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冷めた目で見る「小沢グループ追い出し作戦」2011/06/01 09:22

冷めた目で見る「小沢グループ追い出し作戦」


昨夜、「実は民主・自民合同作戦本部による小沢グループ追い出し作戦かもね」などと呟いた私。

以前から民主党執行部は小沢グループを追い出したくて仕方がないのだろうと思っていた。その確信を強めた理由は、菅首相が訪問先のブリュッセルで鳩山や小沢らと面会する意向を示していたにもかかわらず、真っ先に会談した相手が鳩山だったこと。31日の記者会見で、枝野官房長官は菅が鳩山に会談を要請したことを認めたものの、小沢に会談を申し入れているかどうかについては言及しなかった。

「菅降ろし」の急先鋒は鳩山ではなく小沢。本来なら真っ先に会談すべき相手は小沢だったはず。ところが、小沢に会ったのは渡部恒三最高顧問。渡部は5月30日夜に小沢と会談したが、説得は不調に終わったとのこと。

鳩山には菅、急先鋒の小沢には渡部。踏みにじられる小沢のプライド。小沢グループに出て行けと言っているようなもの。今朝になって読売サイトには“首相「小沢切り」決意”の見出し。首相周辺の「追い出せばスッキリする」との声も伝えている。

追い出された小沢グループと自民党が組む可能性はほとんどゼロ。公明党が少々悩む程度。むしろ、自民党は小沢が抜けた後の民主党の方が組みやすい。それでも大連立は菅辞任が前提。そのことは菅とて百も承知。身を引くタイミングを裏でこっそり自民党に伝えている可能性ありと見る。それを見抜いて小沢本人は小沢グループとは別に裏でコソコソ動いているとの情報も。

常識的に考えると今の状況で解散総選挙などできるわけがない(菅には常識など通用しないとの見方もあるが・・・)。そうなると内閣総辞職を経て、期間限定大連立が浮上。そのトップに来るのは谷垣なのか前原なのか。民主党から連立を持ちかけるのだから、本来なら谷垣首相。しかし、誰が首相になっても批判されることが見えている状況。ならば、まずは前原を持ち上げる可能性も否定できない。

大連立への圧力は米格付け会社のムーディーズからも。絶妙のタイミングで日本国債格下げの方向を発表。しかも、菅政権の混乱を問題視しつつ、小泉純一郎時代の財政再建をヨイショする技まで披露。これまた日本仕掛けの外圧利用なのか。

それでも小沢信者を抱えて永久革命論者の暴走はまだまだ続く。「革命ごっこ」が大好きなタタリガミと共に日本は転がり落ちる運命なのか。

そもそも「政局をやっている場合か」と言いたくなる。


<関連記事引用>

首相「小沢切り」決意、小沢系は新党結成も視野
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110601-OYT1T00155.htm?from=top

 菅首相は内閣不信任決議案をめぐる民主党内の対立を機に、小沢一郎元代表との決別も辞さない構えだ。

 「小沢切り」で子ども手当など政権公約(マニフェスト)見直しへの異論を封じ込め、財政再建などに道筋を付けたい考えと見られる。一方、元代表支持グループの議員らは不信任案賛成後の新党結成も視野に同調を呼び掛けており、対立は一層激化してきた。

 「危機の中、次の段階まできちんとつないでいくのが自分の役目だと考えているので、その義務を果たしていく覚悟だ」

 菅首相は31日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、野党の退陣要求を改めて拒否した。

 民主党執行部は不信任案への同調者を最小限に抑え込み、否決に持ち込む方針だ。党所属議員が不信任案に賛成したり、採決を欠席したりした場合は、除籍(除名)処分など厳しい措置で臨む。平田健二参院幹事長は31日の記者会見で「党の規約に従って厳正にやったらいい」と強調した。

 首相は、昨年の代表選で小沢元代表と一騎打ちを演じて以来、仙谷由人代表代行(官房副長官)らとともに「脱小沢」路線を進めてきた。しかし、マニフェスト見直しや消費税率引き上げを含む社会保障と税の一体改革には、元代表グループなどが強く反発してきた。首相周辺には「追い出せばスッキリする」と、元代表らが不信任案に同調することを歓迎する声すらある。

 ただ、大量の造反者が出れば、政権の不安定化は避けられない。

(2011年6月1日06時54分 読売新聞)


ムーディーズが日本国債の格付けを格下げ方向で見直し、菅政権の混乱を重視(1) -
11/05/31 | 19:23
http://www.toyokeizai.net/business/interview/detail/AC/189d74f7dd4819f9582f0810374df2ba/

 米格付け会社のムーディーズは5月31日、現在Aa2としている日本国債の格付けを格下げ方向で見直すと発表し、担当アナリストである同社シニアバイスプレジデントのトーマス・バーン氏(=写真=)が会見を行った。

 見直しの理由については、①3月11日の地震に関連する経済・財政コストが当初の予想をはるかに上回る規模となったこと、②現在の政策の枠組みでは、今後も適切な時間軸において財政赤字削減を達成できないとの懸念、③人口動態上の圧力の高まりや、危機後の不安定かつ不確実なグローバル経済環境において発生しうる新たなショックに対して、長期的財政再建戦略が脆弱であること――の3点を上げている。

 見直しの際の注目点は、「6月に発表される包括的な税制改革の範囲や実効性、及び実施時期の適時性の評価」と、「3月11日の地震に関連する短期及び長期の財政コストと地震が経済に及ぼす影響」の2点としている。

 すでに2月にムーディーズは日本の格付けのアウトルック(見通し)をネガティブとしていたが、今回は3カ月ほどでレビューを行う。近く格下げの結論が出る可能性が高い。

 バーン氏は、野党自民党が参議院議席の過半数を占めるねじれ国会や、菅直人首相に対する与野党からの政治的圧力の高まりによって、消費税増税などの税制改革への取り組みが困難となる可能性を指摘。財政再建は時宜を得て効果的な削減策を行わないと脱線してしまうとした。小泉純一郎元首相の時代に、財政再建が一定の成果を見せたことについて触れ、政権の安定性の違いを強調した。

 また、「問題にしているのは震災の短期的な影響ではなく、長期的な成長性への影響であり、1980年代のバブルが崩壊してから、30年間、デフレと低成長が続いたが、そこから脱却できるのか、長期的な潜在成長率に疑問を持った」と述べた。

 今後も弱い経済成長見通しが続く中で、改革プログラムの内容に実効性が乏しい、あるいは実施が遅れるような場合は、格付けに加わる下方圧力が増大し、「Aaレンジの格付けを維持できる可能性が低下するだろう」とし、Aaレンジから転落する可能性についても指摘している。

 その後の個別の取材における、バーン氏との質疑応答の内容は以下の通り。

 ――確かに、実質GDP成長率は足元ではマイナスに転落しているが、復興需要で第2四半期、あるいは第3四半期以降は反転すると見られる。復興のための増税は成長には大きな問題とはならないのではないか。

 短期的には景気の回復が見られると予想している。問題にしているのは、長期的な成長率であり、長期的な財政再建の可能性だ。

 ――人口動態に由来する長期の低成長については、かねてから織り込んでいたはず。震災後、長期の成長性に不安定性が増したと言うのは、海外からの投資が呼び込めなくなるなど、東京電力の福島第一原子力発電所の事故の影響を見たものなのか。

