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すでに始まっていた「ペイリン・ホッキョクグマ対決」2008/09/01 13:18

「ペイリン・ホッキョクグマ対決」初戦記事


「ホッキョクグマを絶滅危惧種に指定するなんてどういうことよ。アラスカの漁業、石油と天然ガスの開発とパイプライン輸送、それに観光業にだって悪影響が及ぶに決まってるじゃないの。キィーーーーー、こうなったら内務省を訴えてやる!」


ABCニュースやワシントン・ポスト紙は、先月8月4日にサラ・ペイリン(Sarah Palin)が知事を務めているアラスカ州が、ホッキョクグマの絶滅危惧種指定をくつがえそうと内務省を相手に訴訟を起こしていたことをここにきて再び取り上げました。

すでに「ペイリン・ホッキョクグマ対決」の初戦が始まっていたということですね。

ペイリンは米内務省の傘下の米国地質調査所(United States Geological Survey,USGS)の調査結果にもいちゃもんをつけていたようですが・・・

このUSGSの調査結果とは昨年9月に発表されたもの。地球温暖化による海氷の減少によって、2050年までにホッキョクグマの生息数が現在の3分の1となり、今世紀末には絶滅の危険性があると指摘しました。

確かに「ホッキョクグマは増えてるよん」との報告もあるのは事実。

ここで地球温暖化問題の日米温度差を振り返ってみましょう。

まずは日本から。「地球温暖化対策に関する世論調査」(平成19年8月調査)によれば、地球環境問題に「関心がある」と答えた人は57.6%、「ある程度関心がある」と答えた人は34.7%。実に92.3%もの日本人が関心ありという結果が出ています。

これに対して、米国人は地球温暖化に対する関心が低い。地球温暖化こそ最優先政策と答える共和党支持者はわずか12%しかいない。

宗派別に見ると白人福音派(white evangelicals)の関心の低さが気になります。「人類こそが地球に住む生き物を治めている」と信じている人が多いのでしょうか。

人類は地球を壊すこともできれば、守ることもできるという西洋的な考えにつながっているのかもしれませんね。(最近日本にもこうした外来種が増えています ホンネポロリ。また、ここで紹介した世論調査結果は、日米共に洗脳状態であることを示していると思っています ホンネポロリポロリ)

ペイリンは典型的な白人福音派であり、米国では彼女のような考え方が普通です。

今ここでレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)などのエコエコ・セレブたちが「ホッキョクグマを救おう!」と叫んだところで、所詮セレブの戯言として庶民から大反発を招く可能性もあります。

そう、選挙で最大の争点になるのは経済問題なのです。これは米国も日本も変わらない。

原油高の影響が米国庶民のフトコロを苦しめている今、マケインはエネルギー価格高騰に対処するために米本土沖の海底油田開発規制の解除を声高に訴えたことで、支持率アップにつなげた。

さらにペイリンを起用することで北極圏野生生物保護区(Arctic National Wildlife Refuge,ANWR)解禁という選択肢も示した。(これまで解禁に反対していたマケイン本人は、二枚舌で様子を見ると思います)

ホッキョクグマの命運を握るのは地球温暖化問題ではなく原油価格だということ。

原油価格が再び高騰=ANWR解禁容認増=ホッキョクグマ大ピンチ
原油価格が現状のまま=ANWR関心薄=ホッキョクグマピンチ
原油価格大幅下落=ホッキョクグマ同情派増=ホッとするホッキョクグマ

ホッキョクグマをオバマに置き換えることも可能です。オバマ民主党は有効な原油高対策を打ち出さないと負けます。

世界を見渡すと、思わぬところからホッキョクグマの救世主が現れる可能性もあります。

米国がアラスカを拠点に北極海に攻め込んでくるのを阻止したいのはロシア。グルジア紛争でもプーチンの反撃が始まりました。

プーチンは8月28日に行われた米CNNとの単独会見で、グルジア紛争の原因を「米大統領選で、候補者のうちの一人を有利にするために米国の誰かがわざと起こした疑惑がある」と言っちゃった。候補者の一人とはもちろんマケインのこと。誰かとはチェイニー周辺を指していると思われます。

「原油高は、マケインを有利にするため、それにANWR解禁のために誰かがわざと起こした疑惑がある」との噂が拡がれば、米大統領選の行方はわからなくなる。

ペイリンの経歴を見れば誰だってそう思いますよ。ペイリン起用のリスクはここにあるのかもしれません。

こうしたことを単なる陰謀論と受け止めるあなたは、米国の福音派並みに素朴でいい人だと思います。

<関連記事>
エココンを育む土壌
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/06/27/3597830
エココンの悩みごとは日米間温度差
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/06/29/3601321
露骨な世論調査結果が示す洞爺湖サミットの行方
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/07/07/3614382
地球温暖化と宗教(white evangelicalsという存在)
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/07/08/3615708
チェイニー疑惑も行方知れずに・・・
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/07/09/3617674

