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南シナ海に引っ張りこまれるインド - ベトナムに学ぶ中国けん制術2012/07/26 06:38



<関連記事>

2012年7月25日 07時51分 更新
南シナ海での攻防:中国は軍常駐へ、インドは中国の反対押し切り探鉱継続
http://jp.ibtimes.com/articles/33355/20120725/633740.htm

近隣諸国及び米国との緊張関係が高まる中、中国が南シナ海の領有係争中の島に部隊を駐屯させる見通しだ。

西沙諸島ウッディー島(中国名:永興島)三沙市に警備区が設置される。中国共産党中央軍事委員会が19日、中国人民解放軍広州軍区の要請に対し、「中国人民解放軍海南省三沙警備区」の設立を許可したものだ。同警備区は、海南省司令部と市の文民統制の二重監督下に置かれると国営メディアが伝えている。

三沙市とは中国が6月21日に新設した市だが、同地域はベトナムも領有権を主張している。22日には第一回人民代表選挙が行われ、1,100人の住民から新市議に45名が選出された。警備区は「市の国防関係の動員と予備役関係、軍事作戦の実行などを担当する」と新華社通信は報じている。

軍部隊の常駐は、資源に恵まれた南シナ海の島々に対する領有権主張のための、中国の最新の一手である。これら諸島はフィリピン、ベトナム、台湾、ブルネイなども領有権を主張している。

22日には約150人のベトナム人が、中国の南沙・西沙諸島への領有権主張に抗議を表明した。またフィリピンでは23日、ベニグノ・アキノ大統領が議会への施政方針演説の中で南シナ海問題について触れた。フィリピンとベトナムは、近年になって中国とスカボロー礁の帰属問題を争うことになり、中国に「行動規範」を受け入れさせるため、ASEANに協力を呼びかけてきた。

当のASEANは南シナ海問題について共通認識に達することが出来ないでいる。先週カンボジアで行われたASEAN外相会議では、45年の歴史で初めて、共同声明の発表を見送らざるを得なかった。意見の不一致は、南シナ海の一部地域に対しフィリピン、ベトナム、ブルネイ、マレーシアが領有権を主張していることに起因するとされたが、中国から数十億ドルの支援を受けている議長国カンボジアが、北京から非常な圧力を受けており、声明で中国との領土紛争に触れたいとのフィリピン・ベトナム両国の要求を却下したものと見られている。 このことは中国の圧力がいかに地域を分断するかを白日の下にさらした。

中国は南シナ海のほぼ全域の領有を主張しており、この中には国連が他国の排他的経済水域と認めた地域も含まれている。中国としては地域ブロックよりも、緊張関係にある諸国と個別に取引したいという考えだ。

一方、ウォールストリートジャーナル紙によれば、インド国営の石油天然ガス公社(ONGC)は、中国の抗議をものともせず、南シナ海ベトナム沖の石油・天然ガス探掘を継続する見込みであることが分かった。同社の海外事業会社であるONGC Videshは、今年5月には「技術的・商業的な観点から」いくつかの鉱区からの撤退方針を決めていたが、ハノイが新たに提供した経済的・商業的な実現可能性のデータに基づき、ベトナムの提案を受け入れて、探掘を継続することにしたものだ。

これによりインドはベトナムと関係を強化することになろうが、同地域でのインドのプレゼンスに常に反対してきた中国には頭痛のタネとなるだろう。


インド、南シナ海油田開発を継続か ベトナム要請で
2012/7/18 20:53
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1805E_Y2A710C1FF1000/

 18日付のインド紙ヒンドゥスタン・タイムズは、インドとベトナムによる南シナ海での油田開発について、インド石油天然ガス公社(ONGC)が延期の方針を撤回し、さらに2年間続けることを決めたと報じた。

 共同開発の継続を求めるベトナムの国営石油会社ペトロベトナムの要請にONGCが同意したという。ベトナムはインドとの油田開発を進めることで、中国へのけん制を強める思惑があるとみられる。(ニューデリー=共同)


July 19, 2012, 3:24 a.m. ET
ONGC to Continue Exploration in South China Sea
By RAKESH SHARMA
http://online.wsj.com/article/SB10000872396390444464304577536182763155666.html

NEW DELHI -- India's state-run Oil & Natural Gas Corp. will continue to explore for oil and gas offshore Vietnam in the South China Sea, ignoring objections from China.

ONGC Videsh Ltd., the overseas investment arm of ONGC, has accepted Vietnam's proposal to stay invested in Block 128 as Hanoi has offered additional data that can help to make future exploration economically feasible and discovering hydrocarbons commercially viable, a senior executive with the company said Thursday.

The move is an about-turn, as India's junior oil minister R.P.N. Singh had said in parliament in May that ONGC Videsh had decided to return Block 128 to Vietnam as exploration there wasn't commercially viable.

A renewed push into the South China Sea will strengthen India's ties with Vietnam but will rile China, which has opposed India's presence in the region, claiming its own territorial rights over the potentially energy-rich sea.

"ONGC has just received a two-year renewal recently," said Phan Tien Vien, chief of exploration division for Vietnam's state-run Vietnam Oil & Gas Group, or PetroVietnam.

China claims sovereignty over much of the South China Sea, including areas close offshore some of its bordering states, putting it in conflict with Vietnam, the Philippines, Malaysia and Brunei.

Vietnam's offer to India comes after China National Offshore Oil Corp., or Cnooc, in June offered nine blocks in the South China Sea for joint exploration with foreign companies, including parts of Block 128, which Vietnam says is inside its 200-nautical-mile exclusive economic zone granted under the United Nations' Law of the Sea.

PetroVietnam has urged China to cancel bidding for the blocks, saying they are in Vietnamese waters, called on foreign firms not to participate and noted that ONGC, Gazprom OAO and Exxon Mobil Corp. have been operating in some of those areas for many years.

The Chinese government in 2011 warned ONGC that its exploration activities offshore were illegal and violated China's sovereignty.

It is not clear what, if any, impact the decision to renew ONGC's lease might have on a pact to cooperate with China's largest oil producer in securing oil and gas assets globally.

In June, ONGC signed a memorandum with China National Petroleum Corp. to jointly explore for assets in other countries and expand cooperation in refining and processing of crude oil and natural gas, marketing and distribution of petroleum products, and construction and operation of oil and gas pipelines.

India is also stepping up its energy relationship with Vietnam. Last year, ONGC signed a three-year pact with PetroVietnam for long-term cooperation in the oil and gas industry.


Vietnam prefers Indian presence in South China Sea
Hanoi, Vietnam, July 15, 2012
http://www.hindustantimes.com/world-news/RestOfAsia/Vietnam-prefers-Indian-presence-in-South-China-Sea/Article1-889359.aspx

Wanting to hold on to Indian presence in the resource-rich South China Sea which is witnessing increasing Chinese assertiveness, Vietnam has decided to extend the contract for exploration of hydrocarbons in a crucial oil block in the region to ONGC Videsh Ltd. ONGC Videsh Limited (OVL) had earlier indicated to the Vietnamese authorities its plans to terminate operations in the 128 block as it could not begin oil exploration due to hard sea bed and wanted quit for "techno commercial" reasons.

A formal announcement to extend the contract for exploration of hydrocarbons in the block to the overseas arm of ONGC, is going to take place soon, a top government official told a group of visiting Indian journalists.

The development came amid rising tension in the South China Sea with US, India and a number of Asean countries asking China to resolve the standoff through talks with the concerned countries as per international law.

