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東電など電力各社、スマート・グリッド構築へ2009/12/31 11:29

日経:東電など、電力各社、次世代送電網に1兆円、各家庭に専用メーター


どこまで本気かわかりませんが、どうせやるなら鳩山政権など完全無視して、米国勢と組んだ方がいいと思います。


<関連記事引用(画像も)>

東電など、電力各社、次世代送電網に1兆円、各家庭に専用メーター。
2009/12/31日本経済新聞朝刊

 東京電力や関西電力など電力各社がIT(情報技術)を使って電力を効率的に供給する次世代送電網「スマートグリッド」構築に向けた大型投資に乗り出す。通信機能を備えたスマートメーターを全世帯に導入する検討を始めたほか、太陽光発電の急増に備えた送配電設備を増強する。2020年までに関連設備投資は合計で1兆円を超える見通し。温暖化ガス削減につながるが、設備費が電力料金に反映し、消費者負担が増える懸念もある。

 スマートメーターは次世代送電網の中核機器とされ、各家庭の電力消費の動向や家庭の太陽光発電量などの情報をリアルタイムで把握できる。東電は10年にもスマートメーターの導入を始め、一般家庭を中心に2千万強のメーターを設置する。関電は10年3月末までに40万世帯に導入し、将来は1200万のメーターをスマートメーターに切り替える。

 スマートメーターを設置することで、時間帯別のきめ細かい料金を設定して顧客の省エネを促したり、出力が不安定な太陽光発電の変動に応じて火力・水力発電所の出力をきめ細かく調整できる。検針業務の自動化などコスト削減効果も見込める。

 他の大手電力8社も導入を検討しており、温暖化ガス削減の中期目標である20年ごろには国内全世帯(約5千万)がスマートメーターに切り替わる見通しだ。スマートメーターは量産化された場合1台2万円弱とみられており、電力各社の投資を合計すると1兆円規模の投資となる。

 送電網への投資も進める。日本のスマートグリッド計画は欧米と異なり、家庭の太陽光発電を積極的に活用するのが特徴。政府は太陽光発電の導入量を20年に現在の20倍の2800万キロワット、30年には5300万キロワットに増やす目標を掲げる。家庭の太陽光発電設備から送電網に流れる電気を増やすため、電圧調整装置や変圧器の増設など配電設備を増強する。

 各社は太陽光発電が増えた地域を中心に、配電関連の投資を実施する方針。30年までに太陽光発電の大量導入にともなう配電関連の追加投資は6千億円程度必要になる見通し。太陽光発電の余剰電力を蓄える蓄電池の設置が必要となれば、投資額はさらに膨らむ。

 電力会社がスマートグリッド関連投資を本格化すると温暖化ガス削減につながる。また市場の拡大によって、ITや電機など関連機器メーカーが世界市場での競争で優位に立てる側面もある。一方で設備費が増えれば電力料金が引き上げられ、消費者負担が重くなる可能性がある。

 電力の自由化が進んだ米国では送電網が開放されている一方で、老朽化が目立っている。米オバマ政権はスマートグリッドの構築に34億ドルを拠出することを表明。送電網の更新やスマートメーターの設置を進める。

それでも米国一極集中は終わらない、危うい日本の大博打2009/11/29 11:31






地球温暖化祭が終焉すると即死しそうなのが原発。
地球温暖化祭が終焉しても関係なさそうなのがスマート・グリッド。
大きな違いは経済合理性。
よって、米国はCOP15の行方など気にしない。

この点を勘違いしている日本人が多いこと。
途上国や新興国に優しい技術とはどちらなのか。
それを考えれば答えは簡単。

それでも日本は原発一点張りの大博打(フランスとて一点張りではない!)。
クライメートゲート事件発覚で冷や汗たらりの鳩山首相。日本メディアも自主規制。

その間に米先端IT企業はスマート・グリッドでさらなる躍進。
残念ながら米国一極集中は終わらない。


<関連サイト>

アメリカ一極集中の時代は終わらない!?
先端IT企業の超高収益が示す新たな世界
http://member.diamond.jp/series/noguchi_economy/10042/

