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次期駐日大使に故ケネディ元大統領の長女キャロライン・ケネディ起用濃厚2013/04/02 07:38

次期駐日大使に故ケネディ元大統領の長女キャロライン・ケネディ起用濃厚


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駐日大使に故ケネディ元大統領の長女 米報道
2013/4/2 0:53
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM01079_R00C13A4FF2000/

 【ワシントン=中山真】ワシントン・ポスト(電子版)など米主要メディアは1日、今夏の退任を予定しているルース駐日大使の後任として故ケネディ元米大統領の長女のキャロライン・ケネディ氏(55)が起用される見通しになったと報じた。駐日米大使に女性が起用されるのは初めて。

 同氏は2008年と12年の大統領選でオバマ氏を支持し、論功行賞として先進国の大使への起用が取り沙汰されていた。ワシントン・ポストは「大使赴任はほぼ固まった。大使赴任のために東京に向かうことになるだろう」と報じた。デザイン会社を経営する夫のシュロスバーグ氏は米国にとどまる方向という。

 CNNも同日、民主党関係者の話として、キャロライン氏が駐日大使を打診され、身辺調査などが進んでいると報じた。

 米国で多くの政治家や実業家を輩出した名門ケネディ家の出身。キャロライン氏自身は上院議員選出馬に一時意欲を示したことがあるが、政治経験はない。弁護士などを経て、現在はマサチューセッツ州にあるケネディ記念図書館の館長など非営利団体の幹部を務めている。


オバマ米大統領、次期駐日大使にキャロライン・ケネディ氏起用へ=関係筋
2013年 04月 2日 07:03 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK836034320130401

 [ワシントン 1日 ロイター] オバマ米大統領は、故ケネディ大統領の長女のキャロライン・ケネディ氏(55)をジョン・ルース駐日大使の後任に起用する見通しだ。事情に詳しい関係筋が1日に明らかにした。

 駐日米大使に女性が起用されるのは初めて。

 同氏は、2008年の大統領選からオバマ氏を支援していた。

 キャロライン・ケネディ氏は作家であるほか、複数の非営利団体で弁護士業務を手掛けている。

 ホワイトハウスのカーニー報道官はこの件についてコメントを避けた。

 中国や北朝鮮の動向を警戒する米国政府にとって、駐日大使は重要ポスト。


Caroline Kennedy to be ambassador to Japan
http://www.washingtonpost.com/blogs/in-the-loop/post/caroline-kennedy-to-be-ambassador-to-japan/2013/03/29/3bb59450-989e-11e2-b68f-dc5c4b47e519_blog.html

Source: Caroline Kennedy vetted for Japanese ambassador post (画像引用)
http://edition.cnn.com/2013/04/01/politics/caroline-kennedy-ambassador/

Ambassador Caroline Kennedy? Maybe 
http://politicalticker.blogs.cnn.com/2013/04/01/caroline-kennedy-asked-to-serve-as-ambassador-to-japan/

Caroline Kennedy Seen as Likely Choice for Japan Envoy
http://www.nytimes.com/2013/04/02/world/caroline-kennedy-is-considered-for-japan-ambassador.html

Caroline Kennedy To Be Ambassador To Japan? Talk Grows
On Monday, that talk ramped up with reports from CNN, ABC News and The Washington Post's In the Loop blog that President Obama wants JFK's daughter to be his envoy in Tokyo.
http://www.npr.org/blogs/thetwo-way/2013/04/01/175929338/caroline-kennedy-to-be-ambassador-to-japan-talk-grows


Caroline Kennedy
http://en.wikipedia.org/wiki/Caroline_Kennedy

Kennedy Center Administration
Our People: The Board of Trustees
http://www.kennedy-center.org/about/kctrustees.html

巨大ゴルフボール(Xバンドレーダー)が北朝鮮近海へ2013/04/02 08:39

巨大ゴルフボール(Xバンドレーダー)が北朝鮮近海へ


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北のミサイル警戒、米軍がイージス艦派遣 海上型レーダーも
2013.4.2 08:39
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130402/amr13040208410002-n1.htm

 米国防総省当局者は1日、米韓などへの威嚇を強めている北朝鮮への対処の一環として、米海軍が高性能レーダーと迎撃ミサイルを装備したイージス艦フィッツジェラルドを韓国南西沖に派遣したことを明らかにした。北朝鮮が新型弾道ミサイルを発射する可能性に備えた措置とみられる。