China has been objecting to the Indian exploration projects in the region, claiming that the territory belonged to it.

The standoff in the region intensified earlier this month after China's state-owned oil firm China National Offshore Oil Corporation (CNOOC) called for bids from foreign companies offering exploration of oil in nine blocks in the South China Sea, sparking off protests in Hanoi.

Sources here said part of the oil block number 128, which was contracted to ONGC also fell under the blocks that CNOOC put up for bidding. Vietnam said the oil blocks belong to its exclusive economic zone.

Vietnamese authorities and Petro Vietnam with which OVL had struck a deal took up the issue with Indian Government insisting it should not withdraw from the block.

The officials said ONGC preferred to withdraw operation than paying penalty for not being able to start exploration of hydrocarbons with a deadline set earlier by Vietnamese authorities. The OVL had returned block 127 to Vietnam three years ago after realising that it did not have much hydrocarbons.

The OVL had agreed to re-examine withdrawing from block 128 if Petro Vietnam renews the contract.

Unfazed by Chinese objections, India had inked an agreement with Vietnam in October last year to expand and promote oil exploration in South China Sea.

The Chinese claim on the South China Sea has been rejected by both India and Vietnam, saying as per the UN, the blocks belong to Vietnam.

At the ASEAN Regional Forum meeting in Phnom Penh on Thursday, External Affairs Minister S M Krishna asserted that freedom of navigation and access to resources in the area must be ensured in accordance with laid down principles.

China has been opposing resolution of the dispute under international laws and insisting on resolving the issue through bilateral talks with respective countries.


アジアの海洋外交:中国巡りASEANに亀裂
2012.07.26(木)
(英エコノミスト誌 2012年7月21日号)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35743

大国のライバル意識への不安がASEANの会議を台無しにした。

7月上旬、東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟10カ国がカンボジアの首都で開かれた外相会議の席に着いた時、彼らは2015年までに欧州連合(EU)のような経済圏を創設するという目標に向けて進展を図りたいと思っていた。

 7月13日に会議が閉幕する頃には、ASEANはユーロ圏そのものと同じくらい機能不全に陥っているように見えた。

ASEAN史上初めて採択できなかった共同声明

 45年前にASEANが設立されて以来初めて、共同声明が採択されないまま会議が終わった。それ自体は大きな痛手ではない。このような声明はすぐに忘れられがちだ。

 しかし、共同声明が採択されなかったことは、議事進行を務めたカンボジアと、フィリピンやベトナムなどの加盟国との間の対立を反映していた。

 また、そうした対立は、中国に忠実なASEAN加盟国と、南シナ海で中国と領有権を争い、次第に米国に支持を求める加盟国グループとの間の「亀裂の広がり」とアナリストたちが呼ぶものを反映していた。

 今回見られた刺々しい態度は、シンガポールの新聞ストレイト・タイムズ紙によると、「ジャワ更紗の絹がカサカサと音を立てる中で静かに」紛争を解決することを好むグループにおいては、ほとんど前代未聞のことだった。

 感情を押し殺した外交官の主張は、カンボジアが中国に屈服して、係争中のスカボロー礁を巡るフィリピン海軍と中国海軍の最近の対立について共同声明で言及しようとするフィリピンとベトナムの試みを阻止した、というものだった。

 報道によれば、インドネシアは、議長をなだめる方法を見つけ出そうと果敢に努力し、18種類もの草案を提出したという。だが、どれも無駄に終わった。インドネシアのマルティ・ナタレガワ外相は、結果に「深く失望した」と述べた。

 密室では、雰囲気は悪意に満ちていた。公の場でさえ、敵意は驚くべきものだった。カンボジアは、同国いわく「中国を非難」したがる国々に責任があると言い切った。

 犠牲になったのは、共同声明だけではなかった。

 フィリピンと中国との論争や、南沙諸島と西沙諸島の領有権や周辺海域の石油採掘権を巡って中国とベトナムとの間で延々と続く激しい対立を受けて、ASEANは、世界の海上輸送の半分が通る海域で平和を維持する助けになるよう、10年かけて準備してきた行動規範が締結されることを期待していた。

行動規範も進展見られず

 米国が強く支持するこの行動規範は、海軍の艦艇が係争水域で出くわした時に用いられる交戦規定などの問題をカバーすることが期待されていた。これがどれだけ進展したか定かではない。

 海洋紛争は、ASEANのような場を通じた多国間ではなく、近隣の小国との2国間で解決されるべきだとずっと主張してきた中国は、「条件が整った時」に問題を議論することに同意しただけだ。この制限のない常套文句は事態を一段と混乱させた。

 中国も米国も会議の結果を前向きに評価しようとした。中国は今回の会議を「生産的な会合」と表現し、自国の見解が「多くの参加国の理解と支持を得た」と述べた。米国のヒラリー・クリントン国務長官は落胆を隠そうとし、「ここで非常に困難な問題と格闘した」ことは、ASEANが成熟度を増している証拠だと述べた。

 だが、ASEAN内部では、海軍がエスカレートするリスクを冒すことに中国と米国がいかに消極的であっても、この組織が大切にしている自主性と歩み寄る能力――いわゆるASEAN方式――が大国のライバル意識の脅威にさらされているという不安がある。

中国の影響力と力の誇示

 カンボジア政府は、過去18年間に中国から受けた100億ドルを超える海外援助と長期低利融資がひも付きではないと主張しているが、中国政府が影響力を持っていることは疑う余地がない。

 プノンペンの平和宮殿にあるいくつかの地図には、南シナ海の場所に中国名が使われていた。アナリストたちは、やはり中国から融資を受けているラオスも中国陣営だと言う。

 フィリピン、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシアなどの海洋国家は、中国の力の誇示にもっと不安を感じている。

 だが、評論家の中には、行き過ぎた米国の支援は、フィリピンのような国々をつけあがらせ、自国が抱える対中問題についてASEAN内部で自己主張を強めさせるのではないかと危惧している向きもある。

地域に広がるナショナリズムの感情

 日本も、中国と力の釣り合いを取るために、この地域で親米派のグループを作るという考え方を支持している。南シナ海の北東部には、日本と中国が小競合いを演じている小さな諸島が横たわっている。これらの紛争はすべて、アジア地域で激しいナショナリズムの感情をかき立て、外交官が穏やかに問題を解決するのを難しくしている。

 だからこそ、海洋の行動規範によって短気な国が地域を牛耳ることがないようにすべきなのだ。

中国睨んで「合同軍事演習」花盛り:日米豪(九州南東沖太平洋)に続いて日印(相模湾)も、リムパック(ハワイ)にはロシア海軍初参加!2012/06/10 07:56

中国睨んで「合同軍事演習」花盛り:日米豪(九州南東沖太平洋)に続いて日印(相模湾)も、リムパック(ハワイ)にはロシア海軍初参加!