 津波の被害が大きく、短期の電力需給やサプライチェーンの分断による経済の落ち込みも大きかったが、この影響はある程度短期間で解決に向かうだろう。だが長期的に原発の稼働が制限されれば、ただでさえ高い日本の電力コストが上昇する可能性がある。また、原発事故の影響で海外からの投資や消費が後退する一方で、日本企業が海外に出て行く可能性も高まる。これは成長にはネガティブな要因となる。

 また、税制の一体改革には法人税減税などの成長戦略も含まれていたはずで、その実現も難航する状況となっている。

 ――小泉政権との違いについて触れたが、政治的なリーダーシップの有無が影響すると言うことか。

 かつてAaaだったイタリアを格下げしたときと、状況が似ている。首相が短期間で代わり、政権が安定しない。財政再建の成功と、安定性と信頼性のある政権の枠組みとの間の相関関係は強い。小泉元首相は財政赤字の削減、銀行の再編、郵政改革と3つの明白な政策を持ち、努力した。公共投資の改革も行った。さらに、運も良かった。グローバルな経済環境がよく、日本企業が輸出で利益を伸ばすことが出来た。そのまま金融危機が起きなければ、財政再建路線は軌道に乗っていただろう。

 これに対し、現在は、政策が不在で政権が安定せず、グローバルな経済環境も金融危機後の不安定で不確実な状態にある。抜本的な税財政の改革は2年ぐらい遅れ、2度目、3度目の補正予算が出て国債発行は膨らむのではないか。


<画像引用>

不信任案、小沢氏系50人超が賛成意向 執行部締め付け 
2011年6月1日5時0分
http://www.asahi.com/politics/update/0601/TKY201105310753.html

今や自民思惑通りの展開で「菅民主党vs谷垣自民党」から「菅vs小沢」の死闘に変貌、「菅抜き、小沢抜き大連立」への道標2011/06/02 08:15



<関連記事引用>

▼あと30人…菅vs小沢 アノ腹心が“裏切り”第1号!
2011.06.01
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110601/plt1106011646002-n1.htm

 当初、「菅民主党vs谷垣自民党」とみられた構図は、いまや、「菅vs小沢」の死闘に変貌している。

 いったい何人が造反するのか。その数によって今後、3つのシナリオが考えられる。

 第1は、造反者が34人以下の場合。小沢氏らが固めたとされる50人以上が切り崩されて34人を割り込むと、民主党は絶対安定多数(269人)を確保できる。菅首相や岡田氏は、小沢氏ら造反組を除名して、「非小沢」民主党として、野党との連携を目指すことになる。

 第2は、64人以上の場合。民主党は単独過半数(241人)を割り込み、国会運営の危機を迎える。小沢氏周辺は「造反しても離党しない。執行部は除名などできない」と語っており、不信任案を否決しても菅首相退陣の流れは強まる。

 第3は、81人以上の場合。不信任案は可決され、菅首相は「解散総選挙」か「内閣総辞職」を迫られる。ただ、現状での解散は「惨敗必至」(党幹部)と分析されるうえ、津波で選挙人名簿が流された被災地もある。岩手県の達増拓也知事は「被災者切り捨て解散、被災地切り捨て解散だ」と猛反対しており、菅首相の判断は難しい。


▼菅首相、不信任案可決なら衆院解散の方針
< 2011年6月2日 0:15 >
http://news24.jp/articles/2011/06/02/04183815.html

 野党が提出した内閣不信任決議案をめぐり、菅首相は1日夜、周辺に対し、不信任案が可決した場合は総辞職せずに衆議院を解散して国民に信を問う方針を伝えた。また、その場合、採決で造反した議員は公認しない考えだという。

 東日本大震災の津波で役場が流されるなど甚大な被害が出た地域も多い中で、総選挙はとてもできないという声は根強くあるが、菅首相は不信任案可決の場合は解散に踏み切る方針。

 不信任案をめぐる情勢は予断を許さない状況になっている。前提として、野党の共産党が棄権する方針を決め、社民党も棄権する方向のため、可決には現時点で民主党から82人が賛成に回る必要がある。1日夜、不信任案への同調者を募っている小沢元代表の会合には71人の議員が集まった。この他、1日夜に賛成を明言した鳩山前首相ら賛成の意向を固めている議員は数人から十数人はいるとみられ、これらの議員全員が不信任案に賛成すれば可決の可能性も出てきた。

 一方、民主党執行部は、都内に岡田幹事長らが集まって対応を協議しているが、党内から両院議員総会を求める声が強いのを受け、採決直前の2日正午から菅首相も出席して1時間、全衆議院議員の会議を開くことを決めた。

 2日午後の採決直前まで激しい駆け引きが続くことになる。


▼「菅抜き大連立を」谷垣氏…党首討論激しい応酬
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110601-OYT1T01176.htm?from=main2

 菅政権発足後3度目となる党首討論が1日行われた。

 政権維持の決意を強調する菅首相と、首相の失策を追及する自民党の谷垣総裁、公明党の山口代表との間で、激しい応酬となった。

 党首討論は今年2月以来で、東日本大震災以降は初めてだ。首相は「本格的な(震災の)復興計画を立てて、予算を振り向けなければならない。『通年国会』ということも含めて国会の延長を考えたい」と述べ、12月下旬まで国会会期を大幅延長する意向を正式表明した。

 消費税率引き上げを含む社会保障と税の一体改革については、「今月末までに政府の考え方をまとめて提示する。政府案を出せば、約束通り協議に乗っていただけるか」と谷垣氏に迫った。さらに、首相は、民主党の小沢一郎元代表と自民党が政策面で一致していないと指摘し、「(自民党は政策を)政局にだけ使おうとしているのか」と内閣不信任決議案の可決を目指す谷垣氏をけん制した。

 一方、谷垣、山口両氏は、震災や東京電力福島第一原子力発電所事故を巡る首相の指導力不足を批判し、退陣を求めた。谷垣氏は「首相が辞めれば、党派を超えて新しい体制をつくる工夫ができる」と訴え、民主、自民両党などによる「菅抜き大連立」の可能性に言及した。(2011年6月1日23時53分 読売新聞)

内閣不信任決議案否決:「うそ」にまみれた詰め甘オールスターズの狂宴2011/06/03 08:11






昨年9月に書いたこと。

「小沢の前にはおいしそうな餌がズラリ。自民などは公明と組んで飛び切りのご馳走を用意しているとか。しかし、すべてが毒饅頭。パクリと食らいつけば即死。小沢を党外へと誘い出す罠でしかない。小沢が離党を表明した時点でどうなるか。自民、公明に民主も加わってボコボコされるだけ。」
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/09/17/5352466


いざとなったら自民の長老たちが動くと予測。東日本大震災でいよいよ彼らも動き出す。先月あたりからその動きが活発に。そして、今回の内閣不信任決議案。

読売によれば、『伊吹氏や森元首相らは、小沢元代表の周辺や鳩山前首相と接触を重ね、4月中旬以降、谷垣氏に「不信任可決に必要な数がそろっている」との見通しを繰り返し伝えた』とのこと。さらに読売は「こうした長老議員の間では、不信任案が可決されれば小沢元代表らとの連携も視野に政権を奪還する、というシナリオも検討されたが、あては外れた」と書いている。

