランティア参加。とにかくうるさい。しかも群れる。群れのパワーをツイッターで発揮中。

そもそも陰謀好きの属国信者が語る米国系ジャパン・ハンドラーズも怪しいもの。ハンドラーズさんに直接聞いてみればいい。「日本のために自分がいるのか、米国のために自分がいるのかわからなくなってきた」と本音をこぼすだろう。

陰謀好きの属国信者の問題は何か。それは米国だけしか見ていないこと。これではあまりにも不公平。

中国系ジャパン・ハンドラーズの方こそ堂々たる上から目線ではないのか。しかもうるさい。そしてしつこい。そんなクレームが世界中から続々と届いている。これでは米国以上に嫌われるだろう。

熱狂の裏側に潜む影。正義感から良かれと思って顔真っ赤っか。気が付けば頭の中まで真っ赤っか。戦前の日本でもよく見られた現象。そして今またブームに。

米中冷戦進行濃度を測る「真っ赤っか・カウンター」が日本のツイッターに反応して振り切れている。


<関連記事抜粋>

▼【佐藤優の地球を斬る】TPP反対論と中国の思惑
2011/11/07 09:01更新
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/534239/?pc

 日本政府内部で、TPPに反対する勢力には2つのグループがある。第1は、農業団体や医師会などの業界団体である。このグループが自らの利益を擁護するために動くのは、当然のことだ。

 第2のグループについて、マスメディアはあまり扱わない。TPPに参加すると中国との提携が難しくなると考える東アジア共同体を支持するグループだ。こういう考えを持つ政治家や官僚が少なからずいる。中国は水面下で、「TPPに日本が参加しないならば、レアアース(希土類)を安定的に供給する」「日本の米を買う用意があるので、TPPには参加しないでほしい」という働きかけを強めている。TPPに日本が参加し、日米を基軸とした新秩序がアジア太平洋地域に構築されると中国の帝国主義政策が推進しづらくなると中国指導部は認識している。

▼慎重論への配慮が足かせに 中国の「圧力」跳ね返せるか
2011.11.12 00:42
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111112/plc11111200430002-n1.htm

 国内に加え、国際社会でも首相は覚悟を試される。

 「日本はASEAN(東南アジア諸国連合)プラス3のFTA(自由貿易協定)による市場拡大をどう考えているのか」

 駐日中国大使館幹部は10月、TPPに関わる政府関係者を訪ねて質問攻めにした。

 オバマ米大統領が9月、首相に交渉参加を迫った後、政権への「接触」が活発になったという。

 日本がTPPに傾けば、ASEANと日中韓3カ国のFTAの機運は弱まる。日米接近に懸念を強める中国の「圧力」を、首相ははね返すことができるのか。

 「守るべきものは守り、勝ち取るものは勝ち取る。国益を最大限に実現するため全力を尽くす」

 首相は会見で大見えを切った。これが言葉だけなら日本外交を混乱させた鳩山、菅両政権と何も変わらない。(加納宏幸)


▼TPP交渉参加、中国、警戒感強める、「アジアの経済連携に水」。
2011/11/12 日本経済新聞 朝刊

 【北京=高橋哲史】日本政府が環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加する方針を示したことに、中国は警戒感を強めている。米国が主導するTPPに日本が加われば、中国が狙う東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス日中韓の自由貿易協定(FTA)は大幅に遅れかねないからだ。一方、シンガポールなどTPP交渉に参加済みの国からは、日本の姿勢を歓迎する声が広がっている。

 中国の通商政策に深く関わる中国社会科学院アジア太平洋研究所の李向陽所長は、日本経済新聞に「日本のTPP参加は東アジア地域の経済協力にマイナスの影響を及ぼす」と明言した。日中韓が来年の交渉入りを目指す3カ国のFTAも遅れる可能性があるという。

 中国はもともと、米国を除くASEANプラス3(日中韓)の枠組みでの経済連携を模索。これに対し中国の発言力増大を警戒する日本はインドやオーストラリア、ニュージーランドを加えたASEANプラス6の枠組みを主張。いずれの交渉も動いていない状況だ。

 そこへ降ってわいた日本のTPP参加。中国側から見れば「日本は米国の陣営に入る道を選んだ」と映る。李所長は中国がTPPに加わる可能性について「予見できる将来はほとんどない」と言い切る。


▼日経のように情報の出所を示さないNHK。
NHK得意の朝日新聞的中国向け配慮なのか。それともNHKにも中国から圧力が掛かっているのか。

中国 米の影響力拡大に警戒感
11月11日 21時43分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111111/t10013910291000.html

野田総理大臣がTPPの交渉参加に向けて関係国との協議に入ることを表明したことについて、中国政府は、TPPを主導するアメリカの影響力がアジアで拡大していくことにつながるとみて警戒感を持って受け止めています。

日本を抜いて世界第2の経済大国になった中国は、去年、本格的に発効したASEAN=東南アジア諸国連合との自由貿易協定をてこに、アジアの成長力の取り込みを図っています。

そのアジアで、TPPが日本も加えた形で存在感を示すようになると、中国の戦略に影響を与えることは避けられません。

中国政府は、TPPへの参加については、高いレベルの市場開放などが課されると見ていることから現時点では消極的な姿勢です。

今後は、TPPの動向を見極めながら、ASEANや日本、韓国などとの多角的な自由貿易協定など、みずからの影響力の拡大につながる協定の締結に、これまで以上に積極的な姿勢を示すものと見られます。