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▼日米豪=九州南東沖太平洋

日米豪共同訓練に向け豪艦艇が出港
6月4日 15時2分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120604/k10015589481000.html

6日から九州沖の太平洋で行われる海上自衛隊とアメリカ、オーストラリア海軍の共同訓練に向けて、広島県呉市の自衛隊基地に寄港していたオーストラリア海軍の駆逐艦が、自衛隊の護衛艦とともに出港しました。

海上自衛隊とアメリカ、オーストラリアの海軍による共同訓練は、6日から3日間、九州の南東沖の太平洋で行われます。

広島県呉市の海上自衛隊呉基地には、訓練に参加するオーストラリア海軍の駆逐艦「バララット」が先月31日から寄港し、海上自衛隊との打ち合わせなどに当たっていました。4日の出港前には、呉基地の岸壁で、オーストラリア海軍の訓練指揮官のジョナサン・アーリー中佐が、海上自衛隊呉地方総監部の岡浩幕僚長に歓迎への感謝を伝え、訓練での緊密な連携に向けて握手を交わしました。

駆逐艦「バララット」は、午前10時前に呉基地の岸壁を離れ、先に出港した海上自衛隊の護衛艦「しまかぜ」と共に、訓練が行われる海域に向かいました。

今回の訓練には、近年、海軍力の増強を続け、太平洋など外洋への進出を目指す中国をけん制するねらいもあるとみられ、日米豪の3か国の艦艇と哨戒機が、互いに連携して潜水艦の探知や追尾の訓練を行うということです。


日米豪三国が合同軍事演習を開始
2012-06-06 19:52:54
http://japanese.cri.cn/881/2012/06/06/145s193786.htm

 日本、アメリカ、オーストラリアが6日から、九州以東の海域で3日にわたる合同軍事演習を開始しました。演習の内容には潜水艦の探索、追跡などが含まれています。

 日本海上自衛隊の関係者によりますと、合同軍事演習はこの日の昼頃から始まりました。日本からは護衛艦、潜水艦、対潜哨戒機、アメリカからは駆逐艦、潜水艦、対潜哨戒機、オーストラリアからはミサイル護衛艦が参加しました。

 2007年以降、日米豪三国ヶ国の合同軍事演習は計4回行われており、第1回から第3回までは日本周辺海域で、第4回はブルネイ周辺海域で行われました。(翻訳:牟 チェック:中原)


▼日印=相模湾

海自がインド海軍と初の“共同訓練”
6月10日 6時16分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120610/k10015725261000.html

海上自衛隊とインド海軍が、9日、神奈川県沖の相模湾で初めての「共同訓練」を行い、その様子を報道陣に公開しました。

今回の訓練には、海上自衛隊から護衛艦2隻と航空機、インド海軍から駆逐艦や補給艦など4隻が参加しました。

両国の艦艇は、まず、無線で連絡を取り合いながら、そろって動いたり陣形を組んだりする訓練を行いました。

続いて海上自衛隊の航空機も参加して海上で遭難した人が出たことを想定し、捜索・救難訓練を行いました。

海上自衛隊とインド海軍は、これまで親善目的の簡単な訓練を行ったことはありますが、今回のように戦術的な技量の向上を目的とした「共同訓練」を行ったのは初めてです。

訓練を指揮した海上自衛隊第1護衛隊群の糟井裕之群司令は、「今回の訓練は、計画作りの段階からインド海軍と共同で行っている。インドは中東、アフリカと日本を結ぶ海上交通路の中央部分に位置する国で、こうした訓練を通じて互いの理解を深めることが大切だと思う」と話していました。

防衛省・自衛隊には、今回の訓練でインド海軍との関係の強化を図るとともに、軍事力の増強を続ける中国をけん制するねらいもあるものとみられます。


インド海軍と海自が共同訓練、シーレーン防衛で (画像引用)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120609-OYT1T00736.htm

 インド海軍と海上自衛隊の共同訓練が9日、神奈川県沖の相模湾で行われた。

 日印はこれまで多国間訓練に一緒に参加したことはあるが、2国間の共同訓練は初めて。日本は、中東から原油を輸送するシーレーン沿いにあるインドとの防衛協力を推進する方針。軍事力を強化する中国へのけん制の意味もあるとみられる。

 参加したのは、インド海軍の駆逐艦や補給艦など4隻と、海自の護衛艦「おおなみ」「はたかぜ」と救難飛行艇1機。海自横須賀基地を早朝に出港し、様々な陣形で航行する訓練や、貨物船から海に転落した負傷者を救助する想定の訓練などを実施した。

 海自部隊を指揮した糟井裕之・第1護衛隊群司令(49)は「能力が高く、信頼できる訓練相手だった。中東から日本にいたるシーレーンの中央部分に位置する国なので、今後も相互理解を深めていくことは大事だ」と話した。(2012年6月9日23時58分 読売新聞)


海自とインド海軍が初の共同訓練 荒天の相模湾で
2012.6.9 20:17
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120609/plc12060920180011-n1.htm

 海上自衛隊とインド海軍は9日、2国間としては初めての共同訓練を相模湾で行った。共同訓練には、海自第1護衛隊群(群司令・糟井裕之海将補)の護衛艦「おおなみ」「はたかぜ」の2隻、インド海軍東部方面艦隊(司令官・アジット・クマール少将)の駆逐艦「ラナ」、補給艦「シャクティ」、フリゲート艦「シヴァリク」、コルベット艦「カルムク」の4隻、計6隻が参加した。

 強い風雨と高い波の相模湾で、両国の艦艇は陣形を一直線に整えたり、同時に針路を変更する艦隊行動の戦術運動訓練や、海自の水陸両用救難飛行艇「US2」などによる捜索・救助訓練を行った。

 糟井群司令は共同訓練後、「おおなみ」の艦内で同行記者団に対し、「インド海軍は信頼のできる、能力の高い海軍だ。今回の訓練は、能力や(艦隊、艦艇運用の)意図を知り合うことが重要だった」と、満足そうな表情で語った。

 日印両国は昨年11月の防衛相会談で、防衛交流推進の一環として、海自とインド海軍の艦艇、航空機の相互訪問や2国間の共同訓練を実施することなどで合意。これを受け、インド海軍が今月5日から海自横須賀基地(神奈川県)に入港していた。


▼環太平洋合同演習(リムパック)2012=ハワイ

多国間軍事演習に22カ国が参加 わが国を念頭に(1)=中国
2012/06/09(土) 14:01
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0609&f=politics_0609_008.shtml

米国主導の多国間軍事演習「環太平洋合同演習(リムパック)2012」がまもなくスタートする。22カ国から艦船42隻、潜水艦6隻、軍用機200機、兵士2万5000人以上がハワイに集結する。今回初参加の韓国軍海兵隊も米強襲艦でハワイに向かった。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

22カ国が参加 大規模な海上演習を実施

 今回初めて参加するのは韓国海兵隊だけではない。米軍発行の「星条旗新聞」によると、「リムパック」は世界最大規模の海上演習で、2010年には14カ国の海軍が参加、今年は22カ国に増え、今回新たにインド、メキシコ、ニュージーランド、ノルウェー、フィリピン、ロシア、トンガ、英国が参加する。

 今年は参加国数が過去最高というだけでなく、参加兵力も艦船42隻、潜水艦6隻、軍用機200機、兵士2万5000人以上だ。米海軍太平洋艦隊によれば、今回の軍事演習は6月29日から8月3日まで続けられる。(つづく 編集担当:米原裕子)


多国間軍事演習に22カ国が参加 わが国を念頭に(2)=中国
2012/06/09(土) 15:02
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0609&f=politics_0609_013.shtml

米国主導の多国間軍事演習「環太平洋合同演習(リムパック)2012」がまもなくスタートする。22カ国から艦船42隻、潜水艦6隻、軍用機200機、兵士2万5000人以上がハワイに集結する。今回初参加の韓国軍海兵隊も米強襲艦でハワイに向かった。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