2015年に世界で2億5000万に達するスマートメーター
http://japan.cnet.com/release/story/0,3800075553,10441853,00.htm

米エネルギー省、総額6億2000万ドルをスマートグリッドプロジェクトに投下
http://japan.cnet.com/clip/global/story/0,3800097347,20404346,00.htm

US IT Majors Fight for Smart Grid Position
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/HONSHI/20091029/177077/?P=1

Smart Grid Riding On The Information Superhighway
http://www.reuters.com/article/mnGreenTechnology/idUS153132048820091120

Video: Al Gore stumps for smart grid
http://www.eetimes.com/news/latest/showArticle.jhtml?articleID=221900476

About Google PowerMeter
http://www.google.org/powermeter/
What Google is Doing
http://www.google.org/powermeter/howitworks.html

ウォーレンバーグに学ぶ地球温暖化の儲け方2009/11/27 09:24

THE BOARD OF DIRECTORS OF THE COCA-COLA COMPANY ELECTS JACOB WALLENBERG AS DIRECTOR


1、まずはここからスタート

ABB and Fortum to develop large-scale smart grid for sustainable city project
http://www.abb.com/cawp/seitp202/466d98448638db07c125766d00206461.aspx

2、おっとABBの日本サイトにも発見!

▼ABBとフォータム、都市のサステナビリティを確立するプロジェクトで大規模スマートグリッドを共同開発
http://www.abb.co.jp/cawp/seitp202/bc555235a0fc5095c1257678003a64b7.aspx

電力技術とオートメーション技術のリーディングカンパニーであるABBは、北欧の電力会社、フォータム社(Fortum)と協力し、ストックホルム市の新たな地区で大規模なスマートグリッドの設計・設置を行う共同開発プロジェクトに取り組みます。
この研究開発プロジェクトは、2020年までにスウェーデンの首都部での二酸化炭素排出量を3分の2に削減する大がかりな取組みの一環で、ストックホルム港(Stockholm Royal Seaport)地域において柔軟性の高い低CO2電力ネットワークという概念を実証します。これは、持続可能で効率的な発電・送電・配電に重点を置いた持続可能な都市の成長を目指すクリントン気候イニシアティブ※(Clinton Climate Initiative)プログラムがサポートする16の地球規模のプロジェクトの1つです。

※「クリントン気候イニシアティブ(CCI)」の詳細については、クリントン財団オフィシャルページ http://www.clintonfoundation.org (英語版)をご覧ください。

3、ふむふむ、ABBとクリントン財団。ゴアとオバマも気になるところ。それでこちらにアクセス。

ABB Board of Directors
http://www.abb.com/cawp/abbzh252/68c4c47db19a56c3c1256b800047fe78.aspx

4、そしてここを開く

Jacob Wallenberg
http://www02.abb.com/global/abbzh/abbzh252.nsf/0/eaa20940cb7dac47c1256d12005c97aa/$file/CV+Jacob+Wallenberg.pdf

5、なんと書いてあるか

Jacob Wallenberg
Non-executive member of the Board of Directors, ABB Ltd, since 1999
Born January 13, 1956 - Swedish citizen

6、さらにその下には

Member of the board of directors, The Nobel Foundation, Sweden

7、ここでコメント

Wallenbergの日本語表記はメディアさんによってバラバラ。
ウォーレンバーグ、ウォレンバーグ、ヴァーレンベリ、ワレンベリーなどなど。

スウェーデンの巨大財閥で、通信機器のエリクソン、医薬品のアストラゼネカ、家電のエレクトロラックス、そしてABBなどの筆頭株主。

そしてWallenberg一族とノーベル財団とは半世紀以上のお付き合い。
一族の資産を管理するThe Knut and Alice Wallenberg Foundationもノーベル財団と大の仲良し。

現在Jacob Wallenbergがノーベル財団の役員さんでゴアとオバマにノーベル平和賞。
地球温暖化とスマート・グリッドで「儲かりまっかぁー」と聞きたくなる。

