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緊迫する朝鮮半島、突如いい子ちゃんになったロシアの思惑とは、鍵を握るは羅津港?2010/12/20 08:30



<関連記事引用>

朝鮮半島問題 時間を無駄にするな
19.12.2010, 17:05
http://japanese.ruvr.ru/2010/12/19/37191591.html

 ロシアは、朝鮮半島情勢の緊張化を受け、国連安全保障理事会の緊急会合を18日に開催するよう要請したが、議長国の米国はこれを拒否した。

 ロシアのチュルキン国連大使は、この米国の立場について、米国は国連安保理での朝鮮半島情勢を巡る協議を避けていると性格づけた。

 大使は、朝鮮半島で高まる緊張はロシアの懸念を呼んでいると述べ、「安全保障理事会は、韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に自制するようシグナルを送り、2カ国間の全ての論争問題を政治・外交手段を用いて解決するため、両国に外交的活動を始めるよう働きかけねばならない」と語った。

 米国代表団によって協議日程が引き延ばされたことについて大使は、貴重な時間が失われたとの考えを示した。朝鮮半島情勢は、管理できない状況に陥る可能性がある。同時に、朝鮮半島における紛争を解決する唯一の方法は、政治・外交手段だ。

 国連安保理の緊急会合は、ロシアと中国代表団の共同尽力により、19日に開催される。緊急会合の主要目的は、韓国と北朝鮮を、情勢の先鋭化へと向かう動きから、国際社会が呼びかける自制へと促すことだ。

 韓国は、黄海で射撃演習を実施する意向を表している。この演習は18日に開始される予定だったが、悪天候を理由に延期された。北朝鮮はこれに対し、11月23日の韓国・延坪島砲撃よりもさらに強力な攻撃を実施すると警告を発している。北朝鮮は11月23日に延坪島を砲撃、これにより4人が犠牲となった。この事件は、南北朝鮮間で軍事行動が中断された1953年以来、最大の出来事となった。

 現在の状況は、いくぶん沈静化している。ロシアは、これが嵐の前の静けさとならないよう、現在の状況を利用して問題の解決に全力を尽くすよう呼びかけている。なぜらな、予定されている演習は、一触即発の危険性を持つこの地域の情勢を激しく悪化させるからだ。朝鮮半島情勢を巡る国連安保理の緊急会合で、ロシアが提起する案の本質はこのようなものだ。

 ロシアと中国は、南北朝鮮の直接の隣国。朝鮮半島情勢は、ロシアの安全保障の利益に直接関わると考えられている。

 北朝鮮は核兵器を保有しているとされる。仮に核兵器が利用された場合には、朝鮮半島を超えて大規模な悲劇がもたらされるのだ。ロシアと中国はこれを理解しているため、朝鮮半島の核問題を巡る6カ国協議の早期再開を主張している。重要なのは、米国がこれを理解することだ。そして待つ体制から積極的な外交体制へと移行する必要があるのだ。


ロシアの突然の「安保理カード」に後頭部を殴られた韓国
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=135914&servcode=A00&sectcode=A00

国連駐在韓国代表部は18日、非常事態となった。この日午前のロシアの突然の国連安全保障理事会招集要求のためだ。案件も「韓半島の緊張高調事態の緩和」だった。ロシアの要求は17日に発表した声明と同じ脈絡だった。韓国には延坪島(ヨンピョンド)射撃訓練を、北朝鮮には軍事力使用を自制すべきとのメッセージを安保理名義で伝えようということだった。韓国はもちろん、延坪島射撃訓練を支持した日本・米国としては虚を突かれた格好だった。前日ロシアが異例の強い声明を発表してもこれを安保理に持ち込むとは予想できなかったとみられる。今月の議長国の米国が、「一部加盟国が本国との協議をしなければならない」として会議を1日延期したのもこのためとみられる。

安保理は先月23日の北朝鮮の延坪島砲撃以後、加盟国間の水面下での接触を継続してきた。しかし韓国を支持する米国・英国・フランスと、北朝鮮を擁護する中国の立場が真っ向から対立した。これによって延坪島をめぐる議論は漂流した。当事者の韓国も消極的だった。ややもすると西海5島近隣海域が紛争地域化する恐れがあるとの理由だ。さらに韓国としてはロシアの態度の変化を内心期待していた。先週までロシアは北朝鮮の延坪島挑発を公開的に非難してきたためだ。しかしロシアのこの日の安保理招集要求で韓国は後頭部を殴られた形となった。理由がどうあれ韓半島緊張を高める恐れがある韓国の射撃訓練に国際社会の圧迫が表面化する可能性が大きくなった。しかし国内世論を考慮すれば訓練を取りやめるのも難しい状況だ。

