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狙われた温家宝、米紙ニューヨーク・タイムズ巻き込み情報戦か2012/10/29 06:30

狙われた温家宝、米紙ニューヨーク・タイムズ巻き込み情報戦か


<関連記事>

中国、権力争い情報戦 温首相に巨額蓄財報道
指導部交代控え薄氏派がリークか
2012/10/27 7:27
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2606V_W2A021C1FF1000/?dg=1

 中国共産党の指導部が交代する第18回党大会まで2週間を切るなか、権力闘争を背景にした情報戦が活発になってきた。25日には保守派グループが温家宝首相の汚職を糾弾する文書を広め、26日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、温首相の親族が巨額な資産を保有していると報じた。薄熙来・前重慶市共産党委員会書記に批判的だった温首相を狙い撃ちし、薄氏の支持者が情報を提供したとの見方が浮上している。

 「温首相の妻、子ども、兄弟など親せきは、合計で27億ドル(約2150億円)に上る資産を管理する」。タイムズ紙は記事でこう指摘した。首相の90歳になる母が持ち株会社を通じて大手保険会社、平安保険の株式1億2千万ドル分を保有していることなどを詳細に描いた。中国では同日朝からタイムズ紙のウェブサイトは閲覧不能になった。

 公開資料に基づいているとはいえ、関係者の氏名や持ち株会社の仕組みなどは協力者がいなければ知り得ない情報で、北京では「リーク」との見方が広がる。6月には米ブルームバーグが習近平・国家副主席の親族に関して同様な記事を報じ、大きな話題となった。

 折しも26日には保守派の薄氏が全国人民代表大会(全人代)の代表資格を失い、不逮捕特権を奪われた。

 北京では11月8日の党大会を前に指導部の人事の最終調整がなお続く。指導部入りを目指す候補者同士の争いにとどまらず「引退後に自分のスキャンダルが表面化しないことの確約を求めて現職が奔走している」(北欧の大使館)とされる。

 さらに長老を巻き込んでの「代理戦争」の様相も呈している。薄氏に近かったとされる江沢民前国家主席は最近、大学視察や歌劇鑑賞など公の場に頻繁に登場し健在をアピール。これに対し江氏のライバルだった李瑞環・前政治協商会議主席が今月7日、テニスの中国オープンを観戦し久しぶりに姿を見せた。同伴したのが薄氏と犬猿の仲とされる呉儀・元副首相だったことも政治的なメッセージだった。

 保守派の学者らは19日、全人代に公開書簡を送り、薄氏を巡る公正な審理を求めた。賛同者の数は千人を超えており、「習近平体制」の発足後も路線対立が残ることを示唆した。(北京=森安健)


中国:共産党大会、指導部人事巡り情報戦
毎日新聞 2012年10月27日 22時38分(最終更新 10月27日 22時50分)
http://mainichi.jp/select/news/20121028k0000m030115000c.html

 【北京・工藤哲】中国共産党の指導部が10年ぶりに世代交代する第18回党大会(北京で11月8日開幕)まで2週間を切り、指導部人事を巡る情報が交錯している。最高指導部を構成する政治局常務委員(現在9人)の数について、7人への削減案が有力視される一方、最近になり「現状の9人が維持される」との見方も出始めた。また、米メディアが伝えた温家宝(おん・かほう)首相(70)一族の資産を巡る情報も、温首相と対立する保守派勢力のリークの可能性が指摘されている。

 党大会では、現職の政治局常務委員のうち、次期最高指導者への就任が確実視される習近平(しゅう・きんぺい)国家副主席(59)と次期首相最有力候補の李克強(り・こくきょう)副首相(57)を除く7人が引退する。新たな常務委員としては李源潮(り・げんちょう)党中央組織部長(61)▽王岐山(おう・きざん)副首相(64)▽張徳江(ちょう・とくこう)副首相兼重慶市党委書記(65)らが有力視されている。

