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天皇皇后両陛下と新渡戸稲造、カナダの地にて (猿田彦さんより)2009/07/09 00:00

天皇皇后両陛下と新渡戸稲造、カナダの地にて


天皇皇后両陛下がブリティッシュ・コロンビア大学構内にある新渡戸記念公園をご訪問されるとのこと。 
そこには「太平洋の架け橋とならん」と刻まれた新渡戸博士の石碑があることを知る人は少ない(画像上)。

「国を思ひ世を憂ふればこそ何事も忍ぶ心は神ぞ知るらん」

その晩年にこう詠んだ新渡戸博士と昭和天皇の心の交流を、今上陛下はきっとご存知なのでしょう。
沖縄へ、サイパンへ、慰霊の旅を続けられる両陛下のお心は、こんなところにも現れておられるのです(画像下ーサイパン)。

しかしながら田母神俊雄氏をはじめとする右よりの方々の言動、行動を見ていると、まさに「親の心子知らず」と言わねばならない。上のような両陛下のお心をきめ細かく学ぼうとする意識はないようにみえるのである。

その様相は、明治維新以降天皇を現人神と奉る一方で、影では天皇を「玉」と呼んでいた心根に相通ずるものがある。その浅薄さが、維新から敗戦までわずか77年という短い間に大きな戦争をいくつも起こすという結果に繋がっていよう。

長い日本の歴史の中でこの77年は極めて異例な状態であったと言わねばならない。日本という国の本来のあり方を深く考えもせず、浅薄な国際関係に流されてしまった結果、危うく国を損なうようなことになったのではないか。

心を鎮めてそのことに思いを致すことが必要である。

日本クリスチャン人脈のバチカン&カナダ外交2009/07/08 10:07

麻生首相、ローマ法王と会談


カナダ公式訪問中の天皇皇后両陛下。
7月13日の午前中にはブリティッシュ・コロンビア大学へ。
当然、ブリティッシュ・コロンビア大学構内にある新渡戸記念公園も訪れることに。

一方で麻生太郎はバチカンでローマ法王ベネディクト16世と会談。

なにやら「隠された皇室人脈」の主人公たちの動きが慌ただしくなってきました。

鈍感な田母神俊雄グループには皇室からの警告も届かないのか。

<関連記事>

両陛下、バンクーバー公式訪問-詳細日程明らかに
http://vancouver.keizai.biz/headline/617/

Nitobe Memorial Garden - the University of British Columbia's Japanese Garden
http://www.nitobe.org/

新渡戸記念公園のビデオはこちらから

「8月6日の田母神俊雄米国講演会」のご提案
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/07/03/4410186


<画像引用記事>

カトリック信者の麻生首相、ローマ法王と会談
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090708-OYT1T00054.htm

Taro Aso, Japan's first Catholic prime minister, meets with Pope Benedict XVI
http://www.google.com/hostednews/canadianpress/article/ALeqM5hrWD8dTJkVbxqijg3bY8Y-7xNrfw

カトリック宰相よ、靖国問題に挑め!!2008/09/21 22:29

ヨゼフ・トマス・モア吉田茂の内葬写真

明日の投開票で、麻生太郎が新総裁に選出確定。
大平正芳(聖公会)以来のクリスチャン宰相誕生かな。

記念にフランシスコ麻生太郎のおじいちゃんの写真を貼り付けておきます。
(出所:昭和42年11月5日発行のアサヒグラフ臨時増刊「吉田茂の生涯」)

同年10月23日午前10時から行われた内葬を撮影したもの。
場所は東京・文京区の東京カテドラル聖マリア大聖堂。

土井枢機卿の説教では、
吉田の「おれは天国ドロボウするんだ」発言が伝えられました。
ユーモア好きなヨゼフ・トマス・モア・ヨシダシゲルらしい内葬に。

近親者、佐藤首相、各国大公使、政財界の人たち約千人が参列。
この写真の中に麻生も写っているかもしれませんね。

吉田といえば「ワンマン宰相」と呼ばれていましたが、
麻生はどうなることやら。

間違いなく吉田の血を引いているのが、麻生の放言癖かもねw
これが命取りにならなければいいのですが・・・。

私が大いに期待しているのは、ズバリ靖国神社問題。
麻生は靖国神社の「非宗教化の“再徹底”」と「再国営化」をなんとしても実行すべき。

靖国神社応援団は強烈に反対するかもしれませんね。
日本の右派勢力が麻生を担げない理由はここにあったりしてw

靖国神社内部にも賛成している人がきっといるはず。
それに麻生は皇室にも近い。
この際、大いに議論しながら進めましょう!