うまく踊ればあなたも彼らのお気に入り。ノーベル平和賞も夢じゃない。


<関連サイト>

Wallenberg family - Wikipedia, the free encyclopedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Wallenberg_family
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b0/Slakttrad_Wallenberg.jpg


▼The Knut and Alice Wallenberg Foundation
http://www.wallenberg.com/kaw/in_english/default.aspx

Board of Directors

Peter Wallenberg Chairman
Peter Wallenberg Jr Vice-chairman
Erna Möller Executive director
Bo Sundqvist Director and Principal´s Representative
Jan Holmgren Director
Björn Hägglund Director
Michael Treschow Director
Axel Wallenberg Director
Jacob Wallenberg Director
Marcus Wallenberg Director

Michael Treschow
http://www02.abb.com/global/abbzh/abbzh252.nsf/0/c5742201ad95782cc1256d260033b232/$file/CV+Michael+Treschow.pdf

▼The Nobel Foundation: A Century of Growth and Change
http://nobelprize.org/nobelfoundation/history/lemmel/index.html

This custom began in 1951, when senior banker and industrialist Jacob Wallenberg was elected to the Board by the Trustees. He was also a member of the Royal Swedish Academy of Sciences. When his brother Marcus Wallenberg succeeded him in 1968, it was the first time that a member of the Board did not belong to a Prize-Awarding Institution.

Nobel Symposia
An important addition to the activities of the Nobel Foundation is its Symposium program, which was initiated in 1965 and has achieved a high international standing. Approximately 135 Nobel Symposia, dealing with topics at the frontiers of science and culture and related to the Prize categories, have taken place. In addition to these Nobel Symposia, six Nobel Jubilee Symposia were held in 1991 and six Nobel Centennial Symposia in 2001. Since 1982 the Nobel Symposia have been financed by the Foundation's Symposium Fund, created in 1982 through an initial donation from the Bank of Sweden Tercentenary Foundation and the Knut and Alice Wallenberg Foundation, as well as through grants and royalties received b y the Nobel Foundation as part of its informational activities.

ビッグ・リンカー達の宴(うたげ)-2
http://www.yorozubp.com/0111/011113.htm

インベスターAB 会長 ジェイコブ・ウォーレンバーグ氏 グローバル企業.jp
http://www.globalcompany.jp/hpgen/HPB/entries/17.html

日本コカ・コーラ|環境への取り組み
http://www.cocacola.co.jp/positively/environment/index.html


<画像引用>

Coca-Cola - Press Center - Press Release
THE BOARD OF DIRECTORS OF THE COCA-COLA COMPANY ELECTS JACOB WALLENBERG AS DIRECTOR
http://www.thecoca-colacompany.com/presscenter/nr_20071213_bod_elections.html

GDFスエズ取締役会に集うダビニオンとアトミック・アンヌとラファージュの二人2009/11/21 09:14

GDFスエズ取締役会に集うダビニオンとアトミック・アンヌとラファージュの二人


麻生太郎はラファージュ人脈を通じて欧州奥の院から特ダネをゲットできるかも。
カトリック人脈でヘルマン・ファンロンパイ直通ルートもありか。

表に出てきたビルダーバーグと「持続可能な発展のための世界経済人会議(WBCSD)」。
これで地球温暖化祭(気候変動祭)はいよいよ最高潮へ。グリーン・タックスも乱れ飛ぶ。


<画像引用>

GDFSUEZ - Biographies
http://www.gdfsuez.com/en/group/governance/board-of-directors/biographies/biographies/


<関連記事>

Bilderberg Appointee Van Rompuy Is First EU President
http://www.prisonplanet.com/bilderberg-appointee-van-rompuy-is-first-eu-president.html

EU初代大統領に俳句嗜むファンロンパイ・ベルギー首相、脚光浴びるビルダーバーグ
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/11/20/4707214

アトミック・アンヌの華麗なる地球温暖化人脈
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/11/16/4699685

「アレバ~ラファージュ~麻生」のアトム人脈
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/10/19/4642004

