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米中冷戦時代の到来、沖縄の先に見えるもの2010/04/26 08:48

青いかりゆしで登場した仲井真知事 普天間移設反対派牽制も(MSN産経ニュースより)


政府は米軍普天間移設問題で米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(辺野古)を埋め立ててV字形滑走路を建設する現行案を修正し、海を埋め立てない方式で辺野古の沿岸部か沖合に移設する案を含めて米側と協議に入る方針を固めたとのこと。

この辺野古案修正も「辺野古の海が埋め立てられることは自然に対する冒とくだ」などと言い出した鳩山首相の意向を踏まえたもの。鳩山という人物は相当な確信犯。なにやら鳩山封じに見えてくる。

25日に行われた県内移設反対9万人集会。「実際には3万人前後」との情報も(産経)。さらには純粋に県民大会と呼んでいいものかも気になるところ。

「黄色いかりゆし」が目立つ参加者の中で「青いかりゆし」で登場した仲井真弘多知事。現行案についても「まだ完全否定はしていない」と語ったとか。

参加者の中には「赤いかりゆし」を着たかった人もきっといたはず。そして思い出すのがタイ・バンコクの赤シャツ軍団。その背後に中国の存在が見え隠れ。

鳩山政権誕生こそが米中冷戦時代の幕開けを象徴していた。おそらくそう書き記す歴史家も登場するだろう。

米露冷戦時代とて意外と平和が保たれていたと指摘する研究者も多い。はたして米中冷戦時代はどうなるのか。

その陣営をめぐって当面混乱が続くことは確実。北朝鮮、韓国、台湾、イラン、インド、スリランカ、それにタイと沖縄。それはすでに始まっている。

米中冷戦を仕掛けたのはおそらく米国。これに中国が巻き込まれたという構図。その前提として両国にゲームに必要なパイプができたと判断。そのアドバイザーは当然ロシアか。

米中両国の狭間で揺れ動く日本。その最前線が沖縄。これから米国派と中国派のぶつかり合いが本格的に始まる。

繰り返しになるが、ここはゲームを楽しむ余裕が必要。かつてのコミンテルンのような確信犯には要注意。

あの時も米国と日本をぶつけたい勢力が中国を拠点に蠢いていた。当時と何も変わらない。しかも歴史は繰り返す。今度もまた生贄となる可能性がある。またもやテニアンから何かが飛んで来ることだってあるのだ。このことを忘れてはならない。


<関連記事引用>

▼首相、現行案の修正について言及避ける
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4412395.html

鳩山総理は24日、あらためて現行案を否定しましたが、現行案の修正案もないのか、という質問には答えませんでした。


▼辺野古案修正、米と協議=普天間問題の打開模索-政府
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2010042500159&j1

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で、岡田克也外相が23日にルース米駐日大使と都内で会談し、キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)に移す現行計画の修正をめぐり、協議していたことが25日、分かった。同問題の5月末決着が絶望視される中、米側が現行計画を「唯一実現可能」としていることから、その修正による打開を模索したものだ。しかし、県内移設に対する沖縄の反発は強く、修正案も同意を得られる見通しはない。

 政府関係者は25日、岡田外相とルース大使の協議に関し、シュワブ沿岸案の修正が可能かどうか話し合ったことを明らかにした。ただ、「現行計画を主張している米側から切り出した」とし、修正は日本側からの提案ではないと強調した。 

 鳩山由紀夫首相は24日、「辺野古の海が埋め立てられることは自然に対する冒涜(ぼうとく)と感じる」と現行計画による決着を否定した。首相のこうした意向を踏まえ、米側との協議では、埋め立てを伴わない、くい打ち桟橋方式や浮橋方式による代替施設建設で米側が受け入れ可能か、話し合われたもようだ。

 ただ、防衛省幹部はこれらの方式について「生態系に与える影響は埋め立てとさほど変わらない」と指摘。別の同省幹部は「米側は微動だにしていない」と米側は大幅な修正は受け入れないとの見通しを示した。

 一方、政府高官は25日、首相が沖縄県外への移設を目指していることを挙げ、「まずは(鹿児島県の)徳之島だ」と述べ、地元の強い反対にもかかわらず、引き続き徳之島へのヘリ部隊移転を軸に調整を続ける方針を示した。(2010/04/25-18:39)


▼県外移設「なかなか難しい」=大会出席するも態度留保-仲井真知事
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010042500217

 沖縄県の仲井真弘多知事は25日、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の県内移設に反対する県民大会に出席した後、記者団の取材に応じ、「大会への参加で県外移設を表明したということか」との問いに「これはなかなか難しい」と述べ、態度を留保した。 

 知事は、1月の名護市長選挙で県内移設容認の島袋吉和前市長が敗れるまで、県や同市が苦渋の決断で県内移設を容認してきた経緯を説明。現行案について「それ自身についてはまだ完全否定はしていない」と述べた。その一方で、「極めて難しいということは、当時から申し上げてきた」と、現行案の実現は難しいとの見方も示した。(2010/04/25-20:58)


▼青いかりゆしで登場した仲井真知事 普天間移設反対派牽制も(画像引用)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100426/plc1004260005000-n1.htm

 この日、主催者の要請で大会参加者は黄色いものを身につけた。県内移設に反対する者にとって黄色は特別の意味を持つ。3月25日、高嶺善伸沖縄県議会議長が黄色の「かりゆし」姿で北沢俊美防衛相との会談に臨み、「サッカーにはイエローカードというのがある。県民の思いを込めて黄色いかりゆしにしました」と政府への抗議の意思を表明した。黄色は政府への反感を象徴する色なのだ。

 ところが、仲井真知事は青いかりゆしで登場した。関係者によると、会場入りするまで黄色のかりゆしを着用していたが、直前に着替えたのだという。仲井真知事には「県内移設反対」を強く訴える意図がなかったことになる。

 反米イデオロギー闘争を展開する基地反対グループのアプローチも執拗(しつよう)だった。反対派は、知事の参加を、県外移設を求める「県民の総意」の象徴として全国に発信しようと画策した。メディアも「県民の方を向いていない」などと参加を促す報道を徹底し、知事を追いつめていったようだ。

 知事は大会後、記者団に「いろんな方がいろんな考えを持っており、単純に表題通りではない」と述べた。県内移設に含みを残した発言で、反対を唱える市民グループ主導の“暴走”を牽制(けんせい)する思惑も見え隠れする。

 なお、主催者は大会参加者を9万人と発表したが、情報関係者は「実際には3万人前後だったようだ」と語った。(宮本雅史)