 同当局者は「万が一に備えてミサイル防衛(MD)を強化するための措置だ」と語った。

 一方、CNNテレビは弾道ミサイルを追尾できる高性能Xバンドレーダーの海上配備型(SBX-1)を米海軍が北朝鮮の近海に移動させていると報道。いずれも米韓両軍が韓国で実施中の定例の合同軍事訓練とは別の対応とみられる。

 カーニー米大統領報道官は同日の記者会見で北朝鮮に米韓などに対する威嚇をやめるよう強く要求。その一方で、北朝鮮の過激な対外メッセージとは裏腹に「北朝鮮軍に大規模な動員や部隊配置の動きは見られない」と明らかにした。(共同)


イージス艦を派遣=北朝鮮のミサイル発射対応か-米軍
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013040200048

 【ワシントン時事】米軍がミサイル防衛(MD)能力を持つイージス艦「フィッツジェラルド」を朝鮮半島南西沖に向かわせていることが1日、分かった。複数の米メディアが伝えた。

CNNテレビによれば、米軍は海上配備型の早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」も移動させているという。

 北朝鮮の金正恩第1書記は、ミサイル部隊に「射撃待機態勢」に入るよう指示しており、米軍の一連の動きは、弾道ミサイル発射に備えた措置とみられる。(2013/04/02-06:46)


米軍横須賀基地からイージス駆逐艦4隻が出港 警戒態勢強化か
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00243261.html

北朝鮮が、強硬な姿勢を打ち出す中、アメリカ軍の動きも活発化している。

神奈川県のアメリカ海軍横須賀基地から、1日、4隻のイージス駆逐艦が相次いで出港した。

北朝鮮は、31日付の労働新聞で、青森・三沢市と神奈川・横須賀市、それに沖縄県を挙げ、「われわれの射撃圏にある」として、弾道ミサイルによる威嚇をしたが、1日に出港した4隻のうち、フィッツジェラルドやジョン・S・マッケインは、北朝鮮の弾道ミサイルのうち、数の上で日本にとって最大の脅威であるノドン級弾道ミサイルを撃墜する能力があるとされている。

また、嘉手納基地からは、RC-135Wリベットジョイント電子偵察機、EP-3EアリーズII電子偵察機が、相次いで離陸している。

アメリカ軍は、警戒態勢を強化しているとみられる。 (04/01 15:47)


U.S. moves warship, sea-based radar to watch North Korea (画像引用)
http://edition.cnn.com/2013/04/01/world/asia/us-north-korea-radar/index.html

Giant 'golf ball' radar ship to monitor North Korea
http://www.staradvertiser.com/news/breaking/20130401_Giant_golf_ball_radar_ship_to_monitor_North_Korea.html

「中国人民解放軍、北朝鮮国境へ」情報あり、それでも羅先(羅津・先鋒)経済特区支援継続中2013/04/03 07:09



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China mobilizing troops, jets near N. Korean border, US officials say
Published April 01, 2013
Washington Free Beacon
http://www.foxnews.com/politics/2013/04/01/china-mobilizing-troops-jets-near-n-korean-border/

China has placed military forces on heightened alert in the northeastern part of the country as tensions mount on the Korean peninsula following recent threats by Pyongyang to attack, U.S. officials said.

Reports from the region reveal the Chinese People's Liberation Army (PLA) recently increased its military posture in response to the heightened tensions, specifically North Korea's declaration of a "state of war" and threats to conduct missile attacks against the United States and South Korea.

According to the officials, the PLA has stepped up military mobilization in the border region with North Korea since mid-March, including troop movements and warplane activity.

China's navy also conducted live-firing naval drills by warships in the Yellow Sea that were set to end Monday near the Korean peninsula, in apparent support of North Korea, which was angered by ongoing U.S.-South Korean military drills that are set to continue throughout April.

North Korea, meanwhile, is mobilizing missile forces, including road-mobile short- and medium-range missiles, according to officials familiar with satellite imagery of missile bases.


Chinese Military on 'High Alert' over Korean Peninsula Tension
By Vasudevan Sridharan
April 2, 2013 8:44 AM GMT
http://www.ibtimes.co.uk/articles/452509/20130402/north-korea-china-pyongyang-seoul-military-drill.htm

Chinese armed forces have been placed on high alert over the escalating tensions in the Korean Peninsula, US officials say.

Reports suggest that the People's Liberation Army (PLA) troops have been mobilised over fears of war breaking out in the region.

According to US officials quoted in the reports, the Chinese military has beefed up its presence especially in the border region with North Korea since mid-March, soon after Pyongyang stepped up its threats against South Korea and the US.

