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小沢氏に社民党との合流のすゝめ相次ぐ・・・社民党や共産党とうり二つ、なんと輿石氏よりも「左」2012/07/13 08:08

小沢氏に社民党との合流のすゝめ相次ぐ・・・社民党や共産党とうり二つ、なんと輿石氏よりも「左」


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【危機の正体】小沢氏が“反原発”を唱える理由…夫人の手紙が影響か
2012.07.10
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120710/plt1207100706004-n1.htm

 3年前の今ごろ、日本は「政権交代」の熱病に浮かされていた。大部分のメディアもそれを煽った。7月14日、衆院で麻生太郎内閣の不信任決議案が提出され、否決された。ところが、参院では首相問責決議案が可決。同月21日、麻生首相は衆院を解散せざるを得なくなった。

 民主党は7月末、今から思えば嘘八百を並べ立てたマニフェスト(政権公約)を発表し、政権交代後の将来を国民に夢想させた。後はまるで、憑き物につかれたかのように「政権交代」への道を突き進んでいった。今思えば、馬鹿馬鹿しい限りだが、わずか3年前の話だ。

 このとき掲げられたマニフェストの主要政策は、ほとんど実現していない。政権を奪取するための空手形だったからだ。「政権につけば、予算を組み替え、埋蔵金を発掘して増税しなくても実現できる」と大口をたたいて民主党は選挙に勝った。民主党の候補者全員が例外なくそう述べていた。野田佳彦氏もその1人だった。

 その野田氏が、民主党政権の3代目の首相になって、マニフェストに反する消費税増税法案を衆院で可決させた。財政状況を国際金融市場が注視するなか、増税はやむ得ない。しかし、そうであるなら首相はまず「マニフェストは嘘八百でした」と国民にわびて協力を求めるべきだった。

 その増税法案に反対して、小沢一郎元代表のグループが民主党に離党届を提出した。新会派の名前は「国民の生活が第一」。あくまでも政権交代時のマニフェストにこだわろうというのだ。

 嘘が嘘とばれても認めようとしない野田氏も問題だが、今後も嘘をつき続けようという小沢氏らはもっと問題だ。彼らはマニフェストの政策を実現するための財政的裏付けがあると今も本気で思っているのか。

 小沢氏は公私ともに追い込まれている。急に「脱原発」を唱え始めたのも、小沢夫人が周囲への手紙で明らかにしたように原発(放射能)への恐怖からなのだろう。地元・岩手も分裂し、自身の選挙も危ない。

 追い込まれた小沢氏は4日、社民党の又市征冶副党首と会談して、「原発、消費税、社民党と同じところはいろいろある。がんばろう、選挙も」と呼び掛けたという。

 囲碁好きの小沢氏が、政界での陣地取りの発想で社民党を取り込もうとしたのだろうが、最近の小沢氏らは主張自体が社民党や共産党とうり二つになっている。マニフェストはバラマキ政策のもともと社会主義的なものだった。いっそのこと社民党と合流してはどうか。審判は国民が下すことだろう。

 ■八木秀次(やぎ・ひでつぐ) 1962年、広島県生まれ。早大法学部卒業。同大学院政治学研究科博士課程中退。国家、教育、歴史などについて保守主義の立場から幅広い言論活動を展開。第2回正論新風賞受賞。現在、高崎経済大学教授、フジテレビジョン番組審議委員、日本教育再生機構理事長。著書に「国民の思想」(産経新聞社)、「日本を愛する者が自覚すべきこと」(PHP研究所)など多数。


【政論】小沢氏、いっそ社民と合流を 鳩山氏は公私混同の擁護繰り返す
2012.7.12 08:02
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120712/stt12071208070004-n1.htm

 今さらながらに鳩山由紀夫元首相の慧眼(けいがん)ぶりに驚く。鳩山氏は小沢一郎氏が民主党を割って新党を結成した今日の事態を見通していたかのように、平成11年2月の夕刊フジのコラムでこう述べていた。

 「結局、小沢氏が5年前に自民党を飛び出したのは自民党内の派閥内や権力闘争に敗れて飛び出しただけで、国民にそれを悟らせないために『政治改革』の旗を掲げていただけ」

見せかけの反増税

 今回も事の本質は変わるまい。小沢氏は野田佳彦首相との権力闘争に敗れ、民主党に残っても主導権は握れないと考え離党したのだろう。小沢氏が掲げる消費税増税反対はたとえその主張に一定の「理」があっても、結局はただの目くらましだとしか映らない。

