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ブレジンスキーの日本核武装論=Strategic Vision: America and the Crisis of Global Power - Zbigniew Brzezinski2012/02/17 08:29

ブレジンスキーの日本核武装論=Strategic Vision: America and the Crisis of Global Power - Zbigniew Brzezinski


日本語で出てくるのは韓国メディアの記事ばかり。
大丈夫か、この国は。


Strategic Vision: America and the Crisis of Global Power - Zbigniew Brzezinski
http://www.amazon.co.jp/dp/046502954X/ref=cm_sw_r_tw_dp_WVyppb047CXB1


<関連記事>

【社説】日本と中国の二者択一を迫る米国
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/02/11/2012021100371.html

 かつて米国で大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めたブレジンスキー氏は「近い将来、中国とインドが浮上し、米国は衰退する」と分析し、それによって「地政学的に危険な状況」に陥る代表的な国の一つとして「韓国」を挙げた。同氏は最新の著書で「覇権国が交代し、世界の秩序が変化する影響を最初に、そして直接的に受ける国」として、まず旧ソ連に属していた人口460万人の小国グルジアと台湾を挙げ、その次に韓国を名指しした。

 ブレジンスキー氏は「米国の衰退は韓国に苦渋の選択を迫るようになるだろう」とした上で、韓国には「中国による東アジアの覇権を受け入れ、中国とさらに接近する」道と「歴史的な反感にも関わらず、日本との関係をさらに強化する」という二つの道が選択肢として提示されていると明言した。しかし「米国の強い後押しがない場合、日本が中国に対抗できるかは疑わしい。米国の衰退で、米国が提供してきた“核の傘”への信頼が低下すれば、韓国と日本は(米国以外の)新たな核の傘を求めるか、あるいは自国での核武装を迫られるだろう」「中国は韓半島(朝鮮半島)統一問題にも決定的な影響を及ぼすと考えられる。その場合、韓国は“中国が後押しする統一”と、“韓米同盟の縮小”などを取り引きせざるを得なくなるかもしれない」と予想した。

 ブレジンスキー氏は「韓国の将来に決定的な影響をもたらす国際情勢の変化の時期」について「中国が経済面と軍事面の双方で米国を追い越すとみられる、およそ20年後」と予想した。つまり世界の覇権国・米国は、20年後に太平洋の反対側で中国が自分たちに対抗する経済面・軍事面での覇権国になるという主張だ。これが事実なら、中国と陸地や海でつながっている韓国は、それよりもはるかに早い5年後、あるいは10年後には、巨大化した中国の圧力を、政治面、経済面、軍事面のあらゆる分野で実感するようになるだろう。

 ブレジンスキー氏が提示した米国の東アジア政策をめぐるこれらの展望は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前政権が戦時作戦統制権の韓国軍への移管を推進した際、米国が速やかにこれに応じた時点ですでに予想されていた。韓国で将来、大統領を目指す人物や、次の政権獲得を目指すセヌリ党、民主統合党などは、ブレジンスキー氏が突きつけた厳しい質問への回答を提示しななければならない。ブレジンスキー氏は、「たとえ韓国が米国との同盟を強く望んだとしても、米国が韓半島(朝鮮半島)から手を引く時代は少しずつ近づいている」と指摘する。同時に「そうなれば韓国は中国に頼るか、あるいは日本と手を結ぶかという選択を迫られる」としている。「中国に頼る」ということは、中国の覇権秩序における付属品のように屈従して延命を図り、その圧倒的な影響の下で生き延びるという意味だ。「日本と手を結ぶ」ことについては、改めて説明する必要もないだろう。与党も野党も、あるいは右も左も関係なく、韓国のあらゆる政治勢力は、この状況で5000万の国民をどちらの方向に導くか、決断を下さなければならない。

ブレジンスキー氏は「中国は韓国統一の過程で決定的な影響力を行使すると予想される。その場合、“韓米同盟の縮小と中国による統一支援”を取り引きせざるを得ない状況になる可能性がある」と予想しているが、韓国の政治勢力は、この言葉に込められた意味合いをしっかりと受け止めなければならない。米国は何か機会があるたびに「韓国と米国は共に血を流し合った血盟関係だ」などと強調してきた。しかしその一方で米国は、韓国が現在あるいは将来の国益をかけてどのような決断を下すかに注目しており、それに伴う対応策についても慎重に検討を進めてきた。韓国では前政権の民主党が韓米自由貿易協定(FTA)に向けた交渉を最初に提議し、一定の結論を下した。ところがその民主党の流れを受け継ぐ民主統合党は、韓米FTAが妥結すると同時にその破棄を公言している。このように不安定な状況を目の当たりにした米国は、政府と民間の双方が、これまで自分たちが韓国に提供してきた安全保障面での支援について検討し直しているわけだが、これはある意味当然のことかもしれない。