日本の新聞記者さんや識者さんたちは、
まだまだリベラル・バイアス真っ盛り。
再国営化などと言われると「国家主義だ」と騒ぎ立てて鼻血ブーかも。

今こそちゃんと歴史を学ばないと笑われますよ。
軽々しく扱うのはやめましょう。
靖国神社の本質を知るには、カトリックとの関係から紐解くとわかりやすいのです。

ここに書いたすべてがわかる唯一の本はコレしかない!w

『隠された皇室人脈―憲法九条はクリスチャンがつくったのか!?』
http://www.amazon.co.jp/dp/4062725002?tag=yoshisono-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4062725002&adid=1SNPK4MMHWVVRRJAHY4C&

日米の原理主義暴走は油から始まる2008/09/03 10:51

麻生太郎とコマツのホッキョクグマ

ようやくサラ・ペイリンとホッキョクグマが揃って登場する記事が出てきました。私の思惑どおり北極熊とせずにホッキョクグマと訳してくれたw

副大統領候補ペイリン氏:「環境より開発」派、創造説教育支持
http://wiredvision.jp/news/200809/2008090220.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080902-00000001-wvn-sci

「ワイアード・ブログ『Threat Lavel』の記事によれば、このほど米国共和党の副大統領候補に選ばれた、現アラスカ州知事のSarah Palin氏は、ホッキョクグマの数が減少しているという調査報告を重視せず、北極野生生物保護区(ANWR)での石油掘削を推進している人物だ。」と書かれていますね。

「『Threat Lavel』の記事」とは、このブログで8月31日に紹介済です。
McCain VP Pick No Friend to Polar Bears
http://blog.wired.com/27bstroke6/2008/08/john-mccain-pic.html

ワイアード日本語記事は創造説が中心。1925年のスコープス裁判は米国を知る上で非常に重要です。日本では原理主義といえばイスラム原理主義のイメージが強いようですが、そもそも原理主義発祥の地は米国なのです。

原理主義は反知性主義につながる。米国には反知性主義の伝統が存在するということ。

だからこそ、今なお進化論を教えるか否かで大騒ぎする。このことを理解しないと米国の本質がわからない。

ペイリンという人物はこの米国を象徴する人物。米国ではペイリンが普通なのです。

でもね。原理主義者たちも個々を見れば素朴でいい人が多いのです。

このペイリンと対極にいるのが、オバマの副大統領候補に起用されたジョゼフ・バイデン。バイデンは米国ではまだまだマイナーなカトリック信徒です。

オバマが勝てばカトリック副大統領が誕生します。プロテスタント大国にあって、これまでカトリックで大統領になったのはジョン・F・ケネディただ一人だけ。カトリック副大統領はバイデンが初めてなのかもしれない。

すでに「カトリック副大統領誕生にあわせて、日本でもカトリック宰相が登場するかもしれませんね。そうです、フランシスコ麻生太郎です。」と指摘しましたが、どうやらカトリック宰相誕生の方が早いかもしれません。昨年同様、反麻生の動きが出てきているようですが・・・

麻生太郎のおじいちゃんの吉田茂も臨終洗礼を受けています。吉田家と麻生家にカトリックの種をまいたのは吉田茂の妻である牧野雪子。

牧野雪子は牧野伸顕の長女。牧野伸顕は大久保利通の二男。

つまり、麻生太郎は日本を代表するリアリスト・大久保利通の血を引いている。そして、大久保の孫にあたる牧野雪子が敬虔なカトリック信徒になったことが、フランシスコ麻生太郎につながっているわけです。

