中国睨んで「合同軍事演習」花盛り:日米豪(九州南東沖太平洋)に続いて日印(相模湾)も、リムパック(ハワイ)にはロシア海軍初参加! ― 2012/06/10 07:56

<関連記事>
▼日米豪=九州南東沖太平洋
日米豪共同訓練に向け豪艦艇が出港
6月4日 15時2分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120604/k10015589481000.html
6日から九州沖の太平洋で行われる海上自衛隊とアメリカ、オーストラリア海軍の共同訓練に向けて、広島県呉市の自衛隊基地に寄港していたオーストラリア海軍の駆逐艦が、自衛隊の護衛艦とともに出港しました。
海上自衛隊とアメリカ、オーストラリアの海軍による共同訓練は、6日から3日間、九州の南東沖の太平洋で行われます。
広島県呉市の海上自衛隊呉基地には、訓練に参加するオーストラリア海軍の駆逐艦「バララット」が先月31日から寄港し、海上自衛隊との打ち合わせなどに当たっていました。4日の出港前には、呉基地の岸壁で、オーストラリア海軍の訓練指揮官のジョナサン・アーリー中佐が、海上自衛隊呉地方総監部の岡浩幕僚長に歓迎への感謝を伝え、訓練での緊密な連携に向けて握手を交わしました。
駆逐艦「バララット」は、午前10時前に呉基地の岸壁を離れ、先に出港した海上自衛隊の護衛艦「しまかぜ」と共に、訓練が行われる海域に向かいました。
今回の訓練には、近年、海軍力の増強を続け、太平洋など外洋への進出を目指す中国をけん制するねらいもあるとみられ、日米豪の3か国の艦艇と哨戒機が、互いに連携して潜水艦の探知や追尾の訓練を行うということです。
日米豪三国が合同軍事演習を開始
2012-06-06 19:52:54
http://japanese.cri.cn/881/2012/06/06/145s193786.htm
日本、アメリカ、オーストラリアが6日から、九州以東の海域で3日にわたる合同軍事演習を開始しました。演習の内容には潜水艦の探索、追跡などが含まれています。
日本海上自衛隊の関係者によりますと、合同軍事演習はこの日の昼頃から始まりました。日本からは護衛艦、潜水艦、対潜哨戒機、アメリカからは駆逐艦、潜水艦、対潜哨戒機、オーストラリアからはミサイル護衛艦が参加しました。
2007年以降、日米豪三国ヶ国の合同軍事演習は計4回行われており、第1回から第3回までは日本周辺海域で、第4回はブルネイ周辺海域で行われました。(翻訳:牟 チェック:中原)
▼日印=相模湾
海自がインド海軍と初の“共同訓練”
6月10日 6時16分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120610/k10015725261000.html
海上自衛隊とインド海軍が、9日、神奈川県沖の相模湾で初めての「共同訓練」を行い、その様子を報道陣に公開しました。
今回の訓練には、海上自衛隊から護衛艦2隻と航空機、インド海軍から駆逐艦や補給艦など4隻が参加しました。
両国の艦艇は、まず、無線で連絡を取り合いながら、そろって動いたり陣形を組んだりする訓練を行いました。
続いて海上自衛隊の航空機も参加して海上で遭難した人が出たことを想定し、捜索・救難訓練を行いました。
海上自衛隊とインド海軍は、これまで親善目的の簡単な訓練を行ったことはありますが、今回のように戦術的な技量の向上を目的とした「共同訓練」を行ったのは初めてです。
訓練を指揮した海上自衛隊第1護衛隊群の糟井裕之群司令は、「今回の訓練は、計画作りの段階からインド海軍と共同で行っている。インドは中東、アフリカと日本を結ぶ海上交通路の中央部分に位置する国で、こうした訓練を通じて互いの理解を深めることが大切だと思う」と話していました。
防衛省・自衛隊には、今回の訓練でインド海軍との関係の強化を図るとともに、軍事力の増強を続ける中国をけん制するねらいもあるものとみられます。
インド海軍と海自が共同訓練、シーレーン防衛で (画像引用)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120609-OYT1T00736.htm
インド海軍と海上自衛隊の共同訓練が9日、神奈川県沖の相模湾で行われた。
日印はこれまで多国間訓練に一緒に参加したことはあるが、2国間の共同訓練は初めて。日本は、中東から原油を輸送するシーレーン沿いにあるインドとの防衛協力を推進する方針。軍事力を強化する中国へのけん制の意味もあるとみられる。
参加したのは、インド海軍の駆逐艦や補給艦など4隻と、海自の護衛艦「おおなみ」「はたかぜ」と救難飛行艇1機。海自横須賀基地を早朝に出港し、様々な陣形で航行する訓練や、貨物船から海に転落した負傷者を救助する想定の訓練などを実施した。
