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ヘッジファンドの熱い視線はギリシャから日本へ2010/02/23 10:41

ヨルゴス・パパンドレウ George Papandreou


ギリシャの首相兼外相はヨルゴス・パパンドレウ。
祖父も父も首相経験者で3代連続の首相一家。
パパンドレウ家は世襲議員が多いギリシャ政界の中でも「名門中の名門」。

パパンドレウは2004年から中道左派の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)党首。
PASOKの設立者は父のアンドレアス・パパンドレウ。
若い頃の父はトロツキスト・グループの活動家で投獄されたこともある。

PASOKの伝統的な支持基盤は労働組合。
現在労組が一丸となって財政赤字削減策に反発。
2月24日には国内最大の民間企業労組連合組織「ギリシャ労働総同盟」(GSEE)が大規模ストを計画中。

パパンドレウ首相は「痛みを伴う」措置を受け入れるよう再三呼び掛けているが、財政赤字削減策の実行が危ぶまれている。

もたつくギリシャはヘッジファンドにとって格好のターゲット。
ギリシャの次に狙われるのはどこなのか。

マルクス好きのダンカイ星人が集う民主党の支持基盤も労組。
連立を組む国民新党代表の亀井静香も学生時代は「マルクスの亀井」と呼ばれていた。

同じく連立を組む社民党党首・福島瑞穂は社会主義インターナショナルの副議長の一人。
そして、社会主義インターナショナルを束ねる議長はパパンドレウ首相。

ギリシャと日本が重なって見えてくる。

ヘッジファンドの熱い視線が注がれているのはこの日本。
今日本に戦後最大の危機が迫っている。

この春から日本は政権崩壊連発となるのか。
乱れに乱れる日本政界。その先に本物の春が待っている。


<関連記事>

ギリシャで公務員労組がゼネスト 財政危機下、緊縮策に反発
http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010021001000586.html

ギリシャ首相:支持基盤の労組との闘いに直面-財政赤字削減に向け
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=ab6s_zpRvXDk

ギリシャ最大労組:大規模ストを24日実施へ-財政赤字削減策に抗議
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aUDDfEnRE_oI


<関連サイト>

ヨルゴス・パパンドレウ ギリシャ共和国首相兼外相略歴
(H.E. Mr. George A. PAPANDREOU, Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of the Hellenic Republic)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/greece/cv/r_papandreou.html

George Papandreou (junior) (画像引用)
http://en.wikipedia.org/wiki/George_Papandreou_(junior)

祖父 George Papandreou (senior)
http://en.wikipedia.org/wiki/George_Papandreou_(senior)

父 Andreas Papandreou
http://en.wikipedia.org/wiki/Andreas_Papandreou
http://www.biographybase.com/biography/Papandreou_Andreas.html

社会主義インターナショナル Socialist International
http://www.socialistinternational.org/

コメント

_ 良くコメ読者 ― 2010/02/23 14:11

ロゴフ元IMF調査局長、一部の国はデフォルトの恐れも

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920014&sid=ag15IhhC2Gpg

_ Y-SONODA ― 2010/02/24 08:43

良くコメ読者さんへ

今ロゴフは来日中ですね。
「This time is different」の翻訳が出るそうです。
日本の出版社との打ち合わせも兼ねた来日なのかも。

_ 良くコメ読者 ― 2010/02/24 14:37

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=ax7uw6cvExLE

ロゴフ氏:中国の危機が域内にリセッション引き起こす恐れ (Update1)

中国バブル崩壊と日本国債の暴落とが同時に来ることになれば
面白いですね

_ Y-SONODA ― 2010/02/25 08:40

良くコメ読者さんへ

>中国バブル崩壊と日本国債の暴落とが同時に来る

先日紹介しましたが2012年中国バブル崩壊説が海外で話題になっています。
これが引き金になる可能性はありますね。

2012年~2013年日本国債暴落説(5) 2012年中国バブル崩壊説も浮上中
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/02/14/4878683

_ MILLIONAIRE ― 2011/07/20 17:06

日本の債務危機は津波のようにある日突然襲ってくるかもしれない。
(参考「みんなの海外投資」http://www.minkaigai.com/archives/4467
この場合、高台では済まず、予め海外に避難しておかねばならない。
きっかけはヘッジファンドの先物売りか?

_ Y-SONODA ― 2011/07/21 07:04

MILLIONAIREさんへ

>日本の債務危機は津波のようにある日突然襲ってくるかもしれない。

ないとは言い切れない状況。
それでもまだ日本には余力あり。
しかし、津波が米欧中を巻き込めば当然日本にも到達するでしょうね。

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_ 金融起業家 河合圭の海外投資ブログ - 2010/07/22 16:30

 「ヘッジファンド」と聞くと、どんな印象を持つでしょうか?

・先日あった元ナスダック会長マードック氏のような詐欺ファンド?
・ジョージ・ソロスのようなひとつの国の通貨を大暴落させるような投機家?
・年金基金や大学基金、世界の富豪たちの資産運用を任せるような個人投資家は縁のないような存在?

 どれも間違いではないのですが、おそらくそう思われるのもマスコミを通してそう感じられるのでしょう。また、このブログを読んでいただいているのは日本人。日本人のヘッジファンドマネージャーというのは残念ながら存在しないので、どんなものか正確に把握できないのも事実です。

 今回私が読んだ『...