園田義明めも。

写真（ロイター）はドイツのシュタインブリュック（Peer Steinbrück）財務相。

シュタインブリュックは９月２５日に「米国は世界の金融システムにおける超大国の座を失い、世界の金融システムは多極化するだろう」と発言。

さらに、危機の責任は米国にあるとしながら、銀行や企業の幹部が利益の２けた成長や巨額ボーナスを追い求めた「アングロ・サクソン型」資本モデルを批判。

そして、新しい金融界ではアジアや中東、欧州の政府系投資ファンド（ＳＷＦ）や銀行の役割が高まるだろうとの見方も示したそうです。


あまりドイツも偉そうなことを言える立場でもないと思うのですが。

というのも、リーマン・ブラザーズが破綻した９月１５日に政府系金融機関である復興金融公庫（ＫｆＷ）が３億５千万ユーロ（約５４０億円）を誤送金した問題もありましたからね（笑）

気になるのは、９月２４日にドイツの自動車大手ダイムラーが米大手クライスラーの全株式を売却すると発表したこと。

ダイムラーの現在の持ち株比率は１９．９％。残り８０．１％を保有する米投資ファンドのサーベラス・キャピタル・マネジメントと売却交渉している模様。

９月２４日、米下院はゼネラル・モーターズ（ＧＭ）、フォード・モーター、クライスラーの米ビッグスリー（３大自動車メーカー）に対する２５０億ドル（約２兆７０００億円）に上る低利の政府保証融資を承認、月内にも上院を通過する見込みとなっています。しかし、急場凌ぎの政府救済策との見方が多い。

ウォール・ストリート・メルトダウンが米産業界にまで拡大、真っ先に米自動車業界を直撃する可能性が高いですね。

おそらくこの分野でも日本の自動車メーカーの動向が注目を集めることになるでしょう。今頃入念にビッグスリーの経営内容を分析しているのではないでしょうか。


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