アラスカ州が米政府を提訴「ホッキョクグマは増えている」
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080807/amr0808071051008-n1.htm
Palin Fought Polar Bear Protections
http://www.abcnews.go.com/Blotter/story?id=5689165&page=1
Oil Group Joins Alaska in Suing To Overturn Polar Bear Protection
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/08/30/AR2008083001538.html?hpid=sec-nation
Palin, polar bears and the presidency
http://features.csmonitor.com/politics/2008/08/31/palin-polar-bears-and-the-presidency/
McCain's VP pick defends right to shoot wolves
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2008/08/31/BARB12KSHM.DTL

Putin accuses U.S. of orchestrating Georgian war
http://edition.cnn.com/2008/WORLD/europe/08/28/
russia.georgia.cold.war/?iref=mpstoryview
グルジア紛争:プーチン露首相が米「陰謀論」を指摘
http://mainichi.jp/select/world/america/news/20080829k0000e030024000c.html

サラ・バラクーダ・コレクション2008/09/02 12:14

サラ・バラクーダ・コレクション

昨日の記事の中で『「原油高は、マケインを有利にするため、それにANWR解禁のために誰かがわざと起こした疑惑がある」との噂が拡がれば、米大統領選の行方はわからなくなる。』と書きました。

実はすでにサラ・ペイリンに関する噂が飛び交っているのです。

そのひとつにペイリンがダウン症と分かっていたのに第5子の男児(次男)を4月に出産したことに関するもの。

人工中絶反対への強い意思として保守派から評価されたのですが、この子は長女の子供だったのではないかとの噂がインターネットで流れていました。

そして、9月1日、ペイリンは17歳の長女が妊娠していることを公表します。

噂を打ち消す狙いもあったようですが、長女は赤ちゃんの父親と結婚するとはいうものの今は未婚だということ、それをマケインも事前に知っていたということは問題ですねぇ。

モラルを重んじる保守派の中から「未婚の妊娠」への厳しい批判が出てきますよ。

いろんな噂の中で、私が追いかけているのがブッシュの選挙参謀を務めていたカール・ローブの動き。どうやらローブがペイリン起用にも関与していたようです。

さて、日本では福田首相の辞任表明がありました。今度こそフランシスコ麻生太郎は首相になれるのでしょうか。カトリック宰相は誕生するのか。

昨年の麻生クーデターのような噂がまたまた飛び出してくるかもしれませんね。ネガティブ・キャンペーンにも注目しましょう。

今日の画像はサラ・バラクーダ(Sarah Barracuda)・グッズを集めてみました。

私のお勧めはやっぱりど真ん中のI Love Sarah Palin Teddy Bearかなぁ。



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日米の原理主義暴走は油から始まる2008/09/03 10:51

麻生太郎とコマツのホッキョクグマ

ようやくサラ・ペイリンとホッキョクグマが揃って登場する記事が出てきました。私の思惑どおり北極熊とせずにホッキョクグマと訳してくれたw

副大統領候補ペイリン氏:「環境より開発」派、創造説教育支持
http://wiredvision.jp/news/200809/2008090220.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080902-00000001-wvn-sci

「ワイアード・ブログ『Threat Lavel』の記事によれば、このほど米国共和党の副大統領候補に選ばれた、現アラスカ州知事のSarah Palin氏は、ホッキョクグマの数が減少しているという調査報告を重視せず、北極野生生物保護区(ANWR)での石油掘削を推進している人物だ。」と書かれていますね。

「『Threat Lavel』の記事」とは、このブログで8月31日に紹介済です。
McCain VP Pick No Friend to Polar Bears
http://blog.wired.com/27bstroke6/2008/08/john-mccain-pic.html

ワイアード日本語記事は創造説が中心。1925年のスコープス裁判は米国を知る上で非常に重要です。日本では原理主義といえばイスラム原理主義のイメージが強いようですが、そもそも原理主義発祥の地は米国なのです。

原理主義は反知性主義につながる。米国には反知性主義の伝統が存在するということ。

だからこそ、今なお進化論を教えるか否かで大騒ぎする。このことを理解しないと米国の本質がわからない。

ペイリンという人物はこの米国を象徴する人物。米国ではペイリンが普通なのです。

でもね。原理主義者たちも個々を見れば素朴でいい人が多いのです。

このペイリンと対極にいるのが、オバマの副大統領候補に起用されたジョゼフ・バイデン。バイデンは米国ではまだまだマイナーなカトリック信徒です。

オバマが勝てばカトリック副大統領が誕生します。プロテスタント大国にあって、これまでカトリックで大統領になったのはジョン・F・ケネディただ一人だけ。カトリック副大統領はバイデンが初めてなのかもしれない。

