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新型インフル面白記事2009/06/01 00:45

NYT: Spread of Swine Flu Puts Japan in Crisis Mode


5月19日の「新聞危機下のニュースの裏側」でこんなことを書きました。

“これから一気に大袈裟報道から「新型インフル怖くない報道」に切り替わるかも”

新聞記事もどんどん片隅に追いやられ、テレビもあっさりしたもの。
あの大騒ぎはいったいなんだったのでしょうか。

まぁ、これも秋に向けての予行演習と思えば済む話。

さて、この日本の大騒ぎを海外の人はどのように見ていたのか。
これまた受け狙いの脚色が施されているようにも感じますが、
面白いので紹介しておきます。


<面白記事引用>

新型インフルエンザ対策をアメリカ人に爆笑される理由=為替王
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0520&f=business_0520_021.shtml

 昨日、出張でアメリカから成田に着いたアメリカ人が、成田空港で見た新型インフルエンザ対策について、猛烈な勢いで感想を話してくれました。

 「飛行機が成田に到着したら、水色の服と帽子をかぶった集団が10人くらい、でっかいゴーグルとマスクつけて、長靴はいて乗り込んできた。日本と間違えてアフガニスタンにでも着いたのかと思った。テロ集団の乗っ取りかと思った。」

 「全員毒ガスマスクのようなものをつけていた。日本人は頭がおかしくなったのか?」

 「1時間くらい飛行機で拘束された。勘弁してくれ。」

 「全員にマスクが配布されてつけろと命令された。余計なお世話だ。」

 「大阪で新型インフルエンザが広まっていて医者が不足していて大変なパニックになっていると脅された。本当なのか?」

 「トイレに行こうとしたら、同じ飛行機でアメリカから来た日本人が、“なにをやってるの!マスクをつけなさい!”とおばさんに注意されたそうだ。君の国は、本当に何がどうなったんだ?」

 「変なカメラで全員チェックされた。まるで病原菌扱いだ」

 「まるで、映画のワンシーンのようだ。日本中でこのようなコメディが繰り広げられているのか?」

 「出張が多いという近くにいたアメリカ人にも聞いてみたが、こんな奇妙な国は初めてだといっていた。ちなみに我が国(アメリカ)では新型インフルエンザで死者も出ているが、こんな騒ぎは一切ない。テレビでもやってない。」

 「ただ。。。アメリカの私の地元でも、マスクで防備している人はいるんだが。。。どうも日本からやって来た日本人だけがマスクをしてるようなんだ。マスクをつけてる人を見たらそれは日本人だってちょっとした笑いものになっている」

 「私も含めてアメリカ人はみな、もらったマスクをどう処理すべきか困っていたよ。私はもう捨てたけど。」

 「まさか、日本は税金でこんなことをやっているのか? 日本人はこのように税金を無駄遣いされて怒らないのか? なんて心が広いんだ。」

 「しかし、これは本当に有能といわれている日本の官僚が考えた新型インフルエンザ対策なのか? 本当に信じられない。」

以上が、アメリカ人の率直な意見です。
最後に、アメリカ人の彼はこう白状しました。

 「私はビジネスクラスでやってきて、そこにいたのはほぼ全員アメリカ人だったが、最初はみんな我慢していたんだが、途中からみな我慢できなくなった。なにがかって? 別に我慢できなくなって怒ったわけではないぞ。みんな我慢できなくなって爆笑したんだ。あれはもう笑わずにはいられない。私も今年一番大笑いさせてもらったよ。」

 「ごめんよ。私も君の事は好きだが、こんな日本の対応には爆笑せずにはいられなかったんだ。あっはっは。いま思い出しても笑いが止まらないよ。はっはっはっ、ごめんごめん。」

 「私の近くの座席にいたのはジャーナリストかもしれないが、彼は写真を撮っていた。気の毒だが、この日本の滑稽なシーンが世界中に配信されるかもしれない。」(執筆者:為替王)


