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日中「みみっちい」対決の行方、早くも民主二度目の学級崩壊迫る2010/09/28 09:23

日中「みみっちい」対決の行方、早くも民主二度目の学級崩壊迫る 人民日報:日本政府が汲み取るべき教訓 より


9月27日付の中国共産党機関紙「人民日報」は、尖閣諸島沖衝突事件について、「日本政府が汲み取るべき教訓」と題する論評記事を掲載し、「みみっちい」を連発。

人民日報が指摘する2つの「みみっちい計算」とは何か。

1つは、『観念論的な「現実に背を向けた政策」を講じ、日本の国内法によって事件を処理することで、いわゆる「裁判の前例」を作り、中国に「既成事実」の受け入れを迫ること』とある。

もう1つは、『いわゆる「中国脅威論」を誇張し、さらに勢いに乗じて「米軍抑止力論」によって普天間飛行場移設問題の解決と日米同盟の強化を推し進め、防衛戦略と軍事力の配備を調整すること。特に中国を標的にした南西諸島の防衛強化だ。』と書いている。

そして、『歴史上、日本が「対外事件」を利用して騒ぎを起こした先例は決して少なくない。その目的は2つしかない。「外を以て内を補う」と「外を以て外を補う」だ。』と指摘。

「外を以て内を補う」例は、「菅直人と小沢一郎が選挙演説で共に釣魚島に言及し、中国を挑発する発言をして、国内の民意を煽動し、丸め込んだ事」とある。小沢への怒りは裏切られたとの思いの表れか。

小沢に続いて名指しされたのは当然本命の前原誠司。時の麻生首相に対する「尖閣諸島に第三国が侵入した場合、日本はどう対応するか」との質問を「計算高い」と罵っている。

一方で「外を以て外を補う」例は、「今回の事件における右翼保守派と若手戦略派を中心とする日本の一部勢力による一連の言動」と書いているが、これも前原のことを指していることは明らか。

結びでは「一部政治勢力が常に対中政策を操り、主導することを許してはならない。中日関係を悪化させる言論や行動を放置または利用し、いわゆる民意を丸め込むことはさらにしてはならない。」としながら、『このような「みみっちい計算」を続けた場合、最後に壁にぶつかるのも自分なのだ。』と脅しにも似た警告を発しつつ、見事「みみっちい」で締め括る。

親が子供を叱りつけるような口調が飛び交う日中「みみっちい」対決。上空から米欧がほくそ笑んで見学している日中「みみっちい」対決。確かに勝負の行方は見えてきた。その舞台となるのはベルギーのブリュッセルで開かれるアジア欧州会議(ASEM)首脳会議。

いったん出席を断念してはずの菅首相は一転して出席することに。本来ならここで温家宝首相との日中首脳会談を通じて解決を目指すべきだが、現時点で会談の目処立たず。そのため、「アジア及び欧州諸国首脳に日本の立場を訴えること」を主眼に切り替えようとしているが、こんな「みみっちい」お土産で日本国民が納得するとでも思っているのか。

しかし、温家宝と話もできずに手ぶらで帰ってくる方が無難かもしれない。温家宝と話ができればできたで、尖閣諸島の領有権をめぐって中国からしたたかな駆け引きが飛び出すことは目に見えている。拘束されているフジタ社員4人の釈放と引き換えに尖閣を中国にあげちゃったでは笑うに笑えない。

落としどころが見えぬままでのASEM出席。菅首相を生かすも殺すも中国次第。この時点で日中「みみっちい」対決も「勝負あった」の展開に。

おそらく帰国後に待っているのは内閣総辞職。鳩山に続いて菅まで学級崩壊という事態になれば、当然解散総選挙を迫る声も吹き荒れるだろう。

そもそも外交・安全保障に疎い人物が二人続けて首相になっていいものか。今回の事件も起こるべくして起こった。素人相手に政権交代を委ねた国民にも責任がある。

政治家を見る目が変わってきた今こそ外交・安全保障を争点に選挙をやればいい。国益をめぐって激しく論じ合う選挙があってもいい。その結果、「みみっちい」政治家は消えて行く。日本も少しは変わるだろう。


<関連記事(画像引用)>

日本政府が汲み取るべき教訓
http://j.people.com.cn/94474/7151874.html
http://j.people.com.cn/94474/7151876.html