海自部隊を指揮した糟井裕之・第1護衛隊群司令(49)は「能力が高く、信頼できる訓練相手だった。中東から日本にいたるシーレーンの中央部分に位置する国なので、今後も相互理解を深めていくことは大事だ」と話した。(2012年6月9日23時58分 読売新聞)
海自とインド海軍が初の共同訓練 荒天の相模湾で
2012.6.9 20:17
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120609/plc12060920180011-n1.htm
海上自衛隊とインド海軍は9日、2国間としては初めての共同訓練を相模湾で行った。共同訓練には、海自第1護衛隊群(群司令・糟井裕之海将補)の護衛艦「おおなみ」「はたかぜ」の2隻、インド海軍東部方面艦隊(司令官・アジット・クマール少将)の駆逐艦「ラナ」、補給艦「シャクティ」、フリゲート艦「シヴァリク」、コルベット艦「カルムク」の4隻、計6隻が参加した。
強い風雨と高い波の相模湾で、両国の艦艇は陣形を一直線に整えたり、同時に針路を変更する艦隊行動の戦術運動訓練や、海自の水陸両用救難飛行艇「US2」などによる捜索・救助訓練を行った。
糟井群司令は共同訓練後、「おおなみ」の艦内で同行記者団に対し、「インド海軍は信頼のできる、能力の高い海軍だ。今回の訓練は、能力や(艦隊、艦艇運用の)意図を知り合うことが重要だった」と、満足そうな表情で語った。
日印両国は昨年11月の防衛相会談で、防衛交流推進の一環として、海自とインド海軍の艦艇、航空機の相互訪問や2国間の共同訓練を実施することなどで合意。これを受け、インド海軍が今月5日から海自横須賀基地(神奈川県)に入港していた。
▼環太平洋合同演習(リムパック)2012=ハワイ
多国間軍事演習に22カ国が参加 わが国を念頭に(1)=中国
2012/06/09(土) 14:01
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0609&f=politics_0609_008.shtml
米国主導の多国間軍事演習「環太平洋合同演習(リムパック)2012」がまもなくスタートする。22カ国から艦船42隻、潜水艦6隻、軍用機200機、兵士2万5000人以上がハワイに集結する。今回初参加の韓国軍海兵隊も米強襲艦でハワイに向かった。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
22カ国が参加 大規模な海上演習を実施
今回初めて参加するのは韓国海兵隊だけではない。米軍発行の「星条旗新聞」によると、「リムパック」は世界最大規模の海上演習で、2010年には14カ国の海軍が参加、今年は22カ国に増え、今回新たにインド、メキシコ、ニュージーランド、ノルウェー、フィリピン、ロシア、トンガ、英国が参加する。
今年は参加国数が過去最高というだけでなく、参加兵力も艦船42隻、潜水艦6隻、軍用機200機、兵士2万5000人以上だ。米海軍太平洋艦隊によれば、今回の軍事演習は6月29日から8月3日まで続けられる。(つづく 編集担当:米原裕子)
多国間軍事演習に22カ国が参加 わが国を念頭に(2)=中国
2012/06/09(土) 15:02
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0609&f=politics_0609_013.shtml
米国主導の多国間軍事演習「環太平洋合同演習(リムパック)2012」がまもなくスタートする。22カ国から艦船42隻、潜水艦6隻、軍用機200機、兵士2万5000人以上がハワイに集結する。今回初参加の韓国軍海兵隊も米強襲艦でハワイに向かった。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
ロシア海軍、艦船を派遣して初参加
新たな参加国のうち、特に注目を集めているのはロシアだ。1971年に始まったリムパックは本来、ソビエト太平洋艦隊を念頭に置いたものだったからだ。ロシア海軍は今回、駆逐艦1隻、タンカー1隻、遠洋タグボート1隻を派遣すると発表。ロシア海軍も今回初参加となる。
ロシアとインドはすでに何度も観察員を派遣し、リムパックを視察してきたが、中国人民解放軍の姿はまだみかけない。2010年の演習計画を立てたカールベッカー担当官はかつて、近年の同軍事演習の目的について「アジア太平洋地域で台頭する新興軍事力に備えるため。そのなかには中国も含まれる」と指摘した。
対潜訓練は明らかに中国海軍が念頭に
米国防費の削減は今回の演習内容に少しも影響を与えていない。米海軍は明らかに中国海軍が増強している潜水艦を念頭に置いており、ペンタゴンが新たに公表した中国の軍事力レポートは「中国の潜水艦の脅威」についても明確に言及している。(おわり 編集担当:米原裕子)