「マスクに手洗い、日本は偏執狂」 NYタイムズ神戸発ルポ
2009年5月23日(土)8時0分配信 産経新聞
http://news.nifty.com/cs/world/worldalldetail/sankei-m20090523032/1.htm

 【ニューヨーク支局】22日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、新型インフルエンザの流行で日本は混乱状態にあるとの神戸発のルポを掲載し、日本は日ごろから「強迫観念的な清潔さ」を追求し、特に外国発の感染症の流行には「パラノイア(偏執狂)の国」と伝えた。

 記事では「他国と同様に感染者の症状は軽度で死者もいないが、日本の対応は危機状態のよう」と述べ、学校閉鎖や日用品の買いだめ、マスクの売り切れ、感染を心配して一切の外出を控える母子の様子を驚き交じりに取り上げている。

 また、日本人の潔癖症を「宗教的なまでに学校で手洗いを教え、衛生的な砂場で遊び、下着からボールペンに至るまで抗菌性と推定される」と皮肉を込めて解説し、他国より感染者数が多いのも「より積極的な検査をしているためでは」との専門家の疑念も伝えた。



【産経抄】5月25日(抜粋引用)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090525/trd0905250314000-n1.htm

 ▼ところで、日本の悪口が大好きなニューヨーク・タイムズがまた22日付の電子版で、マスク姿が目立つ地下鉄車内の写真を付けて、新型インフルエンザで混乱する日本をからかっている。日本人は外国発の感染症に対して、「パラノイア(偏執狂)」だそうだ。

 ▼政府やメディアは騒ぎすぎだ。それに踊らされる国民も幼すぎる。そんな声は国内からも、聞こえてくる。日本人の振るまいをそれほど、卑下することもあるまい。現代美術のように、マスク姿が「クール」(かっこいい)と、称賛される日も来るかもしれない。


<産経記事の面白さ解説>

メディアの騒ぎすぎを反省しているのはいいとして。
産経さんは朝日新聞も嫌い。ついでにニューヨーク・タイムズも嫌い。
リベラル紙はみんな嫌い。
そのため、「日本の悪口が大好きなニューヨーク・タイムズ」と書いても頷ける。

とはいえ、ニューヨーク・タイムズの記事は、
神戸にいた高校生の「みんなパラノイア(偏執狂)過ぎるんとちゃうか~」発言で締め括っています。

嫌いはいいけど少し偏りが気になります。

日本では高校生の方が余程大人なのかもしれません。

Spread of Swine Flu Puts Japan in Crisis Mode
By HIROKO TABUCHI
http://www.nytimes.com/2009/05/22/world/asia/22japan.html?ref=world

黄海沿岸の北朝鮮の漁船と軍艦2009/06/01 07:31

黄海沿岸の北朝鮮の漁船と軍艦


<画像引用記事>

北朝鮮の軍艦と漁船=黄海沿岸
http://www.jiji.com/jc/p?id=20090531200339-8081174

南北朝鮮境界海域の黄海で操業する北朝鮮漁船と、同国軍艦(右から2隻目)。
韓国側から撮影。
過去2回、警備艇同士の銃撃戦があり、死者が出た。
今はワタリガニ漁の漁期で、両国や中国の漁船が操業中
31日 【AFP=時事】)

今こそ世界の中心で日本核武装を叫ぼう2009/06/01 19:59

キッシンジャーとザカリア(CNN) GPS: Fareed Interviews Henry Kissinger


今、キッシンジャーやザカリアは北朝鮮より日本のことが気になって仕方がないようです。
結局、北朝鮮以上に日本が核兵器を持つことを米国は断じて受け入れられないということ。

彼らのために今こそ日本核武装を叫んであげましょう。
韓国と一緒に叫ぶとより効果的。

これこそ、究極の国際協調。
日本人は国際協調が大好きですよね。

叫ぶだけでも米中は慌てて北へ動く。

これで国連安全保障理事会の新たな制裁決議だって楽楽採択。
その後、うまくいけば中国と北朝鮮はぶつかる。

そもそもクリスチャンでもないのに、左の頬を差し出す必要などまったくない。
これまでの日本は単に思考停止。
今こそ現実を直視すべき。

このことに気付いて、この際東アジアの地政学を変えてみる?