自民党の中堅・若手も小沢は大嫌い。小沢と組めば今度は自民が分裂騒ぎ。そんなことは誰だって予測ができる。よって、長老たちが描いた小沢連携シナリオの本気度にはいささか疑問が残る。やはり、小沢を誘い出すための毒饅頭ではなかったのか。

自民の長老仕掛けた「小沢釣り作戦」もゲット直前で見事失敗。釣り糸を切ったのは鳩山。逃した大物は六本木のカラオケ店で反省会。これまた読売によれば、2日午前の菅・鳩山会談の詳細を知らされていなかったとして小沢は激怒したとのこと。

詰めが甘い自民の長老たちも小沢も情けない。鳩山とて同じ。菅・鳩山会談に同席した岡田は「確認事項は辞任の条件ではない」と記者団に強調。退陣時期について大幅な先送りもあり得るとの見方を示したことに、「うそだ。勝手なうそをついている。人間、うそをついてはいけない」と「うそ」連発の醜い反論。

結果としてみれば、鳩山は小沢を逃がし、菅も逃すことに成功。結果よければ全て良しで鳩山の手柄となるのか。菅は自らの辞任時期について「原子炉冷温停止がめど」としながら、来年1月ごろを示唆。それまで悠々と泳ぎ回るつもりでいるらしい。

昨年11月にはこんなことも書いた。その呆れ返るほどの執着力に今日本中がどよめいている。

「折角手にした政権の座。 民主党がそう易々と手放すとは思えない。 見苦しいほどに、醜いほどに、政権の座に執着する。」
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/11/22/5525058


<関連記事引用>

早期退陣否定に石原氏「あきれて物が言えない」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110602-OYT1T00921.htm?from=top

 自民、公明など野党各党が狙った菅政権打倒、そして民主党分裂に向けた内閣不信任決議案の可決は2日、不発に終わった。

 民主党の小沢一郎元代表との連携を模索し、不信任案の早期提出を主張した自民党のベテラン議員らは肩すかしを食らい、政権奪還へのシナリオは誤算となった。

 昼のあいまいな退陣示唆に続き、菅首相が2日夜、記者会見で早期退陣を否定すると、自民党の石原幹事長は「あきれて物が言えない。民主党の自浄能力が問われる」と記者団に憤りをぶちまけた。谷垣総裁も否決の直後、「茶番にすぎない」と首相を酷評していたが、懸念は早くも現実となった。

 連携が誤算となり、怒りが収まらないのが、自民党の派閥領袖やベテラン議員らだ。伊吹文明元幹事長は記者団に「この醜態を見れば、国民が不信任を突きつけるべきだ」とぶちまけた。

 伊吹氏や森元首相らは、小沢元代表の周辺や鳩山前首相と接触を重ね、4月中旬以降、谷垣氏に「不信任可決に必要な数がそろっている」との見通しを繰り返し伝えた。

 こうした長老議員の間では、不信任案が可決されれば小沢元代表らとの連携も視野に政権を奪還する、というシナリオも検討されたが、あては外れた。ある派閥領袖は、「何もかもぶちこわしだ。こっちの顔にも泥を塗られた。小沢氏も怒っているだろう」と吐き捨てた。(2011年6月2日23時42分 読売新聞)


小沢氏激怒、菅・鳩山会談の詳細知らされず
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110602-OYT1T00973.htm?from=top

 2日の内閣不信任決議案の採決直前に、菅首相が退陣を示唆したことで、民主党の小沢一郎元代表が描いた不信任案可決のシナリオは大きく狂った。

 党執行部は小沢元代表の追加処分を検討している。さらに元代表は「政治とカネ」をめぐる裁判も抱えており、「反小沢」側からは、今回の大差の否決によって、元代表の求心力低下は決定的になったとの指摘も出ている。

 小沢グループは70人以上が造反の意向を固めていたが、結局、造反を明言してきた側近の松木謙公前農林水産政務官が賛成票を投じた以外は、小沢元代表ら計15人が欠席・棄権するにとどまった。

 2日朝、東京都内のホテルの一室。造反を決意した民主党衆院議員50人以上が続々と集結し、前日夜の会合に70人を集めたことで、「もう不信任案可決は決まったも同然」との高揚感が漂った。内山晃衆院議員は記者団に「140票は取りたい。そうすれば、自民、公明両党の数より我々の方が増える」とまで公言した。

 だが、首相と鳩山前首相が2日午前に会談し、首相が同日昼の民主党代議士会で退陣を示唆すると、雰囲気は一変した。

 両氏の会談の詳細を知らされていなかった元代表は激怒した。造反を決意していた議員ははしごを外された格好となり、「具体的な辞任時期を示していない。これは造反組に対する分断作戦だ」「訳が分からない。“世紀の談合”だ」と怒りをあらわにした。

 元代表は急きょ、国会内の自室に側近らを集め、「退陣の言及にまで追い込んだのは一つの成果だ」と述べた。グループの対応については「自分は欠席するが、後は個々に任せる」と語り、自主投票の方針を打ち出した。(2011年6月2日23時34分 読売新聞)

小沢に続いて暴走始めた鳩山・菅のタタリガミ・トリオ2011/06/04 08:20

小沢に続いて暴走始めた鳩山・菅のタタリガミ・トリオ


最近、民主党関係者とお付き合いが増えてきた私。彼らとお話をしていると民主党の内部事情も見えてくる。そんな私ですら、国民、特に被災者の方々の気持ちを想って発言を控えてきたことがある。そのことをなんと前首相の鳩山由紀夫が語ってしまった。

「党内の7、8割が『菅首相には辞めてほしい』と思っている」

鳩山の口から飛び出したこの一言。しかも、これは図星。今や8割を軽く突破している可能性もある。菅を支えてきた前原グループや野田グループなどの主流派でも、その多くが「菅では無理」と本音では思っている。これが民主党の実情。

党内の7、8割が辞めてほしいと思っている菅首相。こんな状態で大震災の復旧・復興、原子力事故収束が進むものか。被災者の方々の気持ちを想うと胸が苦しくなる。

言わなくてもいいことまで口にする鳩山もタタリガミ。見苦しいほどに、醜いほどに、政権という宝物に執着する菅もまたタタリガミ。小沢に続いて暴走始めた鳩山・菅のタタリガミ・トリオ。そして今、タタリガミ同士の罵り合いまで勃発。被災者置き去りの政争で政治不信増幅必至。

タタリガミ・トリオの中で一番厄介なのはやはり元祖・小沢一郎とその仲間たち。自民の長老にしか相手にされない政界のお荷物的存在に成り下がった小沢。ダンカイ星人はもうこりごりと、比較的まともな民主・自民の中堅・若手の連携を企てようにも小沢グループが邪魔をする。これでは前に進まない。

いよいよ日本が溶けてゆく。タタリガミたちの暴走の爪痕だけが残るのか。


<関連記事引用>

「菅はペテン師!」人間としてあるまじき…鳩山“内幕”暴露 (画像引用)
2011.06.03
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20110603/plt1106031612007-n1.htm

 菅直人首相の醜い本性があらわになった。内閣不信任決議案可決を回避するため、鳩山由紀夫前首相と“合意”したはずの退陣時期をずっと先延ばしする気なのだ。まさに「退陣詐欺」であり、前代未聞の「詐欺首相」といえる。その菅首相にだまされた格好の鳩山氏は3日午前、夕刊フジの独占インタビューに応じ、「ペテン師」「男として、人間として、あるまじき態度」「国難を乗り切れない」と吐き捨てた。対決姿勢を明確にした鳩山氏は今後、菅首相の早期退陣を目指して動くという。