スマート・メーターでまたもやアル・ゴアぼろ儲け2009/11/14 08:57

アル・ゴアとグーグルとアップルとスマート・グリッドのスマート・メーター


「不都合な真実」などの環境啓蒙活動が評価され、ノーベル平和賞まで受賞したアル・ゴア元副大統領。
今や世界初のカーボン億万長者と皮肉られる存在に。

ゴアはGoogle(グーグル)のシニア・アドバイザーにして、Apple(アップル)取締役。
両社揃ってスマート・グリッドにおけるスマート・メーターにも参入か(画像参照)。

ゴアと組んでいるのはゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント元CEOのデヴィッド・ブラッド。
この二人が設立した投資会社はジェネレーション・インベストメント・マネジメント。

この投資会社の拠点はロンドンとニューヨーク。
ジャパン・ハンドラーズがいればアメリカ・ハンドラーズもいる。
ゴアは米国操る英国のアメリカ・ハンドラーズに仕える忠実な下僕。

「不都合な真実」渦巻く地球温暖化問題。
それでも、同じ阿呆なら踊らな損々。

環境長者を目指すなら、ゴアこそあなたのヒーローだ!


<画像引用>

Official Google Blog Google PowerMeter's first device partner
http://googleblog.blogspot.com/2009/10/google-powermeters-first-device-partner.html

Mobile Navigator License (C4-3PNAV)
http://www.control4.com/products/40/54/mobile_navigator_license/


<関連記事>

Gore’s Dual Role: Advocate and Investor
http://www.nytimes.com/2009/11/03/business/energy-environment/03gore.html

Al Gore could become world's first carbon billionaire
http://www.telegraph.co.uk/earth/energy/6491195/Al-Gore-could-become-worlds-first-carbon-billionaire.html

▼「世界初の環境長者」アル・ゴア氏
http://media.yucasee.jp/posts/index/1993?la=0003

 アル・ゴア元副大統領が、世界で最初の環境長者になったとして、英メディアが「the world's first “carbon billionaire”」として伝えている。

 英紙デイリーテレグラフによると、ゴア氏の以前の資産を120万ポンド(約1億8000万円)として、それが現在は6000万ポンド(約90億円)になったのだという。ゴア氏はノーベル平和賞を受賞。自身のベンチャーキャピタルが二酸化炭素取引市場、太陽光発電、電気自動車、スマートグリッドなどの分野の企業に出資しているという。

 本人も思っている以上に、英米を中心にニュースとして大きく取り上げられたことに困惑したのか、ゴア氏は「これはビジネスとしてやっているわけではなく、わたしの信念に基づいての行動だ」と反論している。


<関連サイト>


Apple - Press Info - Board of Directors
http://www.apple.com/pr/bios/bod.html

Albert Gore Jr.
http://www.apple.com/pr/bios/gore.html

Generation Investment Management LLP
http://www.generationim.com/

David Blood Generation Investment Management LLP
http://www.generationim.com/about/team/blood.html

David Blood
Senior Partner
David Blood is Senior Partner of Generation Investment Management, a fund management business dedicated to long term investment and integrated sustainability research. Previously, David served as co-CEO and CEO of Goldman Sachs Asset Management. His responsibilities included all aspects of the global business including portfolio management, sales and client service, risk management and infrastructure. David received a B.A. from Hamilton College and an M.B.A. from the Harvard Graduate School of Business. He is on the Board of Hamilton College, Social Finance, New Forests and SHINE; on the Investment Committee of the Acumen Fund and the Advisory Board of Bridges Ventures.