<関連記事引用>

GPS: Fareed Interviews Henry Kissinger
http://edition.cnn.com/video/#/video/us/2009/05/31/gps.zakaria.kissinger.cnn?iref=videosearch

Zakaria: North Korea tests are old news, new challenges
http://edition.cnn.com/2009/WORLD/asiapcf/05/29/zakaria.northkorea/

The real reason that this is a complex problem is that it could change the basic geopolitics of East Asia.


中国無策なら「日韓は核武装」、北の核でキッシンジャー氏
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090601-OYT1T00496.htm?from=y10

 【ワシントン=小川聡】キッシンジャー元米国務長官は31日に放映されたCNNの番組で、北朝鮮が核実験を行った現在、「もし中国が何もしなければ、中国は、韓国と日本が核兵器を持ち、さらに核武装した狂気の支配体制と国境を接するアジアでやっていくことになろう」と述べ、中国が北朝鮮に圧力をかける必要性を強調した。

 そのうえで、「必要なことは、米中が日本やロシア、韓国と内容の濃い協議をすることだ」との認識を示した。

 米国の専門家の中には、北朝鮮が核兵器を保有すれば、日本や韓国が核武装する可能性があるとする見方が少なくない。米政府が北朝鮮の核実験後、日本に対して「核の傘」を含めた防衛義務を果たすと重ねて強調している背景には、こうした見方があるとされる。


元米長官、日韓の「核武装」警告 中国に関与要求
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009060101000128.html

 【ワシントン31日共同】キッシンジャー元米国務長官は5月31日放映のCNNテレビで、北朝鮮の核開発停止に向けた取り組みについて「中国が何もしなければ、韓国と日本は核兵器を保有する」と警告。東アジアに核軍拡競争が起きる可能性に言及し、中国が米国と協調して北朝鮮への圧力を強める必要性を訴えた。

 キッシンジャー氏は、中国の立場について「北朝鮮への圧力が効かなければ無力と見なされる」と述べるとともに、逆に圧力が効けば北朝鮮が政治的に混乱し難民が国境に押し掛けるだろうと説明。その上で、中国に切迫した状況を認識するよう求めた。

 一方で北朝鮮については、核計画こそが国家を束ねる力になっていると指摘し、実際に核兵器放棄に追い込まれれば「(金正日政権そのものが崩壊する可能性がある」と対応の難しさを強調。核武装を正当化させないため、米国は軍事攻撃しないとの確証を与えるべきだとの考えも示した。

 米国の一部で浮上している、北朝鮮に親米政権を発足させ中国の影響力を封じ込めるとの考えについては「まったく実行不可能」と退けた。


見返りたい男の日本核武装論
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/11/17/3946080

7月4日のきのこ雲?2009/06/02 00:00

北朝鮮:舞水端里・東倉里・寧辺の位置関係


北朝鮮が発射準備を進めている長距離弾道ミサイル。
これもなにやら黄海が絡んできました。
ここで最新情報を整理しておきましょう。

・このミサイルを積んだ貨物列車は、今年4月に発射した日本海側の咸境北道花台郡舞水端里(ハムキョンブクド・ファデグン・ムスダンリ)の基地ではなく、北西部の平安北道鉄山郡東倉里(ピョンアンブクド・チョルサングン・トンチャンリ)の新基地へ。

