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タンポポ・USA:中国のミサイル警戒で米軍の分散・拡散・ローテーションが加速中2012/02/15 08:17

タンポポ・USA:中国のミサイル警戒で米軍の分散・拡散・ローテーションが加速中


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米 フィリピンに海兵隊拠点で協議
2月15日 6時45分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120215/k10013024631000.html

アメリカのパネッタ国防長官は、アジア太平洋地域での軍の展開力を強化するため、フィリピンに海兵隊の拠点を設ける方向でフィリピン政府と協議していることを明らかにしました。

パネッタ国防長官は14日、議会上院軍事委員会の公聴会で証言し、「アジア太平洋地域では、海兵隊をローテーションで運用することによって展開力を強化する」と述べ、海兵隊の部隊を主に6か月交代のローテーションで、各地の拠点に派遣していく方針を示しました。

そのうえで「オーストラリア政府と、この方法で海兵隊を駐留させることを合意したばかりで、フィリピン政府とも同じような合意ができないか交渉している」と述べ、フィリピンに海兵隊の拠点を設ける方向で協議していることを明らかにしました。

ローテーションによるアメリカ軍の海外展開は、大規模な宿舎の必要がなく費用が抑えられるうえ、地元とのトラブルも軽減しながら事実上の駐留を続けることができるため、沖縄に駐留する海兵隊の一部ですでに運用されています。

アメリカ政府は、沖縄の海兵隊8000人のグアムへの移転計画を変更し、4700人のみをグアムに移転させて、残りをローテーションで展開させる方向で調整を行っており、今回の発言でフィリピンが候補地の一つに挙がっていることが確認されました。


米国・フィリピン:両軍、訓練増加へ 比国内、海兵隊受け入れ前提に
http://mainichi.jp/select/world/news/20120211ddm007030083000c.html

 【マニラ矢野純一】フィリピンを訪問中のアンドリュー・シャピロ米国務次官補(政治・軍事担当)は10日、フィリピンのガズミン国防相と会談し、フィリピン国内で両国軍による人道支援や災害支援活動の訓練回数を増やすことで大筋合意した。フィリピン国防省が明らかにした。両国軍の合同訓練を増やすことで、沖縄の一部の米海兵隊を国内に受け入れる地ならしをするのが狙いとみられる。

 アジア太平洋地域を重視する米国の新国防戦略と、日米両政府による8日の在日米軍再編のロードマップ見直しに関する合意を受けた会談。見直しでは、グアム移転が予定されていた沖縄の海兵隊の一部をアジア太平洋で分散ローテーションさせる方向となり、フィリピンもその候補地の一つとされる。

 ガズミン国防相は「フィリピンの憲法や法律にのっとったものだ」と述べ、国内で米軍との合同演習を可能にする「訪問米軍に関する地位協定(VFA)」の枠内で演習を行うことを強調した。91年に米軍基地協定の更新を拒絶し、米軍基地を撤退させたフィリピンの国民感情に配慮したものと見られる。

 フィリピンでは、米軍基地撤退後の95年に中国が南シナ海の南沙諸島に軍事拠点を構築。そのため、フィリピンは99年に米軍との合同軍事演習を可能にするVFAを批准した。米同時多発テロ発生の翌年の02年からは、米兵約600人がテロ対策名目で南部ミンダナオ島に駐留している。 毎日新聞 2012年2月11日 東京朝刊


普天間より米軍再構築優先=分散配置、対中国とも連動-海兵隊グアム移転修正・米
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201202/2012020800802

 【ワシントン時事】米政府主導で手詰まり状態にあった在日米軍再編が修正される。在沖縄海兵隊のグアム移転を米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設と切り離し先行実施。国防総省は低コストで一時駐留できるローテーション派遣を利用して太平洋に海兵隊を分散配置する構想を進め、アジアの覇権争いで中国に対抗するオバマ大統領の新国防戦略を加速化させる。再編見直しは、「世界一危険」と呼ばれる普天間飛行場の移設より、米側がアジアの米軍再構築を優先した結果でもある。

 ◇ローテーション配備主流に

 カネを掛けずにいかに米軍のプレゼンス(存在)を維持するか-。新国防戦略の狙いを突き詰めればこういうことになる。長年の同盟国との連携強化と、東南アジア諸国との新たなパートナーづくりによる米軍のプレゼンス確保を軸に据えた同戦略を支えるのがローテーションによる海兵隊の一時駐留だ。

 一時駐留は6~7カ月と期間が短く、家族同伴の兵士は少ないため、「身軽な兵士」を迅速に派遣でき、駐留経費も低く抑えることが可能だ。在沖縄海兵隊の主力戦闘部隊「第3海兵師団」の歩兵や水陸両用強襲車部隊なども、米本土から6カ月程度のローテーションで配備されている。

 費用対効果が期待できる海兵隊のローテーション配備は、在沖海兵隊グアム移転のコスト削減を要求していた上院軍事委員会のジム・ウェッブ議員(民主)も提唱していた。

 国防総省は在沖海兵隊をグアムに4700人移転させるほか、ハワイや米本土、オーストラリアなどへの移転も検討している。

 ローテーション派遣は、いわば「出張」と同じで、臨機応変に沖縄に戻ることも可能だ。同省が米軍再編に求める「柔軟な海兵隊の作戦運用能力」の条件も満たす。

 米側が在沖海兵隊の米軍岩国基地(山口県岩国市)移転も打診したのは、同基地が海兵隊を乗せる強襲揚陸艦の拠点である海軍佐世保基地(長崎県)に沖縄より近いだけでなく、将来、岩国基地で垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを運用することを念頭に置いているからにほかならない。

 岩国移転打診は、朝鮮半島有事の際の海兵隊の機動性を重視した措置との見方もある。

 ◇抑止力担保が狙い

 「中国がミサイルを在日米軍に向けたとき、米軍のリスクを分散できる体制がなければ、抑止力は担保されない」-。国防総省幹部はアジアの米軍再編の狙いをこう解説する。

 オバマ大統領が各軍制服組トップと膝詰めで練り上げた新国防戦略は、中国を名指しし「米軍の戦力投入を阻害する手段を追求し続けている」と、中国の弾道ミサイルや巡航ミサイルの能力向上を露骨に警戒している。

 米空軍内では海兵隊が駐留する予定の豪ダーウィン周辺の豪軍基地で、戦略爆撃機や戦闘機、大型輸送機の訓練を行うことが検討されている。中国のミサイルからの避難措置を取った場合、グアムや嘉手納基地(沖縄県)などの航空戦力の運用先を豪州に確保する狙いもあるとみられている。

 米軍再編経費の圧縮を求める米議会は、パネッタ国防長官に対し、極東と太平洋地域の米軍配備に関する評価報告書を提出するよう求めている。(2012/02/08-17:47)


トシ・ヨシハラのタンポポ・USA:中印衝突に備え、米軍も分散・拡散・再配置?
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2011/07/22/5966377


<画像引用>

Chinese Military Modernization Program Continues Apace, Though Persistent Domestic Development Problems Remain
http://strategic-discourse.com/2010/12/chinese-military-modernization-program-continues-apace-though-persistent-domestic-development-problems-remain/