米原子力空母3隻が北東アジア集結か、迎え撃つは空母「毛沢東」?! ― 2010/12/30 10:34
<関連記事引用>
米原子力空母3隻、来年同時に北東アジア集結 (画像引用)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=136128&servcode=A00§code=A20
米国の空母11隻のうちニミッツ級母艦3隻が来年、北東アジア地域に集まると、中国メディアが報道し、警戒心を表した。
人民日報の姉妹紙・環球時報の電子版は、現在日本横須賀基地を母港とする「ジョージワシントン」(左)のほか、サンディエゴ港を出発した「カールビンソン」(真ん中)が西太平洋に移動中と26日、伝えた。
また「ロナルドレーガン」(右)までも西太平洋に派遣されるとし、「米国と韓国の北朝鮮に対する強硬態度が変わらない中、世界の人々は韓半島情勢がどうなるのか憂慮している」と伝えた。
ニミッツ級空母は一般的に満載排水量10万4200トン、最大動力28万馬力、全長332メートルで、乗務補助員6000人が搭乗、約70機の艦載機、MK57対艦ミサイル、RIM-116艦対空迎撃ミサイル、ファランクス近接防御火器システムなどを搭載している。
【萬物相】空母ロナルド・レーガンVS空母毛沢東
http://www.chosunonline.com/news/20101228000047
先月、西海(黄海)にやって来た米空母ジョージ・ワシントンに描かれた紋章には、「SPIRIT OF FREEDOM(自由の精神)」という文言が入っている。これは、米国独立軍の総司令官だったジョージ・ワシントンが、1770年代に部隊の将兵へ送った手紙に出てくる言葉だ。ワシントンは、独立戦争で米国国民の間に「自由の精神」が胎動し始めるのを見た。そのとき既に、小型の帆船約10隻からなる初期の米海軍には、「ワシントン艦隊」という別名が付いていた。
米国の原子力空母11隻は、そのほとんどに元大統領の名前が付けられている。ワシントンのほかにも、アイゼンハワー、セオドア・ルーズベルト、リンカーン、トルーマン、レーガン、ブッシュ・シニアなどだ。米国の原子力空母で人名が付けられていない艦といえば、エンタープライズしかないが、同艦も2014年には空母ジェラルド・フォードと交代する。大統領個人を風刺するお笑い番組がテレビで人気を集める一方で、大統領職に対する尊重・尊敬はまた別だという、米国社会の雰囲気が現れているようだ。
元大統領ではないのに原子力空母の艦名になった栄光の人物が3人いる。太平洋艦隊司令・海軍元帥として第2次大戦の勝利を引き寄せ、戦後は海軍作戦部長になったチェスター・ニミッツ。およそ50年間連邦下院議員を務め、海軍の増強に寄与したカール・ビンソン。そして、娘が空母の建造を後押しした、ジョン・C・ステニス元上院議員だ。カール・ビンソンは、「カネをかけない軍隊は、この世で一番高い代償を払うことになる」と語った。
日本にいるジョージ・ワシントンと、最近グアムに到着したカール・ビンソンに続き、来年にはロナルド・レーガンまでが西太平洋にやって来る予定だ。このニュースにまず拒否反応を示したのが、中国だ。新華社通信は、「米国の3空母戦闘群が東北アジアに出現したら、この地域の緊張がさらにあおられる」と述べた。
中国は、ロシアから買い入れた空母を修理し、まず2012年に配備した後、独自技術で建造した空母を2015年に披露する予定だ。中国では、この空母を「毛沢東」と命名しようという話が早くから出ている。フランスには、ドゴール大統領の名前を冠した原子力空母シャルル・ドゴールが、イタリアには、統一と独立の英雄を記念する空母ジュゼッペ・ガリバルディがある。またイギリスは、現有の空母インビンシブル(意味は「無敵」)が退役した後、新しい空母にクイーン・エリザベスという名前を付ける予定だ。韓国の海で、大統領の名を冠した米空母と中国共産党の生みの親の名を冠した中国の空母が、競うように浮かぶ姿を目にする日も、そう遠くはないようだ。どうにも気が重い。
中国、反航空母艦「三剣客」で米空母に挑戦状
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=136210&servcode=A00
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=136211&servcode=A00
米国の北東アジア地域への空母追加配置をめぐり、米中間の力比べが激しく展開されている。 ワシントンタイムズ電子版は27日、中国軍が米空母を撃沈できる中距離対艦弾道ミサイル「東風-21D」(DF-21D)を配備し始めた、と報じた。
DF-21Dは中国が世界で初めて開発した対艦弾道ミサイル(ASBM)で、子爆弾がいくつか分離し、甲板に食い込んで爆発すると知られている。 弾道ミサイルで動く艦艇を攻撃するには、航空・海上センサーおよびナビゲーションシステムと精密誘導技術が必要だ。 その間、中国の対艦弾道ミサイル開発が伝えられる中、西側軍事専門家らは「DF-21Dの開発が完了すれば、米空母が西海(ソヘ、黄海)に入るのが難しくなる」と予想してきた。 弾道ミサイルは落下速度が速く、迎撃が難しいからだ。
これに先立ち中国メディアは26日、「米国が西太平洋地域の空母を3隻に増やしている」とし、強い警戒心を表した。 人民日報の姉妹紙・環球時報は26日、「サンディエゴ港を出発したカールビンソンが西太平洋に移動中」と伝えた。 また同紙は「ロナルドレーガン」までも西太平洋に派遣されると報じ、「北朝鮮に対する米国と韓国の強硬姿勢が変わらない中、世界の人々は韓半島情勢がどうなるか憂慮している」と伝えた。