The Chinese navy has also conducted a live-firing naval drill in the Yellow Sea in close proximity to the Korean Peninsula.

Chinese forces in Jilin Province bordering North Korea have been mobilised and kept on "Level One" alert. Large groups of troops, along with tanks and armoured personnel carriers, have also been detected in the region near the Yalu River which divides China and North Korea.

Jets reportedly belonging to the PLA have been flying at low altitudes over recent days.

The long-standing defence treaty between Pyongyang and Beijing continues to exist and under the pact China is expected to help North Korea in case of war.

Despite the increased military activity, experts believe China would be eager to see that a fully-fledged war does not break out. If the North Korean regime falls, it will directly result in scores of refugees fleeing to China, a situation Beijing wants to avoid.

Meanwhile, the US has also moved its radar platform closer to North Korea to monitor Pyongyang's activities.

Washington has deployed a warship off the South Korean coast in a bid to protect its strategic ally Seoul from missile attacks from North Korea.

The warship, USS McCain, used for missile defence, will not participate in any military exercise, an American official confirmed to Reuters. The official said on condition of anonymity: "This is a prudent move that provides greater missile defence options should (they) become necessary."

White House Spokesperson Jay Carney said: "I would note that despite the harsh rhetoric we are hearing from Pyongyang, we are not seeing changes to the North Korean military posture, such as large-scale mobilisations and positioning of forces."


North Korea Update: More U.S. Military Might Moves into Position
http://thediplomat.com/flashpoints-blog/2013/04/03/north-korea-update-more-u-s-military-might-moves-into-position/


商務省高官、羅先経済貿易区の行方を楽観視
2013-04-02 16:37:53
http://japanese.cri.cn/881/2013/04/02/145s206684.htm

 中国の陳健商務次官は2日北京で、「中国と朝鮮が共同で設置する羅先(ラソン)経済貿易区は、両国の協力による民生改善プロジェクトであり、朝鮮経済の発展にプラスとなり、その発展の見通しを楽観視している」と述べました。

 この日、国務院報道弁公室は記者会見を開き、中国と北東アジアの経済協力と貿易や第9回中国・北東アジア博覧会の状況について説明を行ないましたが、その際、現在の朝鮮半島情勢の下で羅先経済貿易区の行方に自信は持てるかという日本の記者の質問に答え陳健次官が以上のように述べたものです。

 羅先経済貿易区は朝鮮東北部の羅先(ラソン)市に位置し、2010年、中国と朝鮮の指導者は羅先経済貿易区を共同で開発し、管理するという点で共通の認識に達しました。その目標は朝鮮で進んだ製造業基地を構築し、北東アジア地域における国際的な物流センターとこの地域の観光センターにしていくことです。


中国:北朝鮮の経済特区の支援継続-制裁強化でも関係維持示唆
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MKLY4E6S972R01.html

4月2日(ブルームバーグ):北朝鮮が韓国と米国を攻撃すると警告するなど脅威が高まっている中で、中国は2日、中朝で共同運営している羅先経済特区の開発を支えていく方針を明らかにした。

中国商務省の陳健次官は北京での会見で、同特区について「楽観的だ」と発言。「羅先経済特区の各種作業は円滑に進んでいる。仕事のペースが落ちているといった情報は入ってきていない」と述べた。

北朝鮮は2月に核実験を実施した後、一段と厳しい国連制裁を科されている。同次官の発言は、中国が制裁強化を支持しながらも北朝鮮との経済関係を維持する方針であることを示唆した。

日経春秋:一万田尚登「日銀は鎮守の森のようにありたい」2013/04/05 07:26

日経春秋:一万田尚登「日銀は鎮守の森のようにありたい」


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春秋 (画像引用)
2013/4/5付
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO53614410V00C13A4MM8000/

 土地の守り神をまつった社を取り囲むようにして、木々がうっそうと生い茂る。日本は各地に鎮守の森が残っている。終戦の翌年に日銀総裁に就任した一万田尚登氏も、その静かで落ち着いた様子にひかれた一人だ。「日銀は鎮守の森のようにありたい」と言っていた。

▼戦後のインフレを抑え込み、産業復興の資金手当てにも力を入れたのが一万田氏だ。GHQ(連合国軍総司令部)から一目置かれ、権勢をふるい、言動を経営者は注視した。ただ本人は「日銀が注目されるのは経済が悪いときだ。目立たないのが一番」と考えていたという。それで「鎮守の森」になぞらえてみたのだろう。