・東倉里から発射される長距離弾道ミサイルは北朝鮮を横切って太平洋に。中・短距離は黄海南方に。

・東倉里からミサイルを発射した場合、北朝鮮を通過する間に高度が上がり、日本海上空ではSM-3の射程圏内に入らなくなるかもしれないと中央日報は分析。

・東倉里は舞水端里と比べて核施設がある寧辺(ニョンビョン)に近い。直線距離で寧辺から舞水端里が約300キロ。東倉里は70キロ。

・長距離弾道ミサイルの発射時期は、米韓首脳会談が予定される6月16日、もしくは米独立記念日の7月4日の説あり。


ここまでの情報は韓国報道を中心にまとめたもの。
舞水端里のミサイル発射基地周辺でも動きありとの観測もあることから、情報が錯綜しているようです。

東倉里の新基地が事実なら、北朝鮮が核弾頭を搭載できる弾道ミサイルの開発を急いでいると見るべきか。
それとも、すでにその技術を持っていたとしたら・・(怖)・・ないないないない(汗)

「きのこ雲で7月4日を祝ってあげよう」という強烈な脅しに見えてきました。

そう見せかけておいて、北朝鮮は中国さえも脅している。
東倉里の位置に注目下さい。

北朝鮮は瀬戸際から崖っぷちへ追い込まれ、転落寸前足元グラグラ状態。
今や狂って完全暴走中。
何をしでかすかわからない恐怖をひしひしと感じているのは中国なのかもしれません。


<地図引用>

NK Long-Range Missile Arrives at Launch Pad
http://www.koreatimes.co.kr/www/news/nation/2009/06/205_46062.html

N Korea 'prepares missile launch'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/8076451.stm

北朝鮮、黄海側新基地にミサイル搬入か…寧辺の核施設近く
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090601-OYT1T00518.htm

North Korea's missile programme
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/2564241.stm

核問題:北朝鮮の挑発はどこまで続くのか(上)
http://www.chosunonline.com/news/20090527000029

<関連記事>

東倉里-寧辺70キロ…核弾頭ミサイル開発のシグナルか
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=116022&servcode=500&sectcode=500

西朝鮮湾沿岸を航行禁止 北朝鮮、海保に韓国情報
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009060101000699.html

北朝鮮、黄海で弾薬備蓄増加指示か 軍事的衝突懸念
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090601/kor0906011459005-n1.htm

北、ICBM…東倉里から東方なら米国ターゲットに
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=116075&servcode=500&sectcode=500

戦争は、それを防ぐものがないために起こる(ケネス・ウォルツ)2009/06/03 08:10

ケネス・ウォルツ Kenneth Waltz


ネオリアリズムで知られる米国際政治学者のケネス・ウォルツ。

ウォルツ自らが「リアリストは嫌われ者」と語っていますが、
嫌われるからといって日本にリアリストがいないのはいささか問題。

リアリストはどうして嫌われるのか。

誰もができるだけ見ないようにしている現実をほじくり出すからでしょうか。


<ケネス・ウォルツ「日本は核武装する」(「諸君!」九四年四月号)より>

核兵器は多極システムにおける平和の実現を促進する。

なぜなら、たとえ国際政治システムが多極構造をとっていたとしても、全ての大国が核武装して確実な第二撃能力を保持し合っている場合には、抑止が機能して大国間の戦争はあり得ないものとなるからである。

したがって、核兵器がシステム内の全ての大国に拡散することは、常識とは反対に、平和実現のために大いに好ましい。


(注)ウォルツ論文掲載の「諸君!」は我が家のどこかにあるはずなのですが、見当たらず。
そのため、「日本の論点1999」の佐瀬昌盛論文から引用しました。
佐瀬昌盛論文がウォルツ論文を引用したのか要約したのかは不明。


<お勧め論文>

国際システムの構造変動に対するネオリアリズムの理論的有効性の検証
http://www.e.yamagata-u.ac.jp/~oshiro/master_sato.pdf

<最新ニュース>

米代表団が韓日両国を訪問する理由(抜粋引用)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=116121&servcode=500&sectcode=500