中国国営新華社通信は米CNNなどを引用し、「すでに日本に配置されたジョージワシントンとグアムに到着したばかりのカールビンソンに続き、西太平洋地域の米空母が3隻に増えた」と報道した。 新華社通信は「韓国が限りなく軍事訓練を続け、米国は北朝鮮に圧力を加えるなど、両国は韓半島の緊張緩和に全く誠意を見せていない」とし「米国の3隻の空母が北東アジアに出現することは、間違いなくこの地域の緊張をさらに高める」と批判した。
中国はその間、米国の空母に対する攻撃能力をそれとなく誇示し、米国に脅威を与えてきた。 11月に開かれた「珠海エアショー」で、中国最大の軍需企業「航空宇宙科学工業グループ」は「海岸防御システム概念図」とともに「反航空母艦三剣客」という名前で3種類のミサイルを公開した。 地上はもちろん艦艇や航空機からも発射できるC-602、C-705、C-802Aミサイルだ。 この日公開された中国の海岸防御概念図には、中国がC-602、C-705、C-802Aミサイルで空母を攻撃する場面が描かれている。
具体的な諸元は明らかにしなかったが、このミサイルは09年、中国が建国60周年国慶節の閲兵式に登場した反空母ミサイル「鷹撃」(YJ-62、83)系列と知られている。 軍艦、航空機、地上から発射可能な「鷹撃ミサイル」は、水面上7-20メートルの低高度で巡航し、飛行路線を随時変更するため、レーダーでとらえるのが難しい。 射程距離と弾頭の重さによってC-602、C-705、C-802Aに分類される。
射程距離が70-300キロの「反航空母艦三剣客」数発を同時に発射すれば、母艦の防空システムをかく乱でき、一発だけが命中しても敵艦に致命的な損傷を与える。 このほか、中国は「母艦キラー」と呼ばれる超音速巡航ミサイル「長剣-10」50-250発を最近、実戦配備した。 長剣は射程距離が1100キロに達する。
07年に発表された米国の国策戦略研究所ランド研究所の報告書「竜の巣窟に入る」(Entering the Dragon’s Lair・2007)は中国の空母攻撃シナリオを取り上げている。 この報告書は「中国は紛争地域に投入される米軍航空力の80%が空母から始まるとみて、空母の遮断を最優先課題にしている」と主張した。
報告書は、現在日本に配置された「ジョージワシントン」1隻では中国の攻撃に対応できないとし、空母を増やすべきだという結論を出した。
米国が従来の「ジョージワシントン」「カールビンソン」「ロナルドレーガン」の3隻の原子力空母をこの地域に配置したのはこうした背景からだ。 しかし今回、中国が対艦弾道ミサイルを配備したことで、北東アジアでは米中間の力比べが展開されている。
米原子力空母3隻が西太平洋に集結(14枚)
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2010-12/29/content_21640938.htm
米国政府は26日、緊迫の高まる東アジア情勢を受けて、間もなく米海軍の3隻の原子力空母「ロナルド・レーガン」「カール・ヴィンソン」「ジョージ・ワシントン」が、北東アジア・西太平洋へ一斉に集結すると明らかにした。 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月29日
<関連記事>
Carrier domineering mentality obsolete
http://english.peopledaily.com.cn/90001/98705/7245767.html
New ROK drills add to tension on peninsula
http://english.peopledaily.com.cn/90001/90777/90851/7242721.html
U.S. to Send Another Nuke-Powered Aircraft Carrier to NE Asia
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2010/12/27/2010122701080.html
China Expresses Concerns over US Aircraft Carriers Deployed to West Pacific
http://www.arirang.co.kr/News/News_View.asp?nseq=110767&code=Ne2&category=2
Third US aircraft carrier during naval drill to up Korean Peninsula crisis: Analyst
http://news.oneindia.in/2010/12/27/thirdus-aircraft-carrier-during-naval-drill-to-up-koreanpe.html
新型ミサイル「東風21D」とは: How It Works: China's Antiship Ballistic Missile ― 2010/12/30 10:41
<関連記事引用(画像も)>
How It Works: China's Antiship Ballistic Missile