牧野伸顕も吉田茂も昭和天皇のインナー・サークルの中心人物。その影響で皇室にカトリック信仰が接ぎ木されます。そして、カトリック家系の美智子皇后さまにつながる。

昨日の株式市場では、漫画・アニメ・ゲーム関連の麻生関連銘柄が賑わったそうです。

私が気になったのは建設機械、産業機械大手の小松製作所(コマツ)。早速ホームページにお邪魔すると、いきなりホッキョクグマが出迎えてくれました(画像見てね)。

なぜコマツかというと、この会社の創業者が吉田茂の実兄にあたる竹内明太郎。竹内は教養主義の実践者としても知られています。

日本がなぜあの戦争をしたのか。そこにも原理主義がありました。

この原理主義は国家神道ではありません。

それは南朝正統イデオロギーに染まった楠木正成原理主義といえるものでした。靖国神社はこの日本の原理主義の伝統を引き継いでいる。

原理主義の暴走を許したのは当時の日本人の無教養。だからこそ北朝の昭和天皇は「将来この欠点を矯正するには、どうしても国民の教養を高め、又宗教心を培って確固不動の信念を養う必要があると思う」と語ったわけです。

宗教心を培うために皇室のパートナーとして迎え入れたのがカトリック家系の美智子皇后さまだった。

米国も同じ失敗をします。それまで知性主義、教養主義により原理主義の暴走を抑え込んできたのですが、宗教票に目がくらんで狂っていく。

選挙に勝つための宗教票依存が、ついには神憑りのブッシュを大統領に祭り上げてしまう。これが911を誘発、そしてイラク戦争へと突き進む。

知性主義や教養主義の衰退が原理主義の暴走を許すということ。また、政治への無関心による低投票率も背景にあります。

日本もすでに宗教票依存。蔓延してきたランキング依存は知性主義や教養主義の衰退を示している。いつ何時暴走してもおかしくない状況です。

バイデンと麻生太郎に共通するのは失言壁。暴走を食い止めるどころか、火をつけてしまう可能性もある。

米国ではこうした状況を打開するために「リアリストよ、団結せよ」との声が高まってきた(ニヤリ

日本では誰も何も言わない。

「日米戦争は油で始まり油で終つた様なものである」 (『昭和天皇独白録』文春文庫、P64)

原理主義の暴走は油から始まる。いや、正確にいえば、油に群がる人たちが素朴な原理主義者たちを利用し、暴走させるのです。

今こそ歴史を直視する勇気が必要ですね。


(宣伝w)麻生太郎と吉田茂とカトリック、さらには皇室とカトリックの関係について、日本で一番詳しい本はこの本です!

園田義明著
『隠された皇室人脈―憲法九条はクリスチャンがつくったのか!? 』
(講談社+α新書)

<参考記事>
キリスト教原理主義の危険な旅立ち(1)
http://www.yorozubp.com/0211/021119.htm
キリスト教原理主義の危険な旅立ち(2)
http://www.yorozubp.com/0303/030318.htm

オバマのバイデン起用を読み解く
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/08/23/3707881
昭和天皇、聖談拝聴録原稿(木下のメモ)③「結論」
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/07/31/3663328
追い込まれるサウジ、巻き込まれる日本
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2008/08/07/3676985

追い込まれるサウジ、巻き込まれる日本2008/08/07 10:45

わが国の供給者別原油輸入比率の推移
「日米戦争は油で始まり油で終つた様なものである」
(『昭和天皇独白録』文春文庫、P64)


日米戦争を間近で見ていた人たちは、昭和天皇同様に誰もが日米戦争の原因は石油にありと見ていた。吉田茂と石坂泰三に岸信介と福田赳夫、先日取り上げた山下太郎と田中清玄と水野成夫。いずれもが石油が日本のアキレス腱だと認識した上で、それぞれに石油外交を展開。中には「日の丸油田」夢見た山下や田中のような人物もいた。

しかし、冷静に見ていくと、どの人物にも日本人にありがちな「思い込みと行き過ぎ」がある。

中でもとりわけ田中角栄の存在が大きい。きっかけとなったのは度重なったオイルショック(石油危機)。田中主導で「対米追随外交からの脱却」と「自主外交推進」が実行に移されていく。これにより、それまでの米英中心の石油メジャー依存が崩壊。