 政権交代後わずか3カ月余の21年12月、公約のガソリン税の暫定税率廃止について「現状維持が国民の声だ」として鳩山氏に撤回させたのは小沢氏だ。自身が代表時の19年秋には、「消費税を増税しよう」と言って自民党に大連立を持ちかけていたではないか。

 「公約は膏薬(こうやく)。貼り替えれば効き目が出る」

 これが小沢氏の口癖であることは、永田町では広く知られる。そんな小沢氏の離党について、かつて自民党を一緒に飛び出した渡部恒三民主党最高顧問は「これで終わりだろう」とそっけない。藤井裕久党税制調査会長も「すっきりした。決別だ」と突き放した。

 「考え方にひかれた方々がいつしか小沢さんに対して距離を置くようになってしまう。ゴールにたどり着くためのプロセスに欠陥があるんじゃないか」

 鳩山氏は9年11月の読売新聞インタビューではこう喝破していた。実際、小沢氏が直近につくった新党、自由党の結党メンバーで今回も行動をともにしたのは東祥三幹事長1人だけだ。

 もっとも鳩山氏は政権交代後には、「小沢氏に首相にまで導いてもらった。恩返しをすべきだ」などと公私混同の小沢氏擁護を繰り返しているが…。

輿石氏よりも「左」

 「これから協力をお願いするかもしれない。よろしくお願いします」

 小沢氏は4日の離党表明後、社民党の又市征治副党首を訪ねてこう要請した。社民党幹部も「消費税、原発再稼働、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)、沖縄…と考え方は一緒だな」と連携に意欲的だ。

 思えば15年9月の自由党と民主党の合併後、小沢氏が最初に接近したのが党内の旧社会党系議員のボス、横路孝弘衆院議長だった。

 小沢氏は横路氏との間で「自衛隊の海外派遣に歯止めをかける」「憲法9条に基づく専守防衛に徹する」などとうたう合意文書に署名し、旧社会党グループを足掛かりに党内基盤を固めていった。

 「話していると小沢さんの方が『左』に思える」

 やはり旧社会党出身の輿石東幹事長も周囲にこう漏らす。小沢氏は民主党を離れたことで「虎の子」の連合票を失ったが、一定の解決策はある。ヒントは自由党党首時代、産経新聞のインタビューでこう語っていたことだ。

 「社民党票は創価学会の票より固い。しかも、自民党と同じで地方ほど強い」

 ならばいっそ、新党の先細りを避けるためにも、政治理念や思想信条が近い社民党と合流した方が分かりやすい。(阿比留瑠比)


石原・橋下氏と隔たり…「世論受け」狙う新党 (画像引用)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120712-OYT1T00325.htm

 小沢一郎元民主党代表が11日結成した新党「国民の生活が第一」は、次期衆院選を意識し、反消費増税や脱原発など「世論受け」を狙った政策を掲げた。

 ただ、連携を模索する「大阪維新の会」(代表・橋下徹大阪市長)や石原慎太郎東京都知事らとの政策面での隔たりがあり、連携に向けたハードルは高い。政策の財源は不明確で、「民主党のマニフェスト(政権公約)破綻の二の舞いになる」との指摘が出ている。

 ◆消費税

 消費増税を巡り、新党は、「増税の前にやるべきことがある」との立場で、「地域主権を確立するための行財政改革」や「スケジュール感を持ったデフレ経済対策」を主張している。党内には「公共投資を増やし、景気拡大を図るべきだ」との意見が根強くあるという。「財源がないまま、バラマキ路線へ回帰するのではないか」(民主党中堅)との見方も広がっている。

 次期衆院選で「第3極」の主要プレーヤーと見られている橋下氏は、「消費税の地方税化」を打ち出している。統治機構の改革の面では主張は似ているが、財源に関する考え方は異なる。

