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ギリシャの次で英国浮上、ソブリン・リスクという名のババ抜きゲーム大盛況2010/03/01 16:52

日経:マネー再びリスク回避、ユーロ・新興国から円・ドルへ、財政不安で逆流。


馬鹿げたゲームでも負けたらダメよ。


<関連記事引用(画像も引用)>

マネー再びリスク回避、ユーロ・新興国から円・ドルへ、財政不安で逆流。
2010/03/01日本経済新聞朝刊

 ギリシャなどの欧州諸国の財政不安が高まり、国際金融市場で投機マネーによるリスク回避の動きが強まっている。ユーロやポンドが昨年11月の高値から対ドルで約1割下落。金融危機が終息に向かうとともに上昇していた南アフリカランドなどの新興国通貨を売り急ぐ動きも目立つ。低金利通貨を売って高金利通貨を買う「キャリー取引」は影を潜め、投機マネーが再び円やドルに流れ込んでいる。

 潮目が変わったのは昨年11月から12月にかけてだ。まずアラブ首長国連邦のドバイで資金繰り不安が浮上。このドバイ・ショックに続き、ギリシャの財政問題が表面化した。ポルトガル、イタリア、スペインなどの財政基盤の脆弱(ぜいじゃく)な国への不信感が連鎖的に広がった。欧州だけでなく、中国などの新興国の株式相場も急落し、マネーが逆流する勢いが増した。

 年明け以降だけで、ユーロとポンドが対ドルで約5%、ブラジルレアルが3%強、南アフリカランドが5%近く下落。ギリシャ問題は「経済の強さが異なるのに同一の通貨、金融政策を適用しているユーロ圏の根本問題」(BNPパリバ証券の河野龍太郎氏)をはらむ。ユーロが信用を回復し、投資家がリスクに積極的になるには時間がかかるとの見立てが多い。

新たな危機注視

 2008年秋のリーマン・ショック後にも、世界経済の先行きへの不安感を背景に、円やドルが急騰する場面があった。09年春以降は景気回復期待からユーロや新興国通貨を買う動きが広がっていたが、再び投機マネーがリスクに敏感になっている。「金融危機」は乗り越えたが、危機対応などで主要国の債務が一段と膨らんだことで、「財政危機」に投資家の不安のまなざしが注がれる。

 マネーの避難先になっているのが円とドル。最近では特に円の対ドルでの上昇が目立つ。2月26日の海外市場では1ドル=88円台後半の高値圏に上昇。米経済指標が相次いで市場予想を下回り、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が超低金利政策の継続を強調したことで、早期利上げ期待が後退し、ドル買いの動きが鈍ったためだ。

 年度末は国内企業の海外子会社からの配当金受け取りなどで、円高が進みやすい。ドルよりも円を高金利通貨売却の受け皿にする動きが強まれば、円高がさらに進む可能性も否定できない。

 「長い目でみれば、新興国通貨が上昇し、先進国通貨が下落する流れは変わっていない」(ドイツ証券の深谷幸司氏)との指摘もある。ブラジルレアルやオーストラリアドルなどは足元、下げ止まりや持ち直しの動きが出始めている。


マネー再びリスク回避――円高基調継続は不透明、債務残高拡大、日本にも火種。
2010/03/01日本経済新聞朝刊

 欧州の財政リスク回避に根ざした円高基調がこのまま続くかには不透明な面も残る。財政不安は欧州だけでなく、日本にも共通する課題。債務残高は対国内総生産(GDP)比で2倍に迫っており、主要国では最も高い。現在は長期金利が低位安定しており、市場に切迫感はないが、“日本売り”の火種はくすぶり続けている。

 日本の長期金利が低位安定しているのは国内投資家の国債保有が9割を占め、安定して市場で消化できているため。潤沢な個人資産が預金に回り、資金需要不足に悩む銀行が国債を買い支えている構図だ。

 だが、昨年9月末時点の個人の純資産は1060兆円程度。2010年度末に日本の債務残高は862兆円になる見通しだ。

 11年度には国債新規発行額が50兆円になるとの見方もあり、同様のペースで残高が増えれば、「そう遠くない時期に安定消化できなくなる」(日興コーディアル証券の末沢豪謙氏)。