▼黒田東彦新総裁が率いる日銀が本格的に動きだした。世の中に出回るお金を増やし、企業や家庭が借りやすくする金融緩和では新しい手法を打ち出し、市場は大きく反応した。デフレ脱却へ向けて日銀が打つ手は各国の経済に影響を与え、黒田氏の発言には世界の耳目が集まる。「静かに目立たず」とは、とてもいかない。

▼植物生態学者、宮脇昭氏の著書「鎮守の森」によれば、古くからその土地に根を張ってきた木々は災害に強く、地震や台風でも倒れない。日銀が頼りにされるのも、今が苦境脱出への正念場だからだろう。企業がもうける力をもっとつけて、日銀が「鎮守の森」のように、後ろでどっしり構えていればいい日はいつ来るか。

トシ・ヨシハラ「軍司令官が示す攻撃的な作戦に、習近平が拒否できるかどうかわからない」+「中国のA2AD戦略は非常に攻撃的。米軍嘉手納基地が最初のターゲットに」(読売)2013/04/09 06:16



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[語る]対中戦略(3)中国軍の過小評価禁物 トシ・ヨシハラ氏
2013/04/03 東京読売新聞 朝刊

 ◇米海軍戦争大学教授 トシ・ヨシハラ氏

 ◆先制攻撃含む攻撃的戦略に警戒を 米軍が民間空港使える法整備必要 
 
 中国人民解放軍研究で注目される米海軍戦争大学のトシ・ヨシハラ教授は中国海軍の動向で、特に昨年9月に中国が就役させた初の空母「遼寧」に注目し、その意味を軽視してはいけないと指摘する。

 中国軍の近代化には複合的な要因がありますが、1996年の「台湾海峡危機」での米空母派遣が加速させたのは間違いないでしょう。動きは我々の予想より早く、彼らの能力を過小評価すべきではありません。

 「遼寧」も今は「練習台」で、「超大国のシンボル」としての意味合いが強い。米国との1対1の戦闘で勝ち目はない。しかし、やがては軍事作戦上の利用もされるでしょう。南シナ海などで相対的に力の弱い国との対決となれば、極めて有効な戦力になります。

 将来的には、中国が「空母群」を持つことも可能でしょう。彼らには、巨額の費用がかかる開発を行える財源があります。

今年1月の海上自衛隊艦艇への中国海軍による火器管制レーダー照射は、軍の独断専行という見方もある。中国のシビリアンコントロール(文民統制)への懸念は根強い。

 1989年の天安門事件後、中国共産党と軍の間で取り決めがあったとされています。「軍は政治に関わらず、戦略の立案に集中する。党と政府は財源を軍に回す」というものです。軍に、兵器開発、軍事ドクトリン(基本原則)の策定で自主権を与えたわけです。

 しかし、これには政治的な問題が生じます。軍司令官が示す攻撃的な作戦に、習近平(シージンピン)国家主席が「政治的に賢明な選択ではない」と拒否できるかどうかわからないのです。

 中国のA2AD(接近阻止・領域拒否)戦略は非常に攻撃的です。射程1500キロ・メートルの弾道ミサイル「DF21」や航空戦力による先制攻撃で特定の空軍基地を破壊し、制空権を奪うというものです。沖縄県の米軍嘉手納基地が最初のターゲットになるでしょう。

 尖閣諸島をめぐる中国の動きも、「ストーブの火」のように戦略環境に応じて弱くすることはあっても、やむことはないとみるべきでしょう。ただ、空・海軍による長距離攻撃を柱とするジョイント・エア・シー・バトルを中国に適用すれば、紛争をかえって拡大する要素があります。

 それよりも効果的な戦略が、日米両国にはあることを強調したい。平凡ですが、より多くのコンクリートと鋼鉄を使うこと。具体的には、基地に航空機を守る格納庫を造ったり、滑走路が攻撃を受けた際に迅速な修復を可能にする備えをしたりすることです。

 有事の際に、米軍と自衛隊ができるだけ多くの民間の空港・港湾を使用できるようにする法整備も必要です。拠点が多くなれば、中国はどこを攻撃するかに悩み、リスクの分散が可能になります。ミサイルを浪費させることにもつながるでしょう。

 中国が、何でも解決できる「魔法の銃弾」を持っているわけではありません。彼らの弱点を突く戦略で対処できます。(聞き手 ワシントン支局・中島健太郎、写真も)
 