すでに「カトリック副大統領誕生にあわせて、日本でもカトリック宰相が登場するかもしれませんね。そうです、フランシスコ麻生太郎です。」と指摘しましたが、どうやらカトリック宰相誕生の方が早いかもしれません。昨年同様、反麻生の動きが出てきているようですが・・・

麻生太郎のおじいちゃんの吉田茂も臨終洗礼を受けています。吉田家と麻生家にカトリックの種をまいたのは吉田茂の妻である牧野雪子。

牧野雪子は牧野伸顕の長女。牧野伸顕は大久保利通の二男。

つまり、麻生太郎は日本を代表するリアリスト・大久保利通の血を引いている。そして、大久保の孫にあたる牧野雪子が敬虔なカトリック信徒になったことが、フランシスコ麻生太郎につながっているわけです。

牧野伸顕も吉田茂も昭和天皇のインナー・サークルの中心人物。その影響で皇室にカトリック信仰が接ぎ木されます。そして、カトリック家系の美智子皇后さまにつながる。

昨日の株式市場では、漫画・アニメ・ゲーム関連の麻生関連銘柄が賑わったそうです。

私が気になったのは建設機械、産業機械大手の小松製作所(コマツ)。早速ホームページにお邪魔すると、いきなりホッキョクグマが出迎えてくれました(画像見てね)。

なぜコマツかというと、この会社の創業者が吉田茂の実兄にあたる竹内明太郎。竹内は教養主義の実践者としても知られています。

日本がなぜあの戦争をしたのか。そこにも原理主義がありました。

この原理主義は国家神道ではありません。

それは南朝正統イデオロギーに染まった楠木正成原理主義といえるものでした。靖国神社はこの日本の原理主義の伝統を引き継いでいる。

原理主義の暴走を許したのは当時の日本人の無教養。だからこそ北朝の昭和天皇は「将来この欠点を矯正するには、どうしても国民の教養を高め、又宗教心を培って確固不動の信念を養う必要があると思う」と語ったわけです。

宗教心を培うために皇室のパートナーとして迎え入れたのがカトリック家系の美智子皇后さまだった。

米国も同じ失敗をします。それまで知性主義、教養主義により原理主義の暴走を抑え込んできたのですが、宗教票に目がくらんで狂っていく。

選挙に勝つための宗教票依存が、ついには神憑りのブッシュを大統領に祭り上げてしまう。これが911を誘発、そしてイラク戦争へと突き進む。

知性主義や教養主義の衰退が原理主義の暴走を許すということ。また、政治への無関心による低投票率も背景にあります。

日本もすでに宗教票依存。蔓延してきたランキング依存は知性主義や教養主義の衰退を示している。いつ何時暴走してもおかしくない状況です。

バイデンと麻生太郎に共通するのは失言壁。暴走を食い止めるどころか、火をつけてしまう可能性もある。

米国ではこうした状況を打開するために「リアリストよ、団結せよ」との声が高まってきた(ニヤリ

日本では誰も何も言わない。

「日米戦争は油で始まり油で終つた様なものである」 (『昭和天皇独白録』文春文庫、P64)

原理主義の暴走は油から始まる。いや、正確にいえば、油に群がる人たちが素朴な原理主義者たちを利用し、暴走させるのです。

今こそ歴史を直視する勇気が必要ですね。


(宣伝w)麻生太郎と吉田茂とカトリック、さらには皇室とカトリックの関係について、日本で一番詳しい本はこの本です!

園田義明著
『隠された皇室人脈―憲法九条はクリスチャンがつくったのか!? 』
(講談社+α新書)

<参考記事>
キリスト教原理主義の危険な旅立ち(1)
http://www.yorozubp.com/0211/021119.htm
キリスト教原理主義の危険な旅立ち(2)
http://www.yorozubp.com/0303/030318.htm

オバマのバイデン起用を読み解く
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/08/23/3707881
昭和天皇、聖談拝聴録原稿(木下のメモ)③「結論」
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/07/31/3663328
追い込まれるサウジ、巻き込まれる日本
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/08/07/3676985