 香港メディアなどは、党最高幹部や引退した幹部が河北省で重要方針を話し合う「北戴河(ほくたいが)会議」が夏に開かれて以降、政治局常務委員の数が7人に削減されると報道した。経済政策や、失脚した薄熙来(はく・きらい)前重慶市党委書記(63)を巡る問題への対応などで常務委員の意見が割れたことを受け、常務委員の権限を強化して意思決定を迅速にするため人数を削減するとみられていた。

 しかし今月後半に入り、指導部内の調整が難航し「9人体制が引き続き維持される」との見方も出始めた。指導部の内情に詳しい関係者は「中国の大国化に伴い懸案が増える中、7人に削減すれば1人当たりの負担が重くなる。常務委員に選ばれなかった人物の支持勢力が党中央への不満を募らせるとの懸念が強まった」と解説する。

 常務委員の候補としては他に、劉雲山(りゅう・うんざん)党中央宣伝部長(65)、汪洋(おう・よう)広東省党委書記(57)、張高麗(ちょう・こうれい)天津市党委書記(65)、兪正声(ゆ・せいせい)上海市党委書記(67)に加え、女性の重用を国内外にアピールする効果もあるとして劉延東(りゅう・えんとう)国務委員(66)の名前も挙がっている。

 一方、米紙ニューヨーク・タイムズは25日、温首相一族が裕福になり、27億ドル(約2200億円)を超える資産を保有するまでになったと報じた。米国の中国語ニュースサイト「博訊」は、この報道の直前に「複数の海外の中国語メディアに温首相に関する資料が送られた」としており、温首相と対立する保守派勢力の動きが背景にあると指摘した。一方で「総額のうち81%は事実関係を確認できなかった」とも伝えた。

 新たな最高指導部の顔ぶれは「直前まで確定しない」(同関係者)とされ、指導部を巡る「情報戦」は今後も続きそうだ。


中国当局、NYT紙サイトへのアクセス遮断 温家宝首相一族の資産報道で
2012.10.27 Sat posted at 10:24 JST
http://www.cnn.co.jp/tech/35023653.html

香港(CNN) 中国の温家宝(ウェンチアパオ)首相の一族が、温氏の指導部入り後に数十億ドルの財産を蓄えたとする記事を米紙ニューヨーク・タイムズが掲載したのを受け、中国当局は26日、中国国内における同紙の英語版と中国語版のサイトへのアクセスを遮断した。

ニューヨーク・タイムズ紙は、企業や規制関連の記録を挙げ、温首相の息子、娘、弟、義理の弟などが少なくとも27億ドルの財産を管理している証拠をつかんだとしている。首相の親族は、友人や同僚、取引先などを何重にも介在させることで、自分たちの名前が表ざたになるのを防いでいたという。

この報道に中国は強く反発し、ニューヨーク・タイムズの2つのサイトへの中国国内からのアクセスを遮断した。また、中国の一部ソーシャルメディアでは「ニューヨーク・タイムズ」や「温家宝」の検索ができなくなっている。

中国外務省の洪磊報道官は「(記事は)中国の評判を汚そうとするもので、何らかの隠れた意図がある」と述べた。また、ニューヨーク・タイムズ紙のサイトを遮断したことについては「中国は法と規則に基づいてインターネットを規制している」と答えた。

公務員の汚職や貧富の差が拡大する中、中国の指導部は、指導部のメンバーやその親族が過度に裕福になっているとの指摘に特に敏感になっている。

中国当局は今年6月にも、中国の次期最高指導者と目される習近平(シーチンピン)国家副主席の親族が数億ドルの財産を蓄えていると報じた米通信社ブルームバーグのニュースサイトへのアクセスを遮断した。


<画像引用>

Billions in Hidden Riches for Family of Chinese Leader
By DAVID BARBOZA
Published: October 25, 2012
http://www.nytimes.com/2012/10/26/business/global/family-of-wen-jiabao-holds-a-hidden-fortune-in-china.html?_r=0&pagewanted=all

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