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大飯原発再稼働社説から眺める「絶対原子力戦隊スイシンジャー」vs「原発反対戦隊ハンタイジャー」2012/06/09 09:24



<大飯原発再稼働社説集>

▼「絶対原子力戦隊スイシンジャー」社説=読売&産経

大飯再稼働へ 国民生活を守る首相の決断(6月9日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120608-OYT1T01493.htm

 野田首相が福井県にある大飯原子力発電所3、4号機の再稼働に強い決意を表明した。

 首相は記者会見で「原発を止めたままでは、日本の社会は立ちゆかない。原発は重要な電源だ」とし、「国民の生活を守るため再稼働すべきというのが私の判断だ」と強調した。

 首相が原発を日本に欠かせない電源だと、明確に位置づけた意味は大きい。当面のエネルギー政策で、「原発ゼロ」の路線は回避される方向となろう。

 福井県の西川一誠知事は、再稼働に同意する条件として、首相が原発の必要性を国民に説明することを求めていた。福井県が了承する環境は整ったと言える。

 福井県とおおい町が早期に再稼働に同意し、手続きが加速するよう期待したい。

 もちろん再稼働には、原発の安全確保が重要である。政府は全国の原発で津波対策を実施し、大飯原発はストレステスト(耐性検査)も終えた。原子力安全委員会がテスト結果を了承している。

 大飯原発を再稼働する際は、経済産業副大臣らが現地に常駐する特別な監視体制も敷く。

 首相は「実質的には安全は確保されている」と述べた。政府が1年以上をかけて安全対策を講じてきた点は、評価すべきだ。

 西川知事が同意を見送っている背景には、周辺自治体の姿勢への反発があるのだろう。

 特に、福井県から電力供給を受ける大阪市の橋下徹市長や、京都府と滋賀県の知事が提案している「夏季限定」の再稼働案を、西川知事は強く批判している。

 電気が足りない時期だけ原発の運転を求めるのは、ご都合主義にほかならない。この点について首相が、「夏限定の再稼働では国民生活は守れない」と述べたのは、妥当な認識である。

 政権党である民主党の国会議員117人が、「今年の夏は節電で乗り切る」などとして、首相らに再稼働への慎重な対応を求める署名を提出したことも問題だ。

 首相は「突発的な停電が起これば、命の危険にさらされる人もいる」とした。産業空洞化や雇用喪失への懸念も示した。なぜこうした危機感を共有できないのか。

 署名には、小沢一郎元代表のグループなど、消費増税に反対する議員が多く加わっている。

 社会保障と税の一体改革を進める政権を、からめ手からゆさぶる狙いだろう。目の前の電力危機を回避する再稼働を、政争の具にしてはならない。 (2012年6月9日01時31分 読売新聞)


【主張】大飯原発と首相 再稼働の決断を支持する
2012.6.9 03:10
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120609/plc12060903110005-n1.htm

 野田佳彦首相の明確かつ力強い決意表明だ。

 関西電力大飯原発3、4号機の再稼働問題で記者会見した首相は「原発を止めたままで日本の社会は立ちゆかない」と語った。原発を国家と国民生活を支える不可欠な電源と位置づけた上で、福井県の理解を求め、今後も原発の利用を続ける姿勢と覚悟を国民に示した。

 「国民の生活を守る責務」から自らの責任で大飯原発再稼働が必要とした首相の決断を高く評価したい。エネルギー安全保障や電気料金値上げ抑制にも欠かせない。福井県はこの決意を受け止め、再稼働の早期実現に向けて政府とともに全力をあげてもらいたい。

 今夏の関電管内の電力需給は再稼働なしに猛暑を迎えた場合、14・9%の電力不足に陥る。関電は7月から利用者に15%以上の節電を求め、余力がある中部や中国など隣接電力会社の融通も仰ぐ。計画停電も準備する非常事態だ。

 こうした節電や融通頼みでは、電力の安定供給などおぼつかない。地元の産業界からも「工場の操業計画が立てられない」など不安の声が上がっている。このままでは工場の海外移転などで一段の産業空洞化を招く恐れがある。

 首相会見は、西川一誠福井県知事が「国民向けメッセージ」を求めたのに応じたもので、「関西を支えてきたのが福井県とおおい町だ。敬意と感謝の念を新たにしなければならない」と訴えた。

 期間限定の再稼働を求める橋下徹大阪市長らに対しても「夏場限定の再稼働では、国民生活は守れない」とクギを刺した。大阪市などに批判的だった西川知事にも、首相の姿勢は伝わったはずだ。