韓国海兵隊 環太平洋合同演習に初参加へ
2012/06/01 16:44 KST
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2012/06/01/0200000000AJP20120601002100882.HTML
【ソウル聯合ニュース】韓国軍海兵隊が米ハワイ沖で実施される環太平洋合同演習(リムパック)に初めて参加する。海兵隊司令部が1日に明らかにした。
演習には22カ国が参加。韓国軍海兵隊からは小隊級の戦闘部隊が派遣される。将兵らは1日に慶尚北道・浦項からハワイに向かう。10日から8月3日まで55日間の訓練に臨む。
米海兵隊と共に捜索・偵察、機械化戦闘、防御戦闘、安定化作戦など、都市地域での戦闘訓練とジャングルでの捜索偵察訓練のほか、米国、ニュージーランド、メキシコの海兵隊との多国籍軍連合訓練にも参加する。
韓国軍海兵隊は2000年からオブザーバーとして参加したが、米太平洋海兵隊の要請を受け、初めて小隊級の部隊を派遣することになった。
RIMPAC to begin June 29
By Commander, U.S. Third Fleet Public Affairs
http://www.public.navy.mil/surfor/Pages/RIMPACtobeginJune29.aspx
Participating Forces — RIMPAC 2012
http://www.cpf.navy.mil/rimpac/2012/forces/
▼中国の動き
中国、巡視船36隻を建造…1~2年以内に配備
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120609-OYT1T00687.htm
【北京=大木聖馬】中国国家海洋局の劉賜貴局長は8日、新華社通信に対し、同局が巡視船36隻を建造中で1~2年以内には現場海域に投入すると明らかにした。
尖閣諸島のある東シナ海や、フィリピンやベトナムなどと領有権を争う南シナ海に配備し、巡視活動を強化する方針とみられる。同局は約260隻保有する巡視船を2020年までに520隻に倍増する計画だ。
新華社通信はまた、南シナ海全域で気象予報をラジオで伝えるシステムが8日までに完成したと伝えた。同海域で活動する中国の巡視船や漁船などの活動に役立てることが狙いといえる。 (2012年6月9日22時35分 読売新聞)
▼米・フィリピンの動き
オバマ大統領:フィリピン軍備支援を確認…首脳会談
毎日新聞 2012年06月09日 13時05分(最終更新 06月09日 16時38分)
http://mainichi.jp/select/news/20120609k0000e030222000c.html
【ワシントン白戸圭一】オバマ米大統領は8日、訪米中のフィリピンのアキノ大統領とホワイトハウスで会談し、フィリピンの国防力強化に向け米国が支援を強化することを確認した。南シナ海に海洋進出する中国がスカボロー礁(中国名・黄岩島)の領有権を巡ってフィリピンと対立する中、米比の同盟強化を誇示し、中国をけん制した格好だ。
ホワイトハウスによると、オバマ大統領はフィリピン軍の沿岸監視システムに対する支援や、米比合同演習の回数を増やすことを確認。両首脳は南シナ海の航行の自由の確保や国際法順守の重要性でも一致した。
いずれも海洋権益拡大を狙う中国を念頭に置いた対応。オバマ大統領は会談後、記者団に「すべては米国のアジア重視を踏まえた措置だ」と述べ、南シナ海を含むアジア太平洋の安全保障を主導する決意を鮮明にした。
米・フィリピン、安全保障で協力強化を確認
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120609-OYT1T00683.htm
【ワシントン=山口香子】オバマ米大統領は8日、ホワイトハウスでフィリピンのアキノ大統領と会談した。
米側によると、両国首脳は、米比相互防衛条約を再確認し、安全保障面で両国の協力を強化することで合意した。また、中国が領有権を主張する南シナ海での航行の自由の重要性や、同海の領有権問題を外交的に解決する方針で一致した。
オバマ大統領は会談後、記者団に対し、フィリピンとの協力強化は、「米国のアジア重視の国防戦略に合致するものだ」と強調した。
領有権を巡り中比がにらみ合う南シナ海のスカボロー礁の問題に関し、オバマ大統領は、中比双方が最近、警備艇などの政府艦船を同礁から撤収させたことを「緊張緩和の一歩」と歓迎した模様だ。 (2012年6月9日23時00分 読売新聞)
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