 石原氏は、「高福祉低負担の社会保障を支えるのは消費税だ」として、消費増税には賛成の立場だ。

 ◆原発

 小沢新党は、関西電力大飯原子力発電所(福井県)の再稼働問題について、「安全性についての調査や検討が従来と同じだ」と疑問を呈している。将来的には、再生可能エネルギーへ転換していく「脱原発」を目指している。

 橋下氏は当初、大飯原発の再稼働に猛反発していたが、途中で、「停電のリスクにおじけづいて」、事実上の容認に転じた。

 石原氏は、原発の再稼働を容認する立場で、小沢新党と政策的には大きく異なる。

(2012年7月12日17時47分 読売新聞)


「橋下・石原」が袖にした小沢新党(永田町アンプラグド)
2012/7/13 6:00
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1201P_S2A710C1000000/?dg=1

 「小沢(一郎)を切れば民主党の支持率は上がる」。民主党分裂騒動のさなか、地域政党「大阪維新の会」を率いる大阪市長、橋下徹は維新幹部にこう語っていた。10日の「やっぱり野田(佳彦)首相はすごいですよ」という発言には伏線があった。小沢新党の関係者は青ざめた。橋下は野田を褒めたんじゃない。真意は別のところにある――。

 大阪から発せられた橋下の一言は、遠く東京・永田町を激しく揺さぶった。消費増税や原発再稼働問題で繰り返してきた政権批判から一転、「確実に決める政治をされている」と野田をたたえたからだ。

 最も衝撃を受けたのはおそらく小沢だっただろう。小沢は国政経験のない、自分より27歳も若い橋下を「おれと考え方が似ている」とかねて持ち上げている。橋下も、消費増税関連法案に反対する小沢にエールを送ってきた経緯がある。

 既成政党を否定する維新にとって小沢グループと手を組むのは矛盾になる。世論の支持がすうっと逃げていく――。橋下と接触を重ねる地方自治体のある首長は維新の思いをこう代弁する。橋下が野田を評価したのも、退潮著しい民主党を引き上げることで自民党の台頭を抑え、二大政党分裂による政界再編につなげる、との分析がある。マキャベリストといわれる橋下の真骨頂なのかもしれない。

 11日、橋下は小沢との連携の可能性を記者団に聞かれると「誰と組むかはどうでもいい。価値観が合うかどうかだ」と指摘。その判断材料として、環太平洋経済連携協定(TPP)や集団的自衛権の行使など野田が意欲を示すテーマを挙げてみせた。さらに「僕らは消費税単純反対じゃないしね」とも付け加えた。

 「橋下は発言のタイミングをはかっていたのでないか」と維新関係者はみる。翌日には小沢率いる新党「国民の生活が第一」の結党大会を控えていた。世間の注目を集めやすい機会にぶつけることで「橋下は小沢と近い」というイメージを消そうとしたとの解説だ。

 発言は「小沢切り」の合図だったとの受け止めが広がる。その点、より露骨なのは、自身を党首とする新党構想を温める東京都知事の石原慎太郎だ。

 同じ首長の橋下に目を細める一方で、小沢が民主党に離党届を出すと「自滅への道」と酷評した。国会議員時代以来の大の小沢嫌いで知られる。1999年の著書「国家なる幻影」では、自民党竹下派を背に権力を振った小沢を「ろくな勉強もせず、派閥の培った権力の温床の中でぬくぬく育った二世議員」とこき下ろしている。石原家を古くから知る人物は「小沢を普通の政治家とみており、その言動から何のひらめきも感じられないからだ」と「芸術家・石原」の小沢嫌いを解説する。

 皮肉なのは、若手中心で船出した小沢新党が次期衆院選での生き残りへ橋下や石原らとの連携に望みをつなぐ議員が多いことだ。だが、小沢が新党旗揚げにあたって、石原とは言うまでもなく、橋下との間で話が進んでいる可能性は「100%ない」(前出の首長)。一方で、最近になって消費増税以外の政策にも意欲を示し始めた野田の姿勢に「小沢新党を干からびさせるつもりではないか」との声が漏れる。

 「一緒に行動したいという人がかなりいる。志を同じくする人と衆院選に向け体制をつくりたい」。小沢は結党大会後の記者会見で強気を崩さなかった。新党の綱領でも「地域主権」を大きく掲げた。いまは吹かれた笛の音だけが響いている。=敬称略

(伯楽)