ロシア海軍、艦船を派遣して初参加

新たな参加国のうち、特に注目を集めているのはロシアだ。1971年に始まったリムパックは本来、ソビエト太平洋艦隊を念頭に置いたものだったからだ。ロシア海軍は今回、駆逐艦1隻、タンカー1隻、遠洋タグボート1隻を派遣すると発表。ロシア海軍も今回初参加となる。

 ロシアとインドはすでに何度も観察員を派遣し、リムパックを視察してきたが、中国人民解放軍の姿はまだみかけない。2010年の演習計画を立てたカールベッカー担当官はかつて、近年の同軍事演習の目的について「アジア太平洋地域で台頭する新興軍事力に備えるため。そのなかには中国も含まれる」と指摘した。

対潜訓練は明らかに中国海軍が念頭に

 米国防費の削減は今回の演習内容に少しも影響を与えていない。米海軍は明らかに中国海軍が増強している潜水艦を念頭に置いており、ペンタゴンが新たに公表した中国の軍事力レポートは「中国の潜水艦の脅威」についても明確に言及している。(おわり 編集担当:米原裕子)


韓国海兵隊 環太平洋合同演習に初参加へ
2012/06/01 16:44 KST
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2012/06/01/0200000000AJP20120601002100882.HTML

【ソウル聯合ニュース】韓国軍海兵隊が米ハワイ沖で実施される環太平洋合同演習(リムパック)に初めて参加する。海兵隊司令部が1日に明らかにした。

 演習には22カ国が参加。韓国軍海兵隊からは小隊級の戦闘部隊が派遣される。将兵らは1日に慶尚北道・浦項からハワイに向かう。10日から8月3日まで55日間の訓練に臨む。

 米海兵隊と共に捜索・偵察、機械化戦闘、防御戦闘、安定化作戦など、都市地域での戦闘訓練とジャングルでの捜索偵察訓練のほか、米国、ニュージーランド、メキシコの海兵隊との多国籍軍連合訓練にも参加する。

 韓国軍海兵隊は2000年からオブザーバーとして参加したが、米太平洋海兵隊の要請を受け、初めて小隊級の部隊を派遣することになった。


RIMPAC to begin June 29
By Commander, U.S. Third Fleet Public Affairs
http://www.public.navy.mil/surfor/Pages/RIMPACtobeginJune29.aspx

Participating Forces — RIMPAC 2012
http://www.cpf.navy.mil/rimpac/2012/forces/

▼中国の動き

中国、巡視船36隻を建造…1~2年以内に配備
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120609-OYT1T00687.htm

【北京=大木聖馬】中国国家海洋局の劉賜貴局長は8日、新華社通信に対し、同局が巡視船36隻を建造中で1~2年以内には現場海域に投入すると明らかにした。

 尖閣諸島のある東シナ海や、フィリピンやベトナムなどと領有権を争う南シナ海に配備し、巡視活動を強化する方針とみられる。同局は約260隻保有する巡視船を2020年までに520隻に倍増する計画だ。

 新華社通信はまた、南シナ海全域で気象予報をラジオで伝えるシステムが8日までに完成したと伝えた。同海域で活動する中国の巡視船や漁船などの活動に役立てることが狙いといえる。 (2012年6月9日22時35分 読売新聞)


▼米・フィリピンの動き

オバマ大統領:フィリピン軍備支援を確認…首脳会談
毎日新聞 2012年06月09日 13時05分(最終更新 06月09日 16時38分)
http://mainichi.jp/select/news/20120609k0000e030222000c.html

【ワシントン白戸圭一】オバマ米大統領は8日、訪米中のフィリピンのアキノ大統領とホワイトハウスで会談し、フィリピンの国防力強化に向け米国が支援を強化することを確認した。南シナ海に海洋進出する中国がスカボロー礁(中国名・黄岩島)の領有権を巡ってフィリピンと対立する中、米比の同盟強化を誇示し、中国をけん制した格好だ。

 ホワイトハウスによると、オバマ大統領はフィリピン軍の沿岸監視システムに対する支援や、米比合同演習の回数を増やすことを確認。両首脳は南シナ海の航行の自由の確保や国際法順守の重要性でも一致した。

 いずれも海洋権益拡大を狙う中国を念頭に置いた対応。オバマ大統領は会談後、記者団に「すべては米国のアジア重視を踏まえた措置だ」と述べ、南シナ海を含むアジア太平洋の安全保障を主導する決意を鮮明にした。


米・フィリピン、安全保障で協力強化を確認
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120609-OYT1T00683.htm

【ワシントン=山口香子】オバマ米大統領は8日、ホワイトハウスでフィリピンのアキノ大統領と会談した。

 米側によると、両国首脳は、米比相互防衛条約を再確認し、安全保障面で両国の協力を強化することで合意した。また、中国が領有権を主張する南シナ海での航行の自由の重要性や、同海の領有権問題を外交的に解決する方針で一致した。

 オバマ大統領は会談後、記者団に対し、フィリピンとの協力強化は、「米国のアジア重視の国防戦略に合致するものだ」と強調した。

 領有権を巡り中比がにらみ合う南シナ海のスカボロー礁の問題に関し、オバマ大統領は、中比双方が最近、警備艇などの政府艦船を同礁から撤収させたことを「緊張緩和の一歩」と歓迎した模様だ。 (2012年6月9日23時00分 読売新聞)

インドが「アジアのギリシャ」と呼ばれています--日中印三つ巴レースに異変あり、インドがトップに急浮上2012/05/24 08:33



<関連記事>

〔焦点〕インド、政治指導力欠如で経済迷走 ギリシャ型危機を危惧する声も
2012年 05月 22日 19:47 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK815101320120522

 [ニューデリー 18日 ロイター] 国内外でインドの現政権への苛立ちが高まる中、エコノミストのラジーブ・マリク氏はビジネス・スタンダード紙への寄稿で、「指針を欠く」政府の現状を嘆いた。

 マリク氏の寄稿は、国家主導での経済改革の迅速な導入や、積み重なる課題への統合的な対策を求める国内外の産業界の憤りと共鳴する。別の新聞は、インドがギリシャ型の危機に向かっている可能性さえ指摘する。

 与党の国民会議派は、対内投資拡大や、インフラ未整備から汚職といった成長を阻む問題の解決に向けた主要な改革を連立与党内の政党が阻んでいると批判。「政治のまひ状態」が今や政治家やジャーナリスト、評論家の間のキャッチフレーズだ。

 3月の2012/13年度予算案公表を受け、国の機能不全の深刻化が浮き彫りになっている。政治的な指導力の欠如が、守られない公約や政権運営の滞りにつながり、特に税制改革面で顕著になった。

 この状況を受け、1991年に財務相として経済開放の一翼を担ったシン首相と、ムカジー現財務相という経済政策上で最も重要な2者の関係に対する疑念も巻き起こっている。政府の行動力を求める海外企業は、ここ最近で経済の諸指標が悪化したことに目をつぶるような政府の楽観的な見通しに苛立ちを募らせている。

 財務省は17日に行った格付け会社のフィッチ・レーティングスとの会合で、同国の格付けを引き上げるよう売り込みに務めた。だがスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は先月、インドの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げている。米印間ビジネス協議会のロン・ソマーズ会長は、状況を自覚することで、マクロ経済政策の崩壊は免れると指摘した。

 インドの国内総生産(GDP)成長率は約3年ぶりの低水準まで落ち込む一方、経常赤字は1980年来の高水準となっている。通貨ルピーが過去最安値を付ける中、経常赤字の圧縮は難しい。政府予想の財政赤字の対GDP比率は5.9%。インフレはBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの主要新興5カ国)諸国の中で最も高く、3月の鉱工業生産も予想外に縮小した。