 ――菅首相は2日夜の記者会見で、来年1月までの続投を示唆した

 「とんでもない話だ。私は記者会見を見ておらず、同僚議員や記者から電話で聞いたが、あきれてものが言えなかった。東日本大震災や福島第1原発事故を抱える国難の時に、さらに国政を混乱させる気なのか」

 ――「俺は辞める気はない」と周囲に語ったとの報道もある

 「代議士会で、辞めると言ったではないか。退陣時期をはっきり言わなかったので、私がその後、確認文書の、(1)復興基本法の成立(2)第2次補正予算案編成のメドがついた段階での退陣-を披露した。菅首相も否定しなかった。不信任案採決直前だったので黙っていたとすれば、男として、人間として、あるまじき態度だ」

 ――確認文書を交わした経緯は

 「党内の7、8割が『菅首相には辞めてほしい』と思っている。ただ、野党提出の不信任案に賛成することに、多くの議員が逡巡していた。党内で結論を出すべきと、菅首相に近い北沢俊美防衛相と、私の信頼する平野博文元官房長官で『退陣による収拾策』を話し合ってもらっていた」

 ――直接会談の中身は

 「2日午前、官邸から『文書ができたので来てほしい』と呼ばれた。確認文書は、退陣の意義と時期を記したもの。第2次補正予算案編成のメドがついた段階とは、常識的に6月末ごろだ。私は『身を捨てて国民を救ってくれ』といい、菅首相は何度も『結構だ』と言った」

 「私は文書に『署名しよう』と言ったが、菅首相は『そこまではいいでしょう。私を信じてください』と言った。政治家同士の言葉は重い。時の首相であり、約束は守られると信じて、握手して別れた。もし、初めからだます気だったとすれば、許しがたい。『ペテン師』といわれても仕方ない」

 ――小沢一郎元代表には?

 「会談後に電話で話した。小沢氏が『菅首相が退陣を確約したのか?』と聞いてきたので、私は『退陣時期を記した文書を交わした。首相本人が代議士会で話すと言っている』と伝えた。『鳩山はツメが甘い』といわれるかもしれないが、菅首相の言葉を信じた」

 ――党内の7、8割が「菅首相に辞めてほしい」と思う理由は

 「菅首相では、この国難は乗り切れない。他人の言うことを聞かず、イエスマンしか近くに置かない。意見した人間には怒鳴り散らして、徹底的に排除する。自分で責任は取らず、他人に押し付ける。この1年で、官僚は面従腹背になった。信頼関係が欠如している。震災・原発事故への対応が遅れているが、菅首相に大きな原因がある」


【民主漂流】再燃した「菅降ろし」 狡猾・首相の延命戦略 閣内からも火の手
2011.6.4 01:15
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110604/plc11060401170000-n1.htm

 菅直人首相に早期退陣する気がさらさらないと知った鳩山由紀夫前首相の怒りはすさまじかった。

 「私の発言でみんな我慢して政党人として行動してくれたのに。不信任案に賛成すべきだった…」

 3日午前、東京・田園調布の私邸前に姿を現した鳩山氏に笑顔はなかった。直後の夕刊フジのインタビューではさらに辛辣(しんらつ)だった。

 「初めからだます気だったとすれば許し難い」「人間としてあるまじき態度だ」「首相で国難は乗り切れない」「退陣しないなら党規約を変えてでも交代させる」

 ただ、周到に延命戦術を練った首相に比べ、鳩山氏の「脇の甘さ」は否めない。

 5月31日夜、鳩山氏は公邸で首相との直談判で退陣を迫った。仲裁に入ったのが、平野博文元官房長官と北沢俊美防衛相だった。信頼する平野氏に確認書の原案を見せられた鳩山氏は「退陣という文言を入れてほしい」と求めたが、やんわり拒否された。

 「そんなもん書かんでええですやろ。身内の話やんか…」

 2日午前、鳩山氏は「文書ができたので来てほしい」と官邸に呼び出された。鳩山氏が「第2次補正予算案の編成のめどがついたら身を捨てていただきたい」と求めると、首相は平身低頭に「分かりました。合意します」。それでも署名には「身内なんだから信用してください」と応じなかった。

 だが、代議士会での退陣表明は「一定のめどがついた段階で若い世代に責任を引き継ぎたい」と曖昧だった。一抹の不安を感じた鳩山氏は電話で念押しした。

 鳩山氏「いつまでに辞めていただけるんですか?」

 首相「あなたと会談で話したことに尽きる。それ以上でもそれ以下でもない…」

 その数時間後、首相は記者会見で早期辞任をきっぱり否定する。鳩山氏が怒るのも無理はないが、実は平野氏は1日夜、仙谷由人官房副長官や北沢氏らと入念に打ち合わせていた。つまり確認書に関わった人物はほとんどが首相の“協力者”だったのである。

   × × ×

 3日の参院予算委員会でも首相は「文書以上の約束はない」と開き直った。強気の裏には首相なりの勝算があった。

 国会には同一会期に同一案件を審議しない「一事不再議」の原則がある。12月まで会期延長すれば内閣不信任案は再提出できない。野党は反発するが、復興の「大義」があるだけにいつまでも審議拒否はできない。復旧が進めば解散カードも行使しやすい。加えて内閣改造や連立をちらつかせれば延命は十分可能ではないか-。

 たとえ鳩山氏が党所属議員の3分の1の署名を集め、両院議員総会を開いても党規約に党代表のリコール規定はない。党規約を改定し、新代表を選んでも「首相が代表を兼ねる必要はない」とつっぱね、首相に居座ることはできる。

 「鳩山氏は御しやすい」とみる首相にとって残る危険分子は小沢一郎元代表だけ。首相は不信任案否決直後、岡田克也幹事長にこうささやいた。

 「小沢を除籍処分にしろ」

 岡田氏はすぐ実行に移したが、輿石(こしいし)東(あずま)参院議員会長が「それならば俺はバッジを懸けて戦う!」と抵抗したため断念した。それでも秋まで政権を維持すれば小沢氏の政治資金規正法違反事件の公判が始まる。もはや動けまい-。

   × × ×

 ところが、首相のもくろみは崩れつつある。あまりに狡(こう)猾(かつ)な手口は、不信任案を初めから否決するつもりだった中間勢力までも不信感を強めたからだ。早期退陣論は閣内にも広がった。

 口火を切ったのは松本龍環境相兼防災担当相。3日の記者会見で「一日も早く退陣した方がいい。(退陣は)6月いっぱいだというのが私の頭にある」と断じた。

 松本剛明外相も「6、7、8月というのが常識的な考え方ではないか」と述べ、新首相が9月に訪米すべきだとの考えを示した。玄葉光一郎国家戦略担当相は「首相は地位に恋々とする方ではない。必要なことはスムーズな移行だ」と自発的に退陣を促した。

 ある党幹部はこう嘆いた。

 「せっかく不信任案を否決したのにオウンゴールしているよね」

   × × ×

 自民党も首相の延命策を見抜き国会延長を阻止する方針に転じた。参院で首相の問責決議案を可決させ、首相が交代しない限り、予算執行に不可欠な特例公債法案などを宙づりにする構えだ。