激突するチェイニーとプーチン2008/09/04 13:19

チェイニーとナブコ・ガス・パイプライン


「ごらぁー。ロシアなんかを信用するからこんなことになるんじゃぃ。プーチンは敵なのだ。ロシアを通らないナブコ・ガス・パイプラインを早く進めろ!」

おそらくこんな感じでEUを説教してそうなのがチェイニー副大統領。9月3日にチャイニーが降り立ったのはアゼルバイジャンのバクー。なんとも露骨ですねぇw

このナブコ・ガス・パイプライン(Nabucco Gas Pipeline、「ナブッコ」表記もあり)にドイツのRWE(RWE AG)が参加を決めたのは今年の2月。ということは、ドイツもロシア依存がヤバイと思っていたってことですね。

The shareholders of Nabucco Gas Pipeline International GmbH

・OMG:OMV Gas & Power GmbH(オーストリア)
・MOL:MOL(ハンガリー)
・TG:The National Company for Natural Gas Transmission (“TRANSGAZ S.A.”)(ルーマニア)
・BG:Bulgargaz-Holding EAD(ブルガリア)
・BOTAS:BOTAŞ Petroleum Pipeline Corporation (“BOTAS”)(トルコ)
・RWE:RWE AG(ドイツ)

※Each shareholder holds an equal share of 16,67% in Nabucco Gas Pipeline International GmbH.

RWEはドイツ第2位のエネルギー会社。第1位のエーオン(E.ON AG)は、ゲアハルト・シュレーダー前首相がいるガスプロム系ノルド・ストリームに20%出資しています。

つまり、ドイツはロシア派と反ロシア派に割れているってこと。政治も相当絡んでいるのでしょう。

チェイニーに説教されたEU側(特にドイツとフランスとイタリア)もチェイニーに向かってボソボソ。

「あのぉー、ナブコ計画にイラク、それにイランも参加したいと・・・。イラクはともかくイランはどうするんですかぁ~?」などとツッコミを入れているかもしれません。

チェイニーがアゼルバイジャンに乗り込んだのは、EUのイラン接近を牽制する狙いもあるんでしょうね。

それともイラン戦争は回避されるのか? 今頃イスラエルはキィー?

なお、このナブコ計画にドイツ企業が参加する理由がよくわかる地図を探して貼り付けておきました。バクー、イラン、イラクとドイツ、フランス、イタリアの位置に注目してください。


<関連記事>
「プーチン❤シュレーダー」をしたたかに見守るロスチャイルド
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/08/20/3700731

米副大統領「米国はカフカス地方に深い関心」、ロシアをけん制
http://www.afpbb.com/article/politics/2513314/3286440
AZERBAIJAN: CHENEY SEEKS TO KEEP BAKU TILTED TOWARD THE WEST
http://www.eurasianet.org/departments/insight/articles/eav090308.shtml#
Cheney in Baku for pipeline talks
http://www.presstv.ir/detail.aspx?id=68377&sectionid=351020406
Analysis: Europe Hopes to Reduce Russian Energy Dependency
http://www.dw-world.de/dw/article/0,2144,3616128,00.html

Iran to launch gas pipeline construction under Nabucco project
http://eldib.wordpress.com/2008/06/06/iran-to-launch-gas-pipeline-construction-under-nabucco-project/

▼重要記事の引用開始
米副大統領:グルジア紛争「ロシアによる侵略」と非難
http://mainichi.jp/select/world/news/20080904k0000e030013000c.html
 【モスクワ杉尾直哉】米国のチェイニー副大統領は3日、アゼルバイジャンを訪問し、同国、グルジア、ウクライナの旧ソ連構成国3カ国への歴訪を開始した。米ホワイトハウスによると、副大統領はアゼルバイジャンのアリエフ大統領と会談し、グルジア南オセチア紛争について「ロシアによるグルジア侵略」と強く非難した。ロシア側は副大統領の歴訪に反発している。
 副大統領は「ブッシュ米大統領は、明瞭(めいりょう)かつ簡素なメッセージを託して私を派遣した。あなた方の安全保障確保に米国の深く、永続的な利益がある」と述べ、訪問先3カ国の安全保障に米国が深くかかわる決意を表明した。
 会談で副大統領は、アゼルバイジャンと協力し、「新たな資源輸送ルート」を開発する必要性に言及した。アゼルバイジャンは、カスピ海産の石油をロシアを回避して欧州側に送るBTCパイプラインの起点だが、中央アジア産の天然ガスをロシア回避で欧州に送るナブッコ・パイプライン計画の実現を想定した発言とみられる。
 ロシアのメドベージェフ大統領は8月31日、ロシアの主要テレビとの会見で、「ロシアが特権的利益を持つ地域の維持」を外交方針に掲げた。ロシア周辺の旧ソ連構成国を自国の勢力圏とし続ける理念であり、チェイニー副大統領のこうした諸国への外遊は、ロシア側の強い反発を呼びそうだ。
 ロシアのプーチン首相は、同28日の米CNNとの会見で、グルジア紛争開始の背景について「米大統領選に絡めた米国の陰謀」を強く示唆する発言をしていた。ペスコフ露首相報道官は2日、「副大統領の外遊もプーチン首相が語った疑惑と同じ狙いがある」と述べ、米大統領選の共和党内定候補ジョン・マケイン上院議員を有利にするパフォーマンスとの認識を示した。
▲引用終了