スマートメーター
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/WORD/20081110/161031/

スマート・グリッド狙いでアレバに取り付く東芝&GE2009/11/13 09:13

日経:仏アレバ部門売却に応札、東芝、6000億円前後を提示、次世代電力網にらむ。


<関連記事引用>

仏アレバ部門売却に応札、東芝、6000億円前後を提示、次世代電力網にらむ。
2009/11/11日本経済新聞朝刊(※画像も引用、ただしこの画像の内容は正確ではない)

仏政府は慎重姿勢

 仏原子力大手アレバの送変電・配電機器(T&D)部門の売却をめぐる2次入札に、東芝など3グループが応札した。東芝を中心とする企業連合は最高額の45億ユーロ(6000億円)前後で応札したとみられており、同部門の買収に強い意欲を示した格好だ。ただアレバの大株主の仏政府は外国企業への売却に慎重との見方が強く、予断を許さない状況だ。

 ■2次も最高額か 「勝てる値段は出した。しかし仏政府が簡単に落札させてくれるとは思えない」。2次入札当日の9日、東芝幹部はこう語った。

 アレバのT&D部門が手掛けるのは、電圧を落とす変圧器や送電網の制御システムなど、電力網の構築に欠かせない各種機器。欧州や北米など世界28カ国に70を超える製造拠点を構えている。2008年度の売上高は50億6000万ユーロで世界シェアは約10%。営業利益は5億6000万ユーロ。

 T&Dの世界市場規模は08年の7兆円弱から15年には10兆円に拡大すると期待される成長分野。日本やアジアで同事業を展開している東芝は、今回の買収が成功すれば対象地域が全世界に広がる。T&D事業の売上高も約3倍になり「大きなシナジー効果が見込める」(同社首脳)と映る。

 東芝は7月に発足した官民ファンドの「産業革新機構」などと組み、2次入札には6000億円前後を提示したもよう。06年の米ウエスチングハウス(WH)の買収額(約6400億円)に迫る。

 それでも送変電機器を押さえれば、太陽光発電や蓄電池、安定制御装置、宅内測定器などを組みあわせて構築する次世代電力網「スマートグリッド」システムを世界各国で供給しやすくなると読む。T&D事業の拡大を機に、スマートグリッド関連売上高を15年度に1000億円に育てる目標を掲げる。

 9月に実施された1次入札でも東芝は約4000億円と最高額を提示したとされる。2次には東芝連合のほか、米GEとファンドの連合と、仏重電大手アルストムと仏シュナイダー・エレクトリックの連合が応札した。応札額について仏現地紙はGE連合が40億ユーロ、アルストム連合が35億ユーロと報じた。金額だけをみると東芝が優位にみえるが、産業政策などの観点から仏政府は仏企業連合への売却を望んでいるとされる。

 ■財務悪化の懸念も 社会インフラを半導体、デジタル機器と並ぶ主力事業と位置付ける東芝だが、巨額買収となるだけに財務悪化への懸念は残る。

 同社は積極的な半導体投資などで負債が膨らんだところに世界同時不況の直撃を受け、09年3月期に3435億円の最終赤字を計上。今年3月末の自己資本比率は8%台に低下した。6月に5000億円規模の資本増強を実施したが同比率は13%台にとどまる。

 ファンドとの連合により買収費用を分担しても、東芝の負担額は最大で1000億円前後になる可能性がある。アレバのT&D部門も多額の投資負担や受注済み原発の工期遅延などによる経費膨張で経営が悪化して、売りに出された。

 買収が実現してもリスクは小さくない。10日の東芝の株価終値は前日比1円安の515円だった。入札結果は月末にも判明する見通しだ。


仏アレバ、送電・配電部門に約40億ユーロの買収案-関係者
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920013&sid=a5q7bdidhtw8

11月12日(ブルームバーグ):原子炉製造最大手、仏アレバは、送電・配電部門に対する約40億ユーロ(約5400億円)での3つの買収案を提示されており、月内に買収案を絞り込む方針だ。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。

  仏政府の傘下にあるアレバの9日の発表によると、買収を提案しているのは、米ゼネラル・エレクトリック(GE)のほか、東芝・産業革新機構(INCJ)連合、同部門を以前所有し、受配電・制御機器大手シュナイダーエレクトリックと共同提案した仏アルストムの企業連合。関係者によると、政府は現在3つの買収案を検討している。

  アレバは2004年にアルストムから送配電部門を9億2000万ユーロで買収し、同分野でスイスのABBと独シーメンスに次ぐ世界3位に浮上した。サルコジ財務相(当時)はアルストムの破たん回避を目指して同部門売却をまとめたが、アレバは成長している世界的な原子力市場での事業拡大に向けた資金調達を目的に 同部門を手放す方針だ。