 再燃した「菅降ろし」は以前よりも勢いが強い。鳩山氏は3日夕、小沢氏に電話した。

 鳩山氏「政治家同士の約束は必ず守らせます。しっかり決着をつけますから信じてください」

 小沢氏「わかった。しっかりやってください…」

 石原慎太郎東京都知事は3日の記者会見で、首相の座をめぐる飽くなき抗争をあざ笑った。

 「一定のめどって言ったら2年先の任期満了だよ。ふふふ…。せっかく手にした政権という宝物をそう簡単に手放すわけにはいかないだろ?」

(加納宏幸、宮下日出男)



【石原知事会見詳報】内閣不信任案否決 「政権という宝物を簡単に手放すわけにいかんだろう」
2011.6.3 21:50
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110603/lcl11060321520006-n1.htm

 東京都の石原慎太郎知事は3日の定例会見で、2日の衆議院本会議で内閣不信任案が否決されたことについて、「せっかく手にした政権という宝物を簡単に手放すわけにいかんだろう」と語った。会見の詳報は以下の通り。

      ◇

 --昨日の衆議院で内閣不信任案が否決されたが、直前の民主党の動きへの感想は。

 「あんなもんだね。国会の政党同士の駆け引き、政党の中の内紛。せっかく手にした政権という宝物をそう簡単に手放すわけにはいかんだろうから。結局、ああいう国民から見るとバカみたいななれ合いというか、ああいう結果になったんでしょう。もうちょっと政府がてきぱきやってくれれば、国民も安心していられるし、ああいう騒動も起きなかったと思う」 

 「節電の問題も、なんで具体的な指示をしないんですか。責任も権限もあるわけだから、単に数字を打ち出しただけで、具体的に規制をしない。仙谷(由人・内閣官房副長官)君に、首都圏の知事で会ったときに、『具体的に物事を指導してくれ。数字だけ出したって駄目だよ』と言ったら、『はいはい、やります』というけど、やらない。今の総理大臣に対する不信か知らんけど、あいつのためになることはやらねえっていうんじゃあ、内閣の官房の中にいる政治家の責任を果たしたことにならないと思います」

 --菅(直人)首相が一定のめどがついたら辞任すると意向を表明したが、時期が、はっきりしない。今回の菅首相を知事はどう見るか。

 「一定のめどって言ったら、正確に言ったら2年先だよ。任期満了だよ。ふふふ。決まっているよ」

 --ポスト菅について、昨日緊急で1000人以上にアンケートしたら、石原知事が一番ふさわしい意見であったが。

 「ああ、結構ですねえ」 

--それについて受けとめは。

 「あの人はちょっと年をとり過ぎている(笑)。与党の中では亀井静香(国民新党代表)が良い。菅は嫌がって使わないんだ。できる人間は。亀井を据えたらいいんだよ。亀井を総理大臣にしたらぱっと動き変わるよ。静かじゃないんだからあいつは」

 --来週から、都庁版のサマータイムが試験運用されるが見解は。

 「東京都だけでやってもしようがない。日本全体でやったら良いんじゃないの」

 --東京都以外でも千葉県や他の自治体でも導入の動きをどう見るか。

 「一律に日本全体でやったら良いじゃないの。みんな納得するし、年配の人は覚えているんだからねえ。なんでやらないか分からない。節電節電なんてわあわあ言っているけど、具体的な案が出てこない。よっぽど知恵がねえんだな、政府の政治家に」

 「かつてやって効果のあったサマータイムがなくなった経緯は役人が知っている。今度の政府は役人のいうことは聞かないっていうんでしょ。だから、事務次官会議も開かない。役所がバラバラで、大災害対策の横串通す奴がいないから、この体たらく」

 --既に天然ガスの発電所について興味を持っていることを表明。原発への見解は。

 「管理の問題。フランスはほとんどの電力は原子力で供給しているが、日本みたいな事故を起こしたことがない。今度の福島は、その後の対策で正確な情報を政府が流さずに疑心暗鬼になってますが、最初は想定外の震災が襲ったと思います。1000年前の古文書に記録あるって言うけど、近代の記録で対策をしているときに、そこまで手が及ばないし、記録の中にマグニチュード9の地震っなかったし、津波は想定されていなかった。これは、私は人災というにはかわいそうだと思います」

 「その後の措置はいろいろと問題がある。フランスができていることが、なぜ日本でできないかと思う。日本の原発関係者の良くないのは、第一はインシデント。事故とかちょっとしたトラブルを隠す。隠すからだんだん疑心暗鬼になってくる。2つめは非常にずさん。慣れは本当に恐ろしいなと思った」

 「太陽光発電とか風車と言っているけど、日本の場合には、風がない。私は、太陽光も日本の経済産業を賄えることはとてもないと思います」

 「東京は、埋め立てた土地を持っていますから、天然ガスの発電所を作るのは、東京なら簡単にできます。その話をしたら、世界中のファンドマネジャーがコンタクトしてきて、東京がやる電力発電所だったら喜んで協力いたします、と。僕のところに10いくつ外国のファンドマネジャーからオファーが来ている」

 「日本の役人は嫌がるけど、東北の被害地の復興にも条件次第でアメリカのファンドを使ったらいい。被害地の3人の知事さんに有能な外国のファンドを紹介しようと思います」

 「義援金にしても変な建前で、公平に公平に公平にって言って全然配られていない。困っている人のところにお金が届かない。日本の行政の組織は、民主党の政権のせいだけでないけども、昔から融通がきかない。皆さんの義援金は、赤十字にプールされて配られていない」

 --被災地や夕張市に都の職員を派遣。財政格差が進む中で、都と地方の財源の再配分を議論する必要があると思うが見解は。

 「非常にいろんな問題を含んだ質問。地方分権とか主権の問題とか出てきます。地方の格差は確かにある。努力次第だけど、努力が報われないこともある。一番良いのは、地方に税法を決める権利を持たせること。地域に応じ事情があるから、踏まえて考えないといけない」

 「国の役人は余っている。政治家だって余っている。人員整理すればよい。東京は3万人減らしてきたから経済も財政も合理化されてきた。国は、人を減らしたら良い。人を減らさないで、給料なんか減らしても今年だけのことしかない」

 「格差は広がっていく。埋める手だてはあると思うが、国の役人はすみずみまで自分の手が及ばないと満足しないから、この大勢は変わらない」

 〈石原知事は会見の冒頭、いすゞ自動車の4トントラックが東京都の検査で排ガス規制値に違反していた問題について述べた〉

 「いすゞ自動車の新車が排ガスの規制逃れ、インチを行った。昨年からポスト新長期規制に適合したディーゼル車が、各メーカーから販売されているが、今回、東京都の環境科学研究所の調査で、いすゞ自動車のフォワードという4トントラックが、規制に適合しているかのように見せて、実はインチキな車であることが判明しました」

 「コンピューターの制御によって規制に適合する試験の時には、排ガスの中のNOx(窒素酸化物)は基準に合っているが、走行時にはNOxが3倍以上でるという実態の車です。都は、いすゞに対して、早急に対策を命ずるように指示をしました。国は規制逃れを許さない厳正な対応をしなくてはいけないと思います。いすゞはこの車を既に出荷停止して、販売されている車を修理することになった。今後も環境科学研究所で車の性能検査を継続していきます」