「日本は米国の属国なのだ。いや、日本はロックフェラーの手下なのだ。原油高によって、またしても日本の金はロックフェラーに吸い取られているはずだ。」

こんな風に信じ込んでいる日本人も多いようですが、事実は違う。グラフを見ればわかるように国際大手石油会社からの輸入比率は2004年度以後20%を切っている。産油国政府・国営石油会社からの輸入が70%を超えているわけです。

原油輸入における日本の中東依存率は86.7%。サウジへの依存率は27.9%(いずれも2007年データ)。

この数値は日本独自の自主的な中東外交の成果を示しているのか。しかし、田中失脚後、米国を恐れて「石油は政界のタブー」となっているはず。それでも水面下で石油外交を繰り広げているとでも・・・。

どうも怪しい。これはサウジアラビアの戦略的取り込みと考えた方がよい。

サウジはすでに米国と戦争状態に入っていると認識している。イラクの次はイラン、その次はサウジだと想定している。いや、イランの前にサウジがやられることも有り得る。米国によってサウジ・イラク戦争を仕掛けられることもあるかもしれない。なんといっても911の実行犯の大半はサウジアラビア人だった。米国にとっての本丸はサウジだという現実。

その時に備えて、日本を石油漬けにして自陣に取り込んでおこう。ロシアともすでに軍事協定を結んだ。次は中国。イラクを真似て国連や古い欧州にも接近し、米国を孤立させるしかない。

まもなく日本に突きつけられるのは「米国をとるか、中東の石油をとるかの選択」。

その時日本はどうする?

さらなる原子力移行も地震大国にあっていつ頓挫するかわからない。リスクが常につきまとう。

国際大手石油会社からの輸入比率を引き上げておくのも戦略のひとつと考える柔軟性が求められる。

え?煽るなって?
でも多分ここに書いたシナリオ通りになっちゃうよ(汗)

<参考>
日米戦争と石油の関係については、拙著『隠された皇室人脈』第五章及び二年前に書いた下記コラムを参照下さい。歴史から大いに学ぶべきですね。

薩長因縁の昭和平成史(3)
http://www.yorozubp.com/0610/061001.htm

キーワードはこんな感じ。
日本、米国(アメリカ)、英国(イギリス)、ソ連、中国、ドイツ
企画院、秘密委員会、第二委員会、産業部、満鉄調査部、ソ連国家保安委員会(KGB)、内務人民委員部(NKVD)、国際問題研究所(IIS=Institute for International Studies)、資源調査研究所(RII=Resources Investigation Institute)、コミンテルン、ロイヤル・ダッチ・シェル、スタンバック、スタンダード・バキューム、スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージー、エクソン、エクソン・モービル、スタンダード・オイル・オブ・ニューヨーク
人造石油7か年計画、開戦時石油需給見通し、制海権、制空権、石油輸送路、南進、蘭印、南方油田、北樺太油田、スマトラ島パレンバン油田
昭和天皇、近衛文麿、松岡洋右、植村甲午郎、青木一男、山本五十六、石渡荘太郎、左近司政三、尾崎秀美、ロスチャイルド、ロックフェラー、スターリン、ゾルゲ

コラムの中で「真珠湾攻撃対象にオアフ島にあった大規模石油貯蔵基地が見落とされていたこと、ハワイを占領することなくそのまま帰還したことが不思議でならない。」と書きましたが、この不思議も含めて元石油公団理事の岩間敏氏がかなり突っ込んで書いている本が昨年発刊されています。

『石油で読み解く「完敗の太平洋戦争」』岩間敏、朝日選書
(右のくるくる本棚掲載中)