  スターン・アジー・アンド・リーチのアナリスト、ベン・エリアス氏(ニューヨーク在勤)は「われわれの理解では、東芝が現金で最も高い条件を提示し、GEは今後の事業方針について最も詳細な計画をまとめている。アレバの送配電部門の統合方法となると、アルストムとシュナイダーがフランスにとって最善のものを持つ」と指摘した。

  アルストム、シュナイダー、GE、アレバの会社関係者のほか、東芝広報担当の新庄憲氏はいずれもコメントを控えた。


<関連記事>

仏原子力大手アレバ:配電部門、東芝と産革機構応札
http://mainichi.jp/select/biz/news/20091111ddm008020073000c.html

東芝、仏アレバの部門売却に応札 最高額を提示か
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091111AT1D1007V10112009.html

ムーディーズ:東芝がアレバ事業落札なら格下げ方向で見直しの可能性
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=adhWX7vIZ8.g

「アレバ~ラファージュ~麻生」のアトム人脈
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/10/19/4642004

Smart Grid Why GE’s Bid for Areva T&D May Be Toast (French Toast)
http://www.smartgridnews.com/artman/publish/News_Blogs_News/Why-GE-s-Bid-for-Areva-T-D-May-Be-Toast-French-Toast-1403.html


▼GE Exec:Areva Unit Bid Fits Transmission & Distribution Plans
http://online.wsj.com/article/BT-CO-20091112-712202.html

"We'd like to be bigger in it," said Steve Bolze, president of GE's power & water division. "The opportunity to do something with Areva is attractive because of that."

Bolze, speaking during a Citi Industrial Manufacturing & Transportation Conference in New York City, said a combination of aging infrastructure needing replacement and the development of new "smart-grid" technology has rendered the transmission and distribution sector attractive. He also said growth in developing countries is spurring demand.

▼Feeding Frenzy: Why Giants Are Fighting for Areva’s Power Business
http://blogs.wsj.com/environmentalcapital/2009/11/11/feeding-frenzy-why-giants-are-fighting-for-arevas-power-business/

Renewable-energy takes off in earnest around the world, requiring an overhauled transmission grid that can handle intermittent power? Done. The much-ballyhooed “smart grid” becomes reality, changing the entire nature of the electricity business? Done.

スマート・グリッドが日米首脳会談の目玉に浮上2009/11/12 10:19



オバマのスマート・グリッドに原発を捻じ込みたい鳩山政権。
はたして米国はどこまで本気で乗ってくるのか。

「小沢一郎と李克強と中国原発利権」で紹介したダニエル・オキモト記事の影響大。
ルース&オキモトが投げ込んだ原発という餌に鳩山政権がパクリと食いついた。


<関連記事引用>

温暖化対策で日米連携、次世代送電網を共同研究、首脳会談合意へ。
2009/11/12日本経済新聞朝刊

 鳩山由紀夫首相とオバマ米大統領が13日の会談で、環境・エネルギー分野の技術協力で合意する見通しになった。両国が年明けにも、沖縄県と米ハワイ州で次世代送電網「スマートグリッド」の共同研究を開始。実証実験を経て、両国の技術を国際標準にすることを目指す。二酸化炭素(CO2)の地中貯留(CCS)や原子力発電の推進なども含め、地球温暖化対策を巡る幅広い連携を打ち出す見通しだ。(スマートグリッドは3面「きょうのことば」参照)

 13日の日米首脳会談では、日米同盟をどう強化していくかが焦点となる。ただ米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)問題を巡る溝が埋まらず、安全保障分野で新味のある合意を得るのが難しい。環境・エネルギー分野での協力を目玉のひとつにしたい考えだ。

 会談では(1)スマートグリッド(2)CCS(3)原発(4)先進的技術分野の国立研究所間の研究開発(5)再生可能エネルギー、省エネルギー――の5分野で技術協力を確認する。両国が行動計画を発表する方向で調整している。