 インド商工会議所連合会(FICCI)のラジブ・クマー事務局長は「本格的な危機の可能性もある」と指摘。だが、ムカジー財務相は最近の議会演説で「インドの成長神話は損なわれていない」と強調している。

 <舵取りは誰が?>

 18日付ヒンドゥスタン・タイムズは、政府が財政および経常赤字を抑えるための確固とした行動を起こさなければ、インドがギリシャ型の債務危機に見舞われると警告した。同紙は「難しい決定をするための政治力が欠けている」と指摘する。

 同国は昨年後半、連立与党議員を含む反対により、米小売り最大手ウォルマート・ストアーズ(WMT.N: 株価, 企業情報, レポート)といった海外企業に同国の4500億ドル規模のスーパーマーケット市場を開放する計画を撤回。課税逃れ防止策導入の遅延も今月に発表されたばかりだ。

 マリク氏は「経済に及ぼす打撃やシン首相率いる国民会議派の政権運営の失敗の程度には、入門編の経済学を学ぶ学生さえも困惑すると言っても大げさではない」と論じた。

 今年80歳になるシン首相は、連立予党内の調整に苦戦しており、政治的により影響力のある財務相に対して説き伏せる力がないようだ。産業界の重鎮によると、「彼(シン氏)のムカジー氏に対する影響力はゼロ」という。

 両者は経済政策に対する見方に相違があるとされる。シン首相がインドの世界経済への統合により重きを置く経済学者の側面が強い一方、ムカジー氏は国内で支持を集めることができる政策を好む機敏な政治家。

 シン首相の経済顧問の1人であるゴビンダ・ラオ氏は、首相とムカジー氏の間の不和を否定する。ムカジー氏が財務相だった1982年から1984年の間、シン首相は中央銀行総裁の座についていた。ラオ氏はシン氏の個性について、「財務相としてのシン氏は素晴らしかったが、首相としては全員をまとめなければならない。彼は政治に傾倒していない」と指摘した。一方、ムカジー氏に近い筋は、ムカジー氏とシン氏が「お互いを尊重し合っており、話し合える仲」とコメントした。

 <遠のきつつある経済改革>

 内部関係者は、両者の関係を丁寧ながらフォーマルと表現する。シン氏はムカジー氏の決定について、疑念を抱いている可能性があっても公には問い正さないとし、経済政策に対してムカジー氏に裁量の自由があることを示唆した。

 ムカジー氏は次期大統領選挙の有力候補と目されている。同氏自身もその地位を切望しているとされ、その野望が政策決定の邪魔をしている可能性もある。ムカジー氏は3月の予算案で発表した課税逃れ防止策について、当初は他の主要経済国と変わらない政策を提案しているとして、投資家や産業界からの批判を物ともしなかったが、結果的に導入を1年先送りする意向を示した。

 対印米大使を務めたティム・レーマー氏は、ここ最近の展開について、「米産業界ではインド側の突然の政策転換や計画の縮小、覆される決定に次第に憤りを募らせ、疲弊感も増している」と指摘した。

 政府は、経済の自由化と対内投資拡大に向けた動きを加速させることに注力すると強調するが、その機会は急速に閉ざされてきている。
 2014年に見込まれる総選挙に向けて選挙戦が始まる中、投資家が心待ちにする政治的な妥協や確固とした経済改革は遠のきつつある。


India’s growth threatened by old abuses
“This country is close to becoming the Greece of Asia.”
By James Crabtree
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/d4439c1a-9e9b-11e1-a767-00144feabdc0.html#axzz1vdYrrFdt


Economic Troubles Batter Asia
Asian stock markets have been sliding, and concerns that Greece will exit the eurozone have sent them into a further slump. But regardless of whether Greece leaves or stays, China, Japan and India all face serious problems
http://blogs.the-american-interest.com/wrm/2012/05/23/economic-troubles-batter-asia/

日経=「日米プラス1」で中国けん制 インドなどと連携 南シナ海ではフィリピンが橋頭堡2012/05/05 23:02

日経=「日米プラス1」で中国けん制 インドなどと連携 南シナ海ではフィリピンが橋頭堡


中国の時代は長くは続くない。
代わって台頭確実なのがインド。

中国と違ってインドには民主主義国家というアドバンテージがある。
しかし、その日が来たら「インドの民主主義は本物か」などと言われる事態も。

そんなことも想定しているはずなのが米国と英国。
オーストラリアのダーウィンを拠点にしながら、中国&インドを両睨み。
場合によっては、中国とインドをぶつけるというシナリオも描いているだろう。

一方、日本の海上自衛隊とインド海軍は年内にも海上合同軍事演習を行う予定。
インド接近は賛成だが、そこに潜むは落とし穴。

米国を楯にしながら少し離れた場所から様子見。前のめりは禁物。
日本にも米国同様のオフショア・バランシング目線をおススメしたい。



<関連記事>

「日米プラス1」で中国けん制 インドなどと連携
資源・海上交通路の確保で協力
2012/5/5 1:16 (2012/5/5 3:30更新)
http://s.nikkei.com/JyHvH4

 日米両政府が第三国を加えた「日米プラス1」の枠組みで、アジア太平洋地域の安全保障問題に取り組む姿勢を強めている。4月下旬に東京で日米、インドの3カ国による協議を開いたほか、フィリピンやカザフスタンなど他のアジア諸国とも協力の枠組みを探る。多国間連携の網を広げ、南シナ海やインド洋に進出する中国をけん制する狙いがある。

 野田佳彦首相とオバマ米大統領は4月30日の会談で、日米同盟の深化を目指す方針で一致した。日本の民主党政権の発足後に亀裂が入った両国の同盟関係は正常化に向けて一歩を踏み出した形で「日米プラス1」を拡大する動きもそうした流れの中で加速している。

 日米との連携に積極的なのはインドだ。日米印3カ国は4月23日、地域情勢などを話し合う局長級協議を都内で開催。3カ国の協議は昨年12月にワシントンで開いた初会合に続く2回目で、米国務省のブレイク次官補(南・中央アジア担当)や外務省の鶴岡公二総合外交政策局長らが出席した。今後は定期的に各国で開催し、3カ国連携の基礎とする方針だ。

 「日印、米印といった2カ国間協議から3カ国の枠組みに変わると議題も変わる」と外交関係者は説明する。これまで日印間では経済、米印間ではパキスタン情勢が主なテーマだった。3カ国協議の枠組みができてからは、インド洋にとどまらずアジア太平洋での海上交通路(シーレーン)確保や各国の安保協力のあり方、ミャンマー支援などに議論は広がった。

 日米は同様の枠組みを他のアジア諸国にも広げる構想を描く。

 中央アジアではカザフスタンに狙いを定める。同国は中国と国境を接する「中国の裏庭」で、地政学的に重要な位置を占める。石油など天然資源も豊富で、エネルギー問題など幅広い分野での連携が期待できる。日米は水面下で、同国に新たな協議の枠組みづくりを働きかけている。

 南シナ海ではフィリピンが橋頭堡(きょうとうほ)となる。米、フィリピン両軍は4月に「占領された南シナ海の天然ガス田を奪取せよ」とのテーマで大規模な合同軍事演習を実施。日本は図上演習の形で両国の合同演習に初参加した。