 ブレジンスキー氏が投じた最後の質問にも、韓国の政治家や政治団体は回答を提示しなければならない。新たな核の傘を提供する米国以外の強大国を探すのか、あるいは韓国が独自に核兵器を開発するのかということだ。この問題も、韓国の安全保障政策の方向性に決定的な影響を及ぼすだろう。

 世界の同盟史には、強大国に浮上する隣国への吸収や影響を拒絶するために、その強大国の影響力を相殺する他の同盟国を探し求める国の苦労が数多く描かれている。韓国ではこれまで60年にわたり、米国がその役割を果してきたわけだが、これについても決定的な選択の時期が近づいているのだ。韓国で政治に責任を持つべき者たちは、インターネット放送「ナヌン・コムスダ(私は小ざかしいの意、通称ナッコムス)」のように軽々しく無責任な言動を取るべきではない。このような態度は国と5000万の国民を危険な状況に追いやってしまうからだ。政権獲得を目指す人物も政党も、今なお厳然と近づいている国家生存の岐路で、大韓民国と国民が今後も生存し続けるために進むべき道を提示する義務がある。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版


[オピニオン]ブレジンスキーの韓国核武装論
FEBRUARY 11, 2012 03:15
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2012021132738

ズビグネフ・ブレジンスキー元国家安全保障問題担当大統領補佐官が著書『アメリカ、そしてグローバル・パワーの危機』で、韓国の核武装の可能性を指摘した。ブレジンスキー氏は、「米国が支配する唯一の超大国時代から、中国とインドの浮上で代表される新しいグローバル・パワーの時代を迎えつつある」とし、「米国の衰退は、核の傘への信頼性の危機をもたらすだろう」と予測した。そして、「韓国が米国ではなく中国などの別の核の傘を探すか、自ら核武装をしなければならない状況にいたる可能性もある」と見通した。核不拡散を主導する米国から出た韓国核武装論であり、ただごとではない。

◆02年4月、中国の胡錦濤副主席(当時)が米国を訪問した時、ワシントンでは「胡とは誰か(Who is Hu?)」という冗談が交わされた。胡(Hu)副主席が同年11月に共産党総書記になり、10年間も中国を率いた人物なのだが、米国は彼をまったく知らなかった。13日に始まる中国の次期指導者、習近平副主席の訪米から、10年間の米中関係の変化がうかがえる。米国は習副主席を歓迎するために、広東省長を務めた習副主席の父親が32年前に訪米した際に撮った写真をプレゼントに準備した。バイデン副大統領は、習副主席が85年に訪問したアイオワ州や田舎町にまで同行する。ブレジンスキー氏の韓国核武装論は、現実になりつつある米国の衰退と中国の膨張を反映しており、単なる予測以上の重みがある。

◆韓国でも、核武装論が提起されたことがある。鄭夢準(チョン・モンジュン)セヌリ党議員は昨年、北朝鮮の核に対応するための戦略として、戦術核兵器の再配備を主張した。その後、ゲーリー・サモア大統領補佐官(核不拡散担当)が、「韓国が戦術核兵器の再配備を公式に要請する場合、応じる」と述べ、注目を集めた。北朝鮮の核廃棄が不可能であるため、自衛としての核開発を主張する声も出てきた。


◆韓国が核武装を推進すれば、北朝鮮の核放棄を迫る名分はなくなるが、米国の核の傘に依存できない状況が訪れる可能性もある。ブレジンスキー氏が予告した世界の勢力図の変化にも備えなければならない。米国との同盟を土台に中国との協力基盤を強化する「連米和中」、中国と協力しつつ韓米同盟を固める「連米通中」、米中の間でバランスを取る「連米連中」のうちどの道を取るべきか。

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com


「米国衰退後、韓国は核の傘を他国に求める必要も」
ブレジンスキー元大統領補佐官、新著を出版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/02/10/2012021001107.html

 「韓国は“米国の衰退”期に、(米国以外の)新たな“核の傘”を求めるか、あるいは自ら核武装しなければならない状況に至るかもしれない」

 国際政治学界の大物、ズビグネフ・ブレジンスキー元国家安全保障担当大統領補佐官(84)は、今週発売された新著『戦略的ビジョン』(仮題。原題=『Strategic Vision: America and the Crisis of Global Power』)で、米国の衰退に伴う世界の「核の勢力図」の変化について新たな分析を行った。

