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コリン・パウエルのメッセージ付きで動き始めたブルームエナジージャパン2013/11/26 08:32



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「Bloomエナジーサーバー」国内初号機を福岡M-TOWERで運転開始
~クリーン・安定的・安心安全な24時間365日稼働する分散型電源として、アメリカ合衆国外で初めて設置~

2013年11月25日
Bloom Energy Japan株式会社
Bloom Energy Corporation
ソフトバンクグループ
http://www.softbank.jp/corp/news/press/sb/2013/20131125_01/

Bloom Energy Japan株式会社(ブルームエナジージャパン、所在地:東京都港区、代表取締役社長:三輪 茂基、以下「Bloom Energy Japan」)は、クリーンで高効率な業務用・産業用燃料電池発電システム「Bloomエナジーサーバー」の国内初号機を福岡県福岡市内の「M-TOWER」に設置し、2013年11月25日より営業運転を開始します。「Bloom エナジーサーバー」の設置および運転開始はBloom Energy Corporation(ブルームエナジー、所在地:米国カリフォルニア州サニーベール、共同創設者 兼 CEO:KRシュリダー、以下「Bloom Energy」)が事業展開しているアメリカ合衆国以外では日本が初めてです。今回「M-TOWER」に導入する「Bloomエナジーサーバー」の出力規模は200kWで、ビル全体の電力需要の約75%を賄うことができます。

「Bloomエナジーサーバー」の国内初号機導入は、日本において安心・安全で安定的な電力供給を目指すBloom Energy Japanにとって重要な第一歩となります。「Bloomエナジーサーバー」は都市ガスやバイオガスを燃料とし、発電効率が60%を超えるクリーンで高効率な固体酸化物形燃料電池で、アメリカ合衆国では画期的な分散型のベース電源としてデータセンターや工場、大規模商業施設、官公庁など、電力の持続的な供給が必要とされる施設での導入が進んでいます。

「Bloomエナジーサーバー」の導入を行う「M-TOWER」の所有者であるソフトバンクグループ代表の孫 正義は以下のように述べています。

「Bloomエナジーサーバー」の国内初号機運転開始を心よりうれしく思います。クリーンで安定した分散型のベース電源による電力の提供は、今後日本の法人企業や自治体にとって安定した電力調達の選択肢のひとつとなると確信しています。このたびのBloomエナジーサーバーの導入はソフトバンクグループにとって重要なマイルストーンであり、われわれは今後もさらなるクリーンエネルギー普及促進の取り組みを強化していきます。

アメリカ合衆国外初の「Bloomエナジーサーバー」の運転開始にあたり、Bloom Energy Corporation共同創設者 兼 CEOのKRシュリダーは以下のように述べています。

このたびの「Bloomエナジーサーバー」の導入により、日本国内の法人企業は長期的に電気料金を予見することができるようになります。今回の日本でのスタートはBloom Energy Corporationとソフトバンクグループによる初の共同プロジェクトというだけでなく、世界中の人々にクリーン・安定的・安心安全な電力供給を目指すわたしたちにとっての第一歩となりました。

また、元アメリカ合衆国国務長官でBloom Energy Corporationの社外取締役でもあるコリン・パウエル氏は、Bloom Energy Japan初となる「Bloomエナジーサーバー」の設置について以下のように述べています。

Bloom Energyはこれまでにない新しい発電方法で、日本とアメリカ合衆国の両国において劇的に従来の電力供給の在り方を変えています。私はこれらの取り組みに携われることを大変光栄に思うとともに、今後もBloom Energy Japanの成功を心よりお祈り申し上げます。

Bloom Energy Japan初の「Bloomエナジーサーバー」の運転開始について、Bloom Energy Japan代表取締役社長の三輪 茂基は以下のように述べています。

このたび、「Bloomエナジーサーバー」の国内初号機を無事に運転開始でき、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。Bloom Energy Japanでは、今後も革新的技術の結晶であるクリーンかつ発電効率の非常に高い「Bloomエナジーサーバー」の普及を通じて日本国内での電力の安定供給にいささかなりとも貢献し、日本経済の発展に資するべく愚直に取り組んでまいります。

Bloom Energy Japanは、「Bloomエナジーサーバー」で発電する電力の販売を通じ、日本国内における持続的な電力の安定供給、経済発展に貢献していきます。


ソフトバンク、産業用燃料電池を輸入販売
2013/11/26 0:51
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO63136680W3A121C1TJ0000/

 ソフトバンクは25日、米ベンチャーのブルームエナジー(カリフォルニア州)の産業用燃料電池を日本で今後3年間に計3万キロワット分を輸入・販売する計画を示した。大企業や官公庁などへの設置を目指す。国内では産業用の燃料電池の普及が遅れているが、ソフトバンクの参入で競争が活発になりそうだ。

 25日にソフトバンクの福岡市のオフィスで燃料電池を稼働させた。運転状況を顧客に見せて販促に生かす。設置した燃料電池は幅約9メートル、高さ約2メートル、厚さ約3メートル。出力は約200キロワットで20階建てオフィスビルの消費電力の約75%を賄える。

 固体酸化物型(SOFC)と呼ばれる方式で都市ガスから水素を取り出し、酸素と化学反応させて発電する。一般的なガス火力発電機より発電効率が高いといい、米国ではグーグルやウォルマート・ストアーズなどの100カ所超で採用されている。

 日本ではソフトバンクグループとブルームエナジーの合弁会社ブルームエナジージャパン(東京・港)が販売する。設備費や工事費を毎月の電気料金に上乗せして請求する手法で初期費用を下げ、顧客が導入しやすくする。20年程度の長期契約を前提にし、発電量1キロワット時当たりの料金は最大28円。シェールガスの輸入などでガス料金が下がれば、20円台前半になる可能性がある。

 大手電力会社の産業用電気料金は同15円前後で現時点では燃料電池のほうが割高。ソフトバンクは非常用電源にもなる使い勝手と、原発停止に伴う電気料金の上昇懸念があるなか、長期契約により料金変動リスクを緩和するメリットを打ち出し需要を開拓する。

 ブルームエナジーのKRシュリダー最高経営責任者(CEO)は「将来は日本で生産することも考えたい」と話した。

 産業用燃料電池は米国で普及が進んでいる。調査会社の富士経済(東京・中央)によると、2011年度の世界市場規模は359億円。このうちブルームエナジーやクリアエッジパワーなど米国企業が9割のシェアを占める。米国は燃料のガス価格が安く、燃料電池を設置することで電力会社から電気を買うより安く電力を調達できる場合があるためだ。

 日本企業で商用化しているのは富士電機だけで、世界シェアは2%程度のもようだ。三菱重工業も開発しているが、まだ実用化していない。世界市場は25年度に20倍の7341億円に膨らむと予測されており、成長市場で日本企業が商機を逃す恐れがある。