昭和天皇、聖談拝聴録原稿(木下のメモ)③「結論」2008/07/31 08:17

木下道雄『側近日誌』(文藝春秋)
木下道雄『側近日誌』(文藝春秋)、P214~215

聖談拝聴録原稿(木下のメモ)③「結論」

 結論
 以上緒論及び本文に於て戦争の原因とその防止の不可能なりし所以を縷々述べて来たが、結論として概括的に私の感想を話そう。
 先ず我が国の国民性に付いて思うことは付和雷同性が多いことで、これは大いに改善の要があると考える。近頃のストライキの話を聞いてもそうであるが、共産党の者が、その反対者を目して反動主義者とか非民主主義者とか叫ぶと、すぐこれに付和雷同する。戦前及び戦時中のことを回顧して見ても、今の首相の吉田などのように自分の主張を固守した人もいるが、多くは平和論及至親英米論を肝に持っておっても、これを口にすると軍部から不忠呼ばわりされたり非愛国者の扱いをされるものだから、沈黙を守るか又は自分の主義を捨てて軍部の主戦論に付和雷同して戦争論をふり廻す。
 かように国民性に落ち着きのないことが、戦争防止の困難であった一つの原因であった。将来この欠点を矯正するには、どうしても国民の教養を高め、又宗教心を培って確固不動の信念を養う必要があると思う。又このことが日本民族の向上ともなり、世界に向かって人種平等を要求する大きな力ともなることと思う。
 次に軍備のことであるが、抑々軍備は平和確保の為の一手段である。しかるに従来の有様を見ると、平和の為に軍備をするといいながら、軍備が充実すると、その軍備の力を使用したがる癖がとかく軍人の中にあった。
 このことは後編に譲ることにする。
 最後に為政者に付ての感想であるが、以上述べたような国民と軍人とを指導すべき人物として、この困難に当った近衛、東條、鈴木、米内に付て一言すると、近衛は思想は平和的で、ひたすらそれに向かって邁進せんとしたことは事実だが、彼は自分に対する世間の人気ということを余りに考え過ぎた為、事に当って断行の勇気を欠いたことは、遂に国家を戦争という暗礁に乗り上げさして終い、次に立った東條の最後の努力をもってしてもこれを離礁せしめることが出来なかった。
 これに引きかえ鈴木首相と米内海相とは、政治的技術に於ては近衛に及ばなかったけれども、大勇があったのでよく終戦の大事を為し遂げたのである。
 以上は他人に関する感想であるが、私自身としては、不可抗力とはいいながらこの戦争によって世界人類の幸福を害い、又我が国民に物心両方面に多大な損失を与えて国の発展を阻止し、又、股肱と頼んだ多くの忠勇なる軍人を戦場に失い、かつ多年教育整備した軍を武装解除に至らしめたのみならず、国家の為粉骨努力した多くの忠誠の人々を戦争犯罪人たらしめたことに付ては、我が祖先に対して誠に申し訳なく、衷心陳謝するところである。
 しかし負け惜しみと思うかも知れぬが、敗戦の結果とはいえ我が憲法の改正も出来た今日に於て考えて見れば、我が国民にとっては勝利の結果極端なる軍国主義となるよりも却って幸福ではないだろうか。
 歴史は繰り返すということもあるから、以上事共を述べておく次第で、これが新日本建設の一里塚とならば幸いである。

▲引用終了


 この聖断拝聴録原稿こそが昭和天皇の公式回想録であったと思われます。これらを元にして昭和天皇独白録が作成されます。

 『隠された皇室人脈』でも取り上げたように、これを書き留めた木下道雄は後に敬虔なカトリック信徒となります。このことから「宗教心」とは広い意味での宗教をさしていたと考えるべきでしょう。
 
 教養を高め、宗教心を培って確固不動の信念を養う努力を怠り、落ち着きなく付和雷同するような人ばかりの世の中になれば、歴史はまた繰り返す。

「最悪のシナリオ」にはならないと信じたいのですが、近い将来、米欧によって日中間の衝突が煽られることは間違いない。そんな時にこの聖断拝聴録原稿が蘇るようにセットしておきますね。

キーワード
米国、アメリカ、英国、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、中国、台湾、北朝鮮、韓国、グワダル、マラッカ海峡、羅津港、シーレーン、真珠、数珠繋ぎ、数珠つなぎ、ストリング・オブ・パールズ・ストラテジー、石油、ウラン、レアメタル、タングステン