ロシアが韓国と距離を置き中国と歩調を合わせ始めたのも韓国としては外交的打撃だ。 ロシアは北朝鮮を非難し中国と異なる歩みを見せたが、今回は両国の外相が直接電話で会談しながら立場を調整した。このような流れは安保理にも続くものとみられる。

国連外交界では一歩間違えば韓国と米国・英国・フランス・日本など西側陣営と、北朝鮮・中国・ロシアが対立する姿を憂慮する声も出ている。これも韓国としては望ましくない構図だ。


北朝鮮、羅津港開発権を中国に移譲
DECEMBER 17, 2010 11:53
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2010121701008

北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記と中国の胡錦濤・国家主席が8月、北朝鮮の羅津(ナジン)港開発を中国側が担うことで合意したという。これにより、数年間、うわさだけが流れていた豆満江(トゥマンガン)流域の両国の経済協力事業が、最近になって活発に進んでいる。

中国・北京の事情に詳しい筋は、「金総書記は、8月の今年2度目の訪中で、胡主席の『羅津港開発を中国に任せてほしい』という提案に前向きに答えた」と明らかにした。また、胡主席は、豆満江を経由する出海権を求め、金総書記は了解したという。豆満江沿岸の中国領・琿春の防川から東海(トンへ、日本名=日本海)まで15キロメートルの区間を、北朝鮮領の豆満江を通り船舶を運行するということだ。金総書記は、5月の今年最初の訪中で、胡主席のこのような要求に答えなかったが、2度目の訪中で考えを変えたという。

その後、北朝鮮側の態度はもっと積極的になったと、同筋は伝えた。金総書記の2度目の訪中直後、北朝鮮政府は、羅先市(ラソンシ)(羅津と先鋒を統合した直轄市)合弁管理委員会の官吏を平壌(ピョンヤン)から新しく派遣したという。彼らは若く開放的で、自律権を行使する。同筋は、「両国の訪問時の提出書類が、最近、北朝鮮側関係者の提案で、非常に簡素化されたほどだ」と話した。

経済協力事業は、次々に可視的な成果を出している。数年間うわさだけだった琿春~羅津港道路は、来年初めに着工される予定だ。中国吉林省政府は、2012年までに、この4車線道路と大橋を新たに建設する計画であり、北朝鮮側と協議を終えている。現在、実施設計中で、事業費2億5000万人民元(約425億ウォン)は、全額吉林省が負担する。同筋は、「この道路の両側に鉄柵を設置し、中国専用の『閉鎖型道路』を建設する案が有力視されている」と伝えた。


<関連記事>

北朝鮮、敵対国要人も羅先地域に出入り許可
http://contents.innolife.net/news/list.php?ac_id=1&ai_id=124637

北・羅先市で大幅人事、地域本格開発に向けた布石か
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2010/12/12/0200000000AJP20101212000700882.HTML

北朝鮮非難めぐり難航=砲撃事件の声明交渉-安保理
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2010122000019

北朝鮮、射撃訓練実施なら「核の惨禍」と再三威嚇
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2010122031288

砲兵部隊の態勢強化=韓国軍の射撃訓練計画で-北朝鮮
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010121900185

韓国砲撃訓練、予定通り…北はロケット砲展開か
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101219-OYT1T00552.htm

韓国:射撃訓練、きょうにも実施の構え 北朝鮮警告に強硬姿勢
http://mainichi.jp/select/world/news/20101220ddm007030159000c.html

韓国側意向探る米、大統領は「それでもやる」 延坪島射撃訓練
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2010122031298


北朝鮮崩壊の時、ポチ化する羅津港
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/09/12/3757140

「ポスト金正日」に向けて動き出す中国とロシア
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/09/11/3755649

北朝鮮崩壊迫る? 軍事演習をめぐる米韓中露の駆け引き本格化
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/07/07/5205152

ロシア軍に動きあり
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/12/14/5582623