「退陣」ほのめかし、前夜作戦=不信任否決の舞台裏-民主執行部
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&rel=j7&k=2011060300911

 内閣不信任決議案否決に大きく響いた菅直人首相の「退陣発言」。その作戦は、採決を翌日に控えた1日夜、民主党の岡田克也幹事長や枝野幸男、仙谷由人正副官房長官ら政府・民主党の幹部10人で練られたものだった。採決前の舞台裏を追った。

 民主党の小沢一郎元代表と小沢氏に近い議員計71人は1日夜、都内のホテルに結集し、「不信任案可決」へ気勢を上げた。会合を終えた小沢氏は記者団に、不信任案賛成を表明。同時に「政党、党派のレベルでうんぬんする問題ではない」と自発的離党を否定した。

 ◇「小沢切り」想定

 衆院の民主党会派はその時点で305人。53人欠けても委員長ポストを独占し、委員数でも野党を下回らない安定多数252人を維持できる。

 「造反が40~50人なら厳しく処分すべきだ」。岡田氏らの会合では強硬論が相次ぎ、結局、賛成者を即日除籍(除名)する「小沢切り」の方針を決定。その一方、造反者が、衆院の過半数を失わない66人までにとどまるよう、ぎりぎりまで努力することを確認した。

 岡田氏らは、そのための作戦を協議。被災地の状況から衆院解散は困難との思いは共有していたが、「けん制のために解散風を吹かせる」として、採決が予定されていた2日の衆院本会議後に臨時閣議をセットすることが決まった。「解散を決める閣議ではないか」と連想させるためのものだった。

 さらに、「造反予備軍」の軟化を誘う手段として、採決前に菅直人首相が「退陣」をほのめかす案が出され、2日昼の党代議士会で首相が発言する内容の調整に入った。内容は最後に首相が筆を入れた上で、同日朝に芝博一首相補佐官から岡田氏らにメール送信された。

 ◇北沢、平野氏が調整

 岡田氏ら10人の会合が開かれていたホテルには、別に、首相が信頼する北沢俊美防衛相と、鳩山由紀夫前首相に近い平野博文元官房長官の姿もあった。鳩山氏が不信任案賛成を表明したことで党分裂への危機感を強めていた平野氏が、北沢氏と打開策を話し合った。北沢、平野両氏は翌2日朝も衆院議員会館で協議して首相と鳩山氏の間で交わす3項目の「確認事項」の文案を固め、北沢氏は茶封筒に入れて首相官邸に向かった。

 同日午前11時すぎ。鳩山氏が平野氏を伴って官邸に現れ、首相は立会人として岡田氏を呼んだ。文書には「退陣」の文言も日付もなかったが、できるだけ意義を強めようと、鳩山氏が「署名をいただけますか」と迫った。これに対し、首相は「2人の信頼関係の中ですから(署名なしでも)全く問題ありません」とかわした。結局、鳩山氏が「信じます」と折れた。

 こうして迎えた2日正午の党代議士会。野党多数の参院の円滑運営のために、首相が身を引くことを期待していた輿石東参院議員会長は、首相と鳩山氏のやりとりをテレビ画面で見詰めていた。首相が最後まで退陣時期を明確にしなかったことを確認すると、電話を取り上げ、怒鳴った。「何てことをしてくれたんだ」。相手は平野氏だった。(2011/06/03-23:23)

タンポポ・ジャパン:帝国データバンク=電力不足が長期化すれば、海外へのシフトが進み「国内産業の空洞化に拍車がかかる懸念がある」2011/06/04 10:45



<関連記事引用>

夏の電力不足、企業の4分の3が「供給減少」を懸念 民間調査
2011/06/03 15:59 日本経済新聞電子版ニュース

 民間調査会社の帝国データバンクは3日、「夏季の企業活動に関する意識調査」を発表した。調査に回答した1万1111社のうち、夏の電力不足によって「供給が縮小する」と回答した企業が8103社(72.9%)に達した。一方、「需要が縮小する」と答えた企業は7296社(65.7%)に上った。夏の電力不足が国内経済を需要と供給の両面で下押しすると懸念している企業が多いことが明らかになった。

 また、夏の電力不足に対応するために「節電を実施する予定」と回答した企業は7936社(71.4%)に達した。地域別では南関東が87.7%、北関東が82.5%、東北が72.9%と、東日本大震災の影響で電力の供給能力が落ち込んだ地域で高かった。

 電力不足への対応を目的に企業活動地域を移したり分散したりすることについては、「予定も検討の可能性もない」と回答したのは8759社(78.8%)だった。一方、検討する可能性がある企業(対応済みを含む)は599社(5.4%)にとどまった。このうち移す地域(複数回答)は、「近畿」と回答したのが140社(23.4%)、「南関東」が91社(15.2%)、「海外」が84社(14.0%)。同社では電力不足が長期化すれば、海外へのシフトが進み「国内産業の空洞化に拍車がかかる懸念がある」とみている。

 調査期間は5月19~31日。調査対象は全国の2万2660社、有効回答企業数は1万1111社(49.0%)だった。〔日経QUICKニュース〕


第3部世界が見つめる(3)「空洞化懸念」逆手に(新しい日本へ)
2011/06/04 日本経済新聞 朝刊

「開国」で人・技術呼び込め

 「被災した企業から工場を移したいという相談が相次いでいる」――。5月20日、東京の経団連会館で駐日インドネシア大使ムハマド・ルツフィ(41)が語ると、約70人の日本企業の経営者に複雑な表情が広がった。

アジアから秋波

 壊れた設備を再建するには、巨額の投資が必要になる。コストが安い海外に工場を建てる方が早道かもしれない。地元の復興か、国外移転か……。決断に悩む日本企業の背中を押そうと、アジア各国は誘致に力が入る。

 ベトナム北部のクエボ工業団地。総面積640ヘクタールの敷地の至る所で重機がうなりを上げ、土ぼこりが舞う。すでに進出しているキヤノンを呼び水に、日本企業を誘致する工場棟の建設が現在、最終段階を迎えている。

 運営企業キンバックシティ副社長のグエン・ティ・ツー・フォン(40)が、東北の部品業界に接触し始めたのは、震災から2週間後。「企業の要望には柔軟に対応する」。賃料は他の企業より5%以上安い。日本語で対応する担当者も置き、誘致に自信を見せる。

 「日本を出て、こちらで研究しないか」。元東北大学客員教授の安彦兼次(71)に米国から声がかかった。安彦が国の予算を得て3月まで研究を主導した超高純度鉄は、純度が99・9996%。不純物を従来の高純度鉄の100分の1に減らし「さびにくい、割れにくい、溶接が簡単」との特徴を持つ。

 今年度も予算を得ようと経済産業省に要請したが、震災で白紙に。支援に意欲を見せていた大手自動車会社との交渉も中断した。「研究は続けたいが、国の研究費による成果が海外に持ち出される事態は避けたい」。安彦は決断を下せないでいる。

 人材や技術流出で空洞化の懸念に直面する日本。しかし、それを逆手に取る動きが出始めた。東北大学大学院理学研究科教授の小谷元子(51)は震災で研究に専念できなくなった研究員5人を独オーバーウォルファッハ数学研究所に派遣することを決めた。研究成果は漏れるが、渡航費、滞在費を負担するという同研究所の招待に応じた。