 日本はフィリピンの防衛力強化でも米国と歩調を合わせる。フィリピンは南シナ海で資源開発を巡り中国艦船とにらみ合いを続けており、米国は軍事協力を強めている。日本は「武器輸出三原則」の緩和を受け、政府開発援助(ODA)を活用してフィリピンに巡視船を供与することを検討中だ。

 日米は韓国、オーストラリアとの対話の枠組みや、アジアの安保体制をロシアと議論する「日米ロ三極有識者会合」なども強化し「日米プラス1」の連携体制をアジア広域で築きたい考えだ。

 中国は南シナ海や東シナ海の海洋権益の確保に向けて攻勢を強めている。4月には中国海軍が南シナ海で大規模演習を実施。台湾やベトナムが領有権を主張する南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島では、燃料補給基地を建設するプロジェクトが進行中だ。一方、沖縄県・尖閣諸島周辺でも今月に入り、中国漁業監視船が日本の接続水域に出入りを繰り返した。

 中国の胡錦濤政権は今秋の指導部交代を控え、海洋権益を巡る問題などで妥協的な態度を取りにくい状況だ。アジア諸国は中国の軍備増強でパワーバランスが崩れる事態を恐れている。

 一方で、アジア諸国には経済面の関係が深い中国との対立は避けたいとの思惑もある。日米との連携は中国を刺激せずに進めたいのが本音で「日米プラス1」がどこまで有効に機能するかは不透明な部分も残る。


海洋安保で協議機関=日印外相が創設で合意
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201204/2012043000341

 【ニューデリー時事】玄葉光一郎外相は30日(日本時間同)、インドのクリシュナ外相とニューデリーで会談し、中国の進出で周辺国との摩擦が強まる南シナ海の安全保障など海洋問題全般を協議する局長級対話の枠組みを早期に発足させることで合意した。玄葉氏は会談後の記者会見で「インドは日本と中東を結ぶシーレーン(海上交通路)上の要衝で、この分野での協力強化はアジアの平和と安定に資する」と指摘した。

 日印両政府は、自衛隊とインド軍による初の海上共同訓練を年内に実施する方針。新たに常設の協議機関を設置することにより、海洋進出を活発化させる中国へのけん制を強めたい考えだ。 

 両外相は、中国の輸出制限で供給に不安があるレアアース(希土類)共同開発の早期実現でも一致した。日本政府関係者によれば、日本の豊田通商とインド国営企業は同国産レアアースの取引を8月までに開始する方向で最終調整中という。

 双方は、日本がインドに原発を輸出する前提となる原子力協定の早期締結を目指すことも改めて確認した。(2012/04/30-23:57)


日本外相が訪印、原子力と海上安全協力が注目に
2012-05-01 21:02:22
http://japanese.cri.cn/881/2012/05/01/141s191652.htm

インドのシン首相とクリシュナ外相は4月30日、インドの首都ニューデリーで、インドを訪問中の日本の玄葉光一郎外相と会談しました。双方は両国が戦略、エネルギー、経済、海上安全保障などの分野での協力を強化することについて話し合いました。また、双方は二国間の原子力協定の交渉を再開し、併せて海洋安全保障分野での協力を強化することを発表しました。

 この日、両国は日印第6回戦略的対話や第5回エネルギー対話、第1回閣僚級経済対話を行いました。そのうち、最も人々の注目を集めたのは両国の原子力エネルギー協力の議題です。インドのクリシュナ外相は会談後、「双方は、原子力エネルギー協力の可能性について討議し、かつ両国の原子力協定の交渉を再開することを決めた」と述べました。玄葉外相は、「日本はインドと共に、原子力エネルギー分野での協力を推進し、最終に双方がともに満足できる結果にたどり着きたい」と述べました。しかし、同時に、玄葉外相は「日本が関心を寄せている核軍縮や核不拡散などの問題について、インドが関連の約束を厳格に履行するよう希望する」と強調しました。

 また、アナリストは、「去年、福島原発の事故発生後、日本とインドの原子力エネルギー協力は一時に棚上げにされ、すでに3回行なわれた交渉も一時的に中止した。今回、交渉を再開することは大きな意義を持っている。インドにとって、日本と協力することは自国の既存の原子力エネルギーの利用と開発システムを一層整備し、原子力の先進技術を得ることに有利である。一方、日本にとっては、福島原発事故で日本国内の原子力エネルギー需要が激減したため、対外協力を強化することは、日本の過剰な原子力エネルギー資源を効果的に輸出することができる」としています。

 原子力エネルギー分野での協力のほか、両国の海上安全保障分野での協力も大いに注目されています。双方は共同声明の中で、「両国は海上安全分野での協力を拡大し、海上安全保障対話を展開する。インド海軍と日本海上自衛隊は今年6月に、日本の近海地域で初めての合同軍事演習を行う」としています。

 アナリストは、また、「日本とインドが海上安全保障分野での協力を強化することは、両国の戦略レベルの新たな発展動向を示しており、両国は戦略的な関係を強化していくだろう。また、今回両国のレアアース問題についての態度も非常に微妙です。日本のレアアース輸入の中国への依存を減少させるため、インドは日本に対するレアアースの輸出を開放すると約束した」としています。

中国「真珠の首飾り」とインド「ダイヤのネックレス」(関連記事2本)2012/04/21 23:31

中国「真珠の首飾り」とインド「ダイヤのネックレス」(関連記事2本)


<関連記事>

海洋安保強化への布石 中国「真珠の首飾り」に「ダイヤのネックレス」戦略で対抗
2011.12.16 01:38 (画像引用)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111216/plc11121601380002-n1.htm


 日印共同プロジェクト「デリー・ムンバイ間産業大動脈構想」の推進は、海洋安全保障での日印関係強化への布石といえ意義は大きい。日米はアジア有数の海軍国家・インドの「ダイヤのネックレス」戦略を後押しすることで、中国の海洋権益拡大にくさびを打ち込む。(半沢尚久)

 日米は6月の安全保障協議委員会(2プラス2)合意でインドとの協力強化を明記。海洋での中国包囲網にインドを組み込むことを両国の共通課題に位置づけた。今月19日にはワシントンで初の日米印3カ国高官協議を開き、海洋安保を中心議題に据える。

 背景には、重要な海上交通路(シーレーン)であるインド洋で、中国が艦艇を展開させる拠点としてミャンマーやパキスタンなどで港湾建設を進める「真珠の首飾り」戦略を進めていることがある。中国国防省は12日、アフリカ東部沖のセーシェルを海軍の燃料補給などの中継地として検討していると明らかにした。

 これにインドが対抗策として講じたのが、アフリカ東部や東南アジア諸国と連携を強める「ダイヤのネックレス」戦略だ。オーストラリア北部への海兵隊駐留を決め、インド洋での対中シフトにかじを切った米国の戦略とも合致する。

 日本の対インド支援は、米印の海洋戦略を同じ方向に向かわせるための下支えが狙いだ。ダイヤのネックレス戦略と足並みをそろえるように11月の日本・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議でASEAN各国の「連結性」強化に向け、2兆円規模の事業支援方針を表明したのも、この戦略の一環だといえる。

 道路・港湾整備を進め、陸と海を「回廊」でつなぐことでASEAN各国の利害を一致させ、中国を封じ込める狙いがある。


インド、中国の軍拡けん制 弾道ミサイル実験成功
2012/4/20 1:15
http://s.nikkei.com/HXKQ8L

 【ニューデリー=岩城聡】インドは19日、核弾頭が搭載可能で中国全土を射程に収める弾道ミサイル「アグニ5」(射程5000キロ)の発射実験を初めて実施し成功した。中国とパキスタンという核保有国に挟まれる地理的な事情もあり、高い経済成長を背景に軍備増強や兵器近代化を積極的に推進。国防予算は最近5年間で2倍以上に拡大した。今回の実験の背景にも拡大主義を続ける中国への警戒があり、軍事的な抑止力の向上に照準を合わせたものだ。

