Google
WWW を検索 「園田義明めも。」を検索

パンダの真珠に東風、首飾りへの接近阻む対艦弾道ミサイル(ASBM)2010/12/08 08:44

パンダの真珠に東風、首飾りへの接近阻む対艦弾道ミサイル(ASBM)


「DF-21 ASBM(東風21D)」のミサイル・レンジに注目。
マラッカ海峡もホルムズ海峡もスッポリ入っています。


<関連記事引用(画像も)>

Chinese missile ranges: China's missiles
Dec 6th 2010, 13:46 by The Economist online
http://www.economist.com/blogs/dailychart/2010/12/chinese_missile_ranges

An interactive graphic showing the range of a selection of China's missiles

MISSILES have been a pillar of China’s military modernisation. After awesome demonstrations of American firepower, in Operation Desert Storm in the first Gulf war, and then in 1996, when the United States sailed two carrier strike groups close to Taiwan to deter Chinese aggression, China felt that it could no longer depend on sheer manpower for its defence. So it has invested heavily in the strength and technical sophistication of its missiles. The Pentagon has described China’s programme as “the most active land-based ballistic- and cruise-missile programme in the world”. Missiles are good value. Compared with a fully equipped aircraft-carrier, which might cost $15 billion-20 billion, a missile costs about $1m. And missiles can be potent. The chart shows how, in terms of numbers, China has concentrated on short- and medium-range missiles. This puts Taiwan within easy range of a devastating cruise- and ballistic-missile attack. Military analysts fear that the Second Artillery could retarget the missiles, putting Japan at risk, as well as America’s Asian bases. China also has a few intercontinental ballistic missiles, able to carry a nuclear payload. And American strategists are closely watching an experimental anti-ship ballistic missile with a manoeuvrable warhead, which could make it hard for American fleets to approach the Chinese shore. China recently hinted that it may be ready to cut the number of missiles targeting Taiwan. Whether this comes to anything will depend upon relations with the island—and they can be highly unpredictable.


日米共同統合演習:「アジアで影響力」米が発信
http://mainichi.jp/select/world/news/20101203ddm002030033000c.html

 【ワシントン古本陽荘、北京・浦松丈二】「中国の特定の軍事能力は明らかに米軍に焦点をあてたものだ。『接近阻止能力』がまさにそれだが、我々が(東アジアから)出ていくことはない」

 米軍トップのマレン統合参謀本部議長は1日、ワシントン市内で米中関係について講演し、意図を明確にしないまま海軍力、空軍力を増強する中国をけん制した。今回の日米共同統合演習には、米国が今後もアジアでの影響力を保持していくというメッセージを発信する狙いがある。

 接近阻止能力とは、中国に近い西太平洋への米軍の接近を拒む軍事力のことだ。国防総省が今年8月に発表した中国の軍事力に関する年次報告書では、対艦弾道ミサイル、攻撃型潜水艦などの配備を根拠に、中国の接近阻止能力向上に警鐘を鳴らした。

 今回の演習は、米軍と自衛隊との相互運用性を向上させ「日米一体化」を進めることに力点が置かれている。米軍普天間飛行場の移設問題で不協和音が生じても、軍事協力は着々と進んでいることを示す思惑もある。

 一方、中国外務省の姜瑜(きょうゆ)副報道局長は2日の定例会見で、日米の演習に関する質問に直接的論評を避け、「2国間同盟は中国を含む第三国の利益を侵すべきではない」という原則論にとどめた。演習が尖閣諸島を含む島しょ部防衛を念頭においていることについても「釣魚島(尖閣諸島)に関連する中国の立場は明確で一貫している」と述べただけだった。


<関連記事>

中国の新型ミサイル「東風21D」は米空母を殺すゲーム・チェンジャー
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/08/09/5274841

「それ見たことか」とセイウチ逆襲、中国にかみつくネオコン・ボルトンが対艦弾道ミサイル(ASBM)にも言及
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/08/12/5281133