 両国は沖縄県とハワイ州でそれぞれスマートグリッドの実証実験を実施中で、今後の協力のあり方を議論するタスクフォース(作業部会)の設置で合意する。年明けにも初会合を開く。米国側はエネルギー省、日本側は政府や沖縄県、電気事業連合会などが参加する。

 CO2を地中や海中に埋めるCCSについては、CO2を効率的に分離する回収液の開発や、埋めた場合の環境評価などで協力する方針だ。

 原子力分野では地震に強い発電所の建設技術の開発や、平和利用につながる第三国への導入支援に共同で取り組む。日本の産業技術総合研究所や米エネルギー省傘下の研究所が協力し、燃料電池に欠かせない水素製造技術の開発を推進する。


<関連記事>

小沢一郎と李克強と中国原発利権
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/11/02/4669017

日米関係の未来図どう描く―米スタンフォード大名誉教授ダニエル・オキモト氏。
2009/11/05日本経済新聞朝刊


<関連記事追加引用>

太陽電池、米市場に照準 三洋や独大手が新工場
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091112AT2M0701612112009.html

 【シリコンバレー=田中暁人】世界の太陽電池大手が米国市場の開拓を本格化する。再生可能エネルギー普及を後押しするオバマ政権の「グリーン・ニューディール」政策で発電所向けなどの需要が拡大する見込みのためで、各社は工場建設や営業拠点の拡充など投資を加速する。欧州で先行拡大した太陽電池市場だが、米市場が本格的に立ち上がれば業界勢力図に影響する可能性もある。

 独大手のショットソーラーは、米ニューメキシコ州に1億ドル以上を投じて太陽電池工場を新設した。太陽電池のほか太陽熱発電システムの生産も手掛け「米国内の発電所需要を狙う」(同社)。9月には、カリフォルニア州とニューヨーク州に営業拠点を新設すると表明した。日本勢では、三洋電機がオレゴン州セーラム市で太陽電池の材料に使うシリコンウエハー工場をこのほど稼働。同州ヒルズボロ市では、独ソーラーワールドがウエハーからパネルまで一貫生産できる太陽電池工場の拡張工事を進めている。 (16:00)

「リチウムを制する者が世界を制す?」:ボリビアのリチウム争奪戦2009/11/08 08:01

USGS Minerals Information Lithium  リチウム埋蔵量


日本メディアも相次いで取り上げ始めたボリビアのリチウム争奪戦。
米国のスマート・グリッドが大いに影響していることは明らか。

「2次電池を制する者が世界を制す」。
さらには「リチウムを制する者が世界を制す」となるのか。

2次電池にはそれぞれ得手不得手がある。
特性に応じたハイブリッドな組み合わせが求められることになるだろう。

逸早く動き始めたパナソニック・三洋連合が当面この分野の勝者か。


<関連記事>

ボリビアでリチウム争奪戦…主要国、塩湖に群がる
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20091108-OYT1T00053.htm

南米リチウム争奪戦 塩湖の底に世界の8割
http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY200910310450.html

ボリビア採掘権争い三つ巴 リチウム開発、ヴァーレ参戦
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200910150027a.nwc

▼Bolivia Plans to Sell Forward Contracts for Lithium
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601086&sid=arSIRk4qf4E8

The government may seek to partner with foreign investors to finance the project. Potential bidders include a French group led by Bollore SA and Eramet SA, as well as a Japanese group that is made up of Mitsubishi Corp. and Sumitomo Corp.

Bolivia says lithium plant on track for 2014
http://www.reuters.com/article/rbssIndustryMaterialsUtilitiesNews/idUSN3144561620091031

Bolivia plans to lead the electric revolution
http://www.rsc.org/chemistryworld/News/2009/November/04110902.asp

BCC Research - Lithium Batteries Markets and Materials (FCB028E)
http://www.bccresearch.com/report/FCB028E.html


<画像引用>

USGS Minerals Information Lithium
http://minerals.usgs.gov/minerals/pubs/commodity/lithium/
http://minerals.usgs.gov/minerals/pubs/commodity/lithium/mcs-2009-lithi.pdf