 「中国はインドに対抗するため軍事力を非常に強化しており、注意深く見ている」。インド国防省は9日発表した2011~12年度の年次報告書で、中国の軍事的プレゼンスと近隣諸国への影響力の拡大に懸念をあらわにしていた。

 アグニ5は射程5500キロ以上と定義される「大陸間弾道ミサイル(ICBM)」に匹敵する長距離弾道ミサイル。インドは保有核の能力でも中国に水をあけられているだけに、北京や上海も射程に収める今回のアグニ5の発射成功は、中国との軍事バランスを保つ上でけん制に役立つとみる。

 インド国内では今回の発射成功を「ゲームチェンジャー=状況をがらりと変える出来事」と称賛。軍拡レースで中国をキャッチアップするきっかけをつかんだと評価する。

 インドが3月に発表した12年度国防予算は、前年度比17%増の1兆9340億ルピー(約3兆円)。近年、ほぼ毎年2桁の伸びを続ける。今年初めに購入を決めた仏ダッソー社の戦闘機、ラファール126機の購入などに充てる計画だ。

 海洋安保の強化にも力を入れる。国産空母は15年の配備を目指して建造中。自前の原子力潜水艦「アリハント」の建造も進める。1月末には一足先にロシアから原子力潜水艦「ネルパ」の10年間貸与を受け、「国連安保理常任理事国に次ぐ世界6番目の原潜運用国」(地元紙)になった。

 シーレーン(海上交通路)の要衝であるインド洋への中国の進出にも神経をとがらす。アフリカ東部から東南アジアを結ぶ国々に軍事的拠点を置いて、中国軍を包囲する「ダイヤのネックレス」戦略を推進。中国が影響力を強める南シナ海への進出もうかがう。今年は海上自衛隊とインド海軍が同海域で初の2国共同訓練を実施する予定だ。

 ただ、防衛評論家のルメル・ダヒア氏(元陸軍准将)は「インドの軍備レベルは中国に比べてなお10~15年遅れている」と分析。ミサイル防衛システムやサイバー攻撃への対策など防衛分野で後手に回っているとの指摘も根強い。

 中国外務省の劉為民報道局参事官は19日の記者会見で、インドの弾道ミサイル発射成功に関して「インドは競争相手でなく協力相手だ。ともに地域の平和と安定のために貢献していく」と述べ、ひとまず静観の構えを見せた。ただ中国も対抗策を講じる可能性が高く、アジア全体の安保バランスに影響を与えそうだ。


わくわく動物地政学:パンダの「真珠の首飾り」に挑むはゾウの「ダイヤモンドのネックレス」、インドの「ダイヤのネックレス」が日経紙面に初登場
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2011/12/03/6230938

ゾウさんに「パンダ殺し」疑惑浮上中--「中国・キラー」「チャイナ・キラー」という名の「アグニ5」はインドの火の神2012/04/19 21:52

ゾウさんに「パンダ殺し」疑惑浮上中--「中国・キラー」「チャイナ・キラー」という名の「アグニ5」はインドの火の神


あの人たちが、ゾウさんとパンダさんの間に立って、
「アジア人どうし戦わず」と叫ぶだけでも、
それはそれで立派なことだと思う。


<関連記事>

インドの長距離ミサイルに「中国キラー」の異名、北京を射程内に
2012/04/19(木) 18:26
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0419&f=politics_0419_028.shtml

悪天候を理由に発射が延期されていたインド初の大陸間弾道ミサイル「アグニ5」の発射実験が19日、行われた。同ミサイルの射程は5000キロ、アジア全域、ロシアの大部分、欧州東部を射程に収める。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

インド紙「The Hindu」は18日、「道路・鉄道移動式のミサイルはインドの内陸部で発射しても中国全域、特に人口密度が高く、経済的に非常に重要な中国の沿海地域も射程範囲に入る」と報じた。また、「Business standard」も、道路移動式であれば、「アグニ5」の攻撃範囲は5000キロを優に超えるとし、「アグニ5」をインド東北部に移動すれば、中国最北部のハルビンまで攻撃範囲に入ると報じた。

オーストラリアメディアは18日、インドのミサイル実験が地域の軍拡競争のリスクを高めることへの懸念を示した。豪紙「The Age」は、「アグニ5」はヒンズー教の火の神に由来するが、地元メディアの多くは「中国キラー」として取り扱っていると指摘した。

ドイツのテレビ局は、ミサイルがインドの強国意識をかきたてると伝えた。インドの標的は中国の主要都市とみられている。インドはそうした戦争目的を否定している。(編集担当:米原裕子)


初のICBM級を実験=対中抑止強化、ミサイル先進国入り-インド
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012041900419&j4

 【ニューデリー時事】インドは19日、国産の新型長距離ミサイル「アグニ5」の発射実験を東部オディシャ州沿岸で実施し、成功した。国防省報道官が明らかにした。対中国抑止の強化や米ロなどミサイル開発先進国の仲間入りを果たす重要な節目として位置付けられる。

 核弾頭搭載可能なアグニ5は射程5000キロ以上で、インドとしては大陸間弾道ミサイル(ICBM)=5500キロ以上=に匹敵する長距離ミサイルを初めて獲得。欧州やアフリカまで到達する。

 PTI通信などによると、実験を担当した防衛研究開発機関(DRDO)のサラスワト長官は「ミサイルはインド洋に設置した標的を完璧にとらえた。インドはミサイル大国の一員にのし上がった」と成功をたたえた。

 アグニはインド神話に登場する「火の神」から命名。地元メディアによるとアグニ5は全長17メートル、直径2メートルで、固体燃料の3段式。最大1トンの弾頭を積載できる。(2012/04/19-13:27)


インド、長距離ミサイル実験…中国の反発必至
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120419-OYT1T00560.htm

. 【ニューデリー=新居益】インドのメディアによると、インド国防省は19日、核弾頭搭載可能で、中国全土を射程に収める初の長距離弾道ミサイル「アグニ5」(射程約5000キロ・メートル)の発射に成功した。

 中国の反発は必至で、今後、中印間の軍拡競争に発展する可能性もある。

 発射実験は東部オリッサ州で行われた。アグニ5は3段式で、固体燃料を使用。ミサイル防衛網を突破する各個誘導多核弾頭(MIRV)を搭載する。昨年11月に発射実験に成功した中距離弾道弾「アグニ4」(同3500キロ・メートル)は、中国の一部しか射程に収められなかった。 (2012年4月19日13時21分 読売新聞)


April 17, 2012 12:06 PM EDT
India Preparing To Test ‘China-Killer’ Nuclear Missile
http://www.ibtimes.com/articles/329371/20120417/india-nuclear-test-missile-agni-china-pakistan.htm


April 19, 2012
India storms into elite club with Agni-V missile
India has stormed into an elite club of nations with the capability to hit targets 5,000 km away, with the successful test of the much-anticipated Agni-V long-range nuclear-capable ballistic missile, described as "China killer".
http://businesstoday.intoday.in/story/agni-v-missile-india-elite-club-icbm/1/24159.html