これとともに米国代表団は北朝鮮の核に不安を抱いている韓日両国に確実な安全を保障すると同時に、団結した対応を要請するとみられる。 韓日両国で取り上げられている核武装論を遮断しようという意図もある。 米国は特に日本の反応に注目している。 沖縄嘉手納空軍基地に最新鋭戦闘機F22ラプター12機を緊急配備したのも、日本の不安を解消するための措置とみられる。

バンカーバスターでモグラたたき2009/06/03 08:37

北朝鮮とモグラたたき


穴掘りが大好きな北朝鮮。
5月29日記事で「洞穴生活中心のモグラちゃん体制」と名付けました。

つい先日、ある人と情報交換。
「韓国は米国からバンカーバスターを買うかもよ」などと笑いながら話していたら、
なんとそのままニュースとなって飛び込んできました。


<関連記事引用>

米国、韓国にバンカーバスター売却へ
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2608114/4220905

【6月2日 AFP】韓国軍当局者は2日、米国が、地下施設を破壊することのできる特殊貫通弾(バンカーバスター)を韓国に有償提供することに合意したと述べた。

 国防当局者はAFPに対し、1990-91年の湾岸戦争(Gulf War)でイラクの地下管制施設を破壊するために使用されたレーザー誘導特殊貫通弾「GBU-28」の提供を、米政府が最近になって承認したと語った。

 韓国の聯合(Yonhap)ニュースによると、GBU-28は、2010-14年に韓国に提供される。有事の際に、北朝鮮の核施設や洞窟内の火砲などを攻撃するため戦闘機に搭載されるという。

 韓国軍当局によると、軍事境界線沿いのトンネルに北朝鮮が設置している火砲が、韓国にとって深刻な脅威となっているという。在韓米軍のウォルター・シャープ(Walter Sharp)司令官は4月に、北朝鮮が世界最大の砲兵部隊を保有していると述べていた。シャープ司令官によると、北朝鮮は、軍事境界線沿いに火砲1万3000基を配備しているという。


バンカーバスター導入へ 韓国軍、北朝鮮有事に備え
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009060201000936.html

 【ソウル2日共同】韓国の聯合ニュースは2日、朝鮮半島有事の際に北朝鮮の核施設や洞窟内の長射程砲など地下軍事施設を破壊できるよう、レーザー誘導の特殊貫通弾(バンカーバスター)数十発が韓国軍に導入されることになったと報じた。韓国軍消息筋が明らかにした。

 2回の核実験を行い、長距離弾道ミサイルを発射するなど、北朝鮮の核・ミサイルの脅威が増大していることに対応した措置という。

 同ニュースによると、特殊貫通弾は米国外への輸出が厳しく制限されているが、最近、韓国への売却が承認され、2010~14年の中期国防計画の中で調達されることになった。

 米国は、高い高度を飛行する無人偵察機グローバルホークの韓国売却も承認したという。

 韓国海軍は2日、韓国側が黄海上の南北軍事境界線と位置付ける北方限界線(NLL)周辺海域に、最新鋭の高速艇(440トン級)を配備。最大速力40ノット(時速約74キロ)で、140キロ以上離れた敵艦を攻撃できる対艦ミサイルや、最大射程16キロ超の76ミリ砲などを備え、ステルス技術を使って敵レーダーに探知されにくくしている。


<関連記事>

US to sell 'bunker buster' bombs to South Korea
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/northkorea/5428214/US-to-sell-bunker-buster-bombs-to-South-Korea.html

DMZ - DPRK Tunnels
http://www.globalsecurity.org/military/world/dprk/kpa-tunnels.htm

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http://www.rakuten.co.jp/joyport/530561/527972/

「レアメタル確保戦略」を考える2009/06/04 09:05

「レアメタル確保のための戦略的アプローチ」の一部画像化


5月3日、経済産業省総合資源エネルギー調査会第9回鉱業分科会が行われました。
日経新聞もレアメタル記事を朝夕掲載。
日本経済の将来を大きく左右する問題と見て、その記事をここに残しておきます。

