新旧中華帝国興亡史 ― 2009/05/25 08:58
keptさんから紹介いただいた田中史生さんの本が実におもしろい。
『越境の古代史―倭と日本をめぐるアジアンネットワーク』(ちくま新書)
『倭国と渡来人―交錯する「内」と「外」』(歴史文化ライブラリー)
いずれもアジアの地政学&地経学の本としても楽しめる。
特筆すべきは『越境の古代史』第4章の「天皇制と中華思想」。
天皇中心の中央集権的な国家体制を「新生“中華王朝”の誕生」とするあたりは相当意味深。
日清戦争や日中戦争とて新旧中華の攻防だったということか。
今後日本は再び老舗の中華帝国の冊封体制に組み入れられることになるのか。
その時卑弥呼が復活するのでしょうか。
<田中史生さんの本>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url?%5Fencoding=UTF8&search-type=ss&index=books-jp&field-author=%E7%94%B0%E4%B8%AD%20%E5%8F%B2%E7%94%9F
<重要比較記事>
南朝精神に帰れ
http://www.business-i.jp/news/sato-page/rasputin/200803260010o.nwc
http://www.business-i.jp/news/sato-page/rasputin/200804020004o.nwc
http://www.business-i.jp/news/sato-page/rasputin/200804090008o.nwc
佐藤優氏曰く「14世紀は日本の国家体制の基本、伝統的な言葉でいう国体の危機が到来した時期だった。当時、アジアの国際基準であった中華帝国の冊封体制に組み入れられてしまったら、日本国家は解体し、日本人は中国人に同化してしまう危険性があった。それを逃れることができたのは、吉野に正統な朝廷が存続し、南朝の忠臣がそれを命がけで支えたからである。」とのこと。
この見方って正しいのだろうか。相当無理してなぁい?
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