 同書には「ポスト米国覇権時代」に対する今後の展望も盛り込まれており、ブレジンスキー元補佐官は「米国の覇権は、中国だけにとどまらず、各国に分散され、やや混乱気味の時代が到来するだろう」と予測した。

■韓国、米国以外に安全保障を求めることに

 ブレジンスキー元補佐官は「韓国・台湾・日本・トルコなどは、米国の拡大核抑止力に安全保障を依存しているが、米国の衰退はやがて、米国が提供してきた核の傘の信頼性に危機をもたらすだろう」と語った。米国が国内問題によって特定地域から徐々に手を引くようになり、これらの国々が「米国が自分たちを守ってくれる」という確信を持てなくなれば「よそ(elsewhere)」に安全保障を求めざるを得ないというわけだ。

 この「よそ」について、ブレジンスキー元補佐官は「自ら核兵器を持つという道か、あるいは中国・ロシアなど他国の核パワーの保護下に入るという道、この二つ以外にない」と語った。

 特にブレジンスキー元補佐官は、絶えず核兵器を追及する北朝鮮の好戦性、6カ国協議の失敗などを考慮すると、「衰える米国」が東アジアの同盟諸国の核競争を阻止するのは困難だ、と予測した。

ワシントン= イム・ミンヒョク特派員


Balancing the East, Upgrading the West
U.S. Grand Strategy in an Age of Upheaval
By Zbigniew Brzezinski
http://www.foreignaffairs.com/articles/136754/zbigniew-brzezinski/balancing-the-east-upgrading-the-west


How U.S. Can Secure the New East
By Zbigniew Brzezinski
http://the-diplomat.com/2012/02/16/how-u-s-can-secure-the-new-east/?all=true


Surveying a Global Power Shift
‘Strategic Vision,’ by Zbigniew Brzezinski
http://www.nytimes.com/2012/01/30/books/strategic-vision-by-zbigniew-brzezinski.html?pagewanted=all

For that matter, Mr. Brzezinski suggests, a weakened America would increase the dangers of nuclear proliferation around the world. Were doubts to be raised about the United States’ nuclear umbrella, he says, countries like South Korea, Taiwan, Japan, Turkey and Israel would have to seek security elsewhere — that elsewhere meaning “nuclear weapons of one’s own or from the extended deterrence of another power — most likely Russia, China or India.”

コメント

_ 奔放な旅人 ― 2012/02/17 10:21

何とも血生臭い話ですね。
韓国の決断次第に日本が沈没するか否かも係わる。
「政治」を知らない日本ですから、段階的核武装へ踏み切れるかどうか?
中国が咳払いでもすれば、日本はシュンとなるのが今の状態ですし。

_ 通りすがりでYAS ― 2012/02/17 17:18

20年後?
とはいえ、こんなんは状況でどうにでも変わるでしょうからね。

英米さんの後ろ盾を失わないように立ち回るしかないんでしょうね。

_ Y-SONODA ― 2012/02/18 08:16

★奔放な旅人さんへ

>段階的核武装へ踏み切れるかどうか?

核武装なんてどっちゃでもいいとは思うのですが、
議論ぐらいしたほうがいいですわなぁ。


★通りすがりでYASさんへ

>英米さんの後ろ盾を失わないように立ち回るしかないんでしょうね。

米国にお願いするか、あるいは中国にお願いするか。
どちらも嫌なら自主防衛で当然核武装も議論しなきゃ。
日本にはこの三つの選択肢しかありませんね。

_ たまにコメントする読者 ― 2012/02/21 03:09

結論だけざっと読みました

ポイントだけ

1.アジア外交においてアメリカはかつての英国(18世紀から19世紀初頭)が
欧州大陸に行ったようなバランサーや調停者のようなポジションを演じる

2.チャイナとは包括的関係を結び米中紛争を減じる。これがインドーチャイナ、
日本ーチャイナ、ロシアーチャイナの紛争リスクも減じることになる

3.アメリカはこれまでの失敗に鑑みアジアの紛争に直接米軍を突っ込まない

4.日米同盟は堅持するが、一方中国とも関係を広げ非公式なG2路線を採用
日米中のトライアングル関係を採用しアメリカは調停者として振る舞う。

_ Y-SONODA ― 2012/02/21 07:53

たまにコメントする読者さんへ

仲間内ではブレジンスキーのミアシャイマー化と呼ぶ声も。
結局言いたいことはオフショア・バランシングではないかと。

中国のことになると感情的になるブレジンスキー。
この時点であてにならないとの評価も多数。

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