 〈ジョイント・エア・シー・バトル(統合空海戦闘)〉

 2010年の「国防計画見直し」に盛り込まれた、空・海軍を一体運用する米軍の作戦構想。敵のミサイルや戦闘機の攻撃範囲外からの長距離攻撃が戦略の中核で、無人攻撃機の空母配備や中国本土から離れたグアム基地の強化などに反映されている。ただ、前方展開能力の削減はかえって軍事的挑戦を誘いかねないとの批判も根強く、米統合参謀本部が12年1月に発表した「統合作戦アクセス構想」では、前方基地の強化や、基地を分散して敵の目標選択を難しくさせる必要性を指摘している。
 
 図=在日米軍基地や米空母を狙う中国の中距離弾道ミサイル「DF21」の射程
 
 写真=トシ・ヨシハラ氏


中国軍の権威ヨシハラ教授が語る [Air-Sea Battle Concept]
心配は、事もあろうに「U.S. Naval War College」を「米海軍戦争大学」と訳した読売新聞とワシントン支局・中島健太郎氏の本分野への見識です。
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-04-03-1

尖閣ゲーム社説集:中台連携にくさびの一手、「日台漁業協定」に中国反発2013/04/11 07:07

尖閣ゲーム社説集:中台連携にくさびの一手、「日台漁業協定」に中国反発


「中国との関係改善も、こうした大人の知恵で乗り切りたい」で締め括った朝日社説。
中国に「大人の知恵」が通じると、今なお信じたいのか。


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日台、尖閣周辺に共同水域=台湾漁船操業を許可-領有権に触れず
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2013041000670

 【台北時事】日本と台湾は10日午後、沖縄県・尖閣諸島周辺海域を対象とした漁業協定を締結した。尖閣周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内に協定適用水域(共同水域)を設け、台湾漁船の操業を許可する。領有権には触れていないが、台湾漁船が日本の領海に入ることは引き続き認めない。協定締結は協議開始以来、17年ぶり。

 日本には協定締結で、尖閣領有問題をめぐり台湾に対日共闘を呼び掛ける中国をけん制し、良好な日台関係を強化したい思惑がある。

 中国外務省は同日、領土の一部と主張する台湾と、日本が協定を締結したことに「重大な懸念」を表明した。

 漁業協定の名称は「漁業秩序の構築に関する取り決め」。尖閣を中心とした北緯27度以南に共同水域を設定。この水域内のほとんどは「法令適用除外水域」とされ、台湾漁船は日本側の取り締まりを受けずに操業が可能となる。ただ、日本漁船の伝統的な漁場でもある一部は、法令適用除外水域と区別して「特別協力水域」とし、台湾漁船の操業も「最大限尊重」する一方、日本の当局が取り締まれる余地を残した。

 日台はまた、協定の目的を達成するため、漁業委員会を新たに設置し、年1回の定例会議を行うことも盛り込んだ。乱獲を防ぐためのルールづくりも検討される見通し。(2013/04/10-22:58)


尖閣めぐり中台連携にくさび 日台漁業協定調印
2013/4/11 1:09
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDC1000I_Q3A410C1EA2000/

 【台北=山下和成】日本と台湾は10日、台北市で沖縄県の尖閣諸島(台湾名は釣魚台)周辺での漁業権をめぐる取り決め(協定)に調印した。日本の排他的経済水域(EEZ)内に日台双方が漁業の関連法令を相手側に適用しない水域を設け、台湾漁船の操業を認める。台湾も主張する尖閣の領有権問題には触れていない。安倍晋三政権は交渉の早期妥結を優先し、尖閣問題での中台連携にくさびを打ち込んだ。

 日台双方の漁船が操業できる法令適用除外水域は北緯27度以南。尖閣から12カイリの領海への台湾漁船の侵入は引き続き認めない。漁獲高や漁船数など詳細なルールは日台漁業委員会を設けて協議する。台湾側の窓口機関の亜東関係協会の廖了以会長は調印式で「これで台湾の漁民が安心して操業できる」と述べた。

 尖閣周辺は豊かな漁場。日台間に漁業ルールがなく、トラブルが長年続いていた。昨年9月の日本の尖閣国有化を受け、台湾の漁船群が巡視船とともに尖閣沖の日本領海に侵入すると中国は共闘を呼びかけた。危機感を強めた日本政府は1996年の開始後2009年を最後に中断していた日台漁業協議の再開を決断。安倍首相は就任直後に「しっかり進めろ」と指示した。交渉は難航したが、尖閣周辺の緊張の高まりを懸念する米政権が援護した。