英BPの敗北2008/09/05 11:58

コビクタ・ガス田


9月3日の朝、ストラットフォー(Stratfor)からのメールが到着。これを記事にしようかと思ったのですが、私の地政学の先生が書くのではないかと・・・www

その記事はこれ↓

The Medvedev Doctrine and American Strategy
http://www.stratfor.com/weekly/medvedev_doctrine_and_american_strategy

しばらくするとやはり先生が書いていましたねー。予感的中!

「地政学を英国で学ぶ」
http://geopoli.exblog.jp/
メドベージェフ・ドクトリン
http://geopoli.exblog.jp/9423862/

こちらから「メドベージェフ・ドクトリン」を引用させていただきますね。

<メドベージェフ・ドクトリン>

1、ロシアは国際法を遵守する
2、「一極世界」というアメリカの支配状態を拒否し、多極世界を実現する
3、他国との友好関係を維持する(孤立化は望まない)
4、国外にあるロシア国民の生命と尊厳、そしてロシア企業の利益を守る
5、親露的な地域での特権的利益、つまり「影響圏」を持っていることを宣言する

「国際法を遵守する」というのは米国へのアテツケですね。そしてロシアは「おいらも極なんだぜ」と宣言しちゃったわけです。

しかも、「影響圏」で「ロシア企業の利益」と「他国との友好関係」が絡んだ時はどのような手段を選ぶのかがわかる事例が早速出てきました。当然ですが、国益が最優先ですね。

その事例とは「英BP vs. ロシア」。その結果はロシア側の勝利となりました。

これはつまりBPとゴールドマン・サックス・インターナショナル(GSI)の会長を兼任し、ビルダーバーグ・グループの中心人物でもあるピーター・サザランドがプーチンに敗れたということですね。(おそらくこのままでは終わらないと思いますが・・・)

その事例を見ていきましょう。

▼引用開始
英BP系最高経営責任者が辞任へ 合弁石油、ロシア圧力に譲歩
http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008090401000635.html

 【モスクワ4日共同】国際石油資本(メジャー)の英BPは4日、ロシア側株主との対立で経営が混乱している合弁企業TNK-BPについて、BP出身のダドリー最高経営責任者(CEO)の年内辞任などでロシア側と合意し、覚書に署名したと発表した。

 後任には独立系のCEOを選ぶとしており、BPの主導権を崩そうとするロシア側株主にBPが譲歩をした形となった。

 新CEOはBPが指名、取締役会が承認する。ロシア語を話し、ロシアでのビジネス経験が豊富との条件も付けた。取締役会はBPとロシア側の4人ずつのほか、新たに双方と関係のない社外取締役3人を加える。

 TNK-BPはロシア第3の石油企業で、BPとロシア側が折半出資。ロシア側株主はダドリーCEOの辞任を要求、ロシア当局が脱税容疑などの捜査で圧力を加え、7月にはダドリー氏はロシアを出国していた。
▲引用終了

共同通信さんは譲歩という表現を使っていますが、最近超面白い英タイムズ紙ははっきり「屈服」と書いています。

BPは全原油・ガス生産の4分の1をTNK―BPに依存。ロシアから締め出されてしまうとBPは大打撃。

結局、ロシア側株主組織のアルファ・アクセス・レノーバ(AAR)の要求をほぼ受け入れてしまう。

でもこれはまだ前哨戦。

設立当初はBP側の意向からロシアとウクライナの事業だけに限定していたのですが、ロシア側AARは積極的に海外展開したいと考えてきた。

なんとまぁ、昨年ロシア側AARはイラクのクルド自治政府(Kurdistan Regional Government:KRG)と勝手に契約しちゃう(汗)。ここもロシアは「影響圏」だと主張したいのでしょうか。

TNK―BPはもう独立系石油メジャーになったようなもの。BPを含めた英国企業の競争相手になる可能性が出てきた。

え?それでも日本人にとっては他人事?