 海外投資家の目は厳しい。信用リスクの高さを示すCDSプレミアム(5年物)は衆院選で民主党が大勝した昨年8月末時点と比較して日本は2倍に拡大した。水準はまだ低いが、市場には「ギリシャの次は日本」との声もある。「増税など財政規律改善のための具体的な道筋が示されなければ、日本国債は格下げリスクにさらされる」(モルガン・スタンレー証券の伊藤篤氏)。日本国債や円の下落リスクはぬぐい切れていない。


<関連記事>

ギリシャの次は英国か-ポンド下落に備えるスコットランドの投資家
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aRlMCU2pP0FE

Is A Sterling Crisis Next?
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704625004575089270934417574.html?mod=WSJ_Markets_section_Heard

チリ大地震の影響は目立たず、市場はソブリン・リスクに注目
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-14112920100301

G20財務次官会議、ソブリンCDSを協議=IMF筆頭副専務理事
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-14103220100228

コメント

_ 商会 ― 2010/03/01 19:24

どうも、王様。
英国は以前から問題は指摘されていまして、今回もまぁ予想内の動きです。
私的には持ち直すとは見ていますが。
英国よりも、問題なのは「地中海クラブ」ポルトガル・スペイン・イタリアと言った面々と見ていますよ。
こと、スペインが怪しい(笑
日経の解説を鵜呑みにしても、まだ一・二年の余裕はあります。
二年のタイムラグがあれば、その前に上海なり、ユーロなりが飛ぶでしょう。
少なくとも、現時点で国債絡みの円売りは考えにくいのではないか?と考えます、ただ、現在の円高はあくまでハードカレンシーの「美人コンテスト」で選ばれているに過ぎず、何時やはり円はブスと売り込まれてくる可能性はあります。
それが、国債絡みも有り得ます、通貨の売買はあくまでその時のネタとその持続性ですから。

サイクル的にも、そろそろ円売りのシーズンに入ってきそうですから、何時円売りにシフトしてきても準備はしていますが。

_ ななし ― 2010/03/02 09:21

円高は明らかに日本の製造業潰しの為でしょ?
それ以外に円高になる理由なんてないですもんw
美人コンテストと言うが、実態経済は米英やEUより弱いし、向こうは早くも出口戦略を模索し始めてるのに日本は当分利上げは不可能。
米国におけるトヨタ叩きもそうですが円の独歩高も日本の産業資本を潰すか外資傘下に完全に置くのが狙いでしょう。
あと日本国内のデフレを悪化させる為ですね。
数年前米国の経済アナリストが日本がデフレを脱する為には135円以上円安にならないと無理だと言ってましたが、小泉後の円安→景気回復基調はまさにそれでしたね。
ただその利益が国内に還元されなかったのが今回の危機で日本が先進国で一番被害が大きかった原因かと。
それに保有してる米国債や官民併せて700兆円以上あると言われる対米資産を考えると円高よりは円安の方が良いです罠~。
一昨年の暮れでしたか国会答弁で政府保有の米国債で10円円高になると10兆円の損失が出ると国会議員が発言してましたよね。
各国ともに通貨が下落するのは大歓迎なんじゃないでしょうか?
米国もドル安で随分助かったそうですからね。
円の独歩高に苦しんだ日本と違って。

_ Y-SONODA ― 2010/03/02 09:29

★商会さんへ

>日経の解説を鵜呑みにしても、まだ一・二年の余裕

ソロスの発言を見ても相当ユーロをいじめたいようです。
裏ではこそこそゴールド・バブルを煽って儲けているようですが。
その間、日本に視線が集まらないようにしなくちゃね。
数年なのか10年先なのか20年先なのかはわかりませんが、一応外向きには「ちゃんと消費税議論してるもんね」のポーズは必要。
「4年間は消費税率を引き上げない」を繰り返す鳩山首相のセンスがなんとも不気味なんですけど(笑)

★ななしさんへ

>各国ともに通貨が下落するのは大歓迎なんじゃないでしょうか?