朝日新聞:マイヤーズ元米統合参謀本部議長・インタビュー一問一答、対艦弾道ミサイル(ASBM)にも言及
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/08/17/5292526

中国の対艦弾道ミサイルで、アジアの海は中国の湖になるのか ― FOREIGN AFFAIRS JAPAN より
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/10/06/5384925

いよいよ中国も「悪の枢軸」の仲間入りを果たすのか2010/12/08 09:03



・いよいよ中国も新「悪の枢軸」の仲間入りをはたすのか
・中国率いる大陸派は「悪の枢軸」、あるいは「アカの枢軸」と呼ばれることになるのか

このようにパンダファンがいきり立つようなことを書いてきた本ブログ。
カラスに続けとばかりに米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)も追いかけてきました。

WSJ日本語版のタイトル『中国、「悪の枢軸」に加担』はなんとも優しい訳し方。
原文のタイトルは「China Joins the Axis of Evil」となっています。


<関連記事引用>

【オピニオン】中国、「悪の枢軸」に加担
ブレット・スティーブンス
2010年 12月 7日 16:09 JST
http://jp.wsj.com/World/China/node_157278

 先月、米国の核物理学者シーグフリード・ヘッカー氏は4度目の北朝鮮訪問を行い、「隠者王国」北朝鮮の核施設のいくつかを視察することを許された。内部告発サイト「ウィキリークス」は問題だとお考えだろうか。米ロスアラモス国立研究所元所長のヘッカー氏が目にしたものに比べれば、ウィキリークスなど物の数ではない。

 ヘッカー氏は、北朝鮮政府が100メガワット原子炉の建設を予定している用地を視察する機会を与えられた。次に同氏は、ウラン濃縮施設に案内された。ヘッカー氏は、「展望台の窓越しに高い天井の二つの柱間エリアを一目見て、目を見張った」と述べている。「北朝鮮では、遠心分離機がいくつかこじんまり並んでいる程度だろうと思っていたが、われわれが実際に目にしたものは、すべて整然と並べられ配管された1000基以上の遠心分離機が眼下に広がる、近代的で清潔な遠心分離プラントだった」。

それだけではない。ヘッカー氏はこうも記している。「制御室は驚くほど近代的だった。1950年代の米国、あるいは1980年代のソビエトの施設のような外観の再処理施設や原子炉制御室とは違って、この制御室なら、現代の米国の処理施設にあっても違和感はないだろう」。

 北朝鮮当局者がヘッカー氏に語ったところでは、これはすべて、北朝鮮が国内で独自に開発したものだという。元核兵器設計者で、核拡散についての優れた歴史書『ニュークリア・エクスプレス(The Nuclear Express)』の共著者であるトーマス・リード、ダニー・スティルマン両氏に、その可能性についてどう思うか尋ねてみたところ、答えは「可能性ゼロ」だった。

 これは何を意味するか。まず何より、北朝鮮政府の核開発の取り組みは、「こんな国ならせいぜいこの程度だろう」というたぐいのものではない― あるいは単にそれだけではない、ということ。つまり、ほかのどこかの勢力― あるいは体制― が、野心的な核開発計画への北朝鮮の取り組みを積極的に支援するという、熟慮に基づく決定を下したということだ。

 だとすれば、それはどこか。

 リード、スティルマン両氏は目星をつけている。それはイランだろうか。イラン、シリア、北朝鮮は、核のノウハウの取引を盛んに行っているため、可能性は大ありに思える。さまざまの報道機関が、北朝鮮のウラン濃縮施設と、イランのナタンツにある施設との類似性を指摘している。しかし両氏は懐疑的だ。「その可能性は薄い」と両氏はいう。「イランは、自らの手でつくった機械さえ満足に動かせない」。