それがそうでもないのです。ここに貼り付けた地図をクリックしてくださいね。

東シベリアのコビクタ・ガス田(Kovykta gas fields)はロシアの東方拡大戦略の要なのです。「影響圏」拡大基地みたいなものですね。

そして、このコビクタ・ガス田でTNK―BPが組んでいる最大権益者こそが、あのガスプロムです。

さぁ、いよいよロシアが極として名乗りをあげた。もうひとつの極である米国とは、唯一「米露海峡」の異名を持つベーリング海峡を挟んで対峙しています。

最も緊迫しそうなこの地域。そのアラスカからサラ・ペイリンが副大統領候補に選ばれた。

米露二つの極は北極でぶつかるのです。



<関連記事>
「英BP vs. ロシア」で読み解くパイプライン戦争
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/08/12/3687001
「サザランド vs. プーチン」で読み解く世界の構図
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/08/14/3689777
「人脈地図:ピーター・サザランド:サザランド・ファイル」
http://www.sonoda-yoshiaki.com/sutherland.jpg

TNK-BP becomes independent oil major as warring sides reach deal
http://business.timesonline.co.uk/tol/business/industry_sectors/natural_resources/article4678533.ece

BP's Russian Tightrope
http://www.forbes.com/markets/2008/09/04/bp-tnk-update2-markets-equity-cx_vr_0904markets27.html

TNK-BP dispute triggered by Iraq oil project row
http://business.timesonline.co.uk/tol/business/industry_sectors/natural_resources/article4221694.ece

KRG signs five more petroleum contracts
http://web.krg.org/articles/detail.asp?smap=02010100&lngnr=12&asnr=&anr=21329&rnr=223
BP and TNK-BP Plan Strategic Alliance with Gazprom as TNK-BP Sells Its Stake in Kovykta Gas Field
http://www.tnk-bp.com/press/releases/2007/6/70/

日本初「クリスチャン総裁選」の行方(1)2008/09/05 22:25

クリスチャン総裁選の主人公3名


石破茂・前防衛相が立候補の意向を表明しました。
これはおもしろくなってきました。
この自民党総裁選が日本初の「クリスチャン総裁選」になるからです。

今日は基本的な情報だけ記しておきますが、明日以後の続編に期待下さい。


<クリスチャン総裁選の主人公3名(画像クリックしてね)>
麻生太郎=カトリック
石破茂=プロテスタント
与謝野馨=カトリックに近い

<麻生太郎カトリック詳細>
拙著『隠された皇室人脈』一、二、四章(講談社+α新書)
http://www.amazon.co.jp/dp/4062725002?tag=yoshisono-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4062725002&adid=14VD560PCJFV6C0NT8F8&

「日米の原理主義暴走は油から始まる」
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/09/03/3739004

<石破茂プロテスタント詳細>
拙著『最新・アメリカの政治地図』P237(講談社現代新書)
http://www.amazon.co.jp/dp/4061497146?tag=yoshisono-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4061497146&adid=0KW4JN588N7RDC1YRGXG&

「イラク派遣に隠されたキリスト教の世界」
http://www.yorozubp.com/0402/040209.htm

<与謝野馨カトリック説について>

与謝野馨 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8E%E8%AC%9D%E9%87%8E%E9%A6%A8

このWikipediaを見ると、与謝野馨が「敬虔なカトリック信徒である」と書かれていますが、これは間違いです。洗礼は受けていません。

ただし、父・与謝野秀は敬虔なカトリック信徒。その関係で与謝野家はカトリック信徒が多いのは事実。与謝野馨も幼い頃からその影響を受けていることから、「カトリックに近い」との表現が適切かと思われます。

この情報は随分前に調べたことがあります。一応念のため本日(9月5日21時)、「与謝野馨事務所」に電話し、再度確認済みです。

石破茂のシークレット・ガーデン♪2008/09/06 14:53

ユー・レイズ・ミー・アップとダニー・ボーイ

重度のランキング依存からずっと抜け出せないのが音楽業界。

長く歌い継がれるいいものを素朴に追いかければいいのに、今なおランキング上位にパッと花咲く「打ち上げ花火ソング」ばかりを追いかけています。

すでに音楽自体が消耗品化している日本にあって、ロングヒットとなった洋楽がありました。

ケルティック・ウーマン(Celtic Woman)のユー・レイズ・ミー・アップ(You Raise Me Up)ですね。

2006年トリノオリンピックのフィギュアスケートで金メダルを受賞した荒川静香がエキシビションで採用したことで日本でも人気急上昇、つい最近までパナソニックのCMにも使われていました。

この曲はノルウェー出身の作曲家ラルフ・ラヴランドとアイルランド出身のヴァイオリニストのフィンヌーラ・シェリーとのユニットであるシークレット・ガーデン(Secret Garden)の楽曲です(作曲がラヴランド)。