北朝鮮もレアメタルの潜在的埋蔵国。
その北朝鮮がレアメタル大国である中国の影響下に入る可能性が出てきた。
その中国は国家戦略物資と位置づけて資源ナショナリズムの傾向を強めている。

この問題ひとつとっても日本は中国との関係強化に乗り出さざるを得ないはず。
ところが日中レアアース交流会議も滞りがち。

日本ではギャーギャー騒ぐ反中が流行中。
これに政策まで迎合させる必要などまったくない。

現実を見据えたしたたかな対応が求められる。


<画像引用>

レアメタル確保のための戦略的アプローチ
http://www.mof.go.jp/kentoukai/gyouseiunei/santouwt/siryou/200528_01.pdf


<日経記事引用>

レアメタルの国家備蓄拡充、数量・品目なお不足――レアアース追加も検討。
2009/06/03日本経済新聞朝刊

 政府が補正予算成立を受けてレアメタル(希少金属)の国家備蓄拡充に乗り出す。従来の鉄鋼添加向け7種に加えて、液晶パネル材料のインジウム、発光ダイオード(LED)材料のガリウムの備蓄を開始。今後予想される価格高騰局面での供給不安を軽減する。ただ、備蓄量と対象品目の少なさを指摘する声もあるなど、課題も多い。

 「市況に影響を与えないように、静かに徐々に備蓄を積み増したい」。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)で、国家備蓄の実務を取り仕切る馬場洋三希少金属備蓄部長は今後の買い増しを控え、やや緊張した面持ちだ。

 インジウムの国際価格(中値)は現在1キロ350ドル、ガリウムは1キロ450ドル、それぞれ過去数年の最高値水準のほぼ半値。在庫量も多いことから日本の備蓄が市況を大きく左右する可能性は小さそうだ。

 しかし「国の買い付けを市場が注視しているのは当然」(大手商社)。米国では国防総省が秘密裏に備蓄を進めるのに対し、日本は入札買い付けの2週間前には発表する。レアメタル専門商社、アドバンスト・マテリアル・ジャパンの中村繁夫社長は「レアメタル市場は規模が小さく、情報を投機筋などに利用されかねない。産業を守る視点からもっと戦略的な備蓄法も検討すべきだ」と指摘する。

 備蓄数量も十分とはいえない。例えばパソコン用のリチウムイオン電池の正極材などに使うコバルト。年間需要は約1万4千トンだ。しかし、需要の7割を占める2次電池向けについては、制度スタート時に想定されていなかったため、今も備蓄量の算定基準に含まれない。その結果、備蓄目標として定める「需要の2カ月分」は、本来2千トン以上になるはずだが、実際の備蓄量は400トンにとどまる見通しだ。

 コバルトは電気自動車用のリチウムイオン電池にも採用予定で、一段と需給が引き締まる可能性もある。1983年に始まった備蓄制度はニッケルやクロムなどが対象で、鉄鋼産業を支えることを主目的にしてきた。このためハイテク産業の成長への対応が遅れが目立っていた。

 備蓄品目を拡充すべきだという声も強い。東京大学生産技術研究所の岡部徹教授は排ガス浄化に使うロジウムなどの重要性も指摘。「31種類に固定化しているレアメタルの分類見直しも含めて備蓄対象を増やし、安値で迅速に買い付けに動ける環境が必要」と話す。

 経済産業省は現在、磁石原料になるレアアース(希土類)など、5品目についても備蓄対象にする方向で検討している。

 「電池各社は使用鉱物の多様化などを進めているが、備蓄制度が安心感につながるのは確か」(電池工業会)とレアメタル需要家サイドには備蓄制度の拡充を歓迎する声が多い。

 ただ、中国を中心に各国が一段と資源の囲い込み姿勢を強める中で、レアメタル高騰はいつ再燃するか予断を許さない。制度の機動的な見直しと拡充が今後も必要になりそうだ。


希少金属、安定供給へODA活用、経産省が戦略原案、携帯リサイクル強化。
2009/06/03日本経済新聞夕刊

 経済産業省は3日、鉄鋼製品やデジタル家電の生産に欠かせない希少金属(レアメタル)を国内に安定供給するための総合戦略の原案をまとめた。海外の鉱山周辺でのインフラ整備に向けた政府開発援助(ODA)の積極活用や、携帯電話のリサイクルなどが主な内容。省エネや環境分野の利用も増えており、国内産業の国際競争力を強化する観点から対策を総動員する。