 小谷はこれを“頭脳流出”とは考えない。「人脈を広げるだけでなく、日本の研究を紹介し、それをもとに海外から人材を呼ぶことができる」。交流が活力につながると主張する。

 4月訪日したオーストラリア首相のジュリア・ギラード(49)が批判したのも閉じ籠もりだ。「開かれた社会インフラなど改革が貿易拡大の利益を生む」。訴えるのは、市場開放と規制緩和で海外から投資や人材を呼び込む「開国」の勧めだ。

災害きっかけに

 米上院議員のダニエル・イノウエ(86)も5月30日都内のシンポジウムで「災害はチャンスでもある」と力説した。ギラードやイノウエには、復興のため土地利用を自由化する特区構想など規制改革の動きが日本で高まるとの読みがある。その先には、米豪が主導する環太平洋経済連携協定(TPP)に日本を取り込み、台頭する中国に対抗しようという戦略がある。

 シンポジウムで三菱商事会長の小島順彦(69)は「日米で世界の国内総生産(GDP)の3割強を占める。TPPは意義ある枠組みになる」と応じた。が、首相の菅直人(64)は判断を先送りするばかりか、自らの退陣を巡り混乱を招いた。交渉事が進まないことにイノウエは「堪忍袋の緒が切れることもある」と警告、日本が将来図を示せないでいることを憂慮する。

 復興は試練だが、魅力ある投資先と評価されれば、ヒト、モノ、カネは集まる。震災が日本に迫る選択。足踏みは許されない。=敬称略

いざ大連立へ、仙谷主導で民主・自民の中堅・若手の連携がいよいよ本格化2011/06/05 08:49








民主党は仙谷代表を視野に入れつつ、自民党に大連立を持ちかけているもよう。当然「菅抜き、小沢抜き」大連立。同時に仙谷主導で民主・自民の中堅・若手の連携もこれからいよいよ本格化。

仙谷は首相の座を自民に譲り渡すと予測。谷垣首相誕生なるか。それとも石破首相誕生か。主要ポストには民主・自民の中堅・若手の名前がズラリ。一気に世代交代が進む可能性も。

こうした動きと前後して大規模な政界再編もありと見る。
前原グループと野田グループの動きに注目を。


<関連記事引用>

混迷退陣政局菅内閣1年(上)破綻した「反小沢」―分裂回避の動き、裏目に
2011/06/04 日本経済新聞 朝刊

前外相の前原誠司氏は、2日夜の支持グループ会合で、首相について「今回、小沢さんと決別すべきだった。党内問題を解決しないとまた同じようなことが起きる」と語った。


「谷垣後継」に首相が難色 民主・石井副代表明かす
2011/6/5 1:20
http://s.nikkei.com/ka3ZZ5

 民主党の石井一副代表は菅首相との4日夜の会談で、退陣後の後継首相について「自民党の谷垣禎一総裁にやらせたらどうか」と大連立前提の禅譲を進言した。首相は「谷垣氏にやらせたら6カ月以内に衆院解散するだろう」と難色を示したという。


仙谷氏と大島氏、極秘会談か (動画引用)
http://www.mbs.jp/news/jnn_4742629_zen.shtml
http://www.youtube.com/watch?v=NHYQEEfMXgs

 4日午後、東京都内のホテルに現れた民主党の仙谷代表代行。そして、自民党・大島副総裁の車・・・。関係者の話を総合すると、両者は密かに会談し、菅総理の退陣時期をめぐり混乱が広がる中、今後の国会運営などについて意見交換したものとみられます。

 仙谷、大島の両氏は、これまでも大連立などを模索して、たびたび接触してきただけに、4日の極秘会談も今後の政局に大きな影響を与える可能性があります。

 こうした中、枝野官房長官は4日、菅総理の退陣の時期について次のように発言しました。

 「居座るつもりであるかのごとき報道がなされているが、総理にそういう気持ちはないと、 私は確信している」(枝野幸男官房長官)

 枝野氏はさらに、今年9月に予定されている日米首脳会談について、「総理は出るとも出ないとも言っていない」と述べ、その前の8月に退陣する可能性を示唆しました。

 「今週はまんまとだまされました。菅内閣を倒さないと日本の将来が危ない」(自民党 石原伸晃幹事長)

 自民党は今月中にも参議院に菅総理への問責決議案を提出する構えを見せていますが、野党が多数を占めるため可決は確実で、民主党の渡部最高顧問は、その場合、重大な局面を迎えるという考えを示しました。

 「西岡参院議長が『菅内閣の間は、絶対、本会議のベルを押さない』と言えば、(菅首相が)辞めるか、西岡議長を辞めさせるか、どちらかしかなくなる」(民主党 渡部恒三最高顧問)

 民主、自民両党の中堅、若手の間には、「菅総理が退陣した後は期間限定の大連立を断行すべき」という意見が出始めていて、両党の有志の議員は週明けにも、仙谷、大島の両氏にこうした要請を行うことも模索し始めています。(04日17:27)


石原氏、民主の新体制次第で大連立も
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4743072.html
http://www.youtube.com/watch?v=RRWspsblZ44

 自民党の石原幹事長は、菅総理大臣が退陣した後の民主党の新たな体制次第では、期限を区切って大連立を組むことも前向きに検討する考えを示しました。

 「私たちは新しい体制を作って、これからの日本のことを考えていかなければならない。向こう(民主党)がどうなるかを見て、できた体制と、閣内、あるいは閣外の協力、期限を区切ってやっていかなければならない」(自民党 石原伸晃幹事長)

 石原氏はこのように述べ、菅総理の退陣後、次の民主党執行部との信頼関係が築ければ、期限を区切って大連立を組むことも前向きに検討する考えを示しました。

 大連立をめぐっては、これまでも民主党の仙谷代表代行と自民党の大島副総裁がたびたび接触して模索してきましたが、JNNの取材で、4日、両者が東京都内のホテルで極秘に会談したことが明らかになるなど、再び動きが活発化しています。

 「総理は恋々と今の地位にしがみつこうなんていうことは全然考えていません」(民主党 石井一副代表)

 こうした中、菅総理は民主党の石井副代表と会談し、退陣までに復興基本法案と第2次補正予算案、特例公債法案について「やり切る」と述べたということです。

 菅総理の退陣の時期をめぐっては、岡田幹事長が「総理は居座るつもりはない」と、そう遠くない時期に退陣するという見方を示したほか、枝野官房長官は、日米首脳会談前の8月に退陣する可能性を示唆しました。(05日00:17)


首相退陣視野に…民主・自民のあのコンビが夜の会談
2011.6.5 01:21
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110605/stt11060501220000-n1.htm

 菅直人首相が8月までに退陣する意向を固めたことを受け、仙谷由人官房副長官と自民党の大島理森副総裁が4日夜、都内のホテルで会談した。仙谷氏は首相退陣を見据え、自民党が反対する特例公債法の早期成立への協力を求めたとみられる。自民党は引き続き、首相の「6月退陣」を求める一方、首相退陣後の新政権との連携も模索する。

 石原伸晃幹事長は4日、富山市での講演で「衆院選がやれない以上、今の枠組みで政治を進めなければならない。年内や春までなど、期限を区切って協力して国難に立ち向かうべきだ」と強調。期間と目的を明示した上で新政権と連携する用意があることを表明した。連携のあり方については「自民党から閣僚が入る『大連立』と言うのもいいし、閣外から協力する形でもいい」と語った。