19 April 2012 Last updated at 04:37 GMT
China morning round-up: Making expenses transparent
India's test launch of its own Agni-V long-range missile has caught the Global Times' eye, with the paper claiming the missile has been labelled a "China killer".
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-china-17766105


2012-04-19 07:29环球时报
印度“烈火”惊扰全亚洲 被贴上“中国杀手”标签
http://world.huanqiu.com/roll/2012-04/2635784.html


19 April 2012 Last updated at 11:19 GMT
India test launches Agni-V long-range missile (画像引用)
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-india-17765653

オフショア・バランシングでタンポポ・USA、米豪が中国睨んで軍事協力拡大協議2012/03/29 07:29

オフショア・バランシングでタンポポ・USA、米豪が中国睨んで軍事協力拡大協議


台頭する中国だけを睨んでいるとは到底思えない。
台頭するインドも視野に入れた動きだろう。


<関連記事>

米軍、インド洋に新拠点も 豪と軍事協力拡大協議
2012/3/27 21:06
http://s.nikkei.com/H15Hk4

 27日付の米紙ワシントン・ポストは、米国とオーストラリアの両政府当局者の話として、インド洋のオーストラリア領ココス諸島を米軍が新たな拠点とする可能性を含め、両国が軍事協力の大幅な拡大に向けた協議を進めていると伝えた。

 アジア太平洋地域を重視するオバマ政権の戦略の一環。海洋進出を活発化させる中国を念頭に、米軍がインド洋だけでなく、南シナ海に至る広い範囲でにらみを利かせる狙いがあるという。

 米軍はインド洋の英領ディエゴガルシアに基地を持つが、機能拡充の余地に乏しいことなどから、ココス諸島の活用案が浮上。南シナ海の偵察を行う上でも、無人偵察機グローバルホークなどの格好の拠点になると考えられている。

 オーストラリア西部パースの同国海軍基地を拡充し、米空母や艦船の拠点にすることなども検討している。

 両国はオーストラリア北部ダーウィンに米海兵隊を駐留させる計画で既に合意している。(ワシントン=共同)


米豪が軍事協力拡大検討=対中国、無人機運用-米紙
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201203/2012032800062&g=int

 【ワシントン時事】27日付の米紙ワシントン・ポストは、活発化する中国軍の活動を警戒し、米国とオーストラリアが豪州への米海兵隊2500人のローテーション配置に加え、インド洋の豪州領ココス諸島を米軍の無人機の基地として使用することを検討していると報じた。

 同紙によると、米国防総省はアジアの米軍の体制見直しを進めており、日本や韓国での米軍のプレゼンス(存在)を段階的に減らす一方、シーレーン(海上交通路)の要衝にある東南アジアでのプレゼンスを増強する意向。その一環として、インド洋や南シナ海へのアクセスが容易な豪州との軍事協力拡大を立案中という。(2012/03/28-06:45)


U.S., Australia to broaden military ties amid Pentagon pivot to SE Asia (画像引用)
http://wapo.st/GTUMso
http://wapo.st/GSGfk8
http://wapo.st/GVpo2V
http://www.stripes.com/news/pacific/us-australia-plan-expansion-of-military-ties-amid-pivot-to-se-asia-1.172739

The battle for the Pacific
http://www.theaustralian.com.au/news/features/the-battle-for-the-pacific/story-e6frg6z6-1226312859906

Australia may host US drones at Cocos
http://www.smh.com.au/opinion/political-news/australia-may-host-us-drones-at-cocos-20120327-1vwmm.html

US nuke ships ‘to visit Perth often'
http://www.heraldsun.com.au/news/breaking-news/us-nuke-ships-to-visit-perth-often/story-e6frf7jx-1226313062264

中国「真珠の首飾り」南へ、アフリカ東部進出に米印警戒(日経より)2012/01/31 09:47

中国「真珠の首飾り」南へ、アフリカ東部進出に米印警戒(日経より)


<関連記事(画像引用)>

中国、アフリカ東部進出、資源輸送拠点確保へ港開発、インド洋南進に米印警戒
2012/01/31 日本経済新聞 朝刊 8ページ

 西部を中心にアフリカ資源の権益獲得に動いていた中国が、インド洋に面した東部への進出姿勢もみせ始めた。内陸の天然資源を輸送する拠点としてケニアやモザンビークの港湾開発に着手。パキスタンやミャンマーなどインド洋で「真珠の首飾り」と呼ぶ沿岸国の港に加え新たな足場確保を狙う思惑もうかがえ、米国やインドと駆け引きが激化する可能性もある。

 中国が注目するのはケニアのラム、モザンビークのベイラ、タンザニアのダルエスサラームの3港。隣国の原油や銅、鉄鉱石などの搬出拠点とする目的で中国企業が開発に名乗りを上げた。

 ●背景にスーダン情勢 アフリカ東部は天然資源に乏しい。中国の投資はもっぱら中部のアンゴラや西部のナイジェリア、北部のスーダン、アルジェリアなど産油国に向いていた。今、東部進出に動くのはなぜか。

 最大の要因はスーダン情勢の変化だ。昨年の南北分断後、油田の8割を獲得した南部と、唯一の港を持つ北部が原油収入の分配で決裂し、原油生産が停止。ケニア経由の代替搬出ルートが必要になった。インド洋に直結するアフリカ東部の港を使えば、輸送ルートが海賊被害の多発するアデン湾を回避できる。

 ●日本にも商機 港湾開発は日本企業に商機を開く可能性もある。日本の商社やゼネコン14社は昨年10月に南北スーダンとケニアを視察、ラム港開発の説明を受けた。

 だが、中国が開発に乗り出したアフリカ東部の港湾のうちケニアやタンザニアは旧英領で、英海軍が拠点を置いた海上交通の要衝。中国の動きには安全保障戦略上の思惑も色濃く感じとれる。

 ●「首飾り」南へ 中国はエネルギーの輸送路シーレーンのインド洋沿岸に、インドを東西から挟む形で拠点港を確保。米軍は「真珠の首飾り」と呼んで警戒する。これにアフリカ3港が加われば「首飾り」は南へ伸び、同洋で存在感が一段と増すのは確実だ。

 インド洋は世界で最も海上輸送が盛んな海路の一つで、西端のホルムズ海峡は世界の原油輸送の40%が通過。東端のマラッカ海峡は世界の商業輸送の50%が経由する。それだけに米軍がディエゴガルシア島に一大拠点を設けるなど主要国は安全保障面でも重視してきた。東シナ海と南シナ海に続きインド洋進出も加速する中国の動きには独自のシーレーン防衛の思惑も読み取れ、米印両国などは警戒を強めそうだ。(北京=森安健)




 エチオピアを訪問した中国の賈慶林・全国政治協商会議主席は29日、アフリカ連合(AU)首脳会議に出席し、AUに今後3年間で6億元(約73億円)の無償援助を表明した。「アフリカ諸国は中国経済発展のための有力な支持を提供している」とも述べ、連携強化の姿勢を示した。中国の国営新華社が30日伝えた。

 イラン情勢の緊迫で資源の代替調達先としてアフリカの重要性が増大。同会議には、胡錦濤国家主席が「手を取りあって戦略的関係を高めたい」と祝電を送った。

 共産党政治局常務委員で党内序列4位の賈氏は指導部で初めて同会議に参加。各国に経済援助の継続を伝え、スーダンとは対中原油供給の拡大も確認した。ただアフリカ側では急増した中国人労働者に「富を横取りしている」と反感も出ている。(北京=島田学)