 レアメタルは埋蔵量が少なく、ニッケルやプラチナなど31品種を対象にしている。経産省は同日の総合資源エネルギー調査会鉱業分科会に原案を示し、7月にも正式に決定する。

 「レアメタル確保戦略」と呼ぶ取り組みとして(1)海外資源確保(2)リサイクル(3)代替材料開発(4)備蓄――の4つの柱を挙げた。海外資源確保では、レアメタルが途上国に存在することが多いことから「鉱山周辺のインフラ整備へのODA活用」を盛り込んだ。鉱山周辺で電力や鉄道、港湾といったインフラの整備に円借款などを使い、権益獲得を狙っていく。先行的な案件としてベトナム北西部の鉱山周辺で、道路整備を円借款で支援する方向で検討している。

 回収や再生ができるレアメタルは「リサイクルによる資源確保も重要な政策で取り組むべきだ」と強調した。レアメタルが多く使われている携帯電話やデジタルカメラなどをリサイクルする仕組みを構築することが重要と指摘。携帯電話は年内をめどに方向性を出すように調整を図ることも示した。

 供給が細る懸念を技術的に打破するために、代替材料の開発にも力を入れる。具体的には、産学官の連携強化や研究開発拠点の整備などを挙げた。備蓄では対象とする品種について「需給動向を踏まえ、積み増し(放出)を機動的に取り組むべきだ」と指摘している。

<関連記事>

「Wの衝撃」
http://www.yorozubp.com/0511/051113.htm
中国とイランの「Wの疑惑」
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/04/09/4233610
カザフスタンのウランとグリーンな核ゲーム
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/04/11/4238956

北朝鮮に激怒する中国にほくそ笑む韓国2009/06/04 09:45



今こそ世界の中心で日本核武装を叫ぼんで、
中国が恐れる最悪のシナリオをチクチク刺激してあげましょう。

それにしても中央日報はなかなか鋭い。
私が今まで書いてきたことをまとめてくれました。


<関連記事抜粋引用>

「北の2回にわたる核実験に無策のまま…中国が激怒」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=116192&servcode=500&sectcode=500
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=116193&servcode=500§code=500

北京の外交筋は「中国が立場の調整も終えていない状況で北朝鮮が実験に踏み切り、中国政府が非常に怒ったと聞いている」と伝えた。北朝鮮が2度目の核実験と相次いだ短距離ミサイルの発射などで、韓半島の非核化と和平を叫んできた中国の顔をつぶしてしまったからだ。“中国はまた、北朝鮮の核実験が韓国・日本・台湾の「核武装論」をあおり、中国が核で包囲される最悪のシナリオも懸念している”。

中国の韓半島専門家は「“北朝鮮の核実験にともなう被害や放射能による汚染の可能性”などが指摘され、中国東北部の住民が不安がっているのも、中国政府の懸念を深めさせた」と明らかにした。半面、北朝鮮は先月29日、国連安保理常任理事国を「偽善者」と非難し、“中国に対しても対決の姿勢を示しはじめた。これは、朝中関係に赤信号がともったものと受け止められている”。


<関連記事>

金正日体制崩壊後を睨んだ米中密約を追う
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/05/28/4327035

黄海から始まる熱い夏 動き始めた米第7艦隊
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/05/29/4328369

核汚染の可能性が懸念されるような核施設への電撃空爆の方が中国軍派遣の口実になる。

北朝鮮に激怒する中国にほくそ笑む米国
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/05/30/4332194

今こそ世界の中心で日本核武装を叫ぼう
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/06/01/4335426