 1月18日、当時のクリントン国務長官が岸田文雄外相との会談で中国の挑発行為を強く警告。24日に台湾の抗議船が再び尖閣周辺に侵入すると、今度は台湾に自制するよう強く求めたとされる。

 台湾の馬英九総統は中国寄りで、尖閣問題を長年研究してきた強硬派。ただ最近は中国一辺倒の経済成長の姿勢を修正しており、日米とも協調すべきだとの感覚が働いた。今月から漁期に入る台湾で抗議行動が再び高まる懸念があり、ぎりぎりのタイミングだった。

 中国外務省の洪磊副報道局長は記者会見で「(漁業協定に)とても強い関心を持っている。日本は慎重かつ適切に物事を進めてもらいたい」と日台の動きをけん制した。


日台漁業交渉合意 中国が懸念
4月10日 19時10分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130410/k10013822971000.html

沖縄県の尖閣諸島の周辺海域を対象とする日本と台湾の漁業交渉が合意に達したことについて、中国外務省の洪磊報道官は10日の記者会見で、「重大な懸念を表明するとともに、日本が台湾問題における約束を厳守し、慎重かつ適切に事を進めるよう望む」と述べました。

台湾問題の約束とは、1972年の日中共同声明に、台湾が中国の領土の不可分の一部だとする中国政府の立場を日本が十分理解し尊重すると明記されていることを指します。

今回、日本と台湾は「民間取り決め」という形をとっていますが、中国外務省としては、日本が事実上、台湾を中国と同列に扱ったとみなし、「重大な懸念」を表明しておく必要があると判断したものとみられます。

また、中国政府で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の范麗青報道官は10日の記者会見で、「島は中国固有の領土だ」と改めて主張したうえで、「中国と台湾の漁業者の伝統的な漁場における権益を維持する責任は中台双方にある」と述べ、日本と台湾の取り決めが中国抜きで結ばれたことに不快感を示しました。 


<社説集>

日台漁業協定 戦略的外交で「尖閣」を守れ(4月11日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20130410-OYT1T01473.htm

 沖縄県の尖閣諸島における日本の主権を守る上で大きな意味を持つ。

 中国の周辺国・地域との戦略的関係を強化し、中国を牽制けんせいする安倍外交の方向性を示したと言える。

 日本と台湾が、4年ぶりに尖閣諸島周辺の漁業を巡って本交渉を再開して「日台民間漁業取り決め」で合意し、調印した。

 日本の領海の外に設定された排他的経済水域(EEZ)の一部に「法令適用除外水域」などを設け、台湾漁船の操業を認めることが柱だ。日本領海への台湾漁船の立ち入りは、認めていない。

 尖閣諸島を巡っては、中国だけでなく台湾も領有権を主張している。昨年9月には、台湾の漁船が大挙して尖閣諸島周辺の日本領海に侵入した。中国は、台湾に共闘を呼びかけてもいた。

 今回の合意は、こうした中台の連携にくさびを打ち込む狙いがある。中国側がさっそく「重大な懸念」を表明したのは、日台連携への不快感にほかならない。

 日台間では1996年から漁業交渉が断続的に行われたが、操業水域やルールなどで主張が対立し、折り合えなかった。

 日本政府が台湾に交渉再開を持ちかけたのは昨年秋、尖閣諸島を国有化した直後のことである。

 日本の戦略が根底にある。首相官邸主導で、漁業権では譲歩し、尖閣諸島を守ることを優先した。台湾にとっても漁業水域が広がり、実利がとれる。双方にメリットのある内容だと言える。

 問題は、合意の内容が、漁業の現場で円滑に運用されるかどうかである。沖縄県の仲井真弘多知事は、「大幅な譲歩は極めて遺憾だ。漁業競合の激化や好漁場の縮小が余儀なくされる」と日本政府に抗議の意を表明している。

 春は漁業が活発化する。尖閣諸島周辺は、クロマグロやハマダイがとれる豊かな漁場だ。出漁する漁船数や漁獲量を調整し、乱獲を防がねばならない。

 日台双方は、漁業委員会を設けて詰めの交渉に入る。

 沿岸国の共通の財産である漁業資源を適切に管理することを前提に、双方ともに大局的見地に立って協議を進める必要がある。

 台湾はもともと親日的だ。東日本大震災の際には、巨額の義援金を提供した。安倍首相は先月11日の大震災2周年追悼式で、台湾代表の席を各国代表団と同じ場所にするなど、日台間の関係改善に配慮している。

 今回の漁業合意は、日台関係全体の強化にもつながろう。(2013年4月11日01時30分 読売新聞)