 パキスタンはどうか。「可能性はある」。パキスタンと北朝鮮間の核および弾道ミサイル取引は、パキスタンの科学者A・Q・カーン氏が自らの輸出入モデルを完成させつつあった1990年代初めにさかのぼる。さらに、ヘッカー氏が目にした遠心分離機も、パキスタンが使用する第二世代P2型であるように思われた。

 しかし、パキスタンと北朝鮮の核取引は何年も前に途絶したが、北朝鮮の施設は最新のものに見える。北朝鮮が設けている大量の遠心分離機をパキスタンが供給できた可能性は薄い。さらに、最先端の制御室もある。これはパキスタンが得意とするものではないだろう。

 となると、両氏によれば、北朝鮮に新しい「玩具」を提供した「最有力候補」として残るのは中国だという。「北朝鮮が現有の核能力を中国の支援なしで達成するのは不可能だ」と両氏はいう。

 スティルマン氏はとりわけ事情に詳しい。同氏は、新疆ウイグル自治区のマラン(馬蘭)にある中国の核実験基地を初めて訪れた外国人の一人だった。著書『ニュークリア・エクスプレス』の中で両氏は、1982年以降、中国が「第三世界、特にイスラム世界とマルクス主義世界における核拡散を積極的に支援することを決めた。その後10年間、鄧小平政権はさらに、科学者の育成、技術の移転、ミサイル発射システムの売却、インフラの構築を行って、その方針を推進した」と記している。

 鄧小平政権がなぜそうしたきわめて毛沢東主義的路線に乗り出したのかは、今もって謎だ。だが、乗り出したのは事実だ。A・Q・カーン氏の最初の原爆青写真の入手先はほぼ間違いなく中国であり、中国は、1990年5月に行われたパキスタンの最初の核実験の実験地だった可能性もある。1997年、米中央情報局(CIA)は、「中国は、諸外国への大量破壊兵器(WMD)関連技術の最大の供給元だった」と証言した。

 2002年、中国の核専門家がイランのイスファハンにある核施設で働いていたことが報じられた。同年、米紙ワシントン・タイムズは、ある中国企業が、使用済み燃料棒からプルトニウムを抽出する上で重要な成分であるリン酸トリブチル20トンを北朝鮮に売却したことを報じた。また、ウィキリークスのおかげで、中国が、さまざまの海外仕向地への― 米国の執ような抗議を押し切った― 北朝鮮の武器輸出の便宜を図っていることが判明している。

 米国はそろそろ、ここから適切な結論を引き出すべきころ合いだ。北朝鮮との交渉を目指したあらゆる取り組みは不調に終わった。オバマ大統領は12月6日、中国の胡錦濤首席に電話して、北朝鮮との交渉の支援を要請した。しかし、核拡散問題専門家ヘンリー・ソコルスキー氏は、問題にきわめて意図的に加担している中国に向かって解決に一肌脱ぐよう求めることにいったいどんな意味があるのかと指摘する。中国は、ほぼありとあらゆる核不拡散協定に調印している。それでいて、中国はそれらすべてを無視し続けている。

 これは現状維持勢力がとる行動ではなく、世界の安全保障にとって最も深刻な脅威をもたらす活動や体制を支持する革命勢力のとる行動だ。何の歯止めもなくこれが続くのであれば、制裁されるべきは中国だ。そして北朝鮮の核施設は破壊されるべきだ。

(筆者のブレット・スティーブンスは、ウォール・ストリート・ジャーナル「グローバル・ビュー」コラム担当のコラムニスト)


<関連記事>

DECEMBER 7, 2010
China Joins the Axis of Evil
Pyongyang's nuclear program would have been impossible without Beijing.
By BRET STEPHENS
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704156304576003124111945808.html

中国率いる大陸派は「悪の枢軸」、あるいは「アカの枢軸」と呼ばれることになるのか
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/02/22/4898214

いよいよ中国も新「悪の枢軸」仲間入りをはたすのか
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/05/14/5085937