お国柄によるのではないかと。
日本としてはちと円安は興味あり。
このあたりでヘッジファンドをうまく利用するという考え方もあってもいいかも。
ユーロをめぐるソロスたちの動きもなんだか相当怪しい。
裏で仲良く組んでいる人たちが見え隠れしております。

_ 商会 ― 2010/03/02 10:57

ななし氏へ

陰謀論ですか?
通貨市場には継続する陰謀論は無理でしょう。
一度、一日の通貨取引量を調べてみてください、その上で可能かどうか再考してみてください。

何故、円高な訳?ファンダメンタルズ的に問題の無い、
「ラスト・リゾート 最後の楽園」だからです。
この称号は以前はスイスフランを冠する言葉でしたが、現在はハードカレンシーとしては日本円です。
これも調べれば、陰謀論が成り立たない事が解かります。
それと、各国の出口戦略ですが、ユーロはリップサービス程度と理解しておくべきです、ユーロが内包している毒は現在見えている以上のものです。
アメリカの出口政策は、半々で見ておくべきでしょうね。
確定できるほど各指数は良い事ばかりは語っていません。
では日本の出口政策は?と言えば現政権にその能力が無いだけです。
少なくとも、口曲がり狸に任せておけば、日本も出口政策に着手していたと確信していますがね。

_ Blondy ― 2010/03/02 21:33

近々世界の都で流行るもの:QE そして デフォルトorインフレート
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920019&sid=aP6eVxyF059U

そのまた先は:新しい酒は新しい皮袋に
http://abcnews.go.com/Business/wireStory?id=9958995

_ Blondy ― 2010/03/02 22:24

今回のソブリンリスクというババ抜きゲームは、突然、ババの数が急増するかもしれないという変則ルールの難易度超高ゲーム。
しかも、フルHeadgeしていても、Headge先の思わぬカウンター・パーティーリスクで、システム・フリーズするかも。。。

California is a greater risk than Greece, warns JP Morgan chief   Telegraph.UK

http://www.telegraph.co.uk/finance/financetopics/financialcrisis/7326772/California-is-a-greater-risk-than-Greece-warns-JP-Morgan-chief.html

_ Y-SONODA ― 2010/03/03 08:41

★商会さんへ

>円高な訳?ファンダメンタルズ的に問題の無い、 「ラスト・リゾート 最後の楽園」だから

うーん。これはどうでしょう。まだマシレベルだからではないかと(笑)
今起こっていること。やはり大仕掛けがありますよ。
その大仕掛けは後に陰謀と呼ばれることの方が多くなるかもしれません。

★Blondyさんへ

昨日二人でコソコソお話していた内容ですね。
ちなみにストロスカーンとカリフォルニアの記事は田中宇さんが早速取り上げていました

ユーロからドルに戻る危機
http://tanakanews.com/100302dollar.htm

私もカリフォルニアの件は2月11日に取り上げましたが、確かに危ないことは事実。
それでもむしろパキスタンの経済が気になって仕方がない。
このあたりを含めて考えると、大仕掛けが発動されていることは間違いないでしょう。
ここで注目は大仕掛けに絡む地球温暖化の嘘がばれてきたこと。
つまりこれは大仕掛けを推進する人たちも磐石ではないということ。
以前から指摘しているように最大の抵抗勢力は米国。これは歴史を紐解いてもわかる。
ソロスは昨年のFTインタビューでも米国をチクリ。
よってソロスら推進者の狙いはドルをぶっ壊すこと。そのためにまずはユーロイジメから。
それでは米国は負けるのか。この点の評価が今識者の間でも割れているわけです。
大仕掛けの推進者たちと米国の最終攻防。
ずばりキャスティングボードを握るのは英国。今年の英総選挙が気になって仕方がない。
しかも、ブイターがおもしろい発言をしています。
日本を見てもどうやら混乱の時期が一致。
やはり今年の5月から6月に大きな山場を迎えることになるでしょう。
この時、ババの数が急増するどころかババだらけになる可能性がありますね。
そしてみんなが一斉にババを手にすることになる。
そして世界中で大連立ブームが巻き起こるかも。

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