 石原氏や谷垣禎一総裁ら執行部は、子ども手当など「バラマキ4K」政策の見直しに加え、菅首相退陣が民主党との連携の大前提としてきた。派閥領袖も「目的限定、期間限定で新しい政治の形を組んで復興を達成しなければいけない」(麻生太郎元首相)と前向きだ。

 ただ、党内には首相の退陣意向を「また嘘では」と疑問視する声があるほか、4K政策の見直しをめぐって民主党内がまとまるかどうかは不透明なことから「しばらくは政権内の動きを見極める必要がある」(谷垣氏周辺)との慎重論もある。

タンポポ・ジャパン:日経連日の警鐘、空洞化加速で日本の潜在成長率が5年後0%も2011/06/06 07:14



<関連記事引用>

日本の潜在成長率、震災で低下懸念 空洞化で5年後0%も
2011/6/6 1:09
http://s.nikkei.com/mM9Gbe

 東日本大震災をきっかけに、日本経済の「実力」を示す潜在成長率が長期的に低下するとの懸念が広がっている。電力不足への対応で企業が生産拠点の海外移転を加速すれば、国内の供給力が落ちるためだ。現在1%程度の潜在成長率が5年後に0%近くまで下がるとの試算もある。規制緩和や自由貿易体制の促進で潜在成長率を反転させる政策が求められる。(川手伊織、中島裕介)

 潜在成長率は、供給力の面から経済が持続的に達成できるとされる成長率のこと。技術革新などの生産性、民間設備(資本)、労働力の3つの要素から算出する。個人消費や設備投資など需要面から計る実際の国内総生産(GDP)成長率と異なり、短期的な景気循環の影響は受けない。

 最初の震災ショックは工場の直接的な被災のほか、サプライチェーン(供給網)の寸断や計画停電。被災地以外でも工場や店舗の稼働率が低下し、日本全体の供給力が下がった。内閣府によると、1~3月期の潜在GDPは物価変動の影響を除いた実質で、前期比年率3.9%程度減少した。

 ただ、供給網が復旧すれば供給力はすぐ立ち直る。復興のための投資拡大も見込まれ、「潜在成長率に与える影響は限定的」との見方が多い。

 より問題なのは震災を契機として企業行動が長期的に変わることだ。東京電力福島第1原子力発電所の事故や中部電力浜岡原発の停止で、電力供給の不安が台頭。集約した生産拠点が被災し生産全体が止まるリスクに直面した企業は、拠点を分散しようと海外移転を加速させる可能性がある。

 三井金属はスマートフォン(高機能携帯電話)用で世界9割のシェアを握る高機能の銅箔の生産工程の一部を海外に移すことを検討する。日本経済新聞社の社長100人アンケートでも、震災後の供給網寸断への対応で、4人に1人が「部材の海外調達を増やす」と回答した。

 海外に生産拠点を移せば国内は産業の空洞化が加速し、資本の蓄積が進まなくなる。政府内でも「潜在成長率の低下が中長期的に加速しかねない」(内閣府幹部)と警戒する声が広がっている。

 クレディ・スイス証券の白川浩道チーフエコノミストは、今後5年で0%近くまで下がると予測。大企業の海外移転に伴い「下請けなど中小企業の廃業が相次ぐ」(ドイツ証券の安達誠司シニアエコノミスト)ことも低下要因となる。

 潜在成長率を引き上げるにはどうすればよいか。オーストラリアは1990年代半ばに、官民競争入札を導入し、労働組合の権限を弱めた労働市場改革を実施した。経済協力開発機構(OECD)などは、こうした構造改革で、オーストラリアの潜在成長率が高まったと分析した。

 日本も規制緩和などを徹底すれば、潜在成長率が反転上昇する可能性はある。マネックス証券の村上尚己チーフエコノミストは、自家用発電機や代替エネルギーの投資が出れば、潜在成長率が1.5%程度へ上昇するとみる。こうした設備投資需要を刺激するには「電力など規制を見直すことが不可欠」と強調する。

 国内企業の競争力強化に向け、環太平洋経済連携協定(TPP)など自由貿易体制の促進や法人税率の引き下げといった政策も欠かせない。震災をきっかけに、日本の構造改革が改めて焦点に浮上してきた。

今や小沢は政界の疫病神、大連立をぶっ壊すためのタタリガミの暴走まもなくスタート、乞うご期待2011/06/06 09:02

今や小沢は政界の疫病神、大連立をぶっ壊すためのタタリガミの暴走まもなくスタート、乞うご期待


もしもあなたの会社に豪腕と呼ばれた伝説の元社長がいたとしたら・・・。
社長を退いた後もその影響力は絶大。その子分が今なお社内にゴロゴロいる。

急成長の原動力となった事業計画が元社長の自慢。
情勢変化を理由に現社長が事業計画を見直そうものならもう大変。
元社長やその子分が一斉に噛み付いてくる。

ついには現社長がやることなすことすべてに口出し。
「一日でも早く代わった方がいいと思う」などと言い出す始末。

普通の感覚なら「現社長もしっかりしろよ」と願いつつ、「元社長がここまで言っていいのかい」と思うもの。理由があって社長を退いたのだから、「口出しするのもほどほどに」と思うもの。

こんな騒動が続けば、「この会社、マジヤバイ」と転職活動に走る社員もいるだろう。

あなたが学生さんなら、社長を校長に置き換えてみればいい。
この異様さが見えてくるはず。


今まさに国難の時。前原誠司が「今回、小沢さんと決別すべきだった」と語った理由もよくわかる。厳正処分も言いたくなる。同じようなことを繰り返されたら、もうたまらない。

大連立を模索する自民の中堅・若手とて同じこと。民主党との連携に反対論が根強いのも小沢一郎いるからこそ。小沢がいれば民主党マニフェスト(政権公約)撤回など無理だと思っている。

この期に及んで、子ども手当などの「バラマキ4K」にこだわる理由とはなんだろう。これまた異様。何を考えているのかさっぱりわからない。

今や小沢は政界の疫病神。
大連立をぶっ壊すためのタタリガミの暴走まもなくスタート、乞うご期待。


<関連記事引用>

▼前原発言集

混迷退陣政局菅内閣1年(上)破綻した「反小沢」―分裂回避の動き、裏目に
2011/06/04 日本経済新聞 朝刊

前外相の前原誠司氏は、2日夜の支持グループ会合で、首相について「今回、小沢さんと決別すべきだった。党内問題を解決しないとまた同じようなことが起きる」と語った。


前原氏、代表選出馬否定せず 小沢氏処分を要求
http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011060501000218.html

 民主党の前原誠司前外相は5日のフジテレビ番組で、菅直人首相退陣後の後継首相に関し「この国をどう導くかの気概と、時限的連立でテーマを絞ってやりきる覚悟を持てるかどうかだ」と述べた。後継首相を決める党代表選に立候補するかどうかは明言を避けたが否定もせず、今後の出馬に含みを残した格好だ。

 また、前原氏は内閣不信任決議案の採決に欠席した小沢一郎元代表らの処分を見合わせる方向となっていることに関し「ドライに考えていいのではないか。大事なのは党内の融和ではなく、いかに日本の政治を前に進めるかということだ」と厳正処分を要求。「脱小沢」路線の立場を鮮明にした。