 今後の焦点は、県側の対応だ。停止期間が長かった大飯原発は運転調整に時間が必要で、本格的な再稼働までに1基あたり3週間程度かかる。県原子力安全専門委員会や県議会、西川知事は残る手続きを早急に進めてほしい。

 また政府は、大阪市などを含む関西広域連合や、再稼働を拒む反対勢力などに対しても毅然(きぜん)として説得する姿勢が求められる。

 菅直人前首相の浜岡原発停止要請など場当たり的な政策は、原発と長年共存してきた立地自治体の不信感を招いた。首相会見を自治体の信頼を回復する契機とすべきだ。大飯だけでなく、東京電力柏崎刈羽など他の原発の速やかな再稼働につなげる必要がある。


▼「原発反対戦隊ハンタイジャー」社説=朝日

首相会見―脱原発依存はどこへ
http://www.asahi.com/paper/editorial20120609.html#Edit1

 原発政策を主題にした野田首相の記者会見は初めてだった。それが、こんな内容なのか。

 関西電力の大飯原発3、4号機を再稼働させる。停電が起きれば、命の危険にさらされる人が出る。動かさないと電気代も上がる。企業や家庭に影響が出る。空洞化も加速する。首相は脅さんばかりに語った。

 さらに原発が重要な電源であり、夏場の限定稼働では国民生活を守れないと踏み込んだ。

 いったい、「脱原発依存」はどこへ行ったのか。

 根幹となる中長期的な原発政策について、首相は国民に選択肢を示し、「8月をめどに決めたい」としただけだ。

 当面、最低限の再稼働が必要と判断したとしても、中長期の方向性については揺らぎがないことを国民に説明するのが、首相がとるべき姿勢だ。

 新たな原発はつくらない。40年たった原発は廃炉にする。これまでさまざまな場面で首相や関係閣僚が言及してきた脱原発依存への具体的な道筋には一切触れなかった。

 これでは、政権の原発政策が大きく転換したと受け止められても仕方がない。

 会見は、福井県の西川一誠知事に押し切られた形で設けられた。地元同意の条件として、原発の必要性を首相が直接、国民に説明するよう求めたからだ。

 背景には、原発が減ることで地元の経済や財政が回らなくなることへの危機感がある。

 しかし、原発への依存度を減らしていくことは政権の大方針だったはずだ。そこに言及すると、地元が納得しないというなら、再稼働のほうをあきらめるべきだろう。

 福井県の姿勢にも、首をかしげたくなる。

 昨春以降、政府に新たな安全基準を示すよう求め、足元の安全対策を見直させた意義は大きい。これまで、さまざまな苦労を抱えながら、原発との向き合い方を模索してきた自負があることもわかる。

 だが、新たな原子力規制機関ができるまでの監視態勢に、福井県以外の周辺自治体を同列に参加させないことを再稼働の条件にする、とまでなると、度を超している感は否めない。

 京都や滋賀の知事をはじめ周辺自治体が原発の安全性確保に関与を求めるのは当然だ。

 両府県や大阪府・市が求める期間限定の再稼働についても、西川知事は「スーパーの大売り出しではない」と切って捨て、首相も一顧だにしなかった。

 野田さん、本気で原発を減らす気があるんですか。

コメント

_ 奔放な旅人 ― 2012/06/09 11:49

結局は利権・既得権を守りたい勢力と関西電力が今回は勝ったと言う事でしょう。
ドジョウくんは自らの言葉では無く、役人の言葉を言ったスピーカーでしかない。
政府が1年以上掛けて講じた安全対策?
チャンチャラおかしい。
やった事を例えて言えば、『山間地の片側が崖の道路に、ガードレールを付ける事を決めました、更に法面が崩れない様にする為に、防護ネットの設置を決めました、だから安全な道路です』と言っている様なもの。
国民から見れば『オイオイ、設置を決めたと言うだけで実際は設置されていないのに安全なのかよ!?』と言う事になるでしょう。
電力不足も試算だけであり、その試算も原発を動かしたい為の試算であり、その為には計画停電させるぞと脅しまで折り込む。
何が「こくみんのせいかつをまもる」だ!
『酷民の生活を保る』だろう、漢字を入れて書けば。
誰かドジョウくんにウイルスプログラムを侵入させてくれないかな。
役人が作ったプログラム通りに今は動いているロボットだからね。

_ Y-SONODA ― 2012/06/10 07:55

奔放な旅人さんへ

>誰かドジョウくんにウイルスプログラムを侵入させてくれないかな。
役人が作ったプログラム通りに今は動いているロボットだからね。

私は今回の野田さんの対応を極めて高く評価していますけどね。
2ヶ月ほど早くやっていれば満点だったのに。
保守がぶれたらあきまへん。

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