▼それでは原曲を聴いてみましょう。
You Raise Me Up - Secret Garden
http://jp.youtube.com/watch?v=I6PX2umTYRg&feature=related

ケルティック・ウーマンも聞きたいですかぁ?
▼じゃー、これを
Danny Boy - Celtic Woman
http://jp.youtube.com/watch?v=EaPFCvzzcFM

この二つの曲はケルティック・ウーマンの同じアルバムの中に入っているので、気付いた方も多いのではないかと・・・。

実は私、ユー・レイズ・ミー・アップを最初に聞いた時にこれはもう「ダニー・ボーイそのままですがな」と気付きました。リズムといいサビのメロディーといいそっくりでしょ。

シークレット・ガーデンもダニー・ボーイをベースに作曲したことを認めています。しかし、古くからあるダニー・ボーイもアイルランド民謡の「ロンドンデリーの歌」(Londonderry Air)をもとに歌詞をつけたと言われています。民謡なので著作権も消滅しているために問題にはなりません。

このダニー・ボーイという曲はさまざまなジャンルの人が取り上げてきました。

ケルト民謡コレクターの私が持っているだけですでに100種類を超えています。エルヴィス・プレスリーにオスカー・ピーターソンにジョニー・キャッシュ、日本では森進一に小野リサに、最近では手嶌葵が「願いごと」というタイトルで出しています。

日本人でもきっとどこかでダニー・ボーイを聴いたことがあるはず。そのフレーズが耳に残っているのでユー・レイズ・ミー・アップが違和感なく入ってきた。『刷り込み』という表現も使ってもいいのかなぁ。


なぜこの話が石破茂と関係あるのかって?

「故郷」  うさぎ追いしかの山・・・
「朧月夜」  菜の花ばたけに入日うすれ・・・
「春が来た」  春がきた春がきた・・・
「春の小川」 春の小川はさらさら・・・
「もみじ」 秋の夕日に照る山紅葉・・・

皆さんもご存知の日本の唱歌です。いずれも作詞は高野辰之、作曲は岡野貞一とされています。

これぞ日本が誇るいい歌だと思っている方も多いのではないかと思いますが、いずれも賛美歌の影響を受けています。

実は作曲者の岡野貞一はプロテスタントでした。滝廉太郎も山田耕筰もクリスチャン。日本の西洋音楽受容に日本人クリスチャンが深くかかわっていました。

「岡野貞一Wikipedia」を見ると、岡野作曲説を学問的に疑わしいと書いています。私もそう思う。それでも賛美歌の影響は間違いなくある。むしろ賛美歌だったことを隠そうとしてアレンジを施しています。

私は唱歌集刊行のために来日していたルーサー・ホワイティング・メーソン(Luther Whiting Mason)が選曲からアレンジまで行ったのではないかと見ています。

ちなみにメーソン来日に関与していたのは伊沢修二、そして日本におけるクリスチャン人脈の創始者の一人、森有礼です。

岡野はメーソンが選曲&アレンジしたものを日本人が歌いやすいようにアレンジを加えたのではないでしょうか。

そろそろ日本におけるシークレット・ガーデンの扉を開けますね。

岡野貞一が洗礼を受けたのは日本キリスト教団鳥取教会(監督派)です。

この日本キリスト教団鳥取教会は、拙著『隠された皇室人脈』でも取り上げました。しかも、NHK紅白歌合戦で「故郷」を二度も披露した安田祥子&由紀さおり姉妹の名前も一緒に登場しますよw

石破茂もこの日本キリスト教団鳥取教会に所属しています。石破茂が熱唱する「故郷」を聞いてみたいなぁ。

致命的なペイリンのパスポート問題2008/09/07 11:37

米大統領選 Polling Date 080907


日本の新聞やテレビを見ていると、サラ・ペイリン人気がすごいと思っちゃいますよね。

マケイン指名演説視聴者数がオバマを上回ったとか、9月5日に発表されたラスムセンの世論調査では、両党正副大統領候補の中でペイリンの好感度がトップになったことを取り上げているメディアさんが多いですからね。

しかし、ラスムセンの肝心な世論調査詳細を見ると、8月27日にマケインが一時的に1ポイントリードしたものの、それ以後はまたオバマが巻き返しています。

ラスムセン以外の世論調査結果を見ても、拮抗しているとはいえオバマ優勢を示している。現時点ではまだペイリン人気が支持率に反映されていないのです。

こうした中でこんな記事がありました(苦笑)

▼引用開始
SNSに「米副大統領候補」乱立? ペイリン氏に対抗して「外交経験」を主張
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2514143/3291856