産経【主張】日台漁業取り決め 現実的な判断を歓迎する
2013.4.11 03:06
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130411/plc13041103060004-n1.htm

 沖縄県・尖閣諸島の周辺海域での漁業をめぐる日本と台湾の間の18年越しの懸案が解決した。日台で漁業資源保護の協力水域の設定などを柱とする取り決めが締結されたことを歓迎したい。

 尖閣について、台湾は中国と同様に領有権を主張しているが、交渉では日台双方とも主権にはふれず、トラブルが絶えない漁業問題の解決を優先して合意にこぎつけた。双方の現実的な判断と評価できる。

 尖閣問題での対日共闘のシグナルを送ってくる中国に対し、台湾の馬英九総統は「連携しない」との立場を表明している。日台の友好関係を背景にした取り決めが、尖閣を力ずくで奪取する構えを見せる中国への牽制(けんせい)となる効果も期待したい。

 取り決めの締結は、尖閣を固有の領土とする日本の立場の変更を意味しない。取り決めは台湾漁船の日本領海侵入も認めていない。菅義偉官房長官は会見で漁業交渉にふれ、「妥結した、しないにかかわらず、わが国の立場は変わらない」と述べた。さらに明確なメッセージの発信が必要だ。

 尖閣諸島や八重山諸島周辺の海域はクロマグロなどの好漁場で、日本、台湾、中国の漁船が操業するが、それぞれが主張する排他的経済水域(EEZ)が重なり合う問題を抱えている。とくに尖閣周辺を「伝統的漁場」とする台湾漁民は、日台間に漁業協定がないことから海上保安庁の巡視船に摘発される事例が多発している。

 今回の取り決めは、日本のEEZの一部で台湾漁船の操業を認めた点で、台湾側により譲歩した線引きとなっているとする指摘もある。沖縄県漁民の権益が守られるよう台湾側にルール順守を強く求めたい。

 台湾側は、日本政府による尖閣国有化に反発して昨年9月、漁船約40隻と海岸巡防署の巡視船12隻とともに一時領海侵犯する騒ぎを起こした。中国がこれを「正当な行為」と支援する構えを見せたことから、問題の複雑化が懸念されていた。

 日台の取り決め締結に中国国務院台湾事務弁公室報道官は「両岸(中台)漁民の漁業権益の維持は、両岸双方に責任がある」と、中国抜きの交渉妥結に反発を示した。軍事力を背景に自己に都合のいいルールを押しつける傲慢さも見え隠れしている。


朝日社説:日台漁業協定―尖閣避けた大人の知恵
http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup#Edit2

 日本と台湾がきのう、沖縄県・尖閣諸島周辺での漁業協定に署名した。

 台湾が求める周辺海域での漁船の操業を認める一方、尖閣を含む日本領海への立ち入りは認めない――。

 対立する尖閣問題を回避しつつ、双方の顔を立てた「大人の知恵」といえよう。

 協定は、八重山諸島や尖閣周辺の海域に台湾の漁船も入れることとし、乱獲対策などを話し合う漁業委員会をつくる。

 日本側は、尖閣から12カイリの領海に台湾漁船が入ることは認めないものの、協定ではこの点を必ずしも明確にせず、「領海」という言葉遣いを避けている。うまい工夫だ。

 これにより、日台のトラブルが解消され、尖閣周辺での不測の事態を避けることにつながることを期待する。

 日本は、ロシア、中国、韓国とはすでに漁業協定を結んでいる。一方、台湾との間では96年から16回も交渉したが、合意に至らなかった。

 72年に日本が台湾と断交して中国と国交を結んだ歴史的な経緯に加え、台湾に漁業権を認めるメリットを日本側が見いだせなかったという事情がある。

 それが、昨年9月に日本政府が尖閣を国有化したことで変わった。

 中国同様、かねて尖閣の領有権を主張していた台湾も国有化に猛反発したが、逆に、これをきっかけに中断していた漁業協定交渉が動き出した。

 尖閣問題で中台双方と対立することを避けたいという日本側の思惑だけではない。

 台湾にとっても、中国の動きは気がかりだった。

 中国は、「漁民の権益を守るのは両岸(中台)双方の責任」として、台湾側に連携を呼びかけている。

 もとより台湾には、中国と手を組む考えはない。だが、もし尖閣周辺の台湾漁船を中国の公船が守り、日本の巡視船と対抗したら苦しい対応を強いられる。実際、1月に台湾の活動家の船が尖閣周辺海域に出た際は、中国の海洋監視船も接近してきた。

 こうした事情も、双方の背中を押したようだ。

 もともと、日台は良好な関係にある。台湾の最大の輸入元は日本であり、全体の2割近くを占める。東日本大震災の際は、台湾からの義援金が約200億円に達した。

 今回の協定を機に、さらに交流が活発になることを望む。

 中国との関係改善も、こうした大人の知恵で乗り切りたい。

米戦略家を怒らせた日経・秋田浩之氏が描いた図2013/04/14 15:28

米戦略家を怒らせた日経・秋田浩之氏が描いた図


「老軍略家」ではなく、「戦略家」と書いているところから、
アンドリュー・マーシャルにまた会いに行ったわけではないのか?