Last week, U.S. Navy officials stated to a Japanese media that the Chinese are moving closer to deploying long-range missiles capable of targeting U.S. aircraft carriers. Here's how they work.
By Erik Sofge
December 29, 2010 6:30 AM
http://www.popularmechanics.com/technology/military/weapons/how-it-works-china-antiship-ballistic-missile
The most alarming weapon China is developing to deny the U.S. Navy access to the East and South China seas is the antiship ballistic missile—the first such missile able to change course to hit a moving aircraft carrier. Mounted on a mobile launch vehicle, an ASBM would rise in two stages, reach space and then use fins to maneuver at hypersonic speeds on its way back down. The warhead then glides along a level path to permit synthetic aperture radar, which processes multiple radar pulses to form a single picture to target the carrier. Finally, the warhead’s infrared seeker locates a carrier’s signature and closes in for the kill.
<関連記事>
Admiral: China progressing on anti-carrier missile system
http://www.stripes.com/news/admiral-china-progressing-on-anti-carrier-missile-system-1.130209
Chinese 'Carrier Killer' Missile Challenges US Regional Power
http://www.aolnews.com/2010/12/29/chinese-carrier-killer-missile-challenges-us-regional-power/
China Seen Moving Closer to Deployment of 'Carrier Killer' Missile
http://www.voanews.com/english/news/asia/China-Seen-Moving-Closer-to-Deployment-of--Carrier-Killer-Missile-112629574.html
Confronting China’s aircraft-carrier-killer
http://www.theglobeandmail.com/news/opinions/editorials/confronting-chinas-aircraft-carrier-killer/article1852457/
中国の新型ミサイル「東風21D」は米空母を殺すゲーム・チェンジャー
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/08/09/5274841
「それ見たことか」とセイウチ逆襲、中国にかみつくネオコン・ボルトンが対艦弾道ミサイル(ASBM)にも言及
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/08/12/5281133
朝日新聞:マイヤーズ元米統合参謀本部議長・インタビュー一問一答、対艦弾道ミサイル(ASBM)にも言及
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/08/17/5292526
中国の対艦弾道ミサイルで、アジアの海は中国の湖になるのか ― FOREIGN AFFAIRS JAPAN より
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/10/06/5384925
パンダの真珠に東風、首飾りへの接近阻む対艦弾道ミサイル(ASBM)
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/12/08/5565201
米空母を殺すゲーム・チェンジャーこと中国の新型ミサイル「東風21D」最新情報
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/12/29/5614085
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