【9月5日 AFP】米ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手フェースブック(Facebook)内で、自身の豊富な「外交経験」を理由に、米大統領選挙の副大統領候補への「立候補」が相次いでいる。

 発端は前週、米大統領選で共和党の副大統領候補に無名のサラ・ペイリン(Sarah Palin)アラスカ(Alaska)州知事が起用されたこと。直ちにフェースブック内には、「I have more foreign policy experience than Sarah Palin(わたしにはサラ・ペイリンより外交経験がある)」と題されたグループが立ち上げられた。

「僕の家はギリシャ人一家の上の階で、エジプト人一家の隣だ。つまりサラ・ペイリンより(副大統領になる)資格があるってことだ」(ニューヨーク在住の男性)

「パリに旅行するためにフランス語のフレーズを幾つか覚えたよ。ペイリン氏よりはるかに外交経験があるんじゃないかな」(シカゴ在住の男性)

「最近、中華料理を食べたんだ。それで米中外交のエキスパートになったよ」(バーモント州在住の男性)

 グループを立ち上げたのは、ワシントン大学(University of Washington)学生のティモシー・ゴイダー(Timothy Goyder)さん。登録者数は、米東部時間で4日午後までに1万7000人を突破し、世界各国から10分に100人の割合で新規の登録がある。

 中には、「台湾出身だけど副大統領になれるかな?」と書き込む高校生や、米レストラン・チェーン「アイホップ(IHOP、International House of Pancakes)」の店名の「インターナショナル」に引っかけて、このレストランで何回食事をした経験があるかを「外交経験」として主張する人たちまでいる。

 このグループに掲載されたメッセージによると、ペイリン氏は2007年にパスポートを取得したばかりで、これまで訪れた外国は3か国に過ぎないという。

 ペイリン氏の外交経験不足には批判が集中しており、共和党のある有力議員が擁護しようとして「(ペイリン氏が知事を務める)アラスカ州は、カナダと国境を接し、狭いベーリング海峡(Bering Straits)をはさんで目と鼻の先にロシアがある」などと苦しい説明をする場面もあった。ベーリング海峡は凍結すると、シベリア(Siberia)まで歩いて渡れることもあるが、この議員もそこまでは述べていない。(c)AFP
▲引用終了

ペイリンが副大統領候補になれるぐらいだったら、「おれもなれる。あたしだってなれるわ」と茶化しているようです。

まるでどこかの国の乱立総裁選を見ているようですね。

この記事で注目すべきはペイリンのパスポート問題。

8月30日のニューヨーク・タイムズは、ペイリンが初めてパスポートを取得したのは2007年7月。クエート駐留のアラスカ州兵を訪問し、その足でドイツを訪ねたと報じています。

これに対して9月4日のボストン・グローブは、最初のパスポート取得は2006年。訪れた国はイラク、クエート、ドイツ、アイルランドの4カ国と報じています。

いずれにせよ、ペイリンの外交経験も安全保障経験も無いに等しい。

しかも、情報が混乱する中にあって、「本当にペイリンはパスポートを持っているのか?」とか、「持ってるんだったら見せてよ」とか、「パスポートにスタンプはいくつあるんだ?」などといういじわるな声がネット上で飛び交っています(汗)

今民主党はこの問題を徹底的に調べているはず。

そりゃそうですよ。これまでマケインは外交・安全保障面でのオバマの経験不足を相当批判してきましたからね。

9月26日から始まる重要な討論会。ここぞとばかりにオバマはペイリンの経験不足を追及してくるでしょう。しかもマケインはオバマの経験不足批判を先に仕掛けることはできない。マケイン劣勢が目に見えています。

冷静に考えてみましょう。マケインは今年72歳。何かあったときにペイリンに委せるつもりなのか。米露新冷戦ともいえる状況の中で、米国はもとより西側すべての国が大きな不安を抱えてしまうことになりますよ。

私個人はどちらが勝ってもいいのですw。それでも日本のことを考えるとマケイン政権がいいだろうと思ってきましたが、もはや難しいと判断しつつあります。(ここに貼り付けた画像をクリックし、2004年の大統領選と比較してみて下さい。)

マケイン勝利を見込んでいた日本企業さんも慎重に対応すべき時期が来ていると思いますよ。

とはいえ、あまりのアホらしさに有権者がしらける。投票率がガクンと落ち込む。そして、宗教票パワーが炸裂というマケイン逆転勝利のシナリオは残されています。


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http://www.nytimes.com/2008/08/30/us/politics/30veep.html
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http://www.boston.com/news/nation/articles/2008/09/04/record_shows_little_foreign_experience?mode=PF
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http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/us_and_americas/us_elections/article4656757.ece