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米戦略家を怒らせた図
編集委員 秋田浩之
2013/4/14付
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO53965890U3A410C1PE8000/

 アジア太平洋14ヵ国の海軍幹部がひざを交え、海の安全保障について話し合う。そんな会合が海上自衛隊の主催の下、2月下旬に都内で開かれた。

 驚いたのは1人の欧州の軍人が中央に座り、アジアに負けず劣らず熱弁をふるっていたことだ。フランスの海軍大佐である。

 それもそのはず。フランスは今でも、れっきとしたアジア太平洋の軍事パワーなのだ。フリゲート艦2隻、戦車揚陸艦(LST)1隻。タヒチなど、南太平洋の仏領2カ所に基地をかまえ、空軍力もある。

 フランスは災害支援や密輸摘発などが目的というが、そのためにこれほどの軍隊が要るとは思えない。

 「本当の理由は大国の威信だ。目に見える軍事力をアジアに残しておけば、発言力につながる。フランスは旧帝国だった経験から、本能的にそう信じている」。同国に詳しい日本の防衛関係者はこう語る。

 軍隊は戦うためだけにあるのではない。アジア太平洋の経済や外交のルールづくりで、発言力を保つための足場にもなる。

 フランスがこう考えているとすれば、戦後、アジア太平洋の秩序を仕切ってきた米国はどうだろうか。

 「このまま中国軍が台頭すれば、アジアでの米中軍事バランスは将来、逆転してしまうのでは……」

 先月、米国の対外政策に深くかかわる米戦略家に会い、こんな疑問をぶつけてみた。そのとき彼に見せたのが、アジアでの米中軍事バランスを議論するため、筆者が描いた手製の図だ(図)。

 年数がたつにつれ、米軍のアジアでのプレゼンスが減り、中国軍に追い抜かれかねない。そんな危険を指摘したものだ。

 米国防予算が大きく削られようとするなか、中国の軍拡は加速している。アジアからみれば、「しごく自然な見方だ」(日本政府筋)。ところが、ふだんは冷静な米戦略家はこの図をみるなり、激怒したのだ。

 「ばかげた図だ。米中が逆転するはずがない」

 彼だけではない。先月、米政府当局者や元高官ら8人にも聞いたが、やはり、一様に図の予測に拒絶反応が返ってきたのである。

 つまり、台所事情がどんなにきつくても、「アジアでの軍事優位は決して譲らない」(米外交当局者)というわけだ。米軍の存在が揺らげば、アジア太平洋での覇権も失ってしまう。超大国の生存本能ともいうべき、こんな危機感が働いているにちがいない。

 もっとも、米軍だけで絶対優位を保とうと考えているわけではない。日本や韓国、オーストラリアのほか、インド、東南アジアの友好国との安保協力も織り込んでいる。

 「米軍はアジアで自前の能力を高め、同盟国や友好国とも連携を深めていく。彼らの力も加われば、米中逆転などありえない」

 米政権のアジア戦略に影響力をもつ元高官はこう断言してみせた。

 この決意が本物なら、米軍に防衛を依存する日本にも良い知らせではある。ただ、それが実行できるかは、東南アジアの国々をどこまで引きよせられるかに左右される。

 「そんなに米国寄りの態度だと、お国のためになりませんよ」。東南アジアの政府高官によると、中国側は親米的とみられる周辺の国々に、水面下でこう警告を強めているという。

 米軍にいてほしいが、中国の逆鱗(げきりん)にもふれたくない――。これが東南アジアの本音だ。そこに目配りしながら、静かにきずなを強めていく。安倍政権にもそうした繊細さが求められる。

宮脇昭氏新著『森の力』(講談社現代新書) 画像集2013/04/19 00:00

宮脇昭氏新著『森の力』(講談社現代新書) 画像集


東日本大震災1週間